【レビュー】完全ワイヤレスで迫力の重低音『WF-XB700』実機フォトレポート
昨日発表&発売になった新型完全ワイヤレスヘッドホン「WF-XB700」の実機を試すことができました。多数の写真をもとに製品の詳細を紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
2017年に発売になったソニー初の完全ワイヤレスヘッドホン「WF-1000X」から数えてWF-XB700、WF-SP800Nで7台目、8台目のモデルになります。たった3年でものすごいハイピッチでモデル展開されていますが、重低音を重視した「EXTRA BASS」ブランドのモデルとしてはこの2モデルが初となります。
モデルが登場するたびに「最初からそうしてよ!」という非常に使いやすい改善がされているのもソニーの完全ワイヤレスヘッドホンですが、今回も超素晴らしい進化をしています。
なにが超進化しているって、この充電ケースのたたずまいです。まるで据え置き型のケースのように安定感抜群でヘッドホンの出し入れができるようになっています。
初代の「WF-1000X」も底面が平らになっていたので、テーブルの上に置いて安定させた状態でヘッドホンの出し入れができましたが、ヘッドホンの充電ケースへの装着の際には上手く「カチッ」と押し込まないと充電端子が接触してくれなかったりしていました。
今回の新型「WF-XB700」では、2019年発売のフラッグシップモデル「WF-1000XM3」の様にマグネットを内蔵しており、適当にヘッドホンをケースに入れても左右と向きさえあっていれば、するっと吸い込まれるようにケースに吸い付きます。
WF-1000XM3は底面が丸くなっていて、どうしてもケースを手に持った状態でないとヘッドホンの出し入れができない状態になっていましたが、WF-XB700はこうしてテーブル、デスクに安定した形で置けるので、両手を使って左右別々に取り出すことができます。
その後、登場した「WF-H800」も同様で底面が丸くなっているので、そのままではスタンドにならず、寝かして出し入れするスタイルになります。
なんで、これができなかったの?がWF-XB700で実現していて、これがまず羨ましいポイントでした。
さて「WF-XB700」の登場のおかげで、ソニーの左右独立完全ワイヤレスの音質重視モデルは3機種のラインナップになります。これらと別にスポーツタイプのモデルが2機種ラインナップになりますが、スポーツに使われる方は有無を言わさず、WF-SP900、WF-SP800Nから選択されると思うので、ここでは割愛。
3モデル(写真左からWF-1000XM3、WF-XB700、WF-H800)をスペックで比較すると下記の様になります。
WF-1000XM3 |
WF-H800 |
WF-XB700 |
|
ソニーストア価格 | 25,880円 | 20,000円 | 15,000円 |
発売日 | 2019.7.13 | 2020.2.29 | 2020.6.5 |
ノイズ キャンセリング |
搭載 | - | - |
音質性能 | DSEE HX ハイレゾ級 |
DSEE HX ハイレゾ級 |
- |
重低音 | - | - | EXTRA BASS |
本体スタミナ | 6h | 8h | 9h |
ケーススタミナ | +18h | +8h | +9h |
アプリ対応 | 対応 | 対応 | - |
防水対応 | - | - | 防滴 IPX4 |
対応コーデック | SBC、AAC | SBC、AAC | SBC、AAC |
NFC | 搭載 | 搭載 | - |
本体重量 | 各8.5g | 各7.6g | 各8g |
仕様を比較したときに目をひくのが価格です。左右完全独立ワイヤレスヘッドホンは2~3万円ほどの価格帯で発売されていましたが「WF-XB700」はついに1万円台に突入です。
ノイズキャンセリング機能、ハイレゾ相当の音に作り替えるDSEE HX、タッチだけで設定ができるNFCなどの搭載がありませんが、重低音が鳴らせる「EXTRA BASS」や、他のモデルでは対応していない防滴対応など、WF-XB700ならではの機能の搭載などがあります。
単に上位機種~下位機種というピラミッド構造ではなく、それぞれ個性のある仕様になっているところが面白いですね。
まずは外観をライバル機種と比べてみます。
写真左がWF-XB700で写真右がWF-H800です。テーブルに置いたときにスタンドスタイルになるWF-XB700は正面から見るとかなり小さく見えますが、こうしてサイドからみてもコンパクトさがわかります。
WF-H800(写真右)もこうしてテーブルに平置きしてフラップを開けば両手でそれぞれのイヤホンを取り出すことはできるのですが、この状態だと左右のイヤホンが入れ替わっていることになります。あくまで手持ちでイヤホンを取り出すスタイルになっているわけです。
片手でケースを持って、片方の手だけで左右のイヤホンを取り出すのって、ちょっと大変なんですよね。テーブルでなくても膝の上などに置いてケースを開けることがあるのでWF-XB700(写真左)のこのスタイルはかなり良いですね。
NFCを搭載しているWF-H800(写真右)はケースにNFCが搭載されています。充電ランプの赤い点灯が見えますが、そこのところにNFCがついているので、対応スマートフォン、ウォークマンのNFCマークをここに合わせると、設定作業必要なしですぐに接続ができます。
WF-XB700は手動でのBluetooth接続を行います。
イヤホン本体のサイズはWF-XB700の方がやや大きめに見えます。もしかするとEXTRA BASS対応のため、キャビネットが大きく設計されたているのかも?
天面からみるとご覧の様な構造になっています。イヤホン本体の全体的な体積に違いはなさそうです。
こちらは最上位機種の「WF-1000XM3」と並べたところです。スポーツタイプのモデルと違ってイヤーハンガーなどがないのですが、その代わりに根元の部分で3点支持を行うことで本体がクリッと回転してしまうことを防いでいます。
「WF-1000XM3」と使い比べてしまうと、WF-1000XM3のノイズキャンセリング性能がありすぎるもので、電車内などでのノイズの差などは歯が立たないんですが、WF-H800もWF-XB700も密閉性はそれなりに高いので、通勤通学電車での利用もそれなりに可能だと思います。(聴き比べると絶対にWF-1000XM3が欲しくなってしまうので、予算が決まっている方は聴き比べをしない方が良いと思います)
ボディカラー「ブルー」のWF-XB700ですが、昨年秋に発売されたウォークマンA100シリーズの40周年記念モデルと合わせて使うとよさげな色バランスです。
こちらはウォークマンA50のブルーと合わせてみたところです。
カラーは他にブラックが選択できます。
こちらがWF-XB700のブラックカラーモデルです。ツートンカラーになっているブルーモデルと違って、ブラックカラーはブラック一色で仕上げられています。
NFCが搭載されていないWF-XB700の場合、Bluetoothペアリングをする際は左右のイヤホンについているボタンを同時長押しします。5秒ほど押し続けているとペアリングモードに入るので、あとはつなぎたい機器側からペア設定をすることになります。
便利なのはこの後で、一度、ペアリング設定をしておけば、次に使う時も自動で接続をしてくれます。
通常のワイヤレスヘッドホンだと、ヘッドホン本体に電源スイッチがあり、電源を入れてスマートフォンと接続。使用後もヘッドホンの電源を切る必要がありましたが、WF-XB700はケースからイヤホンを取り出したときに自動で電源が入ります。ケースにイヤホンを収納すると、それで電源が自動でオフになります。
接続が終わるとスマートフォン側で再生している音楽プレーヤーアプリも自動で終了します。
これを、いざ、使ってみるとヘッドホンの電源のオンオフの作業がなくなるのでワンアクション、手間を省けます。まるで有線のヘッドホンを使っている感覚でワイヤレスヘッドホンを使うコトができるようになるんです。
左右独立完全ワイヤレスヘッドホンを使うとまったくコードがないので肩掛けカバンの取り回しが楽になったり、マスクの装着が楽になったり、メガネのツルを気にしなくて良くなったり、いろいろなメリットがあるんですが、個人的にはこの電源投入の手間がなくなるのが一番快感だったりします。
NFCがついていませんが、一度設定したら手間は変わりません。
「EXTRA BASS」搭載、と、聞くと低音モコモコでクラブミュージックくらいしか聴くモノがないんじゃないか?という音質を想像してしまうかもしれませんが、WF-XB700はバランスもよく出来ていて、締まった重低音だけを効かせてくれている感じでした。
DSEE HX搭載などで高域の音を補正しているとかはありませんが、普通に音質の良い音楽を聴かせてくれます。
WF-1000XM3同様に左右同時伝送でBluetooth通信してくれているので、遅延もほとんど気にならないレベルです。重低音の効きもあって、映画ソフトとの相性も高いと思います。
通勤時に試しただけですが、普通にスマートフォンと接続するのに便利。充電端子も今時のオーディオ製品らしくUSB type-C対応になっているため、スマートフォンの充電ケーブルと合わせて使えるし、両端がUSB type-Cになっているケーブルをお持ちであれば、いざと言うときにスマートフォンの電力でWF-XB700を充電することができます。
クイックチャージのロゴはついていませんが、10分の充電で60分の使用が可能になっています。出発時に充電を忘れていても自宅から駅までの道中の充電で、通勤電車の分の電力がまかなえるかも。
選べるソニーの完全ワイヤレスヘッドホンにもっとも手軽な15,000円モデルの登場です。
今までちょっと敷居が高かった完全ワイヤレスヘッドホンですが、WF-XB700で使い始めてみるのはいかがでしょうか?
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ワイヤレスイヤホン WF-XB700 |
ソニーストア価格: 15,000円+税 |
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発売日 | 2020年6月5日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:2,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:1,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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