【レビュー】ソニー最小イヤホン『WF-C510』を実際に使ってみましたレポート
新発売のソニーの9,900円のワイヤレスイヤホン「WF-C510」の実機試用レポートです。以前のblogエントリーで実機レポートをお届けしていますが、未発表製品だったときの試用ということもあり、実際にお店の外に持ち出して試用することができませんでした。
今回は製品版の展示機を実際に通勤に使ってきましたので、そのレポートです。実際の生活の中で使ってみると新しい発見があるものですね。
こんにちは、店員佐藤です。
「WF-C510」はソニーのワイヤレスイヤホンでもっとも購入しやすい価格帯のモデルになります。シリーズ最安値のワイヤレスイヤホンになるんですが、なんと、このクラスのイヤホンに「外音取り込み」機能を搭載し、さらにソニーワイヤレスイヤホンで史上最小モデルになっています。
ターゲットは「初めてワイヤレスイヤホン」を使われる方などで、今まで有線のイヤホンを使われている方からの乗り換えを考えられているとのこと。
ソニーから左右完全独立のワイヤレスイヤホンが初めて登場したのは2017年になるので、それからもう7年経っていて、世の中的にも多くの方がワイヤレスイヤホンに移行されていると思うんですが、それでも街中ではまだ有線イヤホンを使われている方を見かけますし、ランニングしているときも有線のイヤホンを今もお使いになっている方を見かけます。
有線イヤホンにもメリットはあり、故障しにくい、充電の必要がなくシンプルに使える、などの利点はあるんですけど、個人的にはそれを大きく上回るメリットがワイヤレスイヤホンにはあると思います。
ワイヤレスイヤホンを使うことのメリット
- ケーブルの接続を意識せずにスマホ、ウォークマンをカバンの中に入れて持ち歩けること
- 肩掛けカバンやリュックサックの上げ下ろしの際にもケーブルを気にしないで済むようになったこと
- すれ違いなどでケーブルをひっかけてイヤホンが耳から抜けてしまうのがなくなったこと
- イヤホンケーブルが洋服などですれたときに音が伝わってきてしまうことがなくなったこと
- アウターやシャツを脱ぎ着するとき、マスクの装着時にイヤホンの脱着を気にしないでも済むこと
- しまってあるイヤホンのケーブルが絡まってしまって、それをほどく手間がなくなったこと
- 有線イヤホンと違い断線しないこと
などなどです。2017年10月に発売された初代モデルの「WF-1000X」を使い始めたときは、これら全部のメリットを享受して感動しまくった記憶があります。
現在は、ソニーのワイヤレスイヤホンは全部で5機種がラインナップされています。WF-C510は中でも最も安価でそして小型軽量なモデルになります。
機能を比較した表がこちらになります。
WF-1000XM5 | LinkBuds S | WF-C700N | WF-C510 | WF-XB700 | |
ストア価格 | 41,800円 | 26,400円 | 16,500円 | 9,900円 | 14,300円 |
発売日 | 2023.9.1 | 2022.6.3 | 2023.4.21 | 2024.9.13 | 2020.6.5 |
ノイキャン | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | × | × |
外音取り込み | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★ | ★★★ | × |
ハイレゾ対応 | ハイレゾ | ハイレゾ | × | × | × |
音質性能 | DSEE Extreame | DSEE Extreame | DSEE | DSEE | EXTRA BASS |
360Reality Audio | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | 非対応 |
スタミナ性能 | 12h+24h | 9h+21h | 10h+10h | 11h+11h | 9h+9h |
ノイキャンスタミナ | 8h+16h | 6h+14h | 7.5h+7.5h | × | × |
マルチポイント | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 | × |
コーデック | SBC AAC LDAC LC3 |
SBC AAC LDAC LC3 |
SBC AAC | SBC AAC | SBC AAC |
本体質量 | 5.9g | 4.8g | 4.6g | 4.6g | 8g |
ケース質量 | 39g | 35g | 31g | 31g | 46g |
.
左から順に高音質モデルになっています。一番右にある「WF-XB700」は重低音モデルで特徴のあるイヤホンになっているのでシリーズの中ではやや異色の機種。普通に音楽を楽しみたい、ラジオや動画視聴をしたい、という方には4機種の中から選択する形になるかと思います。
シリーズではもっとも安価なベーシックモデルに位置づけられているので、すべての面で劣るモデルに思われがちですが、実際に使ってみると「WF-C510」ならではのメリットも感じられました。
その、もっとも大きなメリットは「小ささ」です。
前モデルの「WF-C500」と比較すると体積で20%も小型化されていて、この小ささ感が装着時の安定につながるというか、装着した時の安心感がすごいんです。
メリットが多いワイヤレスイヤホンですが、泣き所は脱着時に手が滑って落下させてしまうことや、装着していたときに「ポロッ」と外れてしまうこと。
それが駅ホームなどだと、かなり迷惑をかけることになります。なんせものが小さいので見つけにくく、マジックハンド(安全拾得器)でもつかみにくいので私は駅ホームではイヤホンの脱着はしません。
装着時にポロッと外れてしまったことも今までないのですが、本体重量があったり外側に重心があると「あれ、外れてしまったりしないかな?」という不安感が出ます。
私が普段使っているイヤホンでは「LinkBuds S」が軽く小さなモデルで、最上位モデルの「WF-1000XM5」よりも装着時の安心感があるため長時間移動になるときは「LinkBuds S」を使うようにしています。
イヤーピースも薄型のシリコンタイプのものなので気軽に使える点も気に入っているのですが「WF-C510」はさらに小さく安心感が得られます。
ちなみに「ポロッ」と外れてしまう可能性は有線イヤホンの方が確率は高いかも。紐付きなので、それがどこかにひっかかってイヤホンが耳から抜けてしまう、というのは年に何度かあります。ワイヤレスイヤホンではそれがないのもメリット。
それと、持ち歩きのときのケースのサイズがこれまた小さい! 並べてみるとわかりますが、板ガムとほぼ同じくらいのサイズです。これで本体が11時間、バッテリー側のバッテリーで11時間分の電力容量をもっています。
これくらいのサイズのものだとカバンの中の容量が稼げるとかいうメリットよりも、イヤホンの装着時に手の中に収まるので持ちやすい、というメリットが大きいと思います。
まさに、ワイヤレスイヤホンの使い始めに適したサイズではないでしょうか?
サイズ的なメリットの他には外音コントロールができるようになり、ノイズキャンセリング機能は使えないものの「外音取り込み」ができるのがメリット。
電車の中で使っていると、なかなか電車が発車しないときに左イヤホンのボタンを押すだけで、外の音がハッキリ聞こえてくる状態にできます。そこで電車のアナウンスが簡単に聞けて、遅延の理由やどれくらいの時間の遅延になるのかを知ることができます。
外音の取り込み音量は「LinkBuds S」の登場以降、かなりレベルが上がっていて、メーカー資料はないものの、ソニーの歴代モデルの中でも、たぶん、ベストスリーに入ってくるくらいの聞き取りやすさです。
LinkBuds S以前のモデルだと、街中で使っている時の感覚では、音量が絶対にスポイルされていて、装着していないときと比べると7~8割くらいしか聞こえない感じなんですが、WF-C510は95%くらいの音量で聞こえます。
かなり自然な音量で聞こえるので、これならコンビニなどでの会計時にもイヤホンを装着したままで会話ができる感じ。
「外音取り込み」の音質自体はWF-1000XM5、LinkBuds Sなどの上位機種にはかなわないのですが、会話するさいの音質はほぼ同等。
また、外音取り込みの音はちゃんとステレオで聞こえるのでノイズの発生源についての方向感も得られます。後ろから車がやってきていて右の方から抜いていくな、とかいうのは車の距離感までわかります。
ノイズキャンセリング機能が搭載されているモデルには「ついで」に搭載される感のあった「外音取り込み機能」なんですけど、ノイズキャンセリング機能がなく「外音取り込み」機能だけが搭載されたモデルというのは、私の記憶する限り「WF-C510」は初めてなのでは?
外音取り込みの切り替えはスマートフォンで行えるのと、本体のボタン操作でも切り替えが可能です。デフォルトでは左イヤホンに切り替えボタンが割り振られていて、ボタンを押すたびに外音取り込み機能のオン/オフが選べます。
上位機種ではタッチセンサーを採用していて、切り替えはワンテンポ遅れる感じなので、タッチセンサーだと「あれ?今の操作は受け付けて居るのかな?」と思うことがあるんですが、こうして「カチッ」とした感触のあるボタン形状だと確実に操作できているのがわかります。
これも使っていて「WF-C510」ならではのメリットとして感じられるポイントでした。
なお、このボタン操作については上記の機能が割り振られています。
1回だけWF-C510装着時に着信があって通話に使ったコトがありますが、相手側に聞いても特に音質が悪くは感じられないとのこと。
マルチポイント接続にも対応しているのでスマホ2台、もしくはスマホ+PCとの同時接続もできるようになっています。
WF-C510は最初からマルチポイント接続の機能がオンになっているので、スマートフォンとBluetooth接続をしたあとに、ケース背面のペアリングボタンを長押しして、再度、PCとペアリングすると2台同時接続になります。
マルチポイント接続中は、先に音声を出した側に出力が固定されます。先にPCでYouTube再生をはじめると、スマートフォンで音楽再生してもPC側の音声が優先されるようになっています。
アプリから出力してもらいたい側に切り替えをすることができるので、それで強制的に出力元を変更するコトが可能。
また、電話やチャットツールの着信があると、すべてのシーンにおいて、着信を優先して音声出力してくれるので切り替え無しで通話ができるようになります。
大変そうな機能に見えますが、使ってみるととても便利に使えます。
ソニーストアでは2023年9月より長期保証サービスの内容が一部変更され、ワイヤレスイヤホンでは「3年ワイド保証」が使えなくなっています。代わりに紛失時のサポートも対象になった「ヘッドホンケアプランワイド」というサービスが用意されており、年額3,300円でワイド保証+紛失保証が利用できます。
My Sony IDをお持ちの方ですと1年目は半額の1,650円にするクーポンが用意されていますのでこちらを検討されてもよいかと思います。(本体価格が9,900円と激安なので、正直、このモデルについては加入されなくても良いような気もしますが)
クラス上の「WF-C700N」に近い機能向上があるにも関わらず価格は据え置きでそのまま。My Sony IDを取得してAV製品10%オフクーポンを使えば8,910円と、1万円を大幅に切った価格で購入ができます。
初めてのワイヤレスイヤホンを購入される方へ、また、新入学のお祝いのプレゼントなどにおすすめの製品になります。
ワイヤレスヘッドセット WF-C510 |
ソニーストア価格: 9,900円 税込 |
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発売日 | 2024年9月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | ヘッドホンケアプランワイド:3,300円 メーカー保証:3年付属 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
【ノイズキャンセリング機能搭載のワンクラス上のモデルはこちら】
ワイヤレスノイズキャンセリング ヘッドセット WF-C700N |
ソニーストア価格: 16,500円 税込 |
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発売日 | 2023年4月21日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | ヘッドホンケアプランワイド:3,300円 メーカー保証:3年付属 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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