『VAIO Cafe』&『VAIO meeting 2015#2』イベントレポート

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昨日は六本木のヒルズカフェにて期間限定でオープンしている「VAO Cafe」と夕方からは特別イベントの「VAIO meeting 2015#2」に取材、ということで参加させていただいてきました。

かなりの短縮版になってしまいますが、イベントの様子をレポートしたいと思います。

 

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先週21日に発表になった「VAIO Z Canvas」の発表イベントになるかと思いきや、時期をずらして先に「VAIO Z Canvas」が発表。そして、この日の朝9時に「VAIO Pro 13 │ mk2」がプレスリリースになり、期せずしてダブルで新型モデルの体験イベントになったのが「VAIO Cafe」です。

六本木ヒルズの展望台がある森タワーの2F部分に今週の月曜日~金曜日の平日5日間だけ開催しています。

常設されている「ヒルズカフェ」というスペースが、イベントがあるとイベントショップに変身しており、先日までは「プレミアムモルツ」のキャンペーンショップだったみたいですね。昨年はここでFIFAワールドカップ・ブラジル大会のソニーのイベントスペースだったときもあります。

今日のところは「VAIO Cafe」ということで、早速、お邪魔します。

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各テーブルにはVAIO Z Canvasが1台ずつ置かれています。VAIOファンばかりでなく特にVAIO目当てではない一般の方もいらしています。というのも、ここのカフェですが、イベントスペースにもかかわらず、飲食メニューは非常に良心的というか六本木という場所を考えるとかなりリーズナブルな価格設定になっています。

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なので、こんな風に普通に食事をしている方もいらっしゃるわけです。。。って、わお、VAIO Z Canvasをお買い上げのshunyaさんじゃないですか。

早速、VAIO Z Canvasを見ながらのランチですか。VAIO Z Canvasだけでご飯が三膳いけたとすると、これで四膳目だったりして!?

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レギュラーメニュー以外に、VAIO cafeオープン時だけの特別メニューがあって、それがこちらの「VAIOラテ」になります。税込み615円。

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記念だから、ということで、早速kozyさんがオーダーされたので、それを撮らせていただいています。若干Vの字が横に長いような気がしないでもないのですが、これを崩さずに飲み干すのを目標にしてみなさん、ちょっとずつ口にしているようでした。

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会場内はこんな感じ。さすがに月曜日の昼間からVAIOファンでぎっしり、ということはないようです。

のんびりとVAIO Z Canvasを見学。

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壁際に「VAIO Z Canvas」がずらっと並んでいてVAIO(株)からやってきた開発者の方々、そして銀座ソニービルショールームのアテンダントさんもいらしていました。

聞けばソニーストア名古屋、ソニーストア大阪のスタイリストさんも応援でお越しになっているとのこと。そういう協力体制ができているんですね。

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貴重なスケルトンモデルの展示があったり、初回生産限定でプレゼントされていたTransferJetの伝送デモなどもここで行ってます。

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9時に発表になったばかりの新型モデル「VAIO Pro 13 │ mk2」の開発者さん、担当者さんもお見えになっていました。モデルももちろんばっちり展示されています。

VAIO Pro 13のソニー製、VAIO製オーナーさんは是非、安曇野設計で生まれ変わった新型VAIO Pro 13を試していただきたいところ。デザインがコロコロ変わっていたときと違って、こうして定番化していくVAIOっていうのも良いですね。

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こちらは2月発売になったVAIO Zの英字配列キーボードと、日本語かななしキーボードの展示です。銀座ソニービルショールームのアテンダントさんがたまたま、ここにいらしたので聞いてみると、交換サービスをここで表明されているお客様が何人もいらしているとのこと。

今までのソニーではできなかったこと、ではなくて、他メーカーを見渡してもこんなサービスをしているPCメーカーなんて聞いたことがありません。日本最高の技術を持ったPCメーカーが、最高のサービスにチャレンジしているみたいで、これはすごいことが起こりそうな予感をさせてくれます。

ま、このあと、もっとすごい話が出てくるわけですが、それはまた後ほど。

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会場限定でVAIO Tシャツも販売されていました税込み4,000円でサイズはLLとLとMサイズが販売されています。Zエンジンの缶バッジが2つついています。

記念Tシャツで4,000円というのはずいぶんするなぁ、と、思われるでしょうけど、これがそうでもないんです。よく見るとシャツの前後を縫い合わせている再度のラインがなかったり襟元もしっかり作り込まれていたりします。

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裾のところにVAIOのロゴが入ってイベントパスと、安曇野ロゴが入っています。実はこのTシャツは安曇野の工場でつくったとかで、VAIO製のTシャツなんだということが、ミーティングイベントの席で明らかになります。

イベントが始まる前の段階でLLサイズはあと3枚しかありません、という話をしていたので、おそらく2日目以降は完売していて購入することができないと思うんですが、1日目に行かれた方、ラッキーでしたね。

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こちらはVAIOの名刺入れです。ひとつ1,500円とアナウンスされていましたが、なんと2種類用意されていました。「VAIO Z」と「VAIO Z Canvas」の2種類が用意されています。

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こちらの黒い方はVAIO Zタイプです。フラップを開くと中にはキーボードが刻印されています。そう、これもVAIO(株)製の名刺入れで、デザイン刻印を安曇野で行っているそうです。

なるほど、この日本語キーボードですが、あとから英字配列キーボードに変更してもらえるかな!?

※お客様情報によると5月26日(火)夕方時点でVAIO Zタイプの名刺入れも完売しているそうです。

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こちらはVAIO Z Canvasタイプの名刺入れです。中にはカードが1枚入っていて、それがセパレートキーボードになっている懲りよう。

やりますね。

こちらは数は多めに用意されているそうで、2日目以降も販売していると思われます。ただ、用意されている数には限りがありますので、狙っている方はお早めに。

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そして、会場にはちょっと面白いモノが用意されていました。こちらは名刺サイズのカードでテーブルの上に置いてあるんですが、これを「VAIO AR」というアプリを使って遊ぶことができるとのこと。

「VAIO AR」はGoogle Playで普通に配布されているのでどこででもダウンロード&インストールができます。

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VAIO Z2 Tabletにインストールした「VAIO AR」を使って、先ほどのカードをのぞくと。。。なんと、そこにはVAIO Z Canvasが登場。

ちゃんとカードのサイズが計算されているようでほぼ原寸大で画面に見えます。

で、AR技術と言っても普通はここまでで、タブレットやスマートフォンを除くと何かが見える、というだけで終わるところなんですが、ここでタブレットを使って試しているところに実はポイントがありました。

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なんと、AR上の「VAIO Z Canvas」なんですがWindowsボタンを押すとタイルメニューが表示されで、さらにその中のアプリを実際に使うことができるんです。

これは何をしているところかというと、メモ帳を出して、VAIO Z Canvasのキーボードをタップして文字入力をしているところです。AR上のVAIOのキーボードを打つと、本当に文字が出てくるんです。

びっくり!

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さらにこちらはお絵かきアプリを起動したところです。実際に画が描けます。これはすごい、どこまで凝ったARなんでしょう!?

というか、ARの可能性ってこうやって作り込むと実機をバーチャル体験で操作すること真でできるようになるって初めて知りました。

他にもゲームアプリもあって、十字キーを操作することで実際にダンジョンを冒険することができるとか、非常に凝った作りをしています。会場に行けない方も是非、このアプリは試してみていただきたいところ。

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★ソニーストア「VAIO Z Canvas」のご案内はこちらから

ちなみに名刺カードがなくても、ソニーストアのVAIO Z Canvasnイメージ画像でもARは反応します。上記のVAIOのベゼルの外側を5.2cm×3.5cmくらいになるようにプリントするとカードの実寸大くらいになります。

それを机の上に置いていただければ、VAIO Z Canvasの実物大のARが目の前に登場するはずです。

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なお、会場内にある看板でも試すことができます。ここれそれをやると高さ3mくらいのVAIO Z Canvasがスマートフォンの中に登場。

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会場外のここでARアプリを使えば、おそらく高さ10mくらいの巨大VAIO Z Canvasが登場すると思います。

今だけの限定巨大VAIO体験です。

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この日は17時半までが通常営業で、その後、一度クローズドになり18時半から「VAIO meeting 2015#2」のイベントのための入場が始まります。

それまでのんびりとVAIO Z Canvasを体験。テーブルの上にあったVAIO Z Canvasですが、なんとPCIe接続の512GB SSDということが判明。うちのお店の展示機よりも高性能なモデルと言うことで、一応、ベンチマークをとらせていただきました。

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左が当店で展示しているSATA接続の256GB SSDで、右がVAIO CafeにあったPCIeの512GB SSDです。シーケンシャルアクセスだとものすごい差が出るんですね。

17時半になって一度外に出て、毛利庭園を一周。

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30分ほど時間をつぶして、また戻ると、今度は「VAIO meeting 2015#2」の列が出来ていました。

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「VAIO meeting 2015#2」の受付開始です。

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入場の際には、当選メールの確認があるので、みなさん、スマートフォンにメール画面を出して準備。

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順番に入場して行きます。前回の2月の初めてのイベントの時と違って、ここではテーブル席になっています。2月の時は100~150名くらい入っていたように思えますが、今回はザッとみたところで70名くらいというところ。

たいてい、当選者数は入場できる数の100%以上にしておいて欠席される人を見込むんですが想定以上の参加率だったのかもしれません。席はすぐにいっぱいになってしまい足りなくなってしまっていました。

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プログラムは事前に詳細発表されていなくて、メインのVAIO Z Canvasについては誕生秘話だけ、ということになっています。

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来場された方には「VAIOラテ」が全員に振る舞われているじゃないですか。うわー、kozyさん、2杯目になっちゃいましたね。

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製品プロデューサーの伊藤氏が登壇し、VAIO Z Canvasの紹介を始めます。まずは今回のイメージフォトで使われているこの絵画について紹介があり、これはクロード・モネの「日傘を差す女(1886年)」という作品だということを語ってくれました。

「光の画家」と呼ばれるクロード・モネはブーダンに見いだされて活躍していくんだそうですが、キャンパスを外に持ち出して空の下で画を描くこと、それが「光の画家」と呼ばれるゆえんになっていくそうですが、VAIO Z Canvasもそうやって自由に外にPCを持ち出してもらいたい、という想いを込めて、こういうイメージでPRをしているそうです。

そうそう、この絵画は気になっていたんです。最初に教えていただいて良かった。

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そしてインベントが始まると早々に株式会社「A440」のメンバーさんが紹介されます。先ほどの「VAIO AR」アプリを作成した会社で、プレイステーションなどのAR技術を制作したりしているとのこと。

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ここでVAIO ARを実演してVAIO Z CanvasのARを登場させるのですが、なぜか、ここでVAIO Z Canvasで使えるARを作って見せて!ということでイベント時間中にARソフトをひとつ作り上げることになります。

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制限時間は1時間。VAIO Z Canvasを使ってプログラミングを会場の片隅で行い、その制作画面がブラビアに映し出される、という状態でイベントがすすみます。

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ここからVAIO Z Canvasの誕生物語のトークがスタート。プロダクトマネージャーの宮入氏と、プロデューサーの伊藤氏が司会進行をつとめて、各パーツの担当舎が次々に登壇して自分の担当パーツの話をしていく、というスタイルでVAIO Z Canvasについて語られていきます。

2月のVAIO Zのときは解体ショーがメインで、解体されていくごとにパーツの説明がありましたが、今回はまずはコンセプトの話から。

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製品名が付く前に開発コードというのがそれぞれの製品にはつきます。今回のVAIO Z Canvasでは「Genshin」という開発ネームがついていました。

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そうそう、話の腰を折ってもうしわけありませんが、今回は撮影に”α7S”を持っていってサイレントシャッターモードで撮影をしています。撮影中に気がついたんですが、画面に派手にモアレが出ていて、その場ではシャッタースピードを変えてもなにをしても直らなかったんですが、どうやら原因はサイレントシャッターにあった様子。

普通に音を出してメカニカルにシャッターを使っていればこれは回避できたらしいのですが後の祭りでした。お見苦しい写真になってしまっていて申し訳ありません。次回から気をつけます。

ちなみに、この「Genshin」ですがVAIO Z Canvasのプロモーションビデオの中に言葉が隠されていて会場でそれに気がついた人はたった1人でした。一瞬しか出ていないのにすごい動体視力です。

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マシンのコンセプトを決めていくにあたりクリエイターに話を聞きに行く、ということからスタート。クリエイターの「共創(きょうそう)」という言葉を使い、技術者とクリエイターが一緒に使いやすいPCを考えていく、という作業をしています。

クリエイターの仕事の内容を知り、そしてクリエイターの隠れた欲求を探る。そしてクリエイターと確認をしていくという作業でマシンのコンセプトがかたまっていくわけです。

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声としては「画面が熱くなって使えない」という声がかなり大きなウエイトを占めていたんでしょうね。この話は何度も登場して紹介されていた気がします。

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そして、いよいよ具体的なマシンの開発の話になりますが、VAIO Z Canvasに立ちはだかる大きな3つの壁がこれ。電力設計と、放熱設計と、フリースタイルスタンド。これが製品化に必要な大きな3つの鍵だったそうです。

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それぞれの3つの鍵についてそれぞれ担当者さんが出てきて説明をしていくのですが、ふむふむ、TDP47Wと言っても、ターボブーストがかかったり瞬間的にはもっと大量の電力が必要になることがあり、VAIO Z Canvasではピーク時にシステム全体で200Wまで電力消費があがるんだそうです。

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一部、企業秘密ということで解説されなかった部分もありましたが、ハイブリッドパワーブーストということで、超高負荷時にはバッテリーからも電力を供給することでACアダプターを小さくすることに成功。

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バッテリーもVAIO史上最大容量の4140mAh/63Whのものを内蔵したそうです。これでスタミナ性能は7.6時間を実現。TDP47Wの大メシぐらいをある程度モバイルで使える様にしてくれています。

当店で土曜日にデモをしていたときも軽作業ばかりでしたが特に消費電力に気を遣わずに使い続けて約6時間使えていますので、かなり優秀なバッテリーライフだと思います。

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続いては放熱設計について。ファンを3基搭載することでたくさんの空気をゆっくり排出して熱を下げる、ということをしています。

ファンのピッチを均等にしないようにして特定の周波数だけ大きな音になったりしないように設計。共鳴してうなり音が出ないように3つのファンの回転数まで制御してうなり音を低減する、ということをしているそうです。

一体、どこまで手をかけるんでしょう。

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ちなみに、こちらはこの後の解体ショーの時の様子なんですが、立体交差ヒートパイプのことを開発チームでは「八王子ジャンクション」と呼んでいたらしいエピソードが明らかになります。

八王子ジャンクションは高尾山からよく見下ろしたことがあるし、なんかなじみぶかいなぁ。今度、高尾山に登って八王子ジャンクションを見つけたらVAIO Z Canvasの事を思い出してしまうかも。

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その八王子ジャンクションのパーツの実物も見ることができます。ヒートパイプについているフィンが斜めになっているのはホコリが貯まりにくくする工夫なんだとか。

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3つの鍵の最後のひとつはスタンドの話です。ここではボツになった失敗作についての公開から。こういうボツになったアイデアってなかなか発表される事は無いと思うんですが、VAIO(株)さんはそれをやってしまうんですね。

ここで登場するのはVAIO Duo 13のサーフスライダー機構にさらに加えた「サーフスライダー加工改」となります。

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一見、普通のVAIO Duo 13の背面に見えるかもしれませんが、これがVAIO Duoシリーズとは違って液晶を開いても固定画角にならず、画面の角度を調整することができるモデルなんだそうです。

ただし、このときに角度調節ができたのが8度だけ。これではNGということで、新しいスタンドの開発が進みます。

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かなり大きな筐体になりますが「VAIO Tap 21」のヒンジをヒントにして開発を進め、サイズをVAIO Tap 21の1/8サイズのパーツを試作し、そこから手で倒すことはできてもペン入力時には動かない、機構のヒンジ開発を進めていきます。

話だけ聞いてもここのあたりはよくわからなかったんですが、後でスケルトンモデルを見ると、その疑問が払拭。なるほど、コロンブスの卵というか、どうやってこういうヒンジを考えたのかさっぱりわからなかったんですが機構自体はすごく単純なんです。

で、単純な機構ほど壊れにくいそうで、こういうところでも安曇野の技術の高さを知ることができます。

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VAIO Z Canvasは海外生産となっています。設計自体は安曇野のVAIOチームが現地の工場や部品サプライヤーと一緒に行っていますが、組み立ては海外で行い最終品質チェックを長野で行う「安曇野フィニッシュ」モデルとなります。

高密度基板を含む安曇野の技術が詰め込まれた製品を「Z Engine」って呼ぶんじゃなかったっけ?という話をしたら、設計自体は安曇野で行っているのと使っている部材の品質が違っているんだそうです。

Designed by 安曇野ということでVAIO Z Canvasは作られています。

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VAIO Z Canvas誕生物語の後半はいよいよ解体ショーになります。VAIO Zのときと比べるとかなり時間がなさそうな気がします。

会場でも巻きがはいっているし、さて、どんなことになるでしょう。

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解体ショーの冒頭は、最初のネジの外し方から。本体外装にビスが見つからないのですが実は上部のファンの部分にビスが隠されているとのこと。しかもスリットの隙間から特殊なドライバーを入れてビスを半分緩めて、それでスリット部分を外して、ネジをはずすんだとのこと。

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これがそのビスの部分。本体上部の3カ所がビス留めされているんですが、すごいことになっているんですね。

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内部構造があらわになると、その都度解説がはいります。プロセッサーやメモリーなどのノイズの発生源からなるべくワイヤレスLANのアンテナやキーボード通信のアンテナなども離しておくように配置を考えているとのこと。

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バッテリーの伝送についてもケーブルを3つに分けて両サイドをマイナス極、センターをプラス極にして磁界を打ち消すレイアウトにするとか、今までの経験があってこその配置なんですね。

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3基のファンも外されていきます。ここにもクッションが見えますが、これもノイズ、振動を減らすための工夫とのこと。

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時間が押しているのでジャンジャンばらされていきます。10層の積層基板。これがメインボードになります。これまたすごく小さい。プロセッサーはボンドで留めてあるのですが、これも熱対策という話をされていました。

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これが先ほどはよくわからなかったヒンジ部分。両側からスプリングで押して、ヒンジの根元に「カム」という山があり、これがかみ合うことで適度なトルクがかかるようになっているんですが、こういうのも良く考えつくなぁ。

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ここでカムの動きについて詳細の説明が案内されています。20度の角度で一番力がかかるようになっているそうです。ここを過ぎるとパタンと引き込むようにスタンドが本体に収納されます。

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スケルトンモデルを使って、その様子をみるのがなんとも楽しいこと。

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ということで、解体ショーはあっという間に終わるんですが、ばらしてみるとすごくシンプル。それはそうです。タブレットという平面型のところにパーツがぎっしりと搭載されているだけで仕組み自体はカンタン。

こういう単純なレイアウトであるならば安曇野でなくても海外で生産ができるってことなんでしょう。VAIO Zのあのアクロバティックな組み立て工程と比べるとかなり簡素ですよね。

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そして、ここからが驚きなんですが、購入後のサービスとして、現在検討中のサービスの内容を発表。

VAIO Z Canvas購入後に液晶ディスプレイの色の補正を再調整するサービスを予定しているとのこと。有償になりますがLEDの白色層が経年変化するそうで、長時間使用の際に再度、出荷時補正値に直してくれるとのこと。

他にもバッテリーが自分で交換することができないので劣化されたバッテリーの交換サービス、液晶保護シートの張り直し、さらにはデジタイザースタイラスペンやキーボードの補修、追加購入サービスもするそうです。

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さらに、プレゼンテーションでは紹介されませんでしたが、SSDの追加実装サービスも予定があるそうです。写真は1TBのもので512GBのSSDが2本刺さっていますが、512GBモデルでは256GB×2にせずに512GB×1にわざわざしています。

これは後日、追加して512GBのSSDを追加できるように1スロット空けているんだとか。

ちなみにSATA接続の256GB SSDモデルでもあとからPCIeの512GB SSDを追加することも考えているとのこと。(その際はCドライブとDドライブに分かれてしまいますが)

うわー、まじですか。だったら今、249,800円で256GB仕様で買っておいて、1年くらいしてお金ができたら512GB SSDを追加してもらう、なんてことができちゃうですかね。

今のところ512GB SSDしかオーダーされていない状況ですが、考えてみたら249,800円で256GB仕様にはなるものの、これだけのモンスターPCが買えるというのもすごい話ですからね。

VAIO Zのまさかのキーボード交換サービスもあったし、長く使えるPCとしてVAIOを購入できるのはすごく嬉しいかも。S-VAIOも発売当初は付属のソフトウェアをアップデートして既存ユーザーも最新版のソフトウェア仕様にできるのが魅力でしたしね。

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というところで、A440さんのVAIO Z Canvasで動作するARソフトが完成。先ほどのVAIO Z canvasの名刺カードをかざすと、なんと基板が見られたりファンを持ったりパーツを手にしているARが見られました。

ARの可能性というか、VAIO ARアプリは目から鱗でしたね。

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最後は抽選会。赤羽副社長が出てきて名刺ケースやTシャツ、そして安曇野刻印入りのVAIO Z Canvas本体のプレゼントがありました。

人間、こういうときは「オレが今回こそ当たるかも!」という期待に胸膨らむモノで、そのどきどきがこちらにも伝わってきました。

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抽選会が終わって、これで無事お開きに。

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その後も23時まで会場は開いていて、私も最後までいてしまったんですが、皆さん熱心にVAIO Z Canvasの実機を見学されていました。

説明に立っている開発者さん達も、お客様の生の声を耳にすることができて、ユーザー側も自分たちの話を聞いてもらえて、本当に交流の場になっています。

「VAIO meeting」がこうして定例化していって、お客様とメーカーの良い関係が出来ていくと良いですね。

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以上、当店のイベントレポートでした。

当店はショップ枠で取材させていただいています。VAIOラテをいただくことができなかったので、また今週行ってきます。

ちなみに本日火曜日からは毎日、クリエイタートークショーが開催されています。当店からも毎日取材にお邪魔させていただき、毎日レポートをさせていただく予定です。

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☆当店blog 15.5.23「ソニーショップ『VAIO Z Canvas』体験会レポート」 
☆当店blog 15.5.22「『VAIO Z Canvas』開梱レポート&店頭展示開始しました」
 
☆当店blog 15.5.21「『VAIO Z Canvas』正式発表&先行予約販売開始」 

☆当店blog 15.5.1「『VAIOの里』へ工場見学に行ってきました」 
☆当店blog 15.2.17「『VAIO meeting 2015』イベントレポート」 
※ファンイベントのレポート。開発者トークでVAIO Zを丸裸にしてモデル紹介

☆当店blog 15.2.16「VAIO(株)製『VAIO Z』&『VAIO Z Canvas』発表」 
※ついに発表になったVAIO(株)開発の新型PC、その概要を簡単に紹介します

☆当店blog 14.11.2「VAIO プロトタイプ タブレットPC トークショーレポート」 
☆当店blog 14.11.2「ソニーストア大阪10周年記念祭『楽しい生活 with Sony』イベントレポート」 

 

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