5分でわかる新型モバイルPC『VAIO Pro 13 │ mk2』のご案内

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VAIO.com設計で生まれ変わった「VAIO Pro 13 │ mk2」が9時にプレスリリースされました。

VAIO(株)の初代機だった「VAIO Pro 13」は、ソニー製VAIOをほぼそのまま踏襲したモデルでしたが、今回の「VAIO Pro 13 │ mk2」は安曇野設計のVAIO(株)のオリジナルモデルになっています。外観は変わりませんが中身は別物!

実機の詳細を紹介させていただきます。

 

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「VAIO Pro 13」シリーズはビジネス向けのPCとして開発されているモデルです。VAIO ZやVAIO Z Canvasは、PCにこだわりの強い人向けのスペシャルマシンとして開発されており内部パーツにも高額なパーツをふんだんに使っているのですが、Proシリーズは、そのVAIOらしさをコストダウンしてビジネス向けに開発したモデル。

「コストダウン」というと手を抜いたモデル、チープなモデルに思われがちですが、ビジネスの現場でPCを導入してもらうためには「経費」というのも重要なファクターになります。多くのビジネスマンにVAIOを使ってもらうためのひとつのハードルとして捉えて、それをクリアして、なおかつ最高のアウトプットができるマシンとして開発されているというのが私の印象。

外観上は以前のソニー製VAIOからそのままという感じですが、すっかり変わった中身の話を中心に紹介します。ちなみに外観上で一番の大きな違いはボディカラーです。

今まではブラックのみだった外装カラーですがシルバーモデルが登場。

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※写真左がソニー製の「VAIO Pro 13」で、写真右が新型のVAIO(株)製mk2になります。

実は私が今、仕事で使っているメインPCがソニー製の「VAIO Pro 13」のシルバーモデルなんです。私の現在の愛機と比較をしてみたいと思います。

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まず、これはタッチパネルモデル同士で並べてみたところです。写真左が新型のmk2で、写真右が私の使っているソニー製VAIO Pro 13になります。昨年2月のPC事業売却ニュースの際に購入してこの1年間使わせてもらってきました。

この距離から見て違いがあるのはキートップの色の違いです。V-VAIO(VAIO(株)製のPCは今後、この表記で統一します。)ではキートップがブラックになっていて、S-VAIO(ソニー製PCをこう表記します)ではパームレストと同色のシルバーカラーにしています。

以前、あったS-VAIO Z1ではキートップカラーを選択することができて、こうしたカラーリングにすることも出来ていました。2月に発売された「VAIO Z」でもシルバーモデルはこのカラーリング。

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それらのモデルにキーボードバックライトが搭載されていたんですが、バックライト点灯時にシルバーキートップだと文字の視認性が下がる、という話は当店店頭でもお客様から声をいただいていました。

また、キーボードパーツはVAIO Zと同じモノを使っており耳障りな2KHz付近の音を押さえ込んだものになっています。キーボードの下にゴムパッドを置いたようなポコポコした感触のキータッチになります。

そういう声を丁寧にくみ上げてひとつひとつ改善されていったのが今回の「VAIO Pro 13 mk2」になります。

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こちらはボディサイドです。上に載っているのがS-VAIOで下にあるのがV-VAIOになります。VGA端子と有線LAN端子が新たに装備されています。

VGA端子は海外ではあまり要望がなかったそうですが、日本でだけ要望の多い項目だったとのこと。S-VAIO時代は海外マーケットも頭に入れて設計をする必要があったのでVGA端子を搭載することが出来なかったところが、現在のV-VAIOは日本でのみの販売になっているため、おかげでVGA端子の搭載を復活させることができたとのこと。

V-VAIOって日本人のためのVAIOとして考えられているんだな、と、思わせてくれるエピソードです。

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有線LAN端子も増設。代わりにUSB端子が減ってしまったように見えますが。。。

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左のボディサイドを見るとこちらにUSB端子が2つあります。これで合計3端子。従来モデルと比べると何も端子を落とさずにVGA端子、有線LAN、さらにUSB端子をひとつ増設したことになります。

モバイルノートでもこうしてあきらめない拡張性があるのって、まさに従来のVAIO Zみたいですね。

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見た目の違いで行くと、タッチパッドも仕様を変更しています。従来は大型の1枚のタッチパッドになっていましたが、新型モデルでは昔のセパレート型のマウスボタンが搭載された形状に戻しています。

これもビジネスの現場ではセパレート型の方が使いやすい、という声が多かったんだとか。変わらなくても良いところは変わらない、ってところですね。

S-VAIOの時はこういう新機能があると全シリーズ一気に推し進めていましたが、モデルごとにこうして目的に合わせて細かい仕様を変更できるというのもさすが。

またタッチパッドの位置も、以前はボディのセンターに合わせていたのですが、新型のmk2ではやや左にオフセットさせてホームポジションに対してセンターになる様にしているそうです。

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裏返してみても違いがあります。左が新型のV-VAIOのmk2で、右がS-VAIOの底面です。S-VAIO、お呼びV-VAIOのPro13では底面の中央に拡張バッテリー端子がありました。公式にはアナウンスがありませんでしたがV-VAIOでも拡張シートバッテリーを使うことができましたが、本来はこの端子、必要なかったのになぁ。。。と、思ったら、どうやらここにビスが1本あったそうです。

そう、よく見るとS-VAIOではフラットボトムになっていてネジは見えない様に配置され、すべてゴム足なので隠されるようになっていたんです。そのためビスはボディ長辺のエッジ部分にだけあったのですが、V-VAIO Pro 13 mk2ではあちこちにビスが打たれていますし、見えます。

これはボディ全体の強度を上げるためと、メンテナンス性をあげるためなんだそうです。(ユーザーがボトムを外したり出来る様にメンテナンス性をあげているのはなく、VAIO(株)による修理時のメンテナンス性のアップです。)

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デザイン重視のためにビ
スの打てる場所を決めているのと違い、ボディ剛性を最大にあげるために必要な場所にビスを打っているのでは剛性感、耐久性に違いが出てくるのは素人でもわかる気がします。

あいにく、S-VAIO時代の拡張シートバッテリーは使えなくなってしまうんですが、どっちが良いかは明白ですよね。

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さらに、ボトム面の内側には補強リブが追加されています。写真中央に見える黒い壁の区切りみたいなモノが「補強リブ」です。

耐久性が気になる部分に補強リブを追加することにより剛性をアップ。この中央のリブのところには何が載るかというと、実はキーボードが載っかってきます。

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これは新旧ボディで比較すると一目瞭然なんですが、キーボード面のたわみが激減。全然たわまないというわけではなく、強度を保つためにはある程度のしなりが必要なんだと思いますが、打鍵時に沈み込む感覚はほぼ無くなっています。

タッチパッドの裏にもリブは追加されていてタッチパッドの操作感もこれで向上させているとのこと。

写真にそのたわみ具合が写れば良いんですが、これは実際に使って体感しないとわからないところかも。

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そして、こちらは天面のパネルになります。写真左がV-VAIOのPro 13 mk2です。写真右もV-VAIOのものですが以前のPro 13のものになります。一番の違いは。。。そう、材質です。

S-VAIO時代からUDカーボンを採用していて、VAIO=カーボン製みたいなイメージを植え付けてくれていました。軽量で高剛性というPC向けの素材だったんですが、新型モデルではマグネシウム製になっています。

理由はコストの問題、と聞いています。

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ただし、コストを下げて性能を下げるのでは意味は無く、カーボン採用並、もしくはそれ以上の剛性を得るべく設計を工夫しており、それがビス配置の最適化や追加リムの設定だったりするわけです。

天面についてもカーボンを使っているのは「面」の部分だけでヒンジ部分などは別のパーツを使っているのが従来のモデルでした。

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新型のmk2では、削り出しの一体成形でヒンジ部分まで同じ素材でつながっています。これにより構造で強度を出しておりヒンジ部分についてはカーボンよりも強い強度に仕上がっているとか。

考えてみたらPCにダメージを与えるときって、手を滑らせて落としたときというのが多いわけで、そういうときには面ではなくて、角に力が集中します。面の強度も厚みを持たせることで強度をアップできるそうですので、コスト×高剛性を考えるとこういう選択になっていくのも理にかなっているわけです。

ちなみに底面はグラスファイバーを織り込んだ樹脂製とのこと。補強リムもグラスファイバー樹脂でカーボンに比べて加工がしやすいのでそういう事も出来るんですね。

結果「最薄モデル」とか「最軽量モデル」とかの称号がつかないモデルになってしまうわけですが、そういうキャッチコピーよりも使いやすいPC、丈夫なPCの方が魅力に感じます。

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そして、最後に液晶の輝度もアップさせたとのこと。従来のVAIOでは「VAIO Duo 13」もしくは従来の「VAIO Pro 13」がモバイルノートでは一番明るい液晶を実現していたそうですが、それをしのぐVAIO史上最高輝度のディスプレイになっているそうです。

色の付いた画面だとわかりにくかったのですが、普通にエクスプローラーでフォルダを開いて比較すると白の明るさで違いが出ます。

少ない電力で明るくするためプリズムを使った光の向きの制御をしているのですが、正面から見ると、今までのVAIOで一番明るいディスプレイを実現。こういうのも実はビジネス向け、というのを意識しているんですかね? 屋外で使うケースなどを想定しているのかな?と、思えます。

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あとは、ソニー製VAIOとの違いと言えば「ASSISTボタン」の搭載がなくなっていたりする部分もあります。

その代わり。。。か、どうかはわかりませんがこの左右に搭載されるスピーカーの変更とボックス構造の見直しをしており音圧は6db上げて、人の声が聞こえやすくしているそうです。

これもビジネスの現場でプレゼンをする際の音声出力をPC本体でできるように考えられた結果。

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以上、研究し尽くされて、まったく新しいVAIOに生まれ変わっているVAIO Pro 13 mk2の紹介でした。

ソニーストアではまだ先行予約販売はスタートしていません。ブラックモデルは6月3日から。シルバーモデルは6月24日からの先行予約販売開始予定となっています。

ベースモデル価格は109,800円~となっていますが、各パーツの価格については先行予約販売開始時まで明らかにはならないと思われます。

なお、これだけの性能を持ったノートブックPCが109,800円~ってだいぶ安く感じられるかもしれませんが、実はここに秘密があります。

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ストレージ選択に注目していただきたいのですが、従来モデルではPCI Expressの高速SSDを標準搭載していたのですが、今回の新型モデルではSATA接続の通常スピードのSSDもラインナップに加えているんです。

これによりSSDの仕様でベースモデル価格を安くできている、ということもあります。

動画や大きな画像ファイルを扱うことはなく、ワード、エクセルなどの仕事用のファイルのやりとりがほとんど、ということであればSATA接続のSSD仕様にすることで、リーズナブルなVAIO Proを手に入れる、という選択肢ができます。

 

なんか、ご案内している内容のどれもが説得力があるような気が自分でします。ソニーショップ店員として心からオススメできるPCがどんどんラインアップされてきて嬉しい限り!

私も仕事用のPCを入れ替えたいなぁ。。。あ、でも出来ればV
AIO Zの方がいいか。。。いや、予算を考えなければVAIO Z Canvasを。。。

 

6月3日の受注開始時にまたご案内させていただきます。

 

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★ソニーストア タフモバイル「VAIO Pro 13 │ mk2」のご案内はこちらから

☆VAIO.com 「VAIO Pro 13 │ mk2」商品情報ページはこちらから

 

☆当店blog 15.5.1「『VAIOの里』へ工場見学に行ってきました」

☆当店blog 14.8.8「VAIO(株)製VAIO Pro 13開梱&セッティングレポート」 
☆当店blog 14.7.2「VAIO(株)製VAIO ソニーストア銀座の実機展示レポート」
☆当店blog 14.7.1「VAIO(株)製VAIOが販売スタート! まずは3機種から」 

 

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