近接無線通信『Transferjet』の初体験レポート
こちらも昨日から出荷がスタートしています。ソニー発の新しい機器通信規格の「Transferjet」の第1号製品です。1日遅れになってしまいましたが、こちらの開梱&セッティングレポートをお届けします。(これで、今回届いたモノの紹介はとりあえず最後です。)
まずはTransfer jet搭載のメモリースティックから。
なに?なんでTransfer jetがメモリースティックに搭載されているの? サイバーショットのDSC-TX7とDSC-HX5Vに搭載される機能じゃないの?ってところですが、Transfer jet機能は現在のところ、カメラに搭載される機能ではないんです。
こちらのメモリースティックにTransfer jet機能が内蔵されており、これをTransfer jet対応のサイバーショットで使うことにより機能を利用することができるようになります。
Transfer jetは有線接続しなくても無線で高速なデータ通信をする規格。電波の発信機がメモリースティックに搭載されて、その発信機を利用するための電圧を供給するのが対応サイバーショット、という位置づけになります。
通信を制御するのはサイバーショットになるため、このTransfer jet搭載メモリースティックだけで通信をしようとしても無理。ということになります。なんでこんな事になっているのかというと、Transfer jetを搭載することによりサイバーショット本体の価格が上がってしまうことを防いだとか、そういうことなんですかね? ちょっと理由はわかりません。
なお、このTransfer jet搭載のメモリースティック「MS-JX8G」は9,980円。こうして端子を見てみると4本の2分割エリアがあるため、メモリースティックHXと同じ端子になっています。8GBのメモリースティックHXの価格が6,880円なのでTransfer jet代は3,100円くらい。
それほど高いモノでもないんです。
そして、こちらがTransfer jetステーション。信号の流れからすると受信機になるステーションで、これをVAIOの他、ブラビアやデジタルフォトフレームでも利用ができるということになっています。
なんと、それらの機器にはすでにTransfer jetステーションのドライバが昔から仕組まれていたんですか!? すごい計画性!!とか思ったらどうやらそれは違うみたいです。謎は後ほど解けます。
まずはパッケージを開けてみましょう。入っているのはステーションと普通のUSBケーブル。あとは薄っぺらの説明書くらいで、ドライバーCD-ROMとかもありません。対応するのはWindows XP SP3、Vista SP2、Windows 7とのこと。
これがステーションの姿になります。天面に三角形のTransfer jetマークがありますが、ここにTransfer jet製品を載せてください、ってことになっています。
本体の前面には電源ランプと、信号強度のインジケーターが仕組まれています。信号の強度が3段階で表示されるそうです。
ステーションの裏面がこちらなんですが。。。
なんでしょう、これ。また謎のスイッチが用意されていました。特に説明はなく、MODE 1で使ってくださいとしか書かれていません。将来、なにか拡張される機能が用意されているそうです。
さらにステーションの奥にはこんな回転するパーツがあります。なにに使うのかというと。。。
Transfer jetのマークがこうして製品の横に搭載される機種があった場合にステーションを建てて利用してください、そのためのスタンドです、という案内になっています。
そうなんです。Transfer jetはソニーだけではなく、ほとんどの家電メーカー、携帯電話キャリアも賛同している共通規格なんです。これからいろんな製品が登場し、特に携帯電話に搭載されるといろんなことができるようになるんでしょうし、非常に拡張性の高い規格になっているんです。
なんかたくさんの将来性が詰め込まれているみたいでワクワクします。
さて、そのTransfer jetの近接通信を試すべく、まずはSDカードからTransfer jetメモリースティックに差し替えて、サイバーショットDSC-TX7で写真を数枚撮ってきましょう。
こちらはウチの近所にあるアウトドアショップ。ふらふらっと入って。。。
保存食を買ってきました。お湯を160cc注いで15分待つと完成するご飯だそうです。ひとつ350円。これが明日と明後日のお昼ご飯になる予定です。
さて、10枚ちょっとの写真を撮ってきたので、これをVAIOに転送してみましょう。まずはTransfer jetステーションをVAIOのUSB端子に接続します。
これで自動的にドライバーが読み込まれたみたいなんですが、特にソフトウェアのインストールの必要もありませんでした。拍子抜けです。
続いてサイバーショットなんですが、Transfer jet機能を利用するときは画像再生モードにする必要があるんだそうです。
なので、次に行うことはサイバーショットDSC-TX7の再生ボタンを押して再生モードで電源投入をするということ。
そして、3ステップ目です。ステーションとサイバーショットの三角形のTransfer jetマークを合わせて置くことになります。
するとビロビロンと、二つの窓が開きました。
見ると、このVAIO Sノートの場合はHドライブにTransfer jetメモリースティックの中身が、JドライブにDSC-TX7の内蔵メモリーが見える仕組みになっています。
ということは。。。そうなんです。実は難しそうに見えるTransfer jetですが、ステーション自体はUSBメモリーみたいなもので、単にメモリースロットとしてだけ認識されていて高速通信の制御にPCは関与していないみたいなんです。
なるほど、だからソフトウェアCD-ROMとか、ソフトウェアのインストールもないんですね。FeliCaポートと同じように考えて難しく思っていたんですが、全然。簡単です。
あとは普通にUSB接続したのと同じノリなので自動取り込みの設定とかをしておけば、タッチしただけで取り込むとかそういうことができるみたい。
まさに、メモリースティックを抜いてVAIOに挿して。。。ということを全部すっ飛ばして、ステーションにサイバーショットを置くだけで接続終了状態。これは楽です。
なお、転送しているのは14枚でデータ量は約50MBほど。これの転送に最初は25秒もかかっていたので、おいおい、ちょっと遅くないか? とか思ったんですが、そこであれをチェックですよ。
このステーションの前面の通信強度メーター。写真は2つついていますが、置く場所がちょっとずれていたみたいで、この転送をしたときはメーター1つだけだったんです。
再度メーター3つ状態になるように置き場所をちょっとずらして転送実験をしてみたら、今度は約10秒。速い!!
そうか、信号の状態ひとつでこんなに転送速度が違ってくるのか。
なお、メモリースティックスロットでデータ転送をしてみると約14秒かかりました。VAIO Zで試しているのでHXスロットではないんですが、ノーマルメモリースティックスロットを使うよりも速く転送ができるなら、十分、十分!!
ということで、結果、USB接続みたいな簡単さで、無線接続が利用できることがわかりました。大収穫です。
これを仕事用のVAIO Zの方に接続しています。これからはちょっとした開梱レポートの時とかもサイバーショットTX7を使って、速攻転送が可能。仕事が楽になるぞ!!
こんなことを言うとカドが経つんですが、しばらくはブツ撮りにαではなくてサイバーショットTX7を使って楽をさせてもらおうと思います。
ちなみに自宅にも来週、Transfer jet搭載のVAIO Fノートがやってくるんですよ♪ 一足早く快適転送を楽しんでみたいと思います。
★ソニースタイル Transfer jet搭載メモリースティック「MS-JX8G」のご案内はこちらから
★ソニースタイル Transfer jetステーション「TJS-1」のご案内はこちらから
sts98
2010年2月6日 @ PM 8:20
Transfer jet、便利そうですね。
置くだけというのが魅力的。
ですがサイバーショットしか対応していないのと価格がネックですかね。FeliCaポート並みに安くなれば良いのですが。。。
店員佐藤
2010年2月8日 @ PM 7:58
♪sts98さん、こんにちは。
まずはセッティングだけしかしていなくて、本格始動は
今日からなんですが、電波強度だけ確保すれば
転送速度もそこそこですし、なによりもふたを開いて
カードを抜き差し。。。という気を遣う操作をしなくてよいのが
相当楽です。
対応機種はこれから増えてくるでしょうし、出来れば
αで使えるようになってもらいたいです。
Transferjetメモステの差額、3,100円はそれほど
高くはないと思うんですが、ステーションですよねぇ。
VAIOの搭載アップグレードも1万円しますし。(^_^;)