ミラーレス一眼”α9″に並ぶ驚異のAF性能を搭載したデジタルカメラ『RX100M7』総まとめレビュー!
サイバーショット「DSC-RX100M7」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「DSC-RX100M7」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
■「DSC-RX100M7」の機能まとめ
- 新開発のメモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサーExmor RS(エクスモアアールエス)を搭載
- ZEISS Vario-Sonnar (バリオ・ゾナー) T 24-200mm F2.8-4.5の高倍率ズームレンズ
- ミラーレス一眼カメラ『α9』同等、連続撮影中に最大60回/秒でAF/AE演算処理を実現
- AF/AE追従で最高20コマ/秒のブラックアウトフリー連続撮影
- 最高90コマ/秒の速度で撮影するワンショット連続撮影機能をソニー製カメラで初搭載
- 世界最多357点の像面位相差検出AFと、425点のコントラスト検出AF
- 世界最速0.02秒の高速AF
- リアルタイムトラッキングとリアルタイム瞳AF(静止画:人物 / 動物)に対応
- 被写体をモニター上でタッチすることで自動でフォーカス追従するタッチトラッキング
- RXシリーズで初めて動画撮影時にリアルタイムトラッキングとリアルタイム瞳AFを搭載
- 200mmの望遠端において4.0段分の補正効果をもつ高性能の光学式手ブレ補正機能
- 4K動画記録、S-Log2/3、HDR
- 4K動画撮影時のアクティブモードでの手ブレ補正に対応し、従来比最大約8倍の手ブレ補正効果
- マイク端子を新搭載し、外付けマイクの取り付けが可能
- タイムラプス動画の生成が可能な本体内インターバル撮影機能搭載
- 縦位置情報記録に対応
■ポイントとなる機能
α9でも採用されている最大60回/秒のAF/AE演算処理
新開発のメモリー一体1.0型積層型CMOSイメージセンサーと最新の画像処理技術で、RXシリーズ最速のスピード性能を実現。α9でも採用されている最高20コマ/秒の連続撮影時、最大60回/秒のAF/AE演算処理を行うことで、動きが複雑で速さに緩急のある動体にも、高精度なAF/AE追随が可能です。
決定的瞬間を捉えるブラックアウトフリー連続撮影
電子ビューファインダー・液晶モニターの表示更新を60回/秒の頻度で行ってタイムラグを抑制し、「ブラックアウト」のない連続撮影が行えます。撮影中のEVF/液晶モニターへの表示更新を60回/秒の頻度で行うことにより、タイムラグを最大限抑制し、ブラックアウトがない、肉眼で被写体を捉えているような連続撮影が可能です。
撮れ高の向上を実現する最高90コマ/秒のワンショット連続撮影
1回のシャッターレリーズで90コマ/秒・60コマ/秒・30コマ/秒のいずれかの速度で7枚の静止画を連続撮影することができるワンショット連続撮影機能を初搭載。
テニスのインパクトの瞬間など、従来の連写速度ではコマ間に落ちてしまうような一瞬を超高密度で捉えることができ、アンチディストーションシャッターによる歪みの少ない撮影が可能です。また、最大画素でRAWでのワンショット撮影にも対応しています。
24-200mmの高倍率ズームと高画質性能を両立
広角から望遠までカバーする24-200mmF2.8-4.5のツァイス バリオ・ゾナーT*レンズを搭載。開発のイメージセンサーと、α9や最新のα7シリーズにも搭載されている画像処理エンジンBIONZ X(ビオンズ エックス)を組み合わせ、高解像感と低ノイズを両立しています。
また、カラーフィルターを一新し、色再現性を向上。人物撮影における肌の色や、鮮やかな花の色なども自然な印象で描写することができます。
高速・高精度・高追従AF
イメージセンサー上の撮像エリアの約68%をカバーする、世界最多357点の像面位相差検出AFに加えて、コントラスト検出AF枠もRX100 VIの25点から425点へ多分割化。像面位相差検出AF方式と、コントラスト検出AF方式を併用する「ファストハイブリッドAFシステム」を搭載してます。
さらに、レンズ駆動制御の最適化にょる世界最速0.02秒の高速AFで、ピント合わせが難しいシーンでも被写体を高精度にとらえます。
リアルタイムトラッキングとリアルタイム瞳AFに対応
AIを用いて色や模様(輝度)、被写体距離(奥行)からなる空間情報をリアルタイムに高速処理し、動体を高精度に追従し続けるリアルタイムトラッキングに対応します。被写体が人物の場合にはリアルタイムに顔/瞳情報を検出し続けることで、高い精度で被写体を追従し続けます。
さらに、AIにより即時に瞳情報を検出しフォーカスを合わせ続ける、リアルタイム瞳AFは、左右の瞳の選択も可能です。また、リアルタイム瞳AFは人物だけでなく、新たに犬や猫などの動物にも対応します。加えて、被写体をモニター上でタッチすることで自動でフォーカス追従するタッチトラッキングにも対応しています。
動画撮影時のAF精度・速度・追随性が向上し、RXシリーズ初となる高精度のリアルタイムトラッキングやリアルタイム瞳AF(人物のみ)に対応。4K動画撮影時もアクティブモードでの手ブレ補正で、手持ちで歩き撮りをしてもブレの少ない安定した映像を撮影できます。
自動電源OFF温度設定や最高960fps(40倍)のスーパースローモーション、インターバル撮影も可能。さらにRX100シリーズのボディサイズで、マイク端子を新搭載しました。
カメラを縦にして撮影した動画データにメタ情報を付与することで、スマートフォンなどに転送したあとも縦のまま動画を再生・編集できる縦位置情報記録にも対応し、SNSなどでの動画活用が容易になります。
またRX100 VIにも採用されているHLG(HybridLog-Gamma)、S-Log3をはじめとするピクチャープロファイル、映像と音質にこだわったハイクオリティーなVlog(Video Blog)など、多彩な映像制作を可能にする機能を搭載。画素加算のない全画素読み出しによる4K(QFHD:3840×2160)動画の本体内記録も可能です。
動画作品制作に便利なシューティンググリップキット
今回はRX100M7単体販売のほかに、手元でズームや撮影操作が可能なシューティンググリップ(VCT-SGR1)、マイクなどのアクセサリーを装着することができるアクセサリーシュー対応のブラケットとバッテリーパックをセットにしたシューティンググリップキットも同時に発売されます。
本体の可動式液晶モニターと組み合わせることで自分撮り、Vlog(ビデオログ)、ハイアングルやローアングルなど、多様なスタイルでの撮影を可能にします。価格は本体価格に+1万円前後となりそうです。
内容:『RX100 VII』本体、シューティンググリップ(VCT-SGR1)、ブラケット、リチャージャブルバッテリーパック(NP-BX1×2個。(本体同梱分×1個を含む))
■「DSC-RX100M7」開梱レポート
同梱品は上記の通りとなります。黄色い線の左側がDSC-RX100M7の同梱品で黄色い線の右側がシューティンググリップキットの付属品です。
シューティンググリップキットで購入するとバッテリーは2個になりますが、充電器は入っていませんので、付属のACアダプターを使ってマイクロUSBケーブルでカメラ内の本体内充電を行います。
カメラの使用頻度が少ないのであればこれでもいいのですが、毎日持ち歩いてバリバリ使うぜ!という方は充電器を別途購入したほうが良いと思います。
付属のブラケットを使ってみました。やや重量と剛性感のあるブラケットでなんでも載せられそう。ここではマイクをつけてみました。RX100M7はマイク入力端子が新たに搭載されているので、外部マイクをこうして使うことができます。
インテリジェントシューが搭載されていないので、ここにビデオライトなどを装着するのも良いかもしれません。
ちなみにこれをそのまま“α”に使うことも可能。リモートコントロールができるフラッシュが2個あれば、トリガーになるものを本体に装着して、サブフラッシュをバウンスで使う、なんてことができるのかも?
ですがそれよりはやはりビデオライトなどを使って動画撮影で使うのが本来的には良さそうですね。
24mmの広角撮影時のレンズのせり出しはこれくらいになります。
200mmにするとここまで伸びるのですが、200mmもの望遠撮影ができるのにこのサイズはありがたいですね。ちなみに焦点距離100mmまではF4を維持してくれます。守備範囲の広さは旅行に、山歩きに、とても便利さを感じます。
液晶パネルはRX100M6から大きく引き出せるようになっていて、下向きに90度、上向きでは180度まで回ります。
自撮りカメラとしてこんなモニターの仕方も可能です。シューティンググリップをつけての自撮りユーチューバーさんにも使いやすそうです。
電子ビューファインダーEVFが内蔵されているのもRX100M3シリーズ以降の特徴になっています。RX100M6からはワンプッシュ式になっていて、ファインダー部を引き出さなくてもポップアップするだけで使える様になります。
RX100M7ならではの進化ポイントがこちらのマイク入力端子です。これも動画撮影向けの機能になりますね。先ほどのシューティンググリップにブラケットをつけて、マイクを装着。このマイク入力を使ってマイク収録した音声を記録するというわけです。
■「DSC-RX100M7」の新機能を実機検証
RX100M7の機能面を見ていきたいと思います。まず大きなところとして、最新の“α9”ファームウェアVer.5や9月発売の“α7R4”同様、タッチトラッキングが使える様になりました。
これは「リアルタイムトラッキングAF」と呼ばれる「ロックオンAF」の進化機能で、被写体をより高い精度で見つけてくれて、対象が人物だったら瞳AFで追ってくれるというAF機能を、タッチパネルを使って簡単に利用することができるというものです。
写真撮影時にスポットAFだの中央重点だのゾーンAFだのを使わず、指で被写体をパッと触るだけでトラッキングAFが使えます。シャッター半押しにするとずっと被写体を追い続けてくれるんですが、このAFが凄く、秒60回の測距をする“α9”と同じ事をしているそう。
他のモデルは1秒間に何回測距をしているのか、という情報がメーカーさんから出てきていないので比較のしようがないのですが、これのおかげでデジタル一眼“α9”のモンスター級のAF性能が発揮されています。さらにレンズの軽さもあって、AFは世界最速の高速0.02秒。“α9”よりも1枚目の撮影は速いかも!
ということで、それを実証すべく、ソニーショールーム/ソニーストア銀座さんへ当店のAF性能測定器を持ってお邪魔してきました。
モニターキャプチャーをするため、タッチパネルが使えなくなり、ここでは「トラッキング:拡張フレキシブルスポット」を使って撮影しています。スポットを線路の向こうにもってきて電車の頭が見えたところでロックオン!です。
ロックオンしたらあとはシャッターを押して高速連写をしていくわけですが、このAFの追従の仕方が“α9”とまったく同じです。“α6400”にもトラッキングAFは搭載されていますが、それよりも全然上!
こうして端まで行ってもちゃんとAFは追い続けてくれています。像面位相差AFセンサーのカバー範囲は68%となっているので、上の図のこの当たりが一番端になるのですが、こんな端に被写体を置くなんて、中井精也氏のゆる鉄ぐらいしかありません。
驚くのはその精度。3回ほどテストしてきましたが、ハズレが1枚もないんです。そんなにスピードの速いプラレールではないので、これくらい楽勝では?と思われるかもしれませんが距離が近い分、フォーカス的には結構厳しいものがあり、移動距離は大きいはずなんですけど、ハズレが1枚もありません。
リアルタイムトラッキングの動作状態をキャプチャーしてきた動画がこちらになります。どんなシチュエーションでも動体撮影に強い武器になりそうです。
ちなみに動画中で試していますが、トラッキング:拡張フレキシブルスポットを使って、魚の目にロックオンすると、魚瞳AF的に使うことができます。
さて、もうひとつ、RX100M7の新機能に「ワンショット連続撮影」というのがあります。これがどんな機能なのかプレスリリースを読んでもいまひとつピンと来なかったのですが、使ってみたらすぐに理解しました。
これは1回で7枚の超高速連写をする撮影モードです。
通常の秒20コマ連写というのは1秒間に20枚のシャッターを切るので1枚の撮影間隔は0.05秒になります。「ワンショット連続撮影」では1秒間に90枚のペースでシャッターを切ることが出来るので撮影間隔は0.011秒ということになります。
通常の連写よりも5倍近い速さで連写するのですが、1度に撮影できるのは7枚まで、という制限があるのとAF、AE追従はなく1枚目のAF、AE設定で7枚高速に撮影をする、という感じです。
AF追従がないからピントが合わないかといえばそんなことはなく、車や新幹線などでは話は別ですが、人間がそもそもそんなスピードで動けないので、普通の球技などであれば、上記のようなシーンが撮れます。
ただし、0.066秒で撮りきってしまうので、この機能を使ってインパクトの瞬間を撮ろうとすると、相当な修練が必要な気はします。
近寄ってくる被写体などでは、寄ってくる最中に撮るとフォーカスがはずれやすいと思うので、注意が必要。
カメラを前後しながら撮影する場合は通常の連続撮影にした方がよいと思います。こちらなら秒20コマ連写でブラックアウトフリー(最初の1枚はブラックアウトしますが、その後がビデオ撮影しているみたいに絵がつながったままになります。)で、しかも、1回シャッターを切る間に3回もフォーカスを合わせるというモンスターぶりを発揮します。
なお、この機能を使った自撮りセルフタイマー機能も搭載しています。最高の変顔の一瞬を撮ることができそうです。
これを使ったらミルククラウンとかも簡単に撮れるのでしょうか!?身近なものでなにか撮影できるものがないかと思ったら、お店のキッチンがありました。
そこにコップを置き、蛇口からポタポタと水滴が落ちるようにセット。ミルククラウンを撮ってみます。
リズミカルにポタン、ポタンと落ちてくるので、それに合わせてシャッターを切ります。RAWモードでも撮影ができるし、7枚撮影をした後にさらに連続でシャッターを切るとバッファがいっぱいになるまで撮影を続けられるので、割と使い勝手の良い機能でした。
5回くらい挑戦すると、こうしてばっちりミルククラウンが撮れます。7コマ中、3コマはこういう状態になっているので、最もタイミングが合っているものを選ぶことができます。
実際の撮影では、これをロックオンAFと合わせて使うことができるので、そうなるとかなり高い精度で撮れます。たとえばパタパタと飛んでいる蝶も、リアルタイムトラッキングAFで被写体を追従させておき、あとは、ワンショット連続撮影で撮っていくだけ。リアルタイムトラッキングAFとワンショット高速連写は実は鬼に金棒です。
フォーカスエリアの枠色も「ホワイト」or「レッド」から選んで使えます。自分の愛機「DSC-RX100M4」の枠色はグレーなので、これは乗り換えたくなります。
こちらは「レッド」カラーの枠にしたところです。通常はホワイトのままで充分見やすくなっていると思います。
手振れ補正についてはXAVC S 4K撮影時に手振れ補正「アクティブ」が使える様になりました。これは“α”でも実現していないのでソニーの”α”&サイバーショットで初搭載となります。従来比で最大8倍の効果が期待できます。
RX0M2で実現したスマートフォンアプリ「Movie Edit add-on」による手振れ補正加工にも対応。本体にRX0M2同様、ジャイロセンサーを搭載しており、その信号を動画に記録。「Movie Edit add-on」を使うとジンバルを使った時の様な滑らかさの動画に加工ができます。
画質は4Kで撮影してもハイビジョン相当にダウンコンバートされるのですが、YouTubeやInstagramへ投稿する動画であれば良いかも。(アスペクト比が1:1の動画に加工できます)
動画撮影時の瞳AFも利用可能です。こうして見てみると今度の「DSC-RX100M7」は動画機能にかなり力を入れている感じですね。
ファンクションメニューの動画撮影時、静止画撮影時の設定も別々にできます。比べてみるとなるほど、違いが参考になります。
その他、こちらも“α7R4”同様、クリエイティブスタイルではシャープネスが従来の±3から±5へ設定範囲が広くなっています。
コメント欄にご質問があったので追記しましたが、別売りのBluetoothワイヤレスリモコン「RMT-P1BT」について、記事公開時点では対応についてのアナウンスがありませんが実機に「Bluetoothリモコン」の項目があるので、おそらく大丈夫だと思います。
これで操作ができるとなると、かなり最強度合いが高まりますね。給電しながらリモコン操作ができるので星景写真の撮影などにも使えます。
そして最後が「スマイルシャッター」です。これはニコッと笑った顔を検出すると自動でシャッターが切れるという機能なんですが、今の“α7”シリーズには搭載がないんですよね。
スマイルの瞬間を切り取れる方には必要ないかもしれませんが、お子さん撮りに威力を発揮する機能がまだRX100M7には残っています。
メインカメラの”α7”シリーズと、サブカメラのRX100シリーズという組み合わせで、こうした機能の違いを知っておくと、使い分けも楽しくなりそうですね。
■先代モデルとの比較
RX100M7 | RX100M6 | RX100M5A | |
ソニーストア価格 | 145,0.00円前後 | 138,880円 | 104,880円 |
発売日 | 2019.8.30 | 2018.6.22 | 2016.10.21 |
焦点距離 | 24-200mm | 24-200mm | 24-70mm |
開放F値 | F2.8(ワイド端)~ F4.5(テレ端) |
F1.8(ワイド端)~F2.8(テレ端) | |
NDフィルター | - | - | オート/入(3段分)/切 |
撮影距離 (レンズ先端から) |
約8cm(ワイド端) 約100cm(テレ端) |
約5cm(ワイド端) 約30cm(テレ端) |
|
オートフォーカス | 315点像面位相差AF+ 425点コントラストAF |
315点像面位相差AF+ 25点コントラストAF |
|
測光モード | マルチ/中央重点/スポット/画面全体平均 | ||
連写 | 最高約20コマ/秒 AF/AE追随 (ワンショット撮影時 最高約90コマ/秒) |
最高約24コマ/秒 AF/AE追随 | |
ピクチャー プロファイル |
S-log2、S-log3、HDR | S-log2、S-log3 | |
Bluetooth 位置情報取得機能 |
〇 | 〇 | × |
バッテリー使用時間 静止画 |
約260枚 / 約130分 | 240枚/120分 | 220枚/110分 |
バッテリー使用時間 動画実撮影時間 |
約40分 | 約40分 | 約35分 |
PlayMemories Camera App対応 |
× | × | 〇 |
インターバル撮影機能 | ○ | × | × |
本体重量 (撮影時/本体のみ) |
302g/275g | 301g/274g | 299g/272g |
本体サイズ | 101.6×58.1×42.8 | 101.6×58.1×42.8 | 101.6×58.1×41.0 |
その他 | 最大60回/秒演算処理 動物瞳AF ワンショット連続撮影 ブラックアウトフリー 0.02秒の高速AF |
タッチパネル搭載 タッチシャッター 瞳AF速度2倍 手振れ補正4段分 オートモニタオフ |
.
これだけの大きな進化をみせた新型モデルです。RX100M6ユーザーさんもこれは乗換を考える価値があるかもしれません。そこで少しM6とM7の比較を行なってみました。
まずは秒60回の測距をしているという“α9”と同等と言われているAF性能についてです。
先代のRX100M6も像面位相差AFを搭載しロックオンAFも使えるAF性能がウリだったモデルです。たった1年で、しかも同じレンズを搭載しているモデルと比較してそんなに大きな差があるのか?という話なんですが、私も体感上は「全然違う!」とお伝えしているものの、具体的にどう違うのかが説明できませんでした。
そこで今回は店頭にリニアモーターカーを用意しました。これは磁力で浮かんで走っている本物のリニアモーターカーです。推進力も磁力を利用しています。スケールスピードは多分500km/hに迫るものがあると思います。
早速撮り比べてみて、その時のサイバーショットのモニターをキャプチャーしたものがこちらです。
説明用の動画なので音声解説などはありません。
1分程度の動画ですが、これ、すごくないですか? 先のRX100M6のロックオンAFで撮影している様子があって、その後にRX100M7のリアルタイムトラッキングAFを使っています。
スポットフォーカスでリニアモーターカーの頭をロックオンさせているのですが追従性が全然違っています。
これが最初のロックオンをさせているところです。ここではRX100M6もRX100M7も操作は同じです。
その後のAF追従が違っていて連写Hiで撮影をするのですが、RX100M6のロックオンAFでは追い切れていません。ロックオンの認識をしている間に被写体が先に行ってしまっている感じです。
対してRX100M7のリアルタイムトラッキングAFでは、毎回被写体をしっかりと補足しています。フォーカス枠の表示はやや遅れていますが被写体をちゃんと追っていて、背景を見ていると列車が進むごとに背景ボケが大きくなっているのでシャッター1枚1枚でフォーカスしているところが違っているのがわかります。
最高で秒20コマの撮影ができるRX100M7ですがそれを秒60回演算でAFを合わせています。1枚の写真を撮るまでに3回のフォーカス演算をしているのは“α9”とRX100M7だけです。
まさにポケッタブル“α9”と言わせるゆえんです。
さらに、4K動画撮影の長時間撮影テストもしてみました。従来モデルでは4K動画は5分までの制限があったのですがRX100M7ではそれがなくなっていて、バッテリーがもつかぎりいつまででも撮れるらしい、という話を聞いていました。
実際に試してみると、本当に12分撮っても止まりません。
放っておくとさらに長時間撮影をしていて30分を超えても撮影しています。ヨーロッパの関税が原因で制限されていた29分しばりもなくなっています。
バッテリーがほぼなくなってきているので、ここでポータブル電源をマイクロUSBケーブルえ供給。給電しながら撮影を続けると。。。
本体の高温警告が表示されるようになりましたが、1時間を超えても撮影を続けています。というか、バッテリー残量が増えているので、これは充電をしながら撮影をしているみたいです。
この日は外の気温が高いので温度設定28度にしている室内でテストしています。また、本体にある「自動電源オフ温度」は「高」に設定して三脚固定で背面液晶を引き出してテストしています。
冬場だったら無制限で撮影ができそうですよ。ここもRX100M6からの大きな進化です。
また、新開発のセンサー搭載によりカラーフィルターも刷新された、ということで、色再現性がかなり変わっているらしい、という話を“α”のプロサポートの方からうかがっています。
プロがいうんだから間違いないだろうな、とは思いつつ、素人でもわかるレベルで違っているのか知りたかったので、RX100M6とRX100M7を持って近所の河川敷へ行って撮り比べてみました。
設定はISO感度以外はすべて揃えています。ISO感度はRX100M6がISO125から、RX100M7ではISO100から使えるようになっています。ダイナミックレンジが広くなっているはずで、それに合わせてカラーフィルターも変更したのかな?というこで撮り比べてみたものがこちら。
比較写真左がRX100M6で、写真右がRX100M7です。
なるほど、だいぶ色が違っていますね。ホワイトバランスの違いなんじゃないの?ということでRAWで撮ってきているので合わせてみるのですが、どうやらそういう違いではないみたいです。
なんというか、PLフィルターを使っているみたいな色の出方になります。ちなみに試しにRX100M4も持って行っていて、それも同じ設定で撮ってきているのですが、M4とM6は完全に同じ色の出方をしていました。RX100M7だけが違う色で出ます。
さらに言うと、空の光もRX100M7の方が色が残っているというかダイナミックレンジの広さを感じます。比較で持って行ったRX100M4が実は一番、空の色が残っていたのですが、そういえば、RX100M4にはNDフィルターが内蔵されていたんでした。オート設定にしていたのを忘れていました。
でもRX100M7の描写はNDフィルターを使っているRX100M4に近いんですよね。それでいて、緑の色もしっかり濃く出ています。
こちらもファインダーでみながらギリギリ雲の輪郭が見えなくなりそうな露出を狙って、同じ設定にして撮ってきたものです。写真左のRX100M6よりも写真右のRX100M7の方が空の色が残っています。
こちらも左がRX100M6で右がRX100M7です。同じ設定にして撮影しています。微妙な違いではあるのですが、やはり空の色、芝の緑が残っているのはRX100M7の方で、確かに色味が違っています。好みは断然RX100M7です。
ここまでDレンジオプティマイザを全部オフにしていましたが、最後のものはレベル5にして現像したものです。これを使っても元のデータに色の情報がたくさん残っているみたいでRX100M7の方が効きが良いようです。
今回は明るい屋外でだけしか試してきていませんが、夜景とかで比較するとまた差が出そうですね。RX100M6を使っていると、どうも白飛びしやすいような気がしていたのですが、それもどうもRX100M7は改善されている気がします。
色の出方については特に不満はなかったのですが、RX100シリーズを使い始めて6年くらい、この色に慣れてきているので、RX100M7で変わった発色の良さを味わってしまうと、もう元には戻れなくなるかも!?
当店ではDSC-RX100M5Aの店頭展示を行っていなくて、型落ちしているRX100M5をまだそのまま展示しています。なので、旧型のRX100M5を含む全5台なのですが、M3からのシリーズを全部持って、近所の東京タワーで試し撮りをしてきました。
すべて、設定を合わせて同じところで、できるだけ近いタイミングで撮影をしています。
ホワイトバランスを「太陽光」に設定して、あとはマニュアルで絞りF8のシャッタースピードはそれぞれEV±0になるように撮影。ISOは125に合わせています。撮ってきた写真をフォトショップで開いて並べてみると、やはりM7だけ発色が良く見えます。
緑の部分での違いは今回はあまり出ていないのですが、東京タワーの赤い色はずいぶん違って見えます。
4カ所で試し撮りをしてきたのですが、天候が微妙に変わってしまっていて、比較ができたのは2カ所で試したものだけ。期待していたダイナミックレンジの違いも暗部がないので、今回は差が出せませんでした。それでもM3~M6がほぼ同じで、M7だけ違っているのは確認できるかと思います。
こちらは拡大してM7とM6で差をみたところです。
このとき、“α7Ⅲ”+SEL2470Zも持って行っていたので、“α”も同じ設定にして撮り比べてみました。
レンズの差もあるんでしょうけど、やはり撮り比べてみると解像感は“α7III”の方が数段あがります。ですが、色再現性はM3~M6の方と似た感じになります。
RX100M7だけ、どうもPLフィルターを使っているような映り方がします。
せっかく5台のサイバーショットRX100シリーズが揃っているので、AF性能についても試してみました。
当店のリニアモーターカーでのリアルタイムトラッキング機能体験コーナーにてRX100M3から順にロックオンAFを試してみました。
RX100M3とRX100M4はコントラストAFだけで動作していて、AF追従での連写は秒2.9コマとか、秒5.5コマとかそんなものだったんですね。またRX100M3は積層型CMOSをまだ搭載していないのでシャッタースピードも1/2000秒までしか使えません。RX100M4からは1/32000秒まで使えます。
直近のモデルでは明るい屋外で絞り開放で平気で撮影をしていましたが、RX100M3まではそんなこともできなかったんでしたっけね。AF性能の比較だけでRX100シリーズの進化を体験できました。
動画ではRX100M3から順にリニアモーターカーのAF追従テストをしています。リニアモーターカーはスピードを3段階で設定できるのですが、今回は「中速」です。「高速」で試すとRX100M7以外はまったく歯が立たないので、今回はあえて遅めにしています。
最後に登場するRX100M7のリアルタイムトラッキングAFが全部、楽勝でバシバシとピントが来ているのを観るのが快感です。
■店員が実際に撮影した「DSC-RX100M7」作例
■カメラ購入前に!ソニーストアおすすめサービス
ソニーストアでサイバーショットを購入してみようか?という方に、ソニーストアで購入することのメリットをご案内したいと思います。
ソニーストアではMy Sony IDを新規登録すると、すぐに使える10%OFFクーポンがプレゼントされます。さらにMy Sony IDをお持ちの方には年2回ソニーストアの割引率クーポンをプレゼント。ぜひMy Sony IDをご登録下さい。
さらにソニーストアではメーカー直販ならではのかなり強力な保証サービスを付けて購入する事ができます。
まず通常のメーカー保証は1年ですが、ソニーストアでは「3年ベーシック保証」というメーカー保証が最初から3年に延長されたものが付いてきます。
そしてそこから有料でソニーストアの保証をさらにアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、魅力なのはこちらではなく、3年ワイド保証と5年ワイド保証になります。ワイド保証は落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれる動産保険の様な保証サービスです。
たとえば撮影時に誤って手を滑らせて落下させ、外傷が出来てしまった場合はメーカー保証もベーシック保証も効きませんが、ワイド保証ならそれが無料で直してもらえます。免責金額などの設定もありません。無料で修理してもらえます。
盗難や、日本海溝に水没させてしまうなど、本体がなくなってしまった場合は補償されませんが、これが魅力でソニーストアでソニー製品を購入される方はかなり多くいらっしゃいます。
こうしたワイド保険が3年で本体価格の5%、5年で本体価格の10%で用意されています。是非、こちらに入って購入していただきたいところ。カメラ本体もそうですが高額なレンズもワイド保証に入れて購入できるのがソニーストア最大の魅力なんです。
初めてソニーストアをご利用になる方は保証のアップグレード料金を払ってワイド保障にすることになりますが、実は当店店頭で購入いただくと、3年ワイド保証を半額にするクーポンがプレゼントできます。
店頭クーポンは残念ながらレンズが対象外になりますが、レンズと一緒にカメラボディを購入したいという方は店頭にお越しになるとよりお得にすることが出来ます。
■テックスタッフ店頭購入特典
東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。詳細は上記リンクにて。
また、ソニーストアを初めてご利用になるお客様は保証についての割引クーポンをなにもお持ちでないと思うのですが、当店の店頭からAV商品の購入にソニーストアをご利用いただければ、3年ワイド保証、もしくは5年ベーシック保証を半額にするクーポンをプレゼントできます。(5年ワイド保証、“α”レンズやPlayStation製品など一部対象外製品があります)
その他にもお得な購入特典をご用意しています。新橋にある当店までお越しになれるお客様は是非、ご利用ください。
デジタルスチルカメラ DSC-RX100M7 |
ソニーストア価格: 145,000円+税~ |
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発売日 | 2019年8月30日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:15,000円 3年ワイド/5年ベーシック:8,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回分割払手数料0%キャンペーン 残価設定クレジット 分割払手数料0%キャンペーン |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 3年ワイド保証半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |