【レビュー】爆速AFで生まれ変わったサイバーショット「DSC-RX10M4」ショールーム展示レポート

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RX10M4 先行体験

明日、9月20日10時からソニーストアで先行予約販売がスタートする新型サイバーショット「DSC-RX10M4」の発売前特別先行展示機をソニーショールーム/ソニーストア銀座へ拝見させてもらいにお邪魔してきました。

世界最速0.03秒の高速AFとのことですが、これは確かに速い! 究極のサイバーショットが登場した感じです。展示機の様子をお届けしたいと思います。

 

こんにちは、店員佐藤です。

サイバーショット「DSC-RX10M4」の実機をやっと触ってくることができました。ここ最近、撮影データの持ち帰りなどがOKになることが多かったソニーのデジタルイメージング商品なんですが、開発バージョンによる都合があるんでしょうね。RX0に続き、今度の「RX10 IV」も撮影データの持ち帰りはできませんでした。

また、久々に「最終仕様ではありません」の一文もついてます。これから紹介するサイバーショット「DSC-RX10M4」ですが、そんなわけで一部仕様が変更になる可能性あることをご了承の上、おつきあいください。

サイバーショット「RX100」シリーズはコンパクトデジタルカメラ。「RX10」シリーズは高倍率ズームレンズを搭載した望遠ズームが使える一眼スタイルのカメラ、というシリーズになっています。この上に「RX1」シリーズが3機種ありますが、そちらはセンサーも35mmフルサイズで、レンズも今のところ35mm単焦点レンズというラインナップになっています。

「DSC-RX10」は今回のモデルでMark IVになります。初代とRX10M2は24-200mmのF2.8通しのズームレンズを採用していたモノが、RX10M3になり搭載ズームレンズを24-600mmという超高倍率ズームレンズに変更。ボディサイズも一気に大きくして1kgを超えるサイズにまでなっています。

レンズ交換もできないコンパクトデジタルカメラで1050gもあるの!?というところですが、これ、600mm相当の望遠レンズが使えますからね。600mmものズームレンズをデジタル一眼カメラで持ち歩こうとしたらレンズだけで1kgは超えるくらいになるはず。

ものすごいコンパクトに持ち歩きができます。

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DSC-RX10M3 F4.0 1/250 ISO250 焦点距離600mm(35mm判換算)

こちらは「DSC-RX10M3」が発売された時にカメラをお借りして試し撮りをさせてもらったときのものです。横浜にあるズーラシアへ遊びに行ってきたのですが、600mmの威力はすごい。70-400mmのGレンズをAPS-C機で使っているようなもので、動物園ではなかなか600mmのテレ側いっぱいを使えるシーンがないくらいでした。

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DSC-RX10M3 F8.0 1/250 ISO160 焦点距離580mm(35mm判換算)

夏の尾瀬にも持って行かせてもらっていて、燧ヶ岳という山に登り、山頂から遠く離れた尾瀬ヶ原に見える山小屋などを、望遠鏡代わりにして眺めたりさせてもらってきました。

DSC00227
DSC-RX10M3 F11 1/250 ISO100 焦点距離24mm(35mm判換算)

広角側は24mmまで使えるのでこうした広い景色の写真も撮れます。24mmから600mmが守備範囲で、レンズ交換無しに全部撮れるというのが魅力。それを考えると1050gのボディの他には交換レンズなども必要がないため、まさに無敵のカメラ。

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DSC-RX10M3 F4.0 1/250 ISO1000 焦点距離541mm(35mm判換算)

この前のRX10やRX10M2では、ややノイズが目立つというか、デジタル一眼カメラ”α”を比べてしまうと感度を上げたときに、”α”と比べるとノイズが出やすい気がしていたのですが、それもRX10M3ではまったく気にならなくなっています。

最強サイバーショット!ということで、多数のお客様にお勧めしたいところなのですが「AF性能はどう!?」と、聞かれると、そこが唯一ネックになる部分。DSC-RX100M4までのモデルもそうですが、RX10M3もコントラストAFで動作するもので、AFだけはデジタル一眼”α”カメラと比べて見劣りしてしまうんでした。

DSC00016.jpg

そうこうするうちにRX100M5が昨年夏に登場。1インチセンサーに像面位相差AFを組み込んでしまい、ついにサイバーショットでもハイブリッドAF搭載機が登場してしまったんです。

こうなると、より像面位相差AFの威力が発揮しやすい、望遠レンズ搭載のRX10シリーズにも同じセンサーが搭載するだろう!と、登場を待っていた方は多数いらしたはずです。

1年経って、ようやく登場したのが「RX10 IV」なわけです。

「DSC-RX10M4」の外観からまずはレポートします。

写真左は当店が取材に使っている”α6500″とSEL2470Zです。写真右がサイバーショット「DSC-RX10M4」です。レンズフィルター径は72mmでレンズもかなり大口径だしグリップも大きいですね。”α7″シリーズと比較した方がよかったかも。

それでも奥行きは非常に短くコンパクト。これで撮影ができるかというとそうでもなくて、電源を入れるとレンズがニョキッと伸びてきます。

こちらがワイド端の35mmくらいの一番小さくなっているところ。24mmだとややレンズがせり出ていて、そこからちょっとだけズームをかけた時が一番レンズが短くなります。

そこからズームをしていくとドンドンレンズは長くなっていきます。

こちらがテレ端の600mm相当の時のレンズの長さになります。レンズ部分の長さをみると2倍以上になっています。

ビデオカメラの世界では「何倍ズームレンズ」という表現をしますが、それはワイド端とテレ端を比較したときに焦点距離がどれくらいの倍率になっているのかを表現するビデオカメラ独特の表現になります。コンデジも昔は「3倍ズーム」とか「5倍ズーム」とかいう表現をしていたことがありますが、それにならうと「DSC-RX10M4」は「25倍ズーム」という言い方ができます。

背面液晶はチルトします。

しかも、この液晶パネルはタッチ液晶になっていてタッチフォーカス、タッチパッド機能が使えるのは”α6500″と一緒です。

バッテリーも”α6500″や”α7″と同じNP-FW50を使います。”α”をお持ちのお友達と写真遠足に行ったときも、バッテリーの融通をしてもらえるかもしれません。”α7R2″や”α7S2″の予備機として利用する、という際もバッテリーを共用できます。

メモリーカードスロットはUHS-I対応のSDXCカードが利用できます。バッテリーとメモリーカードを入れた総重量は1095gになります。

メニュー構成は”α99 II”、”α6500″、”α9″と共通の新世代UIになっています。ここで初めて気がついたんですが、PlayMemories Camera Appsのメニューがありません。あらら、RX10M4は密かにカメラアプリ非対応機種なんですね。

“α9″もそうでしたが、まさかPlayMemories Camera Appsって閉塞する方向になるんですかね? まだまだ実現してもらいたい機能があるのになぁ。

GPS機能は搭載されていない代わりにスマートフォンとの位置情報連動設定は、このモデルにも付いていました。

“α9″や”α6500″でこの機能を利用してますが、一度つながると、あとは短時間でスマートフォンと接続をしてくれます。GPSよりも短時間に位置を特定してくれるので、スマートフォンで位置情報を常時取っている人なら、こちらの方が便利に使えると思います。

ますます、RX10M4の無敵具合が高まります。

撮影データの持ち帰りができないのでモニター画面越しになりますが、ワイド端ではレンズ前3cmからのマクロ撮影が可能。スゴく寄れるレンズです。

テレ端でも72cmまで寄ることができます。600mm望遠マクロとか、山に入ると威力ありますよ。木道からちょっと離れている花とかも簡単に寄ることができます。

 

さて、そんなわけでRX10M4最大の武器である高速AFと秒24コマ連写を試すのですが、あれれ? 連写の設定はできるんですが、高速AFを試すためのコンティニュアスAFの設定ができません。

メニューのどこを見ても見つけられないんですが。。。あ、ありました。

ボディ側にスイッチがありました。一応説明しておくと「S」はシングルAFのSです。一度ピッとAFを合わせるとあとはフォーカスが固定されます。「A」はオートのAでカメラが自分でAF-SとAF-Cを勝手に判断して切り替えてくれます。「C」はコンティニュアスAFのCで、常時AFを追い続けてくれます。

スポーツ撮影や動いている野生動物の撮影時に使うんですが、これが像面位相差AF搭載のおかげで思い切り進化しています。

「DMF」は一度AFでフォーカスが合ったあとにフォーカスリングを使って自分の任意のポイントにフォーカスをずらせるモード。「MF」は自分でフォーカスを合わせるためのマニュアルモードです。

これをカメラボディのダイヤルで変更して使います。

秒24コマの高速連写は”α9″以上の連写枚数になります。特にカタログには「ブラックアウトフリー」とは記載がありませんが、このRX10M4もブラックアウトフリーです。連写時に画面は黒くなりません。シャッターも電子シャッターで無音なのですが、電子音を「シャッター」にしておくと音でシャッターが切れていることを教えてくれます。

完全にオフにすることもできるのですが、それをすると完全にビデオカメラで撮影している様な状態になり、ひたすら撮影残枚数のカウンターが減っていくだけ、という状況になります。

これで撮影テストをした様子を動画で収めてきました。実機の動作の様子はこちらでご覧頂けます。

AF-Cの動作ですが無茶苦茶速くないですか? フォーカスエリアはワイドにしたままで使っていますが、感覚的にここに合わせたい、というのをやると大抵はそこをつかんでくれます。

RX100M5と同様の位相差AFですが、より賢くなっているというか、そもそもこういう望遠ズームレンズでこそ真価を発揮する感じ。24-600mmのズームレンズにこの世界最速AFは鬼に金棒状態です。

また、連写撮影もバッファがたっぷり。約10秒の連写ができます。先日、日本人初の9秒台を出した桐生選手のスタートからゴールまでをギリギリ全部撮影できそう。

そして、RX10M4を”α”ユーザーが使うと不満に思うのが電動ズームだと思います。ズームはズームリングと機械的に連動しているのではなく、電子的に動いているので動作が遅く感じられる人もいると思うのですが、このモデルについて言えば、あまりそれはありません。

割としっかりと追従してきます。こちらも動画に収めているので最後の方のシーンでご確認ください。ズームリングでの操作以外にシャッターボタンのところにあるズームレバーでも操作ができます。これが山では便利で、片手での操作ができたりします。

 

そしてソニーショールーム/ソニーストア銀座のスタイリストさんが、こちらの付属フードとレンズキャップも見せてくださいました。レンズキャップはRX1シリーズと共通のシンプルデザインのものになりますが、RX1と違って金属製では無く樹脂製です。

こちらがレンズキャップとフードを装着したところです。ボディのコンパクトさはそのままです。

600mmのテレ端ズーム時のフード装着の図です。広角側が24mmもあるのでレンズフードも短め。

サイバーショット「DSC-RX10M4」は10月6日(金)出荷開始予定となっています。多くの方が「今年の運動会に間に合えば・・・」と、思ってらっしゃると思いますが、私も同様に「今年の富士登山に間に合えば・・・」と、思っているところです。(^^)

ですが、これからの紅葉シーズンにバッチリ間に合います。すでに優勝が決まったセパ両リーグですが、クライマックスシリーズはこれから。そうそう、F1日本グランプリにもギリギリ間に合いますね!?

このカメラがあったら撮影の楽しさはそのままに、荷物を相当減らせますよ~♪

ソニーストアでの先行予約販売は明日、9月20日10時からとなっています。先代の「RX10M3」のときは発売後に品薄が始まり、数ヶ月、入手困難状態になっていました。今回もさらに進化したモデルです。火がつきそうな予感、してきましたね。

 

DSC-RX10M4
デジタルスチルカメラ
DSC-RX10M4
ソニーストア価格:
189,880 +税
ソニーストアのご利用はこちらから
発売日 2017年10月6日 メーカー商品情報ページこちら
延長保証 5年ワイド:19,000円
3年ワイド/5年ベーシック:10,000円
3年ベーシック:無償
ソニーストア
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ソニー提携カード決済で3%オフ
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☆当店blog 2017.9.13「世界最速AF搭載 サイバーショット『DSC-RX10M4』プレスリリース発表」

 

【先行モデルRX10M3のご案内はこちらから】

DSC-RX10M3.jpg
デジタルスチルカメラ
DSC-RX10M3
ソニーストア価格:
149,880+税
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発売日 2016年5月21日 メーカー商品情報ページこちら
延長保証 5年ワイド:17,000円
3年ワイド/5年ベーシック:9,000円
3年ベーシック:無償
ソニーストア
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ソニー提携カード決済で3%オフ
送料無料
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10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中

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☆当店blog 2017.4.7「『DSC-RX10M3』が2万円の値下げ 」
☆当店blog 16.7.29「サイバーショット『DSC-RX10M3』で撮る4K動画」
☆当店blog 16.7.18「『DSC-RX10M3』で撮る『よこはま動物園ズーラシア』」
☆当店blog 16.7.12「『DSC-RX10M3』で撮る燧ヶ岳登山」
☆当店blog 16.4.8「銀座ソニービル『DSC-RX10M3』展示レポート」
☆当店blog 16.4.8「24-600mmズーム搭載サイバーショット『DSC-RX10M3』登場」

 

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