【レビュー】“α1 II”と「SEL2870GM」の実機レビュー!『α SPECIAL EVENT 2024』イベントレポート
11月20日、21日に東京ビッグサイトで開催された「α SPECIAL EVENT 2024」のイベントレポートです。
新発売の“α1 II”と開放絞りF2のズームレンズ「SEL2870GM」が初披露されるイベントで私もたっぷり触らせてもらってきました。イベントと実機の様子をお伝えします。会場の興奮もお伝えしたくて、今回はかなり長いblogエントリーになりますが、最後までお付き合いいただければ幸いです。
こんにちは、店員佐藤です。
東京ビッグサイトの南3ホールへ行ってきました。直近でここに来たのは昨年開催された東京モビリティショーで、多分、ここのブースにはトミカのミニカー展示とかがあったんじゃないですかね。その前だと2年前になりますが、東京マラソン2021のランナー受付をしていた場所。ここでゼッケンをもらっていたかと思います。
そんな思い出の場所で、今回はフラッグシップモデルの最新型“α1 II”と、“α”レンズ初のF2.0 通しで使えるズームレンズ「SEL2870GM」が発表され、特別体験会が開催されました。
会場で当店のお得意様もお見かけしましたが、なかなか平日のイベントに参加するのは難しく来場できなかった方も大勢いらっしゃると思います。
新製品の実機レポートと共に、会場の様子もお伝えしたいと思います。
会場の様子ですが大きな南3ホールを全部使って展示をしています。ステージがあるのと体験会が3つ、それとユーザー向けのお楽しみコンテンツとして歴代”α”モデルの展示と、ファン投票が行われています。
まずはステージに流し込まれて、そこで“α1 II”とSEL2870GMのプレゼンを聞き、それから体験会の参加を思い思いの順番で楽しむ流れになっています。
夕方からはじまった一般ユーザー向けの体験会では流し込みのさいのプレゼンはなく、いきなりプロカメラマンによるセミナーになっていました。
ということで、ここで簡単に“α1 II”のスペックを紹介すると、下記の様な進化をしています。
α1 |
α1 II |
α9 III |
|
ストア価格 | 990,000円 | 約99万円前後 | 935,000円 |
発売日 | 2021.3.19 | 2024.12.13 | 2024.1.26 |
イメージセンサー | 裏面照射積層型 5010万画素センサー |
裏面照射積層型 5010万画素センサー |
グローバルシャッター 2460万画素センサー |
AIプロセッシング ユニット |
非搭載 | 搭載 | 搭載 |
オートフォーカス | リアルタイム瞳AF (人物、動物、鳥) |
リアルタイム認識AF (オート、人物、動物、鳥 昆虫、車、列車、飛行機) |
リアルタイム認識AF (人物、動物、鳥、昆虫、車、 列車、飛行機) |
連続撮影速度 | 最高30コマ/秒 | 最高30コマ/秒 | 最高120コマ/秒 |
連写ブースト | 非搭載 | 連写ブースト対応 (C5ボタン搭載) |
連写ブースト対応 (C5ボタン搭載) |
プリ撮影 | 非搭載 | プリ撮影対応 0.03~1秒 |
プリ撮影対応 0.005~1秒 |
コンポジットRAW撮影 | ピクセルシフトマルチ | ピクセルシフトマルチ/ ノイズ低減撮影 |
ノイズ低減撮影 |
ボディ内手振れ補正 | 5.5段 ※動画時 アクティブモード |
中央8.5段 周辺7段 ※動画時 ダイナミックアクティブ +フレーミング+レンズ協調補正 |
8.0段 ※動画時 ダイナミックアクティブ +レンズ協調補正 |
動画記録方式 | 8K30p / 4K120p | 8K30p / 4K120p | 4K120p |
動画撮影時 オートフォーカス |
リアルタイム瞳AF (人物) |
リアルタイム認識AF (オート、人物、動物、鳥 昆虫、車、列車、飛行機) |
リアルタイム認識AF (人物、動物、鳥、昆虫、車 列車、飛行機) |
動画撮影時補助機能 | ブリージング補正 | オートフレーミング/AFアシスト フォーカスマップ/ブリージング補正 |
オートフレーミング/AFアシスト フォーカスマップ/ブリージング補正 |
ピクチャープロファイル | HLG / S-Cinetone | HLG / S-Cinetone / PPLUT | HLG / S-Cinetone / PPLUT |
Log撮影 | S-Log2 / S-Log 3 | S-Log 3 / LUTインポート | S-Log 3 / LUTインポート |
液晶モニター | チルト | 4軸マルチアングル | 4軸マルチアングル |
イーサネット端子 | 1000BASE-T | 2.5GBASE-T | 1000BASE-T |
アイピースカップ | FDA-EP19 | FDA-EP19+FDA-EP21 | FDA-EP19 |
付属充電器 | BC-QZ1 | BC-ZD1 | BC-QZ1 |
本体質量 | 737g | 743g | 703g |
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色つきの枠はソニー“α”として最新進化をしているところになります。“α9 III”の発売から1年近く経ちますが、この1年で進化したポイントがかなり多く、特に注目するのが被写体認識の「オート」設定ですね。AIプロセッシングユニット搭載モデルはこれで6台目になるのですが、今回、初めてAI認識機能に追加機能が搭載された形になります。
他にも手振れ補正性能の向上やアイピースカップの新型搭載、充電器の変更、加えて無数のメニュー項目の改変があります。
詳しくは上記のリンクページにて解説しています。
SEL2870GM |
SEL2470GM2 |
SEL2470GM |
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ストア価格 | 50万円前後 | 319,000円 | 253,000円 |
発売日 | 2024.12.13 | 2022.6.10 | 2016.4.28 |
レンズ構成 | 14群20枚 XA超高度非球面×3 非球面レンズ×3 Super EDガラス×3 EDガラス×1 |
15群20枚 XA超高度非球面×2 非球面レンズ×3 Super EDガラス×2 EDガラス×2 |
13群18枚 XA超高度非球面×1 非球面レンズ×2 Super EDガラス×1 EDガラス×1 |
最短撮影距離(m) | 0.38 | 0.21(W)-0.3(T) | 0.38 |
最大撮影倍率 | 0.23倍 | 0.32倍 | 0.24倍 |
フィルター径 | 86mm | 82mm | 82mm |
F値 | F2.8 | F2.8 | F2.8 |
最大径×長さ(mm) | 92.9×139.8 | 87.8×119.9 | 87.6×136 |
質量 | 918g | 695g | 886g |
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G Masterレンズの「SEL2870GM」は唯一無二の”F2ズーム”です。比較検討するものがないスーパーレンズで、G Masterレンズとどっちを買おう?と、比較される方もいらっしゃらないとは思います。決め打ちで「F2ズームレンズ」の指名買いをされる様なレンズになるとは思うのですが、一応、従来の24-70mmのG Masterレンズと比較してみました。
比較検討されるもなにもF2のズームレンズというのは誰も体験したことがないレンズになりますし、どんなモノなんでしょうね。体験会で試させてもらってきました。
では、まずは体験会その1のバスケットボール撮影から。
用意されている機材は“α1 II”主体なんですが台数に限りもあり、人数が多いと他のボディの紹介になることもあるのですが、順番待ちをすれば“α1 II”は必ず触れる流れになっています。
特にこちらの“α1 II”+SEL70200GM2の体験コーナーは入場の際に整理券を配られていて、時間割りされているため、その時間にいけば体験出来るということになっています。
5010万画素+30コマ/秒+AIプロセッシングユニット搭載のフラッグシップモデル“α1 II”で、いざ発進!
AIプロセッシングユニット搭載の”α1 II”ですが、AIプロセッシングユニット搭載のAI被写体認識自体は私も使っていますので、撮影時に特に大きな驚きはないのですが、“α1”や“α9 III”を使っていなくて、“α7R V”ユーザーさんが触ると驚くのがブラックアウトフリーの連写。そしてシャッター半押しでフォーカスを合わせた時もファインダー内の解像度が落ちずにそのまま観られる点です。このあたりはセンサーの高速読みだしの性能によっているんでしょうね。
さらに、今回はプリ撮影機能が搭載されたので、シャッターを押す前の時間までさかのぼってデータ記録されるという大きなメリットが味わえます。
さらにさらに、“α9 III”の2400万画素を大きく超える5010万画素です。上記のカットで撮影したあとに、これ、やっぱり縦位置の方が良くない?というときに平気でトリミングができます。
こうして切り出してもそれでも2400万画素くらいはあるので、なににでも使えます。
私みたいな下手っぴは、やや広めの画角で撮っておいて、ここぞと言うときはあとからトリミングしてしまう、ずるいことが出来ちゃいますね。
コートの反対側では“α9 III”に新製品の「SEL2870GM」を装着したセットも用意されていました。
ボディは“α1 II”と共通なので、ほぼ同じ雰囲気で楽しめます。4軸マルチアングルも“α9 III”で初採用されたモノが“α1 II”にも採用されています。
4軸マルチアングルが使えると、こうした縦位置撮影の床ギリギリからのローアングル撮影も無理な姿勢(這いつくばったり)をする必要なく、カジュアルに撮れます。
バスケットボール撮影って、なかなか難しくて、こうしてハイジャンプしてダンクシュート的な決め方をしてくれるシーンがなかなかないもので、数少ないチャンスしかなかったんですが、失敗なく撮れました。
シャッタースピード1/2500秒でISO3200、絞りはF2.0です。まさにSEL2870GMでしか撮れない写真になりました。
ローアングルで撮影していると照明がバンバン画角に入ってくるんですが、ナノARコーティングIIの働きもあって、フレアやゴーストはまったく気にせず撮影できています。逆光耐性も強そうですね。
「SEL2870GM」ですが、インナーズームではないものの、テレ端でレンズが伸びるのはこの程度、数cmくらいだけです。画質のために無理をしていない設計になっているんですかね。
使った方が口々に言っていたのが「このレンズ、軽い!」という感想。いや、軽いはずはなく918gあるので初代SEL2470GMよりもわずかに重いんですが、F2.0の写りを堪能したあとだと、そういう感想になってしまうんですかね。(^^;) 私も取り回しがいいなーとは思いながら使わせていただきました。
さて、ここで気がつくんですが、そういえば“α1 II”のアイピースカップがどれも新型の「FDA-EP21」になっています。言われないと気づかないほど自然に、皆さん、これを使っていました。
写真左が新製品のアイピースカップ「FDA-EP21」で、写真右が従来の「FDA-EP19」です。目の周りを覆うラバーがかなり大きくなっています。これでいて、柔らかくなっているので密着度が良くなっています。
「FDA-EP21」は“α1 II”専用のアクセサリーではなく、別売で発売されるんですが対象機種は“α7S III”、“α7 IV”、“α1”、“α9 III”となっていて、この4機種のユーザーさんはアクセサリーとして購入して利用することができます。
“α1 II”にはこの2つのアイピースカップが付属するようになるので、自分で好きな方を使って、残った1個は予備にしてカメラバッグに入れておく、ということができますね。
好みで使い分けられます。
柔らかいアイピースカップではありますが、中に芯みたいなものがあるので目の上に当てて、そこも支点にして両手でカメラを押さえると3点支持で使うことができます。
従来のアイピースで使うよりもグッと力を入れられるのと、やはりカバーする部分が多いので外光が目に入ってきません。メリットはかなりあると思います。
デメリットとしては持ち運びの際に、あちこち当たりやすくなることで耐久性が。。。という心配があることくらい? これは消耗品ですので予備をひとつ持っておけば解決します♪
メガネをかけて使っているユーザーさんも、メガネにピッタリと押しつけられるので、これ、良いね!というお話しでした。
こちらのアイピースカップもアクセサリーとして11月26日(火)10時から予約販売が開始になります。出荷開始は12月20日(金)になるのですが、もしかすると“α1 II”や「SEL2870GM」よりも、こちらのアイピースカップの方が品薄になるかもしれないですね。w
続けて、近くにご相談カウンターがありましたので、こちらでI型とII型の“α1”の見比べです。
こちらはI型の“α1”です。2021年3月19日発売なので発売されてから3年半ほど経ちます。本気でカメラを使っている方にすると、おそらく3年も使い込んでいるとあちこちガタも出てくるし、ソニーストアで購入されている方だと3年ワイド保証が切れてしまい、無保証状態になっているケースも多かと思います。
このタイミングで登場した“α1 II”はまさにちょうど良い買い換えタイミングなんですよね。
こちらが新型の”α1 II”になります。“α1”の刻印がI型ではシャンパンゴールド的に色がついているのですが、II型では白になっています。
またレンズマウントの周りのシナバーカラーも輪っかが薄くなって目立たなくなっているのは気づかれますでしょうか? これらは“α9 III”も同様のデザインになっています。
ソニーが”α”をはじめたときは“α”ロゴもシナバーカラーになって目立っていましたが、Eマウントになってから徐々にそうした“α”カラーが控えめになってきていて、今回もさらに色が薄くなってきています。
「カメラは主役ではなく黒子に徹すべし」という意味で、今回はこうして目立つ部分が少なくなっているそうです。
グリップ形状も変化しています。“α9 III”同様なのですがシャッターボタンの角度が変わり、ふっくらとより握りやすい形状になっています。
あとボディサイドに刻まれている「Steadyshot」などの文字も消えています。NFCも非搭載になってますね。
それと、ボディ正面では、ドライブモードダイヤルに「*(アスタリスク)」のマークが入るようになりました。これはドライブモードダイヤルを無効にするモードになります。
これによりドライブモードの変更をカメラのメニュー画面で変更するコトができます。よほど慣れていないとドライブモードダイヤルをファインダーのぞいたままで操作することはできないと思うんですが、これなら“α9”や“α1” 以外のモデルと同じ操作方法で、ファインダーをのぞいたままで設定変更ができます。
スポーツ撮影、動物撮影をされる方には便利になるかと思います。
搭載されるイーサネット端子は1Gから2.5Gに高速化されました。スタジオユースの方などはより高速化された通信が利用可能。
Wi-Fiは従来モデルと同じで802.11acです。Wi-Fi 5にあたる規格です。これのおかげで5GHz帯が使えるので、2.4GHzを使うよりはかなり高速なデータ転送ができるようになります。Wi-Fi使用時は5GHzに設定するのを忘れずに。
さて、続いては体験コーナーその2「空手」です。
ここもAI被写体認識の威力と秒30コマ連写、プリ撮影の体験ができます。
流れとしては正拳突きと型、技、そして最後に板割りを映し止める、ということをします。
なんだ、そんなのプリ撮影を使わなくてもできそうじゃないかと思われるかもしれませんが、誰も「せーの」とか言ってくれません。構えているところから、いきなり大きな声で「ハーッ!」と正拳が飛んでくるんです。
いやいや、これはプリ撮影を使わないと無理ですって。
「プリ撮影」はシャッター半押し、もしくはAF-ONボタンを押してAFを動作させるとバッファを貯め始めて、設定した時間分、時間をさかのぼってシャッターを押す前の時間まで撮影してくれます。
あらかじめプリ撮影の設定をしておく必要があり、さかのぼれる時間は0.03秒~1秒まで0.1秒刻みで設定可能。RAW撮影もできます。
シャッターを半押しにすると画面左下のアイコンに緑のマークがついて、バッファが貯まったことを知らせてくれます。
シャッターを押すと全部緑になるんですが、この撮影のときも板に拳があたる瞬間にはシャッターを切れていません。このあと、シャッターを切るのですが、この瞬間はちゃんと撮れていました。
こちらは正拳突きが決まる1コマ前のショットです。まっすぐ拳を突いているのではなく捻りを入れることで威力を倍加させているんですかね。
こちらは板割りの瞬間です。
板が割と薄いように見えますが、私にはできそうもありません。痛いんだろうなー。とか思いながら撮影させてもらってきました。
なお、プリ撮影を使うと、ものすごい量の写真データが記録されます。そこから目的のカットを探すのはかなり大変な作業になってしまいがちなんですが「撮影時セレクション/メモ」という機能があります。
これを使うと、プリ撮影の先頭カットに★1、実際にシャッターを押したところに★2が自動でマークされるようになります。撮影カット探しが楽になる機能を搭載しています。
撮影体験コーナーその3はポートレート撮影です。とても綺麗なセットを作ってくれていて、こちら側から風を贈っているのでモデルさんも背景も風でそよそよしています。
さらに点光源発生器になるLEDランプのすだれが用意されていて、ここからモデルさんをのぞき込んで撮影するとこんな感じ。
柔らかく綺麗なボケなんですが、これで絞りF4.5でした。F2だともっとデカデカとボケていたはずなんですが、撮影したつもりがシャッターがきれていなかったみたいで。。。残念。
【追記】
F2.0でのポートレート撮影をしていないとご案内したところ、土曜日にご来店いただいた「たっくん」さんから作例のご提供をいただきました。
こちらがF2.0で撮影した前ボケ点光源入りのカットです。ボケがでかい!
F2.0だとこれくらいのサイズまで大きなボケを入れるコトができます。
なお、口径食はどれくらい出るの?というご質問が来ていましたのでテストしてきています。
こちらはワイド端の絞りF2.0です。絞り開放だとやはり口径食は当然でますね。端に点光源をもっていく必要があるときは若干絞っていきます。
1段絞ってF2.8 です。これで画面の隅まで見なければ大体OK。1段絞ってもF2.8 というのがスゴいですね。
F4.0 まで絞ると隅の方まで全部円形になります。
続いてはテレ端です。これがF2.0です。トリミングとかしているように見えますがそうではなくて、これで全画角です。ボケがでかい!
それとタマネギボケとか、輪線ボケと言われる非球面レンズのシワみたいなものは見られません。全然出ない、ということはないらしいのですが、かなり抑えられているようです。XA超高度非球面レンズを3枚使っている威力がこんな感じ。
F2.8に絞りました。まだ若干口径食がありますがそれほど気にならないかと思います。
F2.8通しのレンズだと、ここから絞り込んで円形にする必要があるので、この状態でF4になってしまうところが、F2.0通しレンズだとこれでF2.8 が使えるわけです。
F4.0 まで絞りました。ここまで絞っても円形の丸いボケになっているところはさすが。
こちらはSEL2870GMのレンズをのぞき込んだところ。これは絞りF2.8 に設定しているところです。
F2.0にすると絞りの開度はここまで広くなります。直径で1.4倍、面積では2倍の広さになります。これだけ広い開度を持たせるのでレンズ自体が大きなものになるところなんですが、それがF2.8のG Masterレンズ「SEL2470GM」よりも若干大きいくらいというのはどういうことなんでしょうね。
それを知っていて「このレンズ軽い!」と言っている方がいらっしゃるんだとしたらすごいなー。
絞りリングは、F2からスタートしています。まるで単焦点レンズみたいな数値ですね。ズームレンズではみたことのない数値になります。
フォーカスロックボタンは左サイドと上面に2カ所。IRIS LOCKのスイッチもあります。「A」にしてロックすると絞りリングではなく、カメラ側のダイヤル操作で絞り数値を設定できます。
フードは花形のものが付属します。内側は起毛されているものではなく低反射処理されたものになっています。
少し前まで起毛されたものが使われていたのですが、最近は低反射塗装に切り替えられているみたいです。理由はわかりませんが、起毛されているものだと耐久性が弱いのかもしれませんね。
写真は左がSEL2870GMで、写真右はSEL85F14GM2です。“α”レンズに加わった新顔2本です。SEL2870GMはEマウントレンズとしては77本目のレンズになるそうです。(一昨日夜のプレゼンで言ってました)
“α9 III”に装着して撮影しているシーンがこちらです。
聞くところによるとキヤノンさんでも同様のレンズが出ているとのことですが重量は1.5倍ほどあるとのこと。フォーカスブリージングも派手に出るそうですが「SEL2870GM」は電子補正を前提としない設計をしており、フォーカスブリージングはほとんどないレンズになっています。
また歪曲収差も最小限に抑えられていて中央部分でわずかに補正する程度で隅の方には歪みがないようです。
さて、またまた“α1 II”の話に戻るのですが、ここからはまとめて新機能をメニュー画面から紹介していきます。
“α1”には「ピクセルシフトマルチ撮影」が搭載されていて、新型“α9 III”ではコンポジットRAW撮影(ノイズ低減用撮影設定)が搭載されています。この二つを同時に搭載するカメラは“α1 II”が初めてになります。
メニュー項目では「コンポジットRAW撮影」にまとめられて、その中に「ピクセルシフトマルチ」と「ノイズ低減用撮影」が入ります。
ノイズ低減用撮影はISO感度の高いときに連写で複数枚撮影して、あとからImaging Edge Desktopで処理することでノイズを低減する撮影方法。最大32枚までコンポジット合成できます。
手持ち撮影でも使えて、動体の撮影にも使えるというのが魅力です。
ピクセルシフトマルチ撮影は16回の撮影で7億9626万画素分のデータを取得し1億9900万画素の画像を生成。17280✕11520ドットの199メガピクセルの画像を生成できます。こちらもImaging Edge Desktopでの処理が必要になりますが、1ピクセルずつずらしての撮影を行えるなど、美術品のアーカイブ撮影で使える機能になっています。
こちらは三脚固定での撮影が前提です。以前は風景撮影などには使えなかったのですがソフトウェアのバージョンアップにより画像に含まれる人物や木の葉などの数ピクセル単位のわずかな動きを自動検出し補正できるようになっています。風景撮影でも使えます。
そして、こちらもソニー“α”として初の機能搭載です。グリッドラインは従来3種類から選ぶことになっていました。
「三分割」「方眼」「対角+方眼」だったのですが、それに加えてもうひとつ搭載。
「黄金分割」というもので上記の様なグリッドになります。左側にメニューが出ているのでわかりにくくなってしまいましたが三分割が中央に寄った感じになっています。
使ってみると三分割を中央に小さくして使っている感じになってしまうんですが、周りの余白が広くとられるので、これも失敗したくない撮影のときに便利かも!?(本来は違う意味だと思いますが)
フォーカスエリアではスポットAFのサイズに「XL」と「XS」が加わりました。“α9 III”でも利用ができます。より小さな被写体を狙ったり、大きくエリアを撮りたいときに使えます。
ちなみにこちらが「XL」です。もはや「ゾーン」に近いサイズになりますね。
こちらも“α9 III”譲りの機能になります。被写体認識の際のAF追従について、より細かい設定ができるようになっています。動きモノを撮影される方は、このあたりの設定を調整するコトで、より思い通りのAF追従で使える様になります。
そして、これも目立たないところのアップデートになりますが、再生時にファンクションキー(Fn)が使える様になりました。
画像再生時に「Fn」キーを押すと上記の様なメニューが表示されます。保護設定やレーティング、スマホ転送などのショートカットが使えるのは便利そうです。
さて、“α1 II”で初搭載されるAI被写体認識の「オート」設定もみてきました。メニューのAF/MFタブから「被写体認識」>「認識対象」で設定を変更します。
デフォルトでは「人物」になっているようでしたが、それを「オート」に切り替えます。
「オート」を選ぶと、オートで認識する対象をどれにするのか選択することができるようになっていて、これで自分が撮影したいものを選んでいきます。
例えばですが、旅行に持って行ってスナップ撮影に使うのであれば「人物」と「車/列車」にしておくと、被写体認識の対象を切り替えなくても大体、撮れる感じですかね。
動物園では動物と鳥とかにすると思いますが、これは従来のAI認識でも出来ていました。同じ設定で使うことができます。
乗り物撮影をする場合は「車/列車」「飛行機」にしておくと被写体追従の確率があがりそうな気がします。
「オート」があれば、これらをいちいち切り替えなくても使えるので楽になりそうです。
付属するバッテリーチャージャーが「BC-QZ1」から、新発売のバッテリーチャージャー「BC-ZD1」に変更されます。これもソニー初です。
実物はここで初めてみました。
「BC-ZD1」はバッテリーNP-FZ100を同時に2本充電可能な充電器で電源にはUSB Type CのPD対応30WのACアダプターが別途必要になります。写真の様なACアダプターなどを用意して使います。
なお充電器は2本同時充電が可能ですがα1 IIに付属するNP-FZ100は1本だけですので、こちらもご注意ください。(^^)
ということで、会場での実機見学は大体このあたりまで。会場には「配信用ブース」の用意があり、予約制で一組15分まで使えるとのことだったので、予約して使わせてもらってきました。
1ブースしかないとのことで、競争率が高かったら辞めようと思っていたんですけど、実際にはガラガラで最後の方で3組使っている程度でした。
こちらが配信ブースの中身です。
今回はお客さんの梅にぃさんにお願いしてお手伝いしてもらって、FX30から動画の生配信にチャレンジ。
配信開始から3分経たないところで回線断により中継が終わってしまいました。Wi-Fiまでは用意されていなくて、ドコモ回線を使ったのが運の尽きだったかもしれません。5Gでバリサン状態だったんですけどね。
ということで、録画もしておいたので、そちらの映像をあとからアップロードしました。たいした話をしているわけではないのですが、現地の雰囲気が伝わればいいかなーと思います。
複数のお客様にお目にかかりましたが、皆さん、すごいテンションが高く、熱量もかなりのものでした。あの雰囲気をお伝えできるようになりたいんですけどね。
店員佐藤のユーチューバーへの道はまだまだでした。
会場には“α”ユーザーファンのための特別展示もあり、“α100”から始まる歴代モデルの展示もあります。
NEX-7とか懐かしー!トライダイヤルという3つのダイヤル操作を行えるコンパクトと使い勝手を両立したモデルでした。これ、東京ではなくて名古屋での展示が日本初になるということで、わざわざ名古屋まで新幹線で行って取材させてもらったモデルです。
こちらのレンズも「こんなの見たことないぞ」という方も多いと思います。Aマウントのサンニッパです。SAL300F28Gというレンズで、今見るとメカメカしくて良いですね。
自分の思い出をメッセージカードに書いてボードに貼り付けることができます。
一般枠の入場が始まると、プロカメラマンのセミナーもスタート。水谷たかひと氏はCP+のときはホッケーの「ブラビア レディース」の写真で“α9 III”とSEL300F28GMの作品を魅せてくださっていました。
今回は陸上での撮影で、“α1 II”の5010万画素の威力を軽妙な語り口で説明いただきました。
セミナーは20分だけの枠になっていて、超絶短く、もっと作品を観たかったのになー、という感じ。
2枠目は野口純一氏で、今回はスリランカで撮影してきた作品を拝見。
“α1 II” のプリ撮影のところで使われているこちらの野鳥の作品も野口氏によるものです。この写真を“α1 II”があれば誰でも撮れる、という語り。なんですが。。。
わお、レンズはロクヨンですか。シャッタースピードは1/5000とかにして撮影するんですね。
こちらも被写体認識のところで使われていた写真だと思うんですが、ロクヨンに2倍テレコンですって。だれでも撮れるとはいうものの、道具を揃えるのが大変。(^^;)
こちらが被写体認識対象の説明ですが、これらの野生動物、全部野口氏が撮影されてきたものなんですね。こうしたメーカーさんのページに掲載されている作品の裏話が聞けるのって大好きです。
イベント会場ではノベルティグッズのプレゼントもしていました。Creators’ Appアプリのインストール&ユーザー登録でコインドライバーがプレゼントされるですが、これいいですねー。三脚やアルカスイスプレートのねじ込みの時に、硬貨なくて困ることがあるんですが、このキーホルダーをカメラバッグにつけておけばいざと言うときに役立つこと間違いなし!
ファン投票でステッカーのプレゼントもありました。
ステッカーは出入りする度にもらえたので複数いただいています。
当店で今週土曜日に開催する新製品セミナーにご参加くださった方にプレゼントします。
■お得に購入するための事前準備
ソニーストアでは「AV商品に使える10%OFFクーポン」をMy Sony IDをお持ちの方にもれなく配布しています。会員登録してから購入することで、クーポンを使った10%割引価格でお買い求めになれます。
IDをお持ちでないお客様にも、IDを新規で登録(無料)いただければ、直後に「10%OFFクーポン」がプレゼントされますので、ぜひご利用下さいませ。
購入前にまずはMy Sony IDの取得からどうぞ!
さらに現在ソニーストアではラッキー抽選会が開催されており、このキャンペーンでは最大10万円、最低でも最大4,000円のお買物券がもれなくプレゼントされます。(キャンペーンの詳細は上記参照)
もっとも当選者が多いボリュームゾーンは「大ラッキー賞」で10万円のお買い物で使える5,000円クーポン、4万円で使える2,000円クーポン、2万円で使える1,000円クーポンのセットになるかと思います。
注意点は抽選した翌日のクーポン発行になるため、お買い物する当日に抽選してもすぐには使えない点です。そのため今すぐくじを引いておくのが吉。
レンズなどは在庫がなくなると2~3ヵ月待ちになることも珍しくはありません。“α1 II”もオーダー状況によっては納期が延びる可能性がありますので、なるべく受注開始直後にオーダーされた方が良いかと思います。
今週末の11月23日土曜日は本来は祝日のため定休日になるところなんですが、今週土曜日の11月23日は特別営業します。
“α1 II”と「SEL2870GM」の新製品セミナーを開催します。14時から2製品をまとめてご案内しますので、ご興味ある方は是非ご参加ください。
今日のイベントレポートと合わせてご案内しますのでスペシャルイベントに参加出来なかったと言う方も是非。
※“α1 II”およびSEL2870GMの実機はありません。ソニーストア銀座さんで展示がスタートしていますので、そちらでご覧ください。
そして、α1 IIとSEL2870GMは11月26日(火)10時から予約販売が開始になります。当店は通常11時からの営業開始になりますが、11/26は朝の9時30分から特別営業をいたします。
当店店頭からもソニーストアへ予約オーダーができますので、是非、ご利用ください。
当店店頭では12月末まで「オータムフェア」を開催しており、いつものおトクな購入特典が利用できるのと、ガラガラ抽選会によるテックスタッフお買い物券のプレゼントも用意しています。
また“α1 II”をお買い上げの方に喜んでいただけると思う、ちょっぴりプレゼントの用意もありますので、お楽しみに。
さらに、当店店頭で行っている「“α”センサークリーニングサービス」ですが、店頭でお買い上げくださったお客様には3年間の無料クリーニングクーポン(月に1回利用可能)をプレゼントします。当店でお買い上げいただいた“α1 II”を持って、当店まで遊びにお越しいただければ、いつでもセンサークリーニングを予約なしで受けられますので、こちらのご利用もどうぞ♪
“α1 II”および「SEL2870GM」のご購入についての相談は是非当店まで。
デジタル一眼カメラ α1 II ILCE-1M2 |
市場推定価格: 990,000円前後 税込 |
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11月26日(火)10時より予約販売開始 |
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発売日 | 2024年12月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:-円 3年ワイド/5年ベーシック:-円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
☆ソニーニュースリリース「フルサイズミラーレス一眼カメラ 旗艦機『α1 II』発売。~高い解像度とスピード性能、AIを活用した最新のAFがプロフォトグラファーの幅広いニーズに応える~」
大口径標準ズームレンズ Gマスター SEL2870GM |
市場推定価格: 約500,000円前後 税込 |
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11月26日(火)10時より予約販売開始 |
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発売日 | 2024年12月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:-円 3年ワイド/5年ベーシック:-円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
アイピースカップ FDA-EP21 |
希望小売価格価格: 2,750円 税込 |
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11月26日(火)10時より予約販売開始 |
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発売日 | 2024年12月20日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
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