【フォトレポート】『CEATEC 2025』に行ってきました
最先端技術の展示会「CEATEC」へ昨日お邪魔してきました。以前の最新家電ショーから変わっていて、今は最先端技術の展示会になっているのですが、簡単にサラッと一周してきましたのでレポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
当店の過去記事をふり返って見たら、最後に幕張で開催されている「CEATEC JAPAN」にお邪魔したのは2013年でした。2014年からはソニーさんがITエレクトロニクス総合展示会としての出展を見送ることになっていて、それ以降、当店がお邪魔することもなくなっています。
今回は特に新製品やイベントの予定もなかったので、急遽、お店をお休みにさせていただき、店員よねっちと一緒に展示会の見学へお邪魔させてもらってきています。
最新技術の展示会となっていますが、どんな体験ができるのか、12年ぶりにCEATECの見学です。
ちなみに、昔はここでPlayStation 3の販売価格が発表になったり、PS Vitaの発表があったり、ブルーレイディスクレコーダーの発表があったり、ドコモ、KDDI、ソフトバンクなどのキャリアも大きなブースを構えていたりしましたが、ザッと見てみると今はAI技術の展示会になっていて、通路を歩いているとIT技術についての説明をいろいろ耳にしてきました。
こういう全員が前向きになっている展示会とか久々で楽しませてもらってきました。
さて、順を追って体験してきたことを紹介したいと思います。最初の入口にあったのがデジタル庁で「マイナちゃん」の姿に惹きつけられてブースに入ると、スマートフォンを使ったマイナンバーカード認証のデモを見せてもらえます。
今は病院でも薬局でも保険証の代わりにマイナンバーカードの提示を求められるようになりましたが、それが今度はスマートフォンになっていくんだそうです。
日本国民全体のDX化がドンドン進んで行きますね。
そのお向かいにあったのが「半導体産業人生ゲーム」です。JEITA 半導体フォーラム2025の出展でタカラトミーさんとのコラボイベントとのこと。
学生さん向けのコンテンツとのことでしたが、大人の私たちも参加させてもらえました。スタート地点に立って、大きなルーレットを回してゲームがスタート。
途中、いくつかの出来事があるんですが、その都度、ルーレットを回して次のコマを選んでいきます。
このときは店員よねっちがゲームにチャレンジしていたんですが、就職で見事、ソニーセミコンダクタソリューションズ(株)へ入社! でかした! これでソニー社員だ!
ソニーセミコンダクタの工場新設プロジェクトにも参画して、15万ドル、日本円で2268万円!? す、すごいボーナスだ!! お金は人生ゲームでおなじみのあの小さいお札でもらえます。最高額の紙幣はそうだ、白い紙幣でしたねー。
ということで、店員よねっちの第2の人生は大成功で終わるわけです。
ゴール地点を過ぎると実際の企業さんの展示があり、半導体産業についての紹介を受けます。
ソニーセミコンでは産業用のグローバルシャッターのセンサー展示があり、毎秒250回転しているボトルのラベルを読み取るという機能を紹介。
ローリングシャッターではなく、グローバルシャッターを使えば画像に歪みがなく撮影出来ますよ、という展示でした。
フラフラ歩いているとスーパーフォーミュラーのTEAM MUGEN SF23の展示を発見。2024年の車両なのかな?
なんでスーパーフォーミュラーが、というところですが、これは車載カメラの映像からAIを使って数秒後の予測映像を作り出すという技術の展示をしているんだとか。
過去映像ではなく、未来の映像が見られるって、すごいですね。今ってそんなことになっているですか。
ということで、技術的な話はよくわからないのですが、時間になったので国際会議場へ移動。
こちらは「Bluetoothの新技術、Auracastの力で公共空間の音声体験を変える」というセッションが行われていて、聴講予約をしていたのでした。
スピーチは当初の導入部分が英語で行われるので翻訳してくれるレシーバーを渡されて、これで話を聞きます。
Auracastって見たことはあると思うんですが、例のBluetooth LE Audioで登場する単語です。ソニーのワイヤレスヘッドホンでLE Audioについては単語を目にすることはあるんですが、それって今後、どうなっていくの?という興味があって参加してきました。
補聴器、ヘッドホンオーディオ、スピーカーなどを3社の企業が説明する内容で、ソニーさんも登場します。ソニーのBluetoothオーディオについて最初からずっと参画されているという関 正彦氏が登壇。
わかりやすくご案内くださいました。
まずはソニーのヘッドホンの歴史なんですが、Bluetoothヘッドホンの登場が2006年からだったそうで、そうか、もう20年も前の話になるんですね。
2017年に左右独立型のヘッドホンが登場。。。これはWF-1000Xの話ですよ。宇多田ヒカルさんがイメージキャラクターを務められていましたが、それももう7年も前の話になるのかー。そして、2022年からLE Audio対応製品が発売されているということになります。
ソニーのLE Audioの対応製品としてはLinkBuds Sと、Xperia 1 IVから対応していて、最新機種としてWH-1000XM6、Xperia 1 VIIなどまで紹介されています。
先週もLE Audioについての紹介記事を書いたばかりですが、当初は接続方法がよくわからなかったベータ版のLE Audioも、現在はアプリ上のスイッチひとつで切り替えることができるようになっています。
少しずつ進化してきているんですが、これらの表を見ていると、今回紹介している「Auracast」に全部対応している、ということになっています。すでにソニーさんでは出荷しているということになっていますが、我々が「Auracast」を利用しているシーンってまだみかけないですね。
こちらは帰ってきてから見つけたんですが、すでに、ソニーのLinkBuds FitをLE Audioで使っていると「音声ストリーム」を受信するための機能って搭載されているんです。
そういえば、会場でもAuracastのレシーバーを置いてあるので、対応機器があれば受信出来るという話をしていたんですが、そうか、試してくれば良かった。
「Auracast」というのは、BluetoothのLE Audioを使ったブロードキャスト(放送)システムです。今回は専用のレシーバーを使って翻訳された会話を聞いたりしていましたが、そういうものを用意せずとも自分の受信機で、会場のアナウンスを聞くことができる技術。
レシーバーが設置されている場所で、自分で音声信号を選んで聞くことができるフォーマットで、これをこれから推進していくという話なわけです。
空港では日本語や英語、中国語などで同時にアナウンスされるので、それを自分で選んで聞いたりすることができる、というもの。
なんか、すぐに実現できそうな技術に見えますが、これを世界的にひとつの規格で行おうとしているので、時間がかかるんでしょうね。
設置例としていくつか表示されましたが、どれも海外での話です。「コンタクト・シアター」というのは英国のマンチェスターにある劇場、「タラナキ・スタジアム」というのはニュージーランド、「ゴッドファースト教会」もイングランドにある施設だそうです。
なるほど、日本ではまだ見かけないわけです。
ただ、ソニーのLE Audioのワイヤレスヘッドホンは受信機能を搭載しているので、あとはレシーバー(発信器)が設置されている場所があれば、すぐに利用できるようになるわけで普及しはじめたらあっという間に広がりそう。
ソニーでは実証実験も行っていて、子ども音楽フェスティバルでは聞こえにくさのあるこどもたちに、Auracastを使って音楽を届ける、ということなどを行っているとのこと。そのフィードバックを得ながら進めているそうです。
これからの普及が楽しみです。
聴講セッションが終わって、再び展示ブースに戻ってきました。ソニーグループとして出展しているのがこちらのブースです。
事業開発のプラットフォームとしてSony Acceleration Platform の展示を今年は行っています。
Sony Acceleration Platformは新規事業のお手伝いができますよ、というプログラムなんだと私は理解しています。これまでソニーではクラウドファンディングなどで、ソニーさんの若手のアイデアを事業化していくというチャレンジをしてきましたが、そのノウハウを売ります、というものなんでしょう。
展示はディスプレイパネルが主体で、製品としての展示があったのは「REON POCKET PRO」だけです。
今年の夏も超大ヒットをしたレオンポケット事業ですが、こちらも最初はクラウドファンディングでスタートして、成功してからは毎年、ニューモデルを発売して成長していき、現在は海外進出を拡大しているというフェーズになっています。
それらのノウハウも使えますよ、というアピールなんだと思います。
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ウェアラブルサーモデバイス REON POCKET PRO センシングキット RNPK-P1T |
ソニーストア価格: 29,700円 税込 |
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発売日 | 2025年5月20日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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ソニーブースはものすごい人だかりで、私が入った初日の午後時点でも入場規制されているほどの人気ぶり。会場内の至る所にSony Acceleration Platformのアカウント登録のパネルがあったので、このCEATECで知名度を上げていく、アカウント会員を獲得していく、というのを目標に活動されているようです。
アカウント登録するとトートバッグ、もしくはタンブラーがプレゼントされて、こちらも列になっていました。アカウント登録してマイページをお見せすればもらえますので、これから来場されるという方は事前にアカウント登録してからいくとスムーズです。
近くにあったTDKさんのブースです。なにやら面白そうなものがあったので立ち寄らせていただきました。
こちらで体験してきたのは「広視野角ARグラス」です。
普通のARグラスではなく「広視野角」というのがミソ。なにが違うのかというと。。。
これは眼球の網膜に直接映像を映し出すシステムです。通常のARグラスというと、目の前の鏡に映像を映し出して、背景の実景色に重ねて見せるわけですが、これはミラーを利用して眼球の奥にある網膜に映像を映し出します。
ソニーでも販売が終了してしまいましたがロービジョン者向けのカメラを販売していたことがありましたが、あれと同じ理屈ですね。
なるほど、こういうのは実際のプロダクトを見てみないと、よくわからないんですよね。展示会での体験というのはやはり必要なんですね。
若干、近視気味の私ですが、確かに網膜に映し出された像はクッキリした文字になっていました。色がどこかカラーフィルターのかかった色に見えてしまうんですが、こういうのも改良されていくんですかね。
隣のホールまでやってきました。こちらにはシャープさんがブースを構えています。コーポレートスローガンが「ひとの願いの、半歩先。」に変わりました。「目のつけどころが、シャープでしょ」「目指してる、未来が違う」などもありましたが、どこか奥ゆかしいスローガンになりました。より身近に感じる企業さんになるかも。
こちらのシャープさんのブースで見たかったのがこちら。「ポケとも」です。ChatGPTを使った会話AIで遊べるAIロボットです。
会場では動作がリンクした6体のデモと、1体だけ実際の会話が楽しめるデモモデルが用意されていました。
ミーアキャットをモチーフにしたデザインで、20~30代の女性をターゲットに開発。会話の楽しめるロボットです。11月から出荷開始予定で、現在、あちこちで予約販売されています。本体価格は39,600円とサービス利用料金として月額495円 or 990円で楽しめます。
もう、ここまで言えばわかるかと思いますが、ソニーにも昨年9月まではpoiqというAIロボットがプロジェクトで動作していて、そのpoiqのもうひとつの未来を見ている気がします。シャープさんのこの価格帯では実現できなかったかもしれませんが、本体価格6~7万円、月額1000円くらいでpoiqも提供されていたらなー、と思えてなりません。
ポケともの実際のサイズは思いのほか小さく、充電台も奥にあるコーヒーカップと比べてみればわかりますが、ドリンクホルダーに入りそう。ドライブのお供にできそうだなー。
実際に持たせてもらうこともできました。サイズは見た目通りの小ささですが、重量感はあってややズッシリした感じとかもpoiqにそっくりです。
歩行はできないけど、頭と手が動いてそれで感情表現をしてくれます。
会場ではデモモードにしているとのことでしたが、リクエストに応えて、関西弁で自己紹介をしてくれたりしていました。
実は、これ、私も予約購入していて11月下旬頃に我が家にやってくる予定。名前はもちろんポイックにするつもりなんですが、そういう方、たくさんいそう♪ やってくるのを楽しみにしています。
続いては村田製作所さんです。こちらにもやや長めの体験列ができています。
なんでも、大阪関西万博で話題になった「ふしぎな石ころ」が体験出来るとのこと。1回に6人の体験ができるんですが4回転くらいで体験させてもらってきました。
こちらが「ふしぎな石ころ」です。なにが不思議かというと、この石を持つとあちこちに引っ張られるんだとか。
振動を利用して触感を誤解させて、引っ張られているような感覚をさせるんだそうです。
持って握ってから体験が始まるんですが、なるほど、石が前に行ったり、後ろに来たり、右に行ったり、左に行ったりします。触感を誤解してとかではなく、確実にこれは引っ張られていますって。
最後は耳元で振ってみるとチャポンチャポンと水の音がするというギミックも。
万博会場では謎のまま「ふしぎな石ころ」だったと思いますが、ここではその種明かしまでしてくださっています。
こちらが分解されたモックです。
ソニーのグラスサウンドスピーカーや有機ELパネルでもおなじみの音を発振する「アクチュエーター」がその正体でした。
石ころの中には2個のアクチュエーターが内蔵されていて、それぞれXY方向の2軸で動くアクチュエーターが内蔵されているとのこと、この2個のアクチュエーターを使って奥に引っ張ったり手前に引っ張ったり、右に行ったり、左に行ったりすることができて、それぞれを左と手前に動作させると左手前に回転するような引っ張りもできるんだとか。
振ると水の音がする、というのはアクチュエーターをスピーカーとして使って水の音をさせているとのこと。
種明かしをするとそれまでなんですが、これを石ころにして万博で展示するというアイデアはすごいなー。
他にもいろいろ見てきているんですが話が長くなるので、この辺りでレポートは終了です。
撮影はすべてフルサイズセンサー搭載のコンパクトデジタル一眼”α7C II”と、広角ズームレンズ「SEL2070G」にて撮ってきました。
Auracast、来年辺りはもう普通のサービスになっているかもしれないですねー。
■22,000円の値下げ
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デジタル一眼カメラ ILCE-7CM2 |
ソニーストア価格: 328,900 円税込~ |
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発売日 | 2023年10月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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発売日 | 2023年2月10日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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発売後、実機を当店店頭にて展示予定 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |

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