ソニー“α”とXperiaで撮る『ダイヤモンド富士と紫金山アトラス彗星』
連日の投稿になりますが「紫金山・アトラス彗星」の撮影で10月14日に山中湖へ出かけてきました。なんと、私は知らずに行ったんですがこの日はダイヤモンド富士も見られるポイントで、ダブルで2つの天体現象を目撃することができました。
こういうことがあるからソニー“α”は辞められないんですよね♪ 撮影レポートをお届けします。
なお、今回も“α”で撮影してRAW現像したカットはUltra HDRでアップロードしました。Xperia 1 VIなどのHDR対応デバイスでChromeブラウザを使ってご覧いただくとUltra HDRの彗星フォトがご覧になれます。
こんにちは、店員佐藤です。
連日の彗星ネタですみません。まー、これは今しか撮れませんので許してください。昨日は自宅周辺は雲がでそうだったのでWindyを見ながら富士山周辺だったら行けるか!ということで、急遽、山中湖までドライブしてきました。
彗星撮影についてのご案内は先週させていただいています。私も彗星撮影は初挑戦なので撮影出来る腕も知識もないのですが、10月13日に自宅ベランダからチャレンジしてみたら、思いのほか、大きく綺麗に写るのを体験します。
これから少しずつ、地球から遠ざかっていってしまうため暗くなっていくのですが、角度的には薄明かりのある夕暮れ時間からだんだん遅い時間の出現になるので、よりはっきり見える様になるはず。前日よりもやや遅い時間に観測できるようになるはずで、雲が出ないことを願いつつ、富士山に向かいました。
撮影に際して一番重要なのは彗星がどこに出てくるか、いつ見られるかです。ビクセンさんから彗星の位置をシミュレートしてくれる「Comet Book」というアプリが提供されているので、こちらを利用させてもらいます。
これを使うことで彗星の位置がわかるのと、日時を設定することで彗星の位置をあらかじめ見ることができます。
結果の話からすると、今回、山中湖で見られた紫金山・アトラス彗星は17時44分の発見でした。前日は17時52分だったので、もっと早く見つけられたことになります。今回はたくさんの方達と撮影をしていたので、それで見つけるのが早かったというのもありますし、埼玉県の都市部にある自宅よりも富士山の方が当然空気も澄んでいるし光害も少ないので条件的に有利、というのもあります。
その時間でシミュレートしてみると彗星の位置は仰角15度くらいで見つけられています。手を伸ばしてこぶし一つ分が10度ど言われているのでこぶし1.5個分くらいの高さのところで見つけられました。割と高い位置で見つけることができます。
そして地平線に隠れる時間が19時です。実際には土地の高さがあるので地平線に隠れるまでは見られませんが彗星の尾が見えなくなるまでと考えるとこれプラス30分~1時間くらいはかかるかも。
そして重要なのは真西に沈んでいるというところです。撮影地では「真西」を正確に見つけるのが重要です。
そこで便利なのが「AR山ナビ」です。これは本来は山の名前を探すためのアプリなんですけど、補正機能がついているので、自分の知っている山の形で補正をすると正確に方角が見つけられます。
まず、最初は撮影候補地その1として山中湖畔にある長池親水公園でロケハン。富士山が西に見えるスポットで、広く撮影地もあります。
真西は遊歩道ギリギリのところになるんですが、そこよりもほんの少し南寄りのところで見えるはずなので、水色のところ当たりを彗星が通るはず。
うん、ここもなかなかのところです。キープしておきます。
続いて向かったのは「山中湖パノラマ台」というところなんですが、11月までここは工事中で立ち入りや駐車ができません。すごい立派なウッドデッキを作っていたので、完成したらここも一大観光スポットになりそう。
で、他に近いところで撮影地できそうなところがないか探してみたらありました。藪の中にぽっかりと広場が出来ていて、そこからのロケーションはパノラマ台と同じくらいです。ただし、近くに駐車場はなく路肩のスペースで止められるのは車数台のみ。
ですが、少し登ったところに三国峠の登山者向けの駐車場があって、そこは車が数十台は駐められます。そこに車をとめて歩いて10分くらいでしょうか。そこからアクセスするのが正解みたいです。
ここの撮影地から見た景色がこちらです。真西は寄生火山の2個目、3個目くらいのところで、この高さだと寄生火山の1個目あたりに彗星が沈んで行くんじゃないかというロケーションです。
富士山と彗星を撮りたかったので、ここは最高のロケ地になりそう。
しかも「AR山ナビ」で見ると、太陽が富士山山頂に沈むことまで知らせてくれています。時間は16時25分。なんと「AR山ナビ」はここまでシミュレートしてくれるんです。
ちなみにダイヤモンド富士に気づいたのはお隣のカメラマンさんに教えていただいたのがきっかけで、あとからアプリで確認した次第です。いやー、気がつかなかったです。
今回は集まっているカメラマンさんが、これまた良い方達ばかりで、いろいろ教えていただきました。そんなにおしゃべりばかりしていた訳ではないんですが、同じ目的を持っているもの同士で撮影が終わるまで楽しい時間を共有させていただき感謝するばかり。
曇っていた空もダイヤモンド富士が始まる10分くらい前から晴れてきたり、彗星が見え始める時間になると雲がサッと引いて行ってくれたり、天候も味方してくれて楽しかった。
ただ、気温は最後は13度まで下がっていたそうで、日が暮れてからは寒さとの戦いでもありました。日中は半袖で過ごせる位だったんですけどね。
ちなみに今回もYouTubeの生配信をするつもりで準備していたんですけど、これだけたくさんの人達に囲まれていると話がしづらいので中止。
電波状況ですがpovo 2.0とahamoを用意していたのですが、通信スピードはpovo 2.0の圧勝でした。アップロードで16Mbps出ているので問題なく配信できたかと思います。今回は撮影時の周りの盛り上がりも楽しかったし、お伝えしたかったなー。
α7R V+SEL35F14GM F16 1/250 ISO100
ということで「ダイヤモンド富士」と「紫金山・アトラス彗星」の2大イベントが同じところで見られるということで、急遽、タイムラプス撮影に切り替えて、α7R V+SEL35F14GMで約4時間に渡るタイムラプス撮影がスタート。15秒間隔で撮影し、日が落ちるまでは絞りF16、日が暮れてからは解放F1.4 での撮影をしています。
ダイヤモンド富士を撮影したこちらのカットは16時24分です。超正確ですね。日没16時25分というのは完全に日が隠れる時間のようです。
α7S III+SEL70200GM2 F22 1/80 ISO320 焦点距離70mm
こちらはα7S IIIとSEL70200GM2での撮影です。
こんな近くでダイヤモンド富士を見るのは初めてです。いつもはもっと遠くから見ているので太陽に対して富士山が大きいんですけど、こんなに大きな富士山でダイヤモンド富士を見るのは人生初でした。
いやー、楽しい。
α7S III+SEL70200GM2 F8 1/160 ISO100 焦点距離159mm
「あー、もう彗星がいなくなった、終わったー」という方がいらしたので、どうしたのかと思ったら、どうやら、こちらの飛行機雲を見て、彗星だと思ったらしく富士山の向こうに飛んでいったので、彗星撮影が終わったと思われていたようです。
日本語がどこかぎこちないので海外の方なのだと思いますが、これは飛行機ですよ、彗星の尾は上の方に伸びるし、まだこんな明るい時間には見えません。という話をしたんですが、どうも納得がいかない様子。
その後も離れたところで撮影されていたようですが、後でお礼を言いに来てくださいました。「あなたが教えてくれなかったら、あのまま帰っていました。彗星が見られて感謝です。」というような話で、なんか、和まされます。
α7S III+SEL70200GM2 F2.8 1/8 ISO400 焦点距離200mm
そして、17時44分。いよいよ紫金山・アトラス彗星が見つけられました。もうそろそろ見えてくるはず、と、その場にいたカメラマンさん全員で彗星探しをしていたのですが、私の隣にいたニノに似た方がすぐに見つけてくれて教えてくれました。富士山の一つ目の寄生火山の上で雲の帯の上、飛行機と並行に見える!と教えていただき、すぐに撮影出来ました。
すごい、昨日よりも10分も早く見つけられました。
カメラ撮影ではなく、普通に彗星見学に来ていたご家族もいらして、小さいお子様にファインダー越しに彗星を見せてあげたり、なんか彗星発見の感動を共有したくなるんですよね。
α7S III+SEL70200GM2 F2.8 5秒 ISO800 焦点距離70mm
そのウチ、肉眼でも見えるようになってくるんですが、いやー、すごい尾の長さです。前日の3倍くらいはありそう。
少しだけ暗い時間に彗星が移動してくれてはいるんですが、こんなに尾が長く見えるんですね。15日ももし見られたら、これは期待できそうです。
α7S III+SEL70200GM2 F2.8 2.5秒 ISO400 焦点距離200mm
こちらはSEL70200GM2の200mmテレ端での撮影です。もう、彗星の尾が全部写らないくらいの長さになっています。
α7R V+SEL35F14GM F1.4 1/3 ISO6400
タイムラプス撮影していたα7R Vの方にもバッチリ。ただ、設定を間違えてISO下限を6400に設定してしまったので画質がいまいち。800くらいに設定しておけばよかったのになー。
その“α7R V”では3.5時間にわたり撮影した800枚超の写真があります。これをタイムラプス動画にしたのがこちらです。
途中で三脚を蹴っ飛ばしてしまったので、一度だけ画がずれてるんですがご愛敬です。奇跡の動画、ダイヤオモンド富士と紫金山アトラス彗星がダブルで写っているのは、当日、同じ場所にいた方だけのはず。あとで検索して拝見させてもらおっと♪
Xperia 1 VI 48mm F1.9 8秒 ISO200
そしてこちらは「Xperia 1 VI」で撮影した富士山と紫金山・アトラス彗星です。Xperiaでも彗星がバッチリ撮れました♪
Xperiaでの星景撮影にあると便利なのがこちら。
Bluetoothのオーディオ用リモコンです。
Xperiaのカメラ機能には「音量+」でシャッターを切る、という機能の割り当てができるので、普通はズーム機能に当てているボリュームキーの機能を「音量」に切り替えます。
あとはこのマルチメディアリモコンのポッチがついているボタンを押せばワイヤレスレリーズに早変わりです。
Xperiaで真剣に写真撮影をされる方にオススメです。
以上、ソニー“α”と、Xperiaがタッグを組んだ「紫金山・アトラス彗星」の撮影レポートでした。まだこれから1~2週間は撮影チャンスがありそうですので、会社を早退してでも天気が良い日にチャレンジをどうぞ!
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