【レビュー】ウォークマン『NW-ZX707』実機レポート ZX507比較とUSB-DAC機能と「BLUE GIANT」の話
店頭にて開催している「新型ウォークマンZX707、A300シリーズ」の体験視聴会で展示しているウォークマンZX707を持ち帰り、たっぷりとZX507と聴き比べをしてみました。
映画「BLUE GIANT」を観てきて、その足でmoraでハイレゾ楽曲のアルバムを購入したんですが、映画の感動をウォークマンで再現すべく、楽しませていただきたのでそのレポートをお届けします。
ウォークマンZX707ですが、かなりの進化をしていますねー。
こんにちは、店員佐藤です。
ご来店のお客様から映画「BLUE GIANT」の話を聞き、かなり音の良い映画だという話だったので、急遽、テレワークを時間ぴったりで終了させていただき、ドルビーアトモスで上映している映画館へすっ飛んでいって映画を堪能させてもらってきました。
原作コミックは読んでいて、ジャズに夢中の若者達のストーリーを楽しく拝読しています。コミックなので当然音はしないわけで、どんな音を鳴らしているのか想像をしながら読んでいたのですが、それがアニメになって実際の演奏が聴ける、というのはすごく興味がありました。
なんの予備知識も無く、映画館に向かったのですが、音楽は「上原ひろみ」さんが全曲担当しているというのを後から知ります。上原ひとみさんといえば、東京●●●●●●2020の開会式で演奏を披露していた世界的ジャズピアニストです。私は全然、ジャズ音楽に精通していないもので、おそらくサックス、ドラムを演奏されている方も蒼々たるメンバーさん達なんだろうなー、と映画を観させてもらいましたが、どれくらいでしょうね、映画の1/4くらいはライブシーンで、まるでミュージカル映画ばりに音楽ばかり聴けた映画でした。
ドルビーアトモスということで映画館全体から音が聞こえてくるような感覚で、ライブ感がすごく生演奏を聴いているような感じ。これは映画館で観なくては(聴かなくては)いけない映画だったと思います。ストーリーも原作とは違って、別の意味で泣けました。
ジャズってこんな音楽なんだ、と、本当に生演奏をしているところを観に行きたくなります。
映画で演奏していた曲はすべてオリジナルだったそうで、映画公開と同日にサウンドトラックとしてアルバムが発売されていて、すぐにそれをmoraでハイレゾ楽曲でダウンロード購入。これで映画をもう一度楽しめるぞ! というところでZX707の体験会を当店で開催です。たっぷりと聴かせていただきました。
あとから、映画パンフレットも欲しくなってしまい、出勤前に映画館に立ち寄って買ってきて、すぐに目を通したんですが、上原ひろみさんは原作の方と交流があったそうで、コミックの8巻には「N.E.W」の譜面が掲載されていたとのこと。印象的な楽曲で、これがアニメ制作になる遙か前から曲があったとは。。。
こういうウンチクは大好きです。
もう一度、映画館に行きたい所なんですが、ちょっと時間が取れそうもないので、次にメンバーに会えるのはUHD BDソフトとして発売されるときになるかな-。その頃にはうちのお店に新発売のAVマルチアンプ「STR-AN1000」が設置されていると思うので、週末は毎週ジャズライブだな!
ということで、超ヘビーローテーションで「BLUE GIANT」のサントラ盤ばかり聴いているんですが、どうせだったら、ZX707と前機種のZX507の比較試聴とかもしてみよう!ということで、2台を交互に聴いたりしてみました。
新型モデルの「NW-ZX707」と「NW-ZX507」は4.4mmバランス標準と、3.5mmステレオミニ端子の2系統の出力を持っていますが、新型ZX707はバランス標準にだけWM1AM2相当の回路を搭載。大容量固体高分子コンデンサーやWM1M2で新搭載のFTCAP3などで電源を強化したモデル。
ディスプレイサイズが3.6型から5.0型に大型化されて、ボディはやや大きくなってしますが、その音質はWM1AM2にかなり近いところまでパワーアップした印象。
同じ曲を聞き比べてみると、ダイナミックがより広がった感じで、特に高域の透明感というか、濁りのないのびやかな高音が印象的。テナーサックスの太い音も再現されていてヘッドホンで聴いているのに部屋が震えている感覚まで伝わってきます。
映画館で聴いたライブ感は、音量を大きめにするとやってきます。
コミックを読んで一番聴きたかった「WE WILL」(事故がありサックスとドラムだけで演奏することになった曲)など、どうやって曲にするんだろうと思っていたのですが、ドラムが音階を奏でている様に別の楽器になり、この迫力がストレートに伝わってくるのもZX707ならでは。
ジャズだけではなく、他の楽曲を聴いていると、とにかくボーカル音声がリアルになっていて、WM1ZM2やWM1AM2と遜色ない音質になっている様に思えます。ZX507と、WM1シリーズの一番の違いが、こうしたボーカル曲だと思うんですが、ZX707はもうWM1シリーズでいいかも!? こうしたボーカルの再現性の高さがテナーサックスの本物感につながっているようにも思えます。
映画とはまた違ったジャズミュージックを堪能できました。
そして、ZX707とZX507の大きな違いなんですが、バッテリーのもちが実は全然違います。ZX507もWi-FiとBluetoothを切っておけば、それほど速くバッテリーはなくならないんですが、ストリーミングオーディオを楽しんで、つい、そのままWi-Fiをオンにしたままだと翌日使おうと思うとバッテリーがゼロになっている、というのはよくあるシーン。
それを回避するために自動電源オフの機能などを用意してくれているんですが、電源オフからOS起動だと時間がかかりますからね。
その点、ZX707は数日忘れていてもバッテリーが80%くらい残っていたりして、あれ?全然バッテリーが減ってない、というシーンを目撃しています。(以前、2回ほど店頭試聴会をしていますから) ZX707のバッテリーですが、全然減らないとは言いませんが、以前のAndroid OS搭載のウォークマンと違って、かなりのバッテリーの保ちを実現しています。
「Device info」というアプリを使って、搭載されているプロセッサーやバッテリー容量を調べてみると、大きな違いがあることがわかります。
調べて見るまで知りませんでしたが、ZX707では4コアだったプロセッサーが8コアに増えており、プロセッサーの動作周波数もご覧の通り、大きく違っていました。
ZX507が1200MHz~1800MHzで動作するのに対してZX707は300MHz~2016MHzで動作するそうです。Android OSを搭載していますので、画面表示が消えてても常に動作して、Wi-Fiがつながっていたら常に通信もしているはずですが、最低クロックが大幅に下がっているため、これで消費電力がかなり少なくなっている可能性があります。
メーカーさんからの説明では電力消費を減らすために多数工夫しているとのことですが、その一つがプロセッサーの動作スピードなんでしょうね。
ZX707 | ZX507 | A306 | |
CPUアーキテクチャ | 4 × 2.02GHz 4 × 1.80GHz |
4 ×1.80GHz | 4 × 2.02GHz |
コア | 8コア | 4コア | 4コア |
CPU周波数 | 300 – 2016MHz | 1200 – 1800NHz | 300 – 2016MHz |
バッテリー容量 | 1500mAh | ||
RAM | 4GB(3671MB) | 4GB(3886MB) | 4GB(3733MB) |
ROM | 64GB(49.08GB) | 64GB(49.85GB) | 32GB(19.90GB) |
Wi-Fi規格 | WiFi 5 | WiFi 5 | WiFi 5 |
OS | Android OS 12 | Android OS 9 | Android OS 12 |
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Device Infoアプリでは本体のいろいろな情報が表示されるので主だった仕様をピックアップしてみました。これで計測するまでわからなかったのですが、ZX707とA300シリーズではプロセッサーが変更されていて、ZX707の方が8コアとかなりパワーアップしていたようです。
そして、バッテリー容量も倍増以上になっています。ZX507が1500mAhに対して、ZX707は3300mAhと、スマートフォン並みの大容量になっています。
※関係筋の方から指摘をいただいたのですが、A300シリーズ、ZX500シリーズ、ZX700シリーズで同じバッテリーを使っているとのことでした。アプリ上の表示が3300mAhとなっていますが、容量はZX507と同じになるはずとのことです。後日、実際の電力容量を計測して記事を訂正します。
【追記】
デバイス測定アプリを使っても、どうやらウォークマンでは正確なバッテリーの設計容量が表示されないため、USB電力計を使って測定しました。やや誤差があるのですが、ウォークマンA100シリーズが約1,350mAh前後、ウォークマンA300、ZX507 、ZX707 が1,500mAh程度の容量になっていることがわかりました。
バッテリーの大容量化によるスタミナ性能の向上はZX707の場合はなく、消費電力を抑える事で使用時間を延ばしているようです。お詫びして訂正いたします。
ちゃんとしたベンチを取っていないのですが、ZX507はWi-Fiをオンにしておくと、急激にバッテリーが減るのに対して、ZX707はWi-Fiオンでもさほどバッテリーの減りは速くない、という印象です。
非常にラフなバッテリーベンチですが、上記は1日ちょっと使った時のバッテリーの減りの様子です。最初の6時間はWi-FiもBluetoothもオフにしていて、その後、音楽再生を同じくらいして、そのあとはWi-Fiをオンにしたままで放置していたときのグラフ推移です。感覚としてバッテリー消費の勢いは半分以下、という感じです。
1週間後にバッテリーが残っているかどうかはわかりませんが、Wi-Fiだけ気をつけておけば相当もちそう。再生しても搭載しているバッテリー容量が倍以上あるので、見た目に減った量が半分以下になります。
Device Infoアプリではリアルタイムに実行中のCPUの動作周波数が見えるので、バックグランドで音楽再生をしながら動作周波数を観てみたモノがこちら。画面左はW.ミュージックアプリで本体にダウンロードしたハイレゾ楽曲を再生しているところ。画面右はApple MusicでWi-Fi経由でストリーミングデータを再生しているところです。
ストリーミング再生しているときの方が動作周波数があがります。ZX507でも試してみましたが、やはりW.ミュージックアプリでの音楽再生時は周波数が下がるのですが、下限が1200MHzなので、こうした音楽再生時の消費電力の低減にも威力を発揮していそうです。
その他、気がついたところではWi-Fi設定の時に、基地局ごとに番号が表示されるようになっていました。これはXperiaなどでもまだ搭載されていない機能だと思うんですが、Wi-Fi4(802.11n)、Wi-Fi5(802.11ac)という電波の規格を表示してくれています。
本当は上から2番目はWi-Fi6で3番目はWi-Fi6Eなんですが、ZX707側の無線LANがWi-Fi5相当なんでしょうね。電波の種類がわかるのは新しいかも。
それとWM1M2シリーズには搭載されていますが「いたわり充電」機能がZX507にはなくてZX707に搭載されています。それほど長時間の連続使用をしないのであれば、バッテリーの充電ダメージを軽減すべく、いたわり充電を入れておくと、満タン充電せずに、バッテリーのダメージを軽減してくれます。
なお、このいたわり充電機能は電源オフにしていると働かなくて、満タン充電してしまうそうですのでご注意を。
サイズはかなり違っていますが手に持ったときの重量感はほぼ一緒に思えてしまいます。(本当はZX707が227g、ZX507が164gです)。図体が大きい分だけZX707の方が軽く感じてしまうほどです。
WM1AM2が299gあって、これを持ち歩くのがちょっと大変、という方はサブ機にZX707があれば、充分持ち歩きの際にポータブル感を味わえると思います。
さて、そんな感じで「BLUE GIANT」の映画の世界をウォークマンZX707で堪能しているところに、ニュースが飛び込んで来ました。
☆ユニバーサルミュージックジャパン NEWS「映画『BLUE GIANT』サントラが空間オーディオ対応の国内ジャズアルバムでApple Musicの再生最高記録を更新!」
なんでも、ストリーミングサイトの「Apple Music」でBLUE GIANTのサントラ盤の空間オーディオ対応楽曲が国内ジャズアルバムで最高記録を更新とのこと。
最近はスマートフォンで映画館を探すのに「BLUE GIANT」で検索すると、こうしたニュースを自動で引っ張ってきてくれるんですよね。
空間オーディオで「BLUE GIANT」のサントラが聴けるのって、それは面白そうです。映画館で味わったドルビーアトモスの音が、ヘッドホンで楽しめるんですか? それは試してみなくては!ということで、まずはXperia でApple Musicの1ヶ月無料体験の申し込みをして会員になり、Apple IDを作ったところでウォークマンZX707でも聴けるようにセットアップしてみると。。。
あれれ? Xperia PRO-Iで表示されている「Dolby Atmos」の表示がウォークマンZX707のApple Musicアプリでの再生画面には出てこないみたいなんですけど。
Apple Musicアプリの設定で、ドルビーアトモスのスイッチを入れないとドルビーアトモスを使った空間オーディオの楽曲は再生ができない仕組みなんですが、ウォークマンZX707にはこのスイッチすら表示されません。
調べてみたところ、Apple Musicアプリの仕様でAndroid OSの場合、機種ごとにドルビーアトモス対応のモデルでないと空間オーディオ楽曲は配信されないとのこと。
Xperiaの場合は、Xperia 1シリーズ、Xperia 5シリーズは対応しているモノのXperia 10シリーズは非対応。Xperia PRO-Iの中身はXperia 1 IIIと共通の部分が多いのでドルビーアトモス対応にはなっていたようです。
iPhoneやiPadなどは全機種対応しているようですが、なるほど、ウォークマンはだめですか。そうですか。
ならば、ということで、ZX707に新搭載の「USB DAC」機能を使うコトにしてみます。
この「USB DAC」機能はZX507にはなくて、ZX707では新たに搭載された機能になります。PCとUSB端子で接続してPCから出力される音声信号をウォークマンのデジタルアンプ「S-Master」を使って再生することができる機能になります。
これでApple Musicアプリの音をなんとか入れて再生出来ればウォークマンでBLUE GIANTの空間オーディオ楽曲が再生出来るんじゃないかという作戦です。
USB-DACでの再生ですが、一番簡単なのはソニーの音楽管理アプリ「Music Cneter for PC」での再生です。Music Centerを使ってPC内のハイレゾ楽曲の再生をすると、ウォークマンに楽曲転送をせずに直接再生をさせることができます。
ウォークマンのUSB-DAC機能を使うためのドライバーをインストールして、その後、「Music Cneter for PC」の設定画面から「ASIO」もしくは「WASAPI」を使って「Sony Audio」から出力すればウォークマンのUSB-DAC機能が使えます。
「Sony Audio」というドライバーですが、これが入っていれば特になんの作業をする必要も無くすぐにUSB-DAC機能が使えるんですが、それがない場合は、ちょっと大変なので、ドライバーのインストール方法を紹介します。
★ソニーサポート「ソフトウェアダウンロード SUB-DAC機能用ドライバー」でも案内されています
ウォークマンをPCにUSB接続して、デバイスマネージャーを開き「サウンド、ビデオ、及びゲームコントロラー」の中に「Sony Audio」というのがあったら、すでにドライバーが入っているので、この作業は必要ありません。すぐにMusic CneterでのUSB-DACが使えます。
「Sony Audio」というのがなく、ここに「WALKMAN」という記載があったら、これはドライバーを更新する必要があります。「WALKMAN」を右クリックして「ドライバーの更新」を行います。
ここでは「Windows Update で更新されたドライバーを検索する」に進みます。
すると「Windows Update」の画面になるかと思うのですが、ここで下にスクロールしていきます。
このウインドウの下の方に追加オプションというのがあり「オプションの更新プログラム」というのがありますのでこれをクリック。
ここにドライバーが入っているので、チェックボックスにチェックを入れて「ダウンロードとインストール」をすることでUSB-DACを使うためのドライバーがインストールされます。
普通のドライバーのインストール方法とは違うのでちょっと注意が必要です。
ドライバーのインストールが終わると、ここでPCが再起動します。
再び、ウォークマンをPCにUSB接続してデバイスマネージャーを開くと、今度は「Sony Audio」というデバイスが見つかりました。これでUSB-DACを使う準備が完了です。
スマートフォンのApple Musicアプリで契約したApple IDですが、それをWindows PCで利用する際は「i Tunes」アプリをインストールして使います。Windowsに搭載されているMicrosoft Storeで検索するとすぐに見つかりますので、それをPCにインストールします。
これで普通にPCのスピーカーから再生させるコトはできるんですが、ウォークマンのUSB-DACを使うためにはもう一工夫必要になります。
ITunesアプリには音声データの出力設定に関する項目がないので、別途、QuickTimeのアプリをPCにインストールします。現時点では「QuickTime for Windows 7.7.9」というのがあるので、これをダウンロードしてインストールします。
QuicTimeのインストールが終わったらアプリを開いて「編集」>「設定」画面を開きます。
QuicTime設定の「オーディオ」タブに入り、ここで「Direct Sound」を選択してサウンド出力を192kHz 24bitに変更。サウンドプロパティでSony Audioの出力を選択(私は機器にDACという名前をつけました) DACのプロパティを開いて、ここのさんプリビットレートも24bit、192KHzにしておけば、これでやっとApple Musicの音声がUSB-DAC経由で出力できるようになります。
で、肝心の空間オーディオの再生についてなんですが、先に確認しておけばよかったんですけど、Windows PCでの空間オーディオ再生はできない仕様になっているらしく、USB-DACでのApple Music再生をしても意味がありませんでした。
まー、Apple Music のサービスを利用されている方も多いようですので、参考までにどうぞ。
言うまでもありませんが、ウォークマンにAndroid向けの「Apple Music」アプリのインストール&再生はできますのでご安心ください。
他にamazon music も空間オーディオ楽曲のストリーミング配信をしているので「BLUE GIANT」のドルビーアトモス配信ができないか調べてみたのですが、今回、amazon musicでのBLUE GIANTのサントラ配信には空間オーディオの提供はされていませんでした。
これで八方塞がりかな? それでも意地でも聴いてやる!ということで最後の手段を使いました。
これは何をしているところかというと、Apple Musicの空間オーディオ再生が可能な「Xperia PRO-I」を使って空間オーディオ楽曲の再生をして、それをウォークマンS315でアナログ録音しているところです。
録音用ケーブル WMC-NWR1 |
ソニーストア価格: 1,518円 税込 |
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発売日 | 2006年10月21日 | 商品情報ページはこちら | ||
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ソニー提携カード決済で3%オフ |
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10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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この技が使えるのは一部のウォークマンモデルだけで、現行機種ではNW-A50シリーズ、NW-S310シリーズだけになります。CDコンポなどのイヤホンジャックから出力されるヘッドホン音声をウォークマンで録音することができるケーブルで、スマートフォンXperiaからの音声も録音が可能。
レベル切替スイッチがついているのですが、ヘッドホンジャックからの音声の場合はレベル1にして音声出力は全開で録音するのがコツ。ウォークマンS310シリーズにはシンクロ録音機能がついているので、シンクロ録音をスタートしてからスマートフォンのApple Musicで空間オーディオの音声を再生させれば録音ができます。
最高音質がMP3の256kbpsになってしまうのですが、これでひとまず録音して、Media GOなどに移してアルバム名、アーティスト名、曲名などを編集すると、一応、ウォークマンで再生出来る空間オーディオの音声ファイルになります。
これで聴いてみると。。。音圧が足りないしかなり圧縮された音ではあるんですが、BLUE GIANTのサウンドトラックが一応、空間オーディオのドルビーアトモスで再生することはできました。
でも、これだったらmoraでダウンロード購入したオリジナル楽曲の方が良いかな。(^_-) ドルビーアトモスだとソニーの360 Reality Audio的な感じで、頭の中ではなく頭の外に音像が描かれるので遠くで鳴っている音楽を聴いているようになります。アナログ録音が一度挟まれてしまうと、かなり音像がぼやけてしまうので、BGMとして聴くのであればいいけど、しっかり聴ける感じではありませんでした。
映画館のあのドルビーアトモスの迫力はやはりUHD BDソフトの発売を待つか、ZX707でオリジナル楽曲を聴くに限りますね。
その他、先代のNW-WM1Z、WM1Aの時に発売されていたBluetoothリモコン「RMT-NWS20」がZX707でも使えます。ただ、RMT-NWS20は絶版製品になっていて、現在は販売されていませんので、車載用のBluetoothリモコンなどを使うことになります。
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対応製品などの案内はありませんがBluetoothの共通規格になっているみたいですので、大抵のものであれば再生リモコンとしてお使いになれるかと思います。(当店及びメーカーで動作保証をすることはできませんが)
ZX707は本体も軽いので、こうしたリモコンは必要ないかもしれませんが、ポケットに入れたままで操作ができるので便利は便利です。ちなみにエレコムさんのBluetoothリモコンは電源のオンオフをして使う必要があります。電源をオンにしっぱなしだと1ヶ月も電池が持たないのでご注意を。
以上、NW-ZX707の実機レポートでした。
いろいろ脱線した話になってしまい、申し訳ありませんが、音質はWM1AM2と比べても(バランス接続なら)遜色ない音質だと思います。NW-WM1AM2の半額くらいの価格で買えるというのはお買い得なモデルではないでしょうか?
ウォークマンA100シリーズやZX507をお使いの方が乗り換える際に「5インチモニター搭載でYouTube動画の視聴ができると言ってもな~」と、動作のもたつきが気になるかもしれませんがZX707はそういった操作感の重さは感じられません。さすが8コアプロセッサーです。
BLUE GIANTは映画館で中盤くらいから感動して泣きながら観ていたんですけど、今もZX707でサウンドトラックの中の「WE WILL」とかを聴くとあのときの感動が蘇ってしまって、目に涙が浮かんでしまいます。ZX707、すごいなー。
最後に蛇足ながら、当店店頭でのオーダーだと専用レザーケースの同時購入率がかなり高いです。というか、ほぼ全員の方がセットで購入されているかと思います。専用レザーケースは本革なので手入れが必要で、ミンクオイルとかも用意しないといけませんね、という話をsると、皆様、すでに用意をされているという返事が返ってきます。(^_-)
以前、WM1M2の時にご案内しましたが、月に一度くらいの割合で薄ーくミンクオイルを塗り込んで1時間くらい放置して余計な脂を拭き取って手入れすると、最初はプラスチッキーな感じのレザーケースが、本革本来の質感になっていきます。
ZX707本体と一緒に使い込んで自分だけの味のあるレザーケースに育てていく楽しみもあります。
なお、現時点で専用レザーケース「CKL-NWZX700」はソニーストアで入荷次第出荷になっていてすぐには手に入りません。店頭ルートでは2週間目安の納期となっています。ですが、それはちょうど良いくらいかも。
なんせほら、ZX707はエージングが必要でバランス標準、ステレオミニ端子それぞれで200時間の慣らし運転が必要なモデルです。同時購入でレザーケースの到着が2週間後になりますが、その間に、使い古したイヤホンを使ってエージングです。慣らしっぱなしでも1端子に付き8日間ほどかかりますので、エージングが終わる頃にレザーケースが到着、ということになるかと思います。
ZX707で、ソニーのフラッグシップモデルに近い高音質の世界へどうぞ。
ウォークマンZXシリーズ NW-ZX707 |
ソニーストア価格: 104,500 円 税込 |
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発売日 | 2023年1月27日 | メーカー商品情報 ページはこちら |
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延長保証 | 3年ワイド:11,000円 3年ワイド/5年ベーシック:5,500円 3年ベーシック:無償 |
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ソニー提携カード決済で3%オフ 24回分割払手数料0%キャンペーン |
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ご成約記念品プレゼント 10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典 |
ZX707専用 レザーケース CKL-NWZX700 |
ソニーストア価格: 9,680円 税込 |
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発売日 | 2023年1月27日 | 商品情報ページはこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典 |
★ソニー Future『これまで意識していなかった音まで想像以上のクリアさで聴こえる』
★開発者インタビュー『長時間再生、ストリーミング対応、大画面をスリムボディに凝縮 フラッグシップの高音質技術を継承したウォークマン『NW-ZX707』』
※当店YouTubeチャンネルでも新型ウォークマンZX707を動画で紹介しています