【レビュー】VAIOの本質を凝縮 新型VAIO S13 実機レビューレポート
ビギナー向けにお求めやすい価格で「VAIO S13」が新登場しました。SX14の登場とともに販売が終了したシリーズでしたが、VAIOらしさを凝縮したモデルとして復活、再登場です。
ボディはSX14と共通などではありません。完全新モデルで登場しました。
実機の様子をレポートします。
こんにちは、店員佐藤です。
2019年に発売された「VAIO SX14」の登場とともにラインナップから消えた「VAIO S13」でしたが、なんとここで復活しました。VAIO SX14は狭額縁の採用でサイズはそのままに13型ディスプレイ搭載モデルを14型搭載モデルにしてしまったモデルチェンジでしたが、今回の新型「VAIO S13」は13型ディスプレイをただ搭載しただけではなく、13型ディスプレイで狭額縁デザインで作り直した、まったく新しいモデルになっています。
よく見るとタッチパッドも大型化されているなど、きちんとバランスを見直したモデルとして再登場しています。(以前のVAIO S13と比べると面積比で45%増)
オーナメントがドーム型からプレート型になっているのと、天面素材がカーボンからマグネシウム合金になっているなどがVAIO SX14との外観上の違いになっています。
また、付属するACアダプターもVAIO S13用のものに変更されています。
出力は同じみたいですが形状が変わっていて、写真下のVAIO SX14やVAIO Zに付属するものはアダプターがプラグと一体型になっていますが、写真上のVAIO S13用のものはメガネコード付きになっています。
そのほか、VAIO SX14/SX12では「ワンハンドオープン」と言って、本体のボトムを抑えなくても液晶画面側だけを片手で持って開くことができるようにトルク調整されています。それが「VAIO S13」では非搭載になっていて、両手で開く必要がある仕様になっています。
液晶画面はフルHD解像度のみの用意で、4Kやタッチパネルの選択はできません。
Wi-FiがSX14/SX12シリーズでは今年の年末辺りから登場するであろう6GHz帯を使う「Wi-Fi 6E」に対応するんですがVAIO S13は非対応で「Wi-Fi 6」までとなります。
同様にモバイル通信についても5G対応にはできません。(SX14/SX12シリーズも5G対応にできるのはALL BLACK EDITIONのみ)
そしてキーボードバックライトがVAIO S13は非搭載になっています。
こうしてドロップしている機能を列記すると、残念な感じがするかもしれませんが、VAIOらしさについては全て凝縮して搭載しています。
なんせ、打ちやすい、キートップの皿形形状はそのままで、指が吸い付くような感触でのキー入力ができます。静音性の高いキーボードなのでダーッと一気にキー入力をしても音は気にならないかと思います。
そして、こうしたところもVAIOらしさなんですが、液晶を開くと本体がチルトアップしてキーボードに傾斜がつき、手前のパームレストが机と一体になる「無限パームレスト」を実現しています。これは本体ボトムが手前側になるに従って薄くなるデザインにより実現している部分もありますが、こういうVAIOの本質に迫るところはそのまま採用してくれています。
6GHz帯を使う「WI-Fi 6E」には対応しませんが、最新の現行規格「Wi-Fi 6」には対応をしています。Wi-Fi 6対応のスマートフォン「Xperia PRO-I」などでテザリングすると、ちゃんと802.11axによる接続ができます。5GHzでWi-Fiテザリングができるので、快適なモバイル通信が可能です。
本体が5G対応ではなくても、こうしてスマートフォンが5G対応であれば、高速通信をすることができます。トップ性能は狙っていないけど、使いこなし方を工夫すれば「使えるノートブック」ですね。
カメラ機能も手抜き無しで、スライドシャッターを搭載したものになっていて、プライバシーに配慮された使い方ができます。
カメラの自動フレーミングや逆光補正機能もSXシリーズ同様に使えます。かなりワイド画角のレンズを搭載していて、自分がカメラの前で左右に移動してもフレーミングで追いかけてくれます。
これ、会議に出席されている方から見ると「おお!?カメラマン付き!?」とか勘違いしてもらえそう。逆光補正も自動とマニュアルがあるので、自分で見え方を調整できます。
搭載されているカメラはセンサー機能にも対応していて、人感センサーとして離席、着席を検知させたり、顔認証でのログインにも使えます。電源ボタンの指紋センサーと両方で使うことができます。
指紋センサーは電源ボタンを押すだけで使えるので、指紋センサーを意識せずに使えます。昔々のまだセキュリティを意識していないころのパソコンってこうやって使ってたなー、というくらいの簡素な使い方ができます。
顔認証はマスクを着けていると上手く動作しないのですが、これを使うと電源ボタンを押すことすらせずにPCにアクセス出来るので、もうセキュリティのためのログイン作業をしていないんじゃないか!?くらいの使い勝手になります。
PCがより安心して快適に使える装備はしっかりと搭載しています。
搭載しているプロセッサーは超低電圧版のUプロセッサーになるんですが、これがまたすごいんです。今回、試したのはベンチマークソフトの「CINEBENCH R.23」だけなんですが、第8世代のHプロセッサー搭載「VAIO S15」や、第11世代の「VAIO Z」もしのぐほどの性能になっていました。
モデル | 新型 VAIO S13 |
新型 VAIO SX12 |
VAIO Z1411 | VAIO S1531 |
発売時期 | 2022年6月 | 2022年6月 | 2021年2月 | 2019年4月 |
CPU | 12th Core i5 1235U |
12th Core i5 1240P |
11th Core i7 11375H |
8th Core i7 8750H |
TDP | 15W | 28W | 28W | 45W |
クロック数 | 1.30GHz | 1.70GHz | 3.30GHz | 2.20GHz |
CineBench multi Single MP Ratio |
6268 | 7982 | 5454 | 4926 |
1394 | 1649 | 1448 | 1054 | |
4.5 | 4.84 | 3.84 | 4.67 |
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驚異的ですね。試用しているVAIO S13が搭載しているのはTDP 15Wの超低電圧版でCore i5という最上位のプロセッサーでないにも関わらず、ベンチマークの結果だけ見ると3年前に買ったVAIO S15よりも、昨年登場したVAIO Zよりもスコアが上、という。
実際に、急ぎで動画編集する必要があったので、Adobe Premiere Rushを使ってささっと編集作業にも使わせてもらったんですが、XAVC S 4K動画が普通にスルスルと再生できて、ちゃんとタイミングを取れるスムーズな編集ができました。
第12世代のインテル Coreプロセッサーの威力、すごいことになっています。
第12世代インテルCoreプロセッサーは、従来の1コア2スレッドで動作していたものが「P-Core」というパフォーマンス重視のものになっていて、それとは別の1コア1スレッドで動作する「E-Core」も搭載しています。これら2種類のCoreをプロセッサーに搭載しておりCore i5-1235Uプロセッサーでは2つのP-coreと、8つのE-coreを搭載。10コア12スレッドで動作します。
動画のレンダリング作業などで最前面に持ってきてフォーカスしているアプリが「P-Core」を占有して、E-Coreはバックグランドで動作する機能を担当します。なので重たい作業をしているときもバックグランドで動作しているアプリに影響を及ぼさず、テレビ会議をしているときにもバックグランドで重たい作業をさせてもスムーズに動作させることができます。
こうした機能は超低電圧版のUプロセッサーも同様なようです。
ノートパソコンの最高峰シリーズ、VAIO SXシリーズを持ち歩きたいけど、そこまで予算がないし。。。ということで、コストパフォーマンスに優れた「Core S13」を選択しても、VAIOならではの快適さを楽しめるモデルになっています。
ご予算に合わせて、是非、ご検討ください。
パーソナルコンピューター VAIO S13 VJS1341 |
ソニーストア価格: 144,800 円税込~ |
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発売日 | 2022年7月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
3年ワイド:9,900円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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