2025年モデル『VAIO F16』(VJF162)実機レビュー AVノートPCとして乗り替え時かも!?
スタンダードクラスの大画面ノートPC「VAIO F16」がモデルチェンジしました。初代Fシリーズをお使いいただいたユーザーさんの声を反映して、より使いやすく進化したモデルになっています。
実機の様子を紹介します。
こんにちは、店員佐藤です。
当店では「ホームノートPC」と呼ばれる「VAIO S15」がながらく人気がありました。ノートPCでありながらデスクトップ向けの標準電圧プロセッサーを搭載し、SSDとHDDを同時に搭載できるデュアルストレージモデルとして、動画編集や写真編集向けのモデルとしてVAIOのラインナップにあったのですが、それが昨年、シリーズを終了し後継モデルがでないままになっています。
ディスクドライブを最後まで内蔵していたモデルでしたが、そういえば、私もここ1年くらいはここにディスクを挿入することもありませんでした。近所のTSUTAYAさんがなくなってしまってからCDをレンタルすることもなくなってきてしまっています。
時代に合わせて進化していくのがVAIOで、今回のモデルでも「ホームノートPC」という言い方はせず、持ち歩ける大画面ノートPCとなっています。
今私が使っている「VAIO S15」が2019年発売モデルの第8世代インテルCore プロセッサー搭載モデルです。ここからスタンダードノートPCとなっている「VAIO F16」に乗り換えて良いモノなのか、そんな視点で触らせていただきました。
こちらが2025年6月発売の新型「VAIO F16」(VJF162)です。
16型ワイドディスプレイを搭載していますが、その画面アスペクト比は16:10となっていて、VAIO S15(私が使っているのは2019年モデルのVJS153です)と比べると画面が縦長になっていて、見慣れていた15.6型ディスプレイよりも「デカ!」となります。
写真左がVAIO S15の15.6型 16:9ディスプレイで、写真右がVAIO F16の16型 16:10ディスプレイになります。横幅はそのままで画面の高さだけが増えている様な状態になっていて、画面がひろくなった感じがします。
ディスプレイ解像度も2023年モデルではWUXGA(1920×1200)の一択だったのですが、2025年モデルではCore 7プロセッサー搭載時に限りWQXGA(2560×1600)にアップグレードすることができます。4K(3840×2160)ディスプレイが搭載できたVAIO S15にはかなわないものの、解像度の高いディスプレイは大歓迎です。(※発売当初はCore 7プロセッサーの受注開始日が未定のためオーダーができません。後日、受注開始になります)
プライスの記載がありませんが、店頭に届いているフライヤーによるとディスプレイのアップグレードは+2万円の見込みとなっています。なので、1TB SSD搭載等フルスイングにしたとしても30万円を切る価格で手に入るかと思います。
最軽量構成時は重量は1.57~1.59kgになる、昔だったらモバイルノートと呼べる質量です。VAIO S15のときは約2.2kgほどありましたので、かなりの軽量化になります。HDDと光学ドライブを取り除くと、こんなにも軽量化されるですね。
VAIO S15にも搭載されていた「テンキー」はVAIO F16でも踏襲されて残っています。記事作成などでどうしても数字の入力をすることが多いので、私にはこれも必須条件。どうしてもモバイルノートを仕事に使うことができません。
ということで、新型「VAIO F16」の外観から見ていきます。
本体に同梱されるのはACアダプターのみとなります。
VAIO F14もそうですが、専用のDCジャックを廃止してUSB Type C端子のACアダプターになりました。VAIOの電力に余裕があるときはPC操作をしながらACアダプターを抜いてスマートフォンの充電に使う、なんてこともできます。
VAIO F16を旅先に持ち歩くということはないと思いますが、VAIOを使っていないときにPCから抜いていろいろなものを充電するのに使えるというのは便利そうです。
そのため、DCジャックの入力端子がなくなり、USB Type C端子が2つに増えています。VAIO S15からそうだったと思いますが、Type CがひとつにUSB Type A端子が3つ装備されていたかと思います。新型モデルからType Cがふたつと、Type Aがふたつになります。
モデルチェンジ前の2023年モデルのVAIO F16ではマイクロSDカードスロットを装備していて、時代はカメラよりもスマートフォンになっているのかなー、と、思っていたのですが、今回の新型モデルではフルサイズのSDカードスロットに変更されました。
やはりデジタル一眼カメラからの取り込みに使えるフルサイズSDカードの方が需要が高かったということのようですが、それはそうですよね。
タッチパッドは2ボタン式ではなくワンパッドのシンプルタイプになります。このサイズのPCですとマウスを使うことが多いでしょうから、あまり気にしなくてもよいかも。マウスが動かないとかの緊急時にBluetoothの設定などが見られたらOKですからね。
キートップは指先にフィットするディッシュ形状になっていて、これは本当に打ちやすい。SX14-Rなどで採用している静音キードード構造を継承していて、とても使いやすいキーボードになっています。
こちらは2019年製のVAIO S15のキートップです。使い始めて6年経っていてキーボードによっては文字のプリントが削れてしまっている部分があります。
新型VAIO F16では下地素材に文字の色が着色されていて、それをキートップ全体を塗装してレーザーでくり抜いているというデザインになっていて、文字が削れにくくなっています。
この下地素材が2023年モデルでは明るい色を使っていたのですが、2025年モデルではよりコントラストの高い仮想素材を使い、より見やすくなっています。
そして、一番の注目がプロセッサーです。VAIO F16には「インテル Core プロセッサーシリーズ1」を採用。
昨年発売されたVAIO SX14-Rでは新世代のCore Ultra Hプロセッサーを搭載していましたが、VAIO Fシリーズでは「シリーズ1」のUプロセッサーを搭載します。いわゆるモバイル用のプロセッサーになっています。
また2023年までは「第13世代 Core プロセッサー」という言い方をしていましたが、世代で区別するのはやめて新たなナンバリングが始まったところ。
「シリーズ1」は第13世代Coreプロセッサーのマイナーチェンジ版と聞いています。第12世代Coreプロセッサーで大幅なパワーアップをしているので、このモバイル向けプロセッサーで第8世代のHプロセッサーを超えられるか?というところが注目です。
ベンチマークテストはいつもの「CINEBENCH R23」を使っています。マイクロソフトストアで無料でダウンロード&インストールができます。
さて、これでS15(2019年モデル第8世代)とF16(2025年モデルCore7シリーズ1)でベンチマークを取った結果がこちら。ついでなので、SX14-R とかSX14シリーズ、そしてVAIO Zの結果とかも並べてみました。
VJF162 | VJS4R1 | S146 | S145 | Z1411 | S153 | |
発売年 | 2025年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2019年 |
CPU | Core 7 150U |
Core Ultra 7-155H |
13th i7-1370P |
12th i7-1260P |
11th i7-11375H |
8th i7-8750H |
Clock | 1.8GHz | 3.0GHz | 2.19GHz | 2.10GHz | 3.30GHz | 2.20GHz |
Core | 10 | 16 | 14 | 12 | 4 | 6 |
Thread | 12 | 22 | 20 | 16 | 8 | 12 |
Turbo Boost | 5.40GHz | 4.80GHz | 5.20GHz | 4.70GHz | 5.0GHz | 4.10GHz |
Cinebench 2.3 | ||||||
multi | 6937 | 13231 | 9054 | 8314 | 5454 | 4681 |
single | 1374 | 1754 | 1853 | 1549 | 1448 | 940 |
MP Ratio | 5.03 | 7.54 | 4.89 | 5.37 | 3.84 | 4.98 |
.
当たり前ですが、5世代の差は大きいですね。SX14-RなどのモンスターノートPCは別にして、こんなスタンダードノートPCでも4年くらい前のモデルには大きな差を付けるわけです。
そして、こんなベンチマークソフトの数値では実際の動作スピードの違いがわからない!という方のために(私もそうなんですが)、実際にAdobe Premiere Proをインストールして4K動画データをレンダリングしてみました。
4K1本とFHD2本の素材をミックスして編集したファイルがあって、これが完成動画が3分ちょうどとなります。単なるカット編集で難しい処理はなにも入っていませんが、これで出力にかかった時間は下記の通り。
搭載プロセッサー | レンダリング所要時間 | |
VAIO F16(2025年モデル)32GBメモリ | Core 7 150U | 約3分41秒 |
VAIO S15(2019年モデル)32GBメモリ | Core i7-8750H | 約8分15秒 |
.
VAIO F16は圧倒的な速さで書き出してくれました。
レンダリング中はVAIO F16もファンを回していますがVAIO S15ほどの音量ではなく静かなものです。半分以下でレンダリングが済むんだったら、これはモバイル版のプロセッサーだろうがなんだろうが乗り替え時ですね。
ちなみに、今まで4KディスプレイのVAIO S15で変種作業をしていたので、WQXGAディスプレイではPremimere Proの編集画面が狭く感じます。
ですが、拡大縮小とレイアウトでデフォルトの150%を125%にするだけで問題は解決。100%にすると今度は文字が小さすぎて読めなくなっていました。
こちらが125%設定のタイムライン表示です。これだけ使えれば私には充分かも。
あとは残念ながらディスプレイはHDR対応のものではないので、Xperia 1 VIIで話題沸騰中の「ウルトラHDR」画像などをHDR画像として表示することはできません。確か、VAIO S15の次のモデルからHDRディスプレイ対応になっていたんですよねー。
ま、それは外部ディスプレイをどうせ接続するので、そっちで対応ですかね。
以上、「VAIO F16」(VJF162)の実機レポートでした。F Lineのシリーズとしてはこれで第2世代目に入ります。このモデルが盛り上がるとVAIO Pシリーズとかの発売もあるかも!という趣旨の記事が掲載されたことがあります。
デジタル一眼”α”やVlogcamの編集にVAIO S15を今もお使いの方は、ここでの乗り換えを考えてみてはいかがでしょうか? ちなみに第7世代Coreプロセッサー以前のモデルを搭載しているVAIOはWindows 10から11へアップグレードができなかったかと思います。Windows 10のサポートは今年の10月14日で終了します。Windows 11 への乗り換えを検討するなら、まさにジャストタイミングになるモデルかと思います。
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パーソナルコンピューター VAIO F16 VJF162シリーズ |
ソニーストア価格: 146,801 円税込~ |
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発売日 | 2025年6月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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3年ワイド:7,700円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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