アメトーークで紹介された『お手元テレビスピーカー SRS-LSR200』が早速品切れに
お正月休みを今年もいただき、ありがとうございました。楽しくこの年末年始もテレビ番組を楽しませてもらいましたが、おなじみ「アメトーーク」で人気コーナー「家電芸人」が今回あり、またまたソニー製品が登場。
早速、ソニーストアでは品切れになっていますが、改めて製品について紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
昨年末の放送になりますが「歳末・家電芸人」ということで、最新家電を20連発で紹介。前々回、芸人・土田さんが紹介したネックバンドスピーカー「SRS-WS1」が半年以上、市場から消えてしまうという超スーパーブレイクをするきっかけを作った番組だけに、今回も期待して拝見させていただいていましたが、SRS-WS1以来のソニー製品が登場しました。
今回、土田さんが紹介したのは『お手元テレビスピーカー』の『SRS-LSR200』です。ソニーストアで税込み22,000円の製品になります。
コーナー自体は短く3分くらいの紹介ではあったんですが、さすが土田さんです。このSRS-LSR200は、前々回大ブレイクしたネックバンドスピーカーと同じチームが開発に携わった製品になります。
SRS-WS1同様にSRS-LSR200もテレビアクセサリーとして開発されていて、オーディオ部門が企画制作したものではありません。
オーディオ事業部が企画した製品になると、より便利に多方面で使えるようにBluetooth対応などの機能を盛り込むんですが、テレビ事業部が開発した製品だとそういうことを気にせず、とにかく「遅延が少なく」なるように設計されます。
テレビ音声を聞くためのオーディオ製品の場合は遅延が起こると使い物にならない、テレビをより快適に視聴するために製品を作る、というのがテーマになるそうです。なので同じ2.4GHz帯の電波は使うのですが、遅延が起こるBluetoothはあえて採用せず独自規格で音声信号を伝送します。
番組の中では時間の短い紹介なので、そのメリットなどを簡単に伝えるだけとなっていましたが、テレビ本体の音声はゼロにしていても、手元のスピーカーだけで自由に音量調整ができる、スピーカーに搭載されているリモコン機能でテレビの操作ができる、ソニー製以外のテレビでも利用可能、などが紹介されていました。
実はこの製品はソニーでは2代目の製品となっていて、改良を重ねられたモデル。リモコンの操作性が上がっていたり、外からは見えないのですがセンタースピーカー搭載による音質向上があったり、視覚障害の方などもフィールドテストしてもらい、より使いやすく工夫されたモデルになっています。
音質向上や聞きやすくなった「はっきり音声」機能、音質の向上などについては、実機をご覧いただかないとわかりにくいとは思うのですが、今回は可能な限り、こうした「実機を触らないとわからない情報」をお届けしたいと思います。
まずは使いやすくなった改良点その1です。
取扱説明書が大きくなりました。
写真左が新型、写真右が従来モデルのLSR100のものになるのですが、面積比で約1.5倍ほどになっています。情報量が増えているのかというとそうではなく、より文字が大きく少なく、図柄の説明が大きくなっています。
私も経験があるんですが、製品を手にして、なんとなくわかるような気がして取説を読まずにセッティングして失敗する、とか、100%理解せずに設置してもったいないことをする、ということがあります。
そう、人は取説を読んでくれないんですよね。
新型「SRS-LSR200」ではこうしたところにも工夫をしていて、図面でなんとなくわかるようにしてくれています。その一つがカラー印刷だったりします。従来モデルではモノクロだったんですが、今回の説明書はカラー印刷になっているんです。
さらに、ケーブルにも番号と色をつけることで取説をしっかりと「読まなくても」なんとなくわかるようにする工夫が多数あります。
最初の難関がテレビとお手元テレビスピーカーのクレードルとの接続になると思うのですが「光デジタルケーブルをテレビと接続して」なんて言っても「光デジタルケーブル」だけでNGになってしまう方がいらっしゃるかもしれません。赤い2番のコードをつなぐとなっていれば、これが手がかりになるんですよね。
コードにもクレードルの部分にも色と番号が振られている徹底ぶりです。さすがです。
ちなみに、このお手元テレビスピーカーはソニー以外のテレビでも使えます。切り替え方は取説に掲載されているのですが、これが一番難解な項目だと思うので、あえてここで紹介しておきます。
「はっきり声」ボタンを5秒間押してから、ソニーは1番、パナソニックは2番、シャープは3番、東芝は4か5番、日立が6番です。
従来モデルでは「ボイスズーム」ボタンなど、聞きやすくなる機能ボタンが背面に配置されていて、動作状況などが確認しにくくなっていたのですが、これも改善されました。
背面にはボタンはなにもなく、カバーを開けたところにヘッドホンと充電用のUSB端子、リセットボタンがあるのみです。
黒い窓は赤外線のリモコン信号を飛ばすところで、ここに3つの赤外線ランプを搭載しており、強力な信号を飛ばしてくれます。こたつの上に置いて使っていて、ミカンやお茶などのいろいろな邪魔者があっても、それを乗り越えてテレビを操作しようという意気込みを感じます。
ということで、音声モードについてはボリュームツマミすぐ横の「はっきり声」というボタンひとつだけに集約されました。
このボタンひとつで「ノーマル状態」と「はっきり音声モード1」と「はっきり音声モード2」を切り替えて使います。
「はっきり音声」というのは従来のボイスズームと同じ様な機能で人の声、台詞部分を聞きやすくするボタンです。モード1とモード2の違いは周波数「4KHz」付近を持ち上げるかどうかです。
高齢になってくると「4KHz」付近の音声が聞き取りにくくなるそうで、この周波数の近くにあるのが「さ」とか「た」の子音なんだそうです。「さかな」と「たかな」が聞き取りにくくなったり、「さわら」と「たわら」が聞き分けにくくなるとのこと。
いずれは私もそうなると思うと、非常に興味深いというか、今からそれを味わうことができないかなー、と、考えてしまうんですが、それを擬似的に試してみました。
聞き分けにくそうな単語をピックアップして、それをスマートフォンに収録します。そのスマートフォンの音声をSRS-LSR200で再生して、そのときに「はっきり音声」モードを使ってみます。
そのまま聞いてもまだ高齢でない私には「はっきり音声」モードをどれにしても普通に聞き取れてしまうんですが、そのSRS-LSR200の音声をマイクで録音します。
録音した音声を動画編集ソフト「VEGAS Pro 17」のイコライザー機能でわざと4KHz付近を落として再生してみました。
なるほど、これをやると確かに「さかな」とか「さわら」が聞き取りやすくなります。
「はっきり声オフ」・・・周囲の騒音で声がやや埋もれる感じ。「たわらとたわら」に聞こえます。
「はっきり音モード1」・・・周囲の騒音が静かになり音声が聞きやすくなります。「たわらとたわら」はあいかわらず。
「はっきり声モード2」・・・「さかなとたかな」「さわらとたわら」が判別できます。
実際の音声がこちらです。
音質がかなり籠もって聞こえますが、これはSRS-LSR200の実力ではありません。説明したとおり4KHz付近の音声をわざと消して聞きにくくしています。
これで自分が高齢になって耳が遠くなったときの様子がちょっと分かった気がします。
これが高齢者の方向けの聞き取りやすくするための機能の紹介です。
しかし、これ、実際に使ってみると高齢者の方だけしか使わないのはもったいない出来です。
たとえばライブ再生などをするときに「はっきり音声モード1」とか使うと、ボーカル音声だけドバッと前に持ってきてくれる感じになります。フロント3chサラウンド仕様のスピーカーで、センターチャンネルだけレベルアップした感じで聞けます。
音声の遅延については「ほとんどない」ではなく「まったくありません」と言えるレベルです。
通常のニュースやバラエティ番組を見ていると、テレビの音とお手元テレビスピーカーの音声が干渉して、ちょっとハウッた感じがするんですが、どちらが遅延しているのかがわからず、単に音源が2カ所になっていることで感じる違和感で、音楽番組などエコーを効かせているケースでは違和感もまったく感じません。
それよりは音がサラウンドではなく3Dになった感じで、これがかなりいけます。
いくつかのライブ番組を再生しましたが、まったく違和感ありません。というか、以前の「SRS-LSR100」で音楽番組を聴こうとは、全然思いませんでしたが、SRS-LSR200のその音質は音楽番組を鳴らすのにも全然充分。
あれ!? こんなに音質良かったっけ!?
実は「SRS-LSR200」は音質面でものすごいパワーアップをしているんです。こちらが中身を見せてしまうために外装を外してもってきてくれたものになるんですが、前面を見るとスピーカーが3つ並んでいます。
台詞専用のセンタースピーカーが配置されていて、実は3chで鳴らしているんです。
さらにボディサイドには左右にパスレフが搭載されていて、こちらで低域の音も再生しています。
もっと言うと、フロントスピーカー3発なんですが、約10度上方に向けていて、指向性を高めています。
「お手元スピーカー」というくらいですから手元に置いて使うわけで、そのときにユーザーの手元にあるということはユーザーの耳の位置は上の方に位置するわけです。そこにできる限り高域の音など指向性の高いところをユーザーに向けておきたい、という工夫がされています。
今回、他社製のテレビスピーカーも用意されていて、面倒なんですが、旧型SRS-LSR100を含めて、全部接続して聴き比べをしましたが、SRS-LSR200だけ段違いの高音質になっています。
このSRS-LSR200だけは「お手元テレビスピーカー」ではなく、ワイヤレスオーディオスピーカーに分類しても良いレベルだと思います。
これで、スポーツ中継を見るときに「くっきり音声モード1」に切り替えれば、これだけで中継のアナウンサーの声が聞き取り安くなります。テレビの音を消すことも、同時に出すこともできるんですが、テレビの音をつけておくと、アナウンサーさんだけが近くに寄ってきてくれている感じになるし、テレビの音声を全部消してしまっても、それなりに会場の音を鳴らしてくれます。
さすが3chスピーカーです。
放送があった12月30日以降、当店blogのPV数では密かにSRS-LSR200の過去記事にアクセスが集まっていて、それなりにオーダーも増えていました。
今朝ほどチェックしたところソニーストアでは在庫切れになっているようで在庫ステータスが「入荷次第出荷」になっていました。この表示だと、次の入荷がいつくらいになるのかわからないのですが、販売店の取り寄せルートで問い合わせると次回は1月下旬頃の出荷になる見込みとなっています。
ネックバンドスピーカーの時は、そのまま、オーダーが集中してバックオーダーが激増して半年間の受注停止になってしまったのですが、今回はどうでしょうね!?
興味をお持ちで「すぐに使ってみたい!」という方でしたら、1ヶ月待たないくらいで今なら手に入ると思います。
ご興味ある方は是非、ご検討になってみてください。
お手元テレビスピーカー SRS-LSR200 |
ソニーストア価格: 22,000 円 税込 |
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発売日 | 2020年2月22日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
店頭体験できます テックスタッフ店頭ご利用特典 |
アメトーークで紹介された『お手元テレビスピーカー SRS-LSR200』が早速品切れに
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