【レビュー】Xperia急速充電対応ACアダプター『XQZ-UC1』開梱レポート
昨年末からやけに売れているアクセサリー製品があるんですが、いろいろ調べてみたところ、Xperia PRO-Iや、Xperia 1 IIIユーザーさんでしたら、これは買って置いた方が良いかも、というUSB-PD対応のACアダプターでした。
昨年末にXperia PRO-Iを買わせていただいている私も皆さんに追従して購入してみましたのでレポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
2022年の最初のソニーストアのお買い物が昨日到着しました。アクセサリー製品になりますがACアダプターの「XQZ-UC1」です。昨年末から割とオーダーの多い製品で、カテゴリーとしてはXperia スマートフォンのアクセサリー製品となっています。
新しくXperia 1 IIIや、Xperia PRO-Iを購入された方が新製品用にACアダプターを購入されているんだなー、程度に思っていたんですが、お客様からXperiaの急速充電にはやはり純正のACアダプターが良いんですか?どれくらい効果があるものなんですか?というお問い合わせをいただいてしまったので、さぁ大変。
個人的には自宅と事務所の往復をするだけで、その移動途中に使えれば良い程度なので、スマートフォンを急いで充電したい、とかいうシチュエーションはあまりありません。
自宅ではPCにつないで寝る前に充電して、翌朝までに充電出来ていれば良いし、事務所でも出勤して帰るまでに充電が出来ていればよいんですが、たまに出勤してからスクランブルでお出かけすることもあるので事務所では早めに充電出来た方がよいかな?程度。
なので、5年くらい前の話になってしまいますが「Xperia XZ」に乗り換えたときに当時販売していた急速充電アダプター「UCH12W」をワーキングデスクには置いていて、それを使って今もXperia 1シリーズなどを充電していました。
実際の充電速度は特に気にもしていなかったのですが、調べてみるとこの「UCH12W」ではXperia 1シリーズは急速充電できていないことが判明。
「Xperia XZ」はUSB type C端子が初めて搭載されたスマートフォンで2017年の秋に登場したモデル。当時は「Quick Charge 3.0」という規格を採用していたのですが、これが使われていたのは「Xperia XZ2」世代までなんだそうです。
現在の「Xperia 1」シリーズではVAIOでも使われている「USB Power Delivery」=略して「USB PD」という規格を採用していて、お互いに急速充電についての互換がないそうです。急速充電はできなくても通常のUSB充電器としては使えるので充電はできるんですが、急速で充電しているつもりだったものがそれができていないというのは気持ちが悪いですね。
気がつけば身の回りにはUSB対応のACアダプターはゴロゴロとあり、USB対応機器を充電するのにはどれを持っていっても困らない状況だと思っていたんですが、そういえば急速充電が必要なシーンというのは旅行の時なんですよね。適当にポーチにUSBアダプターとUSBケーブルを入れて旅行に出かけていましたが、そういうときこそ、急速充電のことを気にしなくてはいけないんでした。
調べてみたところ、なんと、私は「USB PD」対応のACアダプターはひとつも持っていない事が判明。お店にはメーカーさんから支給されている店頭展示用のACアダプターがいくつかあるんですが、それらが知らず知らずのうちに「USB PD」対応になっているのも先週末、知った始末です。
と、いうことで、先週末にソニーストアで2022年の初買いということでオーダーしたものが到着です。
製品に入っているのはACアダプター本体と、両端がUSB type C端子になっているケーブルが同梱されています。
ACアダプターのサイズですが、一番左がUSB-PD対応の「XQZ-UC1」で、その隣がXperia XZ時代の急速充電対応ACアダプター「UCH12W」です。一番右にあるのは「AC-UUD11」というACアダプターです。当店のおなじみのお客様でしたら、皆さんお持ちではないでしょうか? これはα7シリーズに同梱されている本体内充電時のUSBアダプターです。
デジタル一眼“α”を使い込んでいる方は専用のバッテリーチャージャーをお使いになっていると思うので「これ、なんのACアダプターだっけ?」という状態でお使いになっていると思います。うちのお店にもゴロゴロしています。
「XQZ-UC1」の特徴はUSBの口がtype Cになっていること。みれば「USB PD」と最大出力の30Wの文字が見えます。ここに付属のUSB type Cケーブルを挿して使用します。
Xperia 1 IIIと並べてみると、このサイズ感です。α7シリーズなどの付属品のACアダプターと比べると一回りちょっと大きくなっていますが、これは出力30W のためのサイズです。
付属のケーブルはやや太めの柔らかケーブル。ケーブル自体は柔らかいんですがそれなりに太さがあるので折りたたまれてついてしまっているクセはなかなか取れません。
ソニーストアの商品ページに書かれているレビュー記事を読むと、付属のUSBケーブルが短い、というコメントが多い様ですが、測ってみるとちゃんと案内にあるとおり、1mの長さはあります。端子の先端から先端で1mの長さになっています。
ま、確かにポータブルで持ち歩くのには長すぎるし、据え置きで使おうとするとデスクトップにコンセントがあるシーン以外ではもう少し長いケーブルが欲しくなるかもしれません。個人的にはこれくらいの長さのケーブルって持っていないので、バリエーションが増えてちょうど良かった感じがします。
なお、急速充電のための「USB PD」は対応のケーブルでないと急速充電はできないそうです。データ転送ではなく電力供給ためだけのピンがあるそうで、それが使えるのがUSB PD対応ケーブルとのこと。長さが合わないので、手持ちのUSB type Cケーブルを使ってしまおう、ということをすると急速充電にはならない可能性がありますのでご注意を。不安なようでしたら付属のケーブルを使っておくのが無難です。
ということで、昨年12月に届いた愛機、新型スマートフォン「Xperia PRO-I」で使おうと思うのですが、その前にXperia PRO-Iのバッテリーの話などを。
使っている方はご存じの通り、最近のXperiaには「いたわり充電機能」という機能が搭載されています。「いたわり充電機能」はVAIOから搭載が始まり、満充電にすることでバッテリーの劣化を進めてしまうのを防ぐ機能。
VAIOでは80%、50%に設定して常時ACアダプター接続で使うコトでバッテリーの負担を軽減しますが、モバイルで使うコトが前提になっているスマートフォンの場合は50%充電制限とかすると、かなり使いにくくなってしまうため90%もしくは80%に設定できるようになっています。
現在は充電完了間近になってから90%→100%に充電する機能と、90%までしか充電しない機能とオフと、3通りから選ぶことができます。
Xperia 1 IIIとXperia PRO-Iのバッテリー容量は4500mAhに増量されています。前世代のXperia 1 IIが4000mAhだったので、1割以上の容量増加になっています。なので、考え方ひとつなんですが「Xperia 1 II」のつもりで使うなら90%の制限容量にして使っても、まだ容量が多いはずなんです。
使用頻度が高く、通勤時に使うだけなど短時間利用が多い、私みたいな人は、この「いたわり充電機能」を積極的に使うコトで、より永くスマートフォンのバッテリーの健康状態が良い状態で使い続けられます。
従来使っていた「Xperia 1」で「いたわり充電」を使っていなかったのですが1年で10%ほどの容量が使えなくなっていっていたので、これで、スマートフォンの寿命をどれくらい延ばせるモノか今回は実験してみたいと思います。
ということで、私のスマートフォンでは90%までしか充電をしないのですが、それで充電実験をしてみました。
ある程度、バッテリー残量が少なくなったところで手持ちのACアダプターをつないでアプリ「AccaBattery Pro」を使って充電電流をモニターしてみようと思ったのですが、ディスプレイを点灯させてしまうと、それだけで充電効率が落ちてしまうのと、急速充電をすると本体温度があがってしまい、刻々と充電効率が変わってしまうため計測がうまくできませんでした。
それでも、やはり「USB PD」が使えると充電スピードは速く「最大、30分で50%」の充電は我が家でも達成できました。
XQZ-UC1をバッテリー残量9%で接続して30分後に計測してみたところ9%→63%になっており、+54%を34分で達成。10%前後からの充電で90%までを大体1時間程度で充電してくれることを確認しています。
「XQZ-UC1」同様のスピードを見せていたのがVAIOのACアダプター「VJ8PD65W」です。こちらは容量65W まで対応するというUSB type Cの充電アダプターなんですけど、これも「XQZ-UC1」と同じくらいのスピードで使えます。
ちなみに、いつも使っている「VAIO S15」のUSB type Cからの充電なんですが、こちらだと最短で2時間半程度。長いと7時間程度かかるという結果になっています。あまりにも開きが大きいので、なんか原因がありそうなんですが、今回は原因が見つけられず。あんまりアテにならないことはわかりました。
その他、ソニー製最後のポータブル電源「CP-VC10」なども持っていて、これも出力にUSB type C端子が搭載されているのですが、これもギリギリ「USB PD」には対応をしていないモデルでした。MAXで5V/3.0Aでの出力には対応しているので、そこそこ速く充電できます。
絶版製品になりますので、お持ちの方は大事にお使いください。
★PC Watch「徹底解明。VAIOが電源オフでもバッテリを使っている真の理由」
最後に、今回の記事作成にあたり「USB PD」のコトを調べていたら、PC Watchさんのこんな記事も拝見させてもらいました。VAIOで搭載されているUSB PDの話なんですが、規格としては制定されているモノの整合性については難しい問題も起こるそうで、それらに対処するための努力について紹介されています。ちゃんと動作しないと相手を壊してしまうことも、壊されてしまうこともあるそうで、コントロールをするためにUSBのコントローラーには常時電力を使っている、という旨の案内があります。
こういうのを読むとノーブランドのものではなくちゃんとメーカー純正の動作を保証されたものを当面は使った方が良いんだな、という気がしました。
なんせ、ACアダプターを安いモノにしてトクするのは数千円ですが、それを使って充電する製品は20万円近くするスマートフォンですからね。
急速充電対応ACアダプター XQZ-UC1 |
ソニーストア価格: 5,480 円税込 |
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発売日 | 2021年4月23日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
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Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 1 III XQ-BC42 |
ソニーストア価格: 159,500 円税込 |
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発売日 | 2021年11月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
ご成約記念品プレゼント 実機を店頭展示しています ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia PRO-I |
ソニーストア価格: 198,000 円税込 |
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発売日 | 2021年12月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回分割払手数料0%キャンペーン |
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ななしさん
2023年8月9日 @ PM 12:39
AnkerとかでもUSB規格に準拠していないとかザラにあるみたいで、
まあ魑魅魍魎と言いますか
技術的にしっかりした人のBlogとか参考にしないと無理というか。
Youtuberお勧め!程度だと悪い冗談な程度の気はしています
tecstaff
2023年8月16日 @ PM 1:26
コメントありがとうございます。
規格としてはちゃんとしているんですが、表記がまちまちで特にケーブル類は見た目には違いがわかりません。
昔から使っているUSB製品というのが要注意で、あとは購入時にちゃんとスペックを確認する必要があります。
スマートフォンなど、頻繁に充電する機器については今一度ご確認されるとよいと思います。
充電する機器の「推奨製品」を使われるのが一番ですね。