第10世代Coreプロセッサー搭載&2TB SSD、隠し刻印キーボード装備の新型『VAIO SX14/SX12』発表 実機フォトレポート
第10世代インテルCore Uシリーズプロセッサー搭載、2TB SSD搭載を可能にした新型VAIO SX14、VAIO SX12が本日発表になりました。
隠し刻印キーボードを選択できるスペシャルモデル「ALL BLACK EDITION」と、数量限定販売の「RED EDITION」も同時に受注開始になりました。
新型VAIOのモデルチェンジのポイントをご案内します。
こんにちは、店員佐藤です。
4Kディスプレイの選択を可能にしたVAIO SX14が発売から1年を待たずにモデルチェンジしました。今回はハードウェア上の大幅な改良はないものの、搭載プロセッサーを第10世代インテルCore Uシリーズプロセッサーに切り替えており、Core i7を選択すると、なんとモバイルノートで6コア12スレットのマルチコアプロセッサーが利用できるようになります。
またSSD選択で第3世代ハイスピードSSDに2TBが新たに追加されています。
さらにスペシャルモデルでは「ALL BLACK EDITION」と、数量限定販売の「RED EDITION」を発表。「隠し刻印キーボード」という新しい選択をこちらでも用意しています。
画面サイズ、ボディサイズが違っているモノの、基本的な中身は同じ「VAIO SX14」と「VAIO SX12」ですが、インテルCoreプロセッサーの更新と共にさらなるパワーアップをした新型「VAIO SX」シリーズの詳細をご案内していきたいと思います。
■2020年モデル「VAIO SX14」「VAIO SX12」の進化ポイントについて
個人的な話になりますが、昨年末に当店のイベントで「αムービーフェスティバル」を開催しました。私もイベントに合わせてムービー作品の編集をしていたのですが、今回、編集に使っていたのは「VAIO SX14」でした。
第8世代 Core Uプロセッサーの威力はすさまじく、自宅のデスクトップ用第6世代Core Hプロセッサーを凌ぐほどのパフォーマンスで4K動画編集をストレス無く行うことができます。しかもディスプレイは4K解像度を実現しており、正直いって、自宅のメインマシン「VAIO S15 2016年モデル」よりも動画編集がしやすいんです。
それでいて重量は1kgをちょっと上回るくらいしかないので持ち運びも自由。自宅で編集作業しているときもダイニングテーブルにほぼ固定設置されているVAIO S15と比べて、自由にあちこち持ち歩いて使える「VAIO SX14」の魅力にやられまくっていました。
自宅PCの「VAIO S15」の買い換えはやはりデスクトップ用Hプロセッサー搭載の「VAIO S15」の後継モデルで、と思っていたのですが、これだけのパフォーマンスがあるならモバイルノート「VAIO SX14」でも良いかも。S15みたいにデュアルストレージ仕様にできないけどSSDを1TBにしておけば、素材は置いておけるし、外付けHDDへデータを逃がせば、4K動画編集室をモバイルできるなー、とか夢見てしまっていました。
そこに登場したのが第10世代インテル Core プロセッサー搭載の「VAIO SX14」「VAIO SX12」シリーズです。またまたパワーアップしてしまいました。
第10世代のCoreプロセッサーで何が変わったかというと6コアへコア数が増えています。(Core i7選択時のみ)モバイルノートで6コアです。すごい時代になりました。
今回は「VAIO SX12」の評価用モデルをお借りしています。搭載しているプロセッサーは「Core i7-10710U」です。通常は1.60GHzで動作するプロセッサーですが、熱放出にゆとりがあり負荷が一時的にかかった際にオーバークロックして動作するターボブーストでは最高で4.70GHzまであがるすごいプロセッサーになっています。ターボブーストは昔から搭載されていますが第8世代から4GHzを超えるようになり、オーバークロックのアップ幅が非常に大きくなっています。
発熱もかなりあることになり、放熱にゆとりがなくなると動作周波数を下げるのですが、VAIOの場合は放熱にこだわったモデルです。「VAIO TruePerformance」により他メーカー製PCよりも冷却ができるため、ターボブーストの全開時間を延ばして使うコトができます。
モバイルとCPUパフォーマンスの両立をしたモデルとなっています。
こちらは「Cinebench Ver.20」によるベンチマークをかけている際の動画で、映像の左が第10世代コアプロセッサー+「VAIO TruePerformance」によるもの。右が一般的なPCでの第10世代コアプロセッサーの動作になります。
圧倒的に早いのがVAIO搭載の第10世代コアプロセッサーです。同じプロセッサーを使っているとなっていますが、冷却が有利なだけで、これだけの差が出ます。
「Cinebench Ver.20」は一般に公開されているベンチマークソフトです。当店で店頭展示している主なVAIOでも試すことができるので測定をしてみました。VAIOの設定にプロセッサーのパフォーマンス設定があるので、こちらも各設定を切り替えて試してみました。
その結果がこちらです。
「Cinebench」がバージョンアップしていたので、今回、あらたに計測し直しました。VAIO SX12の2020年モデルの数値、スゴいことになっています。「Cinebench Ver.20」はかかる負荷が従来の数倍になっているそうですが、確かにベンチマーク計測にかかる時間がやや長くなっています。なので「VAIO TruePerformance」の威力は如実に出ているかも。
こうして比較すると5年前のVAIO Zや、3年前のVAIO S13と比較するとパフォーマンスは3倍近くなっているし、デスクトップ用のHプロセッサーを搭載したVAIO S15シリーズ(2019年春モデル)に匹敵するほどのパワーがあることがわかります。
☆「VAIO TruePerformance」の詳細はこちらから
ここ数年のプロセッサーの進化はすごいことになっていますね。4K動画編集や写真のRAW現像をすることを目的にPCを利用している方で、3年以上同じPCを使っている方はちょっと検討した方が良いかも。
SSD選択では「第三世代ハイスピードSSD 2TB」が新たに加わりました。価格はベースモデルのSSD 128GBから比べるとプラス15万円となるので価格だけ見ると「うおー!」という声しか出てこないのですが、これくらい必要になっている方も世の中にたくさんいらっしゃるはず。
そう、昨年、デジタル一眼“α7R4”を買われたユーザーさんです。6100万画素の高解像カメラですが64GBのメモリーカードに圧縮RAWで1000枚弱しか記録ができません。256GBで4000枚弱です。ものすごい量のデータ量を消費するのですが、これを記録する媒体もそれだけ容量が必要になります。
非圧縮RAWではさらに倍のデータ量になります。スポーツ撮影や野生動物、ポートレート撮影などで大量にα7R4のRAWデータを保存する必要がある方には、ちょっと嬉しい選択かも。
その他、VAIO SXシリーズとしてはWindows Helloの顔認証に初めて対応しました。従来は2in1PCの「VAIO A12」にしか搭載されていなかったのですが、VAIO SX14/SX12でも利用ができるようになります。
初期設定で自分の顔を記憶させておくと、ログインパスワードやPINの入力、指紋認証をしなくてもすぐにWindows ログインができます。PCの電源を入れた瞬間に顔を探しに行ってくれるので、ログイン設定をしていないPCの様に使えます。顔認証システムはオーダー時に+3,000円で追加する機能になりますが、絶対に搭載することをオススメします。
スマートフォンやUSBメモリーをキーにするBIOS認証システムはパスワードだけではなくbluetoothデバイスやUSBメモリーを鍵に設定してBIOS認証を設定することができるシステムです。これはVAIOシリーズ初の機能になります。
設定できるBluetoothデバイスにスマートフォンなどの身近な機器を使えば最小の手間で一段階認証を増やすコトができます。こちらは標準搭載になるので、購入後に設定されると良いと思います。
■スペシャルモデル「ALL BLACK EDITION」と「RED EDITION」
スペシャルモデルでは「ALL BLACK EDITION」と、数量限定販売の「RED EDITION」が登場しています。RED EDITIONは2018年に販売されていたことがあります。その前にはソニー時代に2013年にモデルが設定されていました。これで3回目のモデルになります。
「ALL BLACK EDITION」「RED EDITION」ともにベースモデルとは違い、プロセッサーはCore i7搭載、メモリーは8GB搭載、ハイスピードSSD 256GB搭載など初期状態からハイスペックな仕様になっており「ALL BLACK EDITION」が209,800円~、「RED EDITION」が219,800円~となっています。同じスペックのノーマルSXシリーズの価格が201,800円になるため、「ALL BLACK EDITION」のためのブラックベゼル、特殊カラーロゴの塗装代が+8,000円相当。「RED EDITION」のためのレッド塗装が+18,000円相当という価格設定になっています。
今回の「ALL BLACK EDITION」と「RED EDITION」では「隠し刻印キーボード」の選択が可能になっています。従来モデルでは刻印レスキーボードモデルを数量限定で販売していたことがありますが「隠し刻印キーボード」では黒でキートップの文字を刻印しており、うっすらと視認は可能。ただ、遠目にはキートップの刻印が目立たない、という仕様になっています。
刻印レスキーボードではさすがに使う勇気が持てなかった、という方も、これなら安心してご利用いただけるかと思います。
アップグレード価格も0円設定なので、ノーマル刻印キーボードなのか隠し刻印キーボードなのかは完全に好みで選べます。
メーカーページのイメージショットでは実機の様子がつかみにくいと思いますが、こちらの写真は当店で撮影した実機の映像です。見た目にほぼこんな感じです。
視認性は意外にも悪くはありません。遠目にはキートップの文字が見えませんが、近くで使う分には充分視認ができます。
タッチタイピングのエキスパートでなくても日常的にPCで文字入力をされている方でしたら、キートップの文字を見ながらタイピングされる方はいないと思います。必要なのは記号入力や数字の入力のときくらい、という方には充分、実用に耐えられる視認性です。
これはかなり所有欲を刺激されます。かっちょいいです。
ただしバックライトは搭載していますがキートップが光りません。暗所での作業だと刻印レスキーボードと同じになります。
我が家でも深夜になると照明を落としてテレビを観たり映画を観たりしているのですが、その脇でPC作業をしているときなどは文字探しが難しいかも? キーボードの側面はライトアップされるのっでキーのありかはわかるのですが、せめてFとJのホームポジションだけでも店頭してくれたらなー。(蛍光塗料を塗っておくという技があったりして)
「RED EDITION」も同様に隠し刻印が選択できます。ベゼルや天板VAIOロゴなどもブラックアウトさせており、ソニー時代のred editionとは違う、レッド×ブラックのツートンカラーが鮮烈なイメージになっています。「RED EDITION」も隠し刻印にすることで本当に赤と黒だけのPCにできそうです。
これも無茶苦茶かっこよさそう。
「ALL BLACK EDITION」は通常の受注生産ですが「RED EDITION」は数量限定での販売となっています。これだ!とピンと来てしまった方は早めのオーダーがオススメです。
■VAIOブランドでType-Cアクセサリーの販売開始
その他、薄型のUSB type Cを使ったVAIOロゴの入ったACアダプター「RP-OPCF001」 や、Type-C ドッキングステーション「VJ8PRA2」が発表になっています。
ACアダプター「RP-OPCF001」は早速、初日のうちに「入荷未定」ステータスになってしまったようで、15時時点ですでにオーダーができない状態になっています。
ACアダプター「RP-OPCF001」はVAIOロゴが入った45W性能のtype-C薄型ACアダプターです。type-C端子による充電が可能な「VAIO SX14」「VAIO SX12」では、同梱アダプターと同等性能を発揮するアダプターになります。
厚さは16mm、重量は約82gです。1.5mのtype-Cケーブルが付属します。VAIO SXシリーズの他 VAIO A12も対応モデルとなっています。
Type-C ドッキングステーション「VJ8PRA2」はコンパクトながらHDMI、VGA、USB、USB Type-C、LANをサポートする5 in 1のドッキングステーションです。VAIO製のアクセサリーでVAIO SX14、SX12のみが対応モデルとなります。(2020年モデル対応、2019年モデルはアップデートで対応予定)
ドッキングステーションの接続により、見かけはディスプレイ出力端子が増えるのですが、ドッキングステーションに搭載しているUSB type-Cからはディスプレイ出力はできません。またHDMIとVGAディスプレイの同時出力も不可。本体のHDMIとドッキングステーションのHDMI、もしくは本体のHDMIとドッキングステーションのVGA端子からの出力に限られます。これでディスプレイ出力ができる枚数を増やすことはできません。本体内蔵ディスプレイ+2枚までが対応となっています。
ソニーストア価格は12,400円(税別)で、2月25日発売予定です。本日時点ではまだ予約販売の受付をはじめていません。後日、販売開始になる見込みです。
取り急ぎ駆け足で2020年モデルのVAIO SXシリーズのお知らせでした。
詳細はメーカーホームページにてご確認ください。
5月25日まではVAIO主宰のキャッシュバックキャンペーンが開催されていて、どなたでも1万円、学生さんならさらにプラス5,000円のキャッシュバックが受けられます。
★ソニーストア 新型「VAIO SX14」のご案内はこちらから
★ソニーストア 新型「VAIO SX12」のご案内はこちらから
☆VAIO.com「VAIO SX | ALL BLACK EDITION」のご案内はこちらから
☆VAIO.com「VAIO SX | RED EDITION」のご案内はこちらから
Type-C 薄型ACアダプター RP-OPCF001 |
ソニーストア価格: 8,100円~+税 |
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発売日 | 2020年1月31日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
Type-C ドッキングステーション VJ8PRA2 |
ソニーストア価格: 12,400円~+税 |
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2020年2月25日発売予定 |
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発売日 | 2020年2月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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