【レビュー】新型『VAIO S15』開梱レポート&4K UHD BDソフト再生に挑戦
VAIO史上、最高パフォーマンスを発揮するオールインワンPC 新型「VAIO S15」の開梱レポートをお届けします。
光学ドライブとテンキーを装備した15.6型ディスプレイのホームノートPCですが、搭載するプロセッサーはデスクトップ向けのHプロセッサーでVAIO史上最高のパフォーマンスを発揮するマシンになっています。加えて4Kディスプレイ内蔵&BDドライブ搭載で4K UHD BDが単体で再生出来るノートPCにもなっています。
AV機器としてのVAIOの復活でもあります。今回は4K UHD BDソフトの再生などを中心にレポートして観たいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
VAIO S15の開梱レポートです。昨年秋のVAIO A12と、1月登場の4Kディスプレイ内蔵VAIO SX14と、立て続けに新型モデルが登場していますが、ついに待望の4Kディスプレイ搭載のホームノートPCの登場です。
VAIO SX14で、モバイルノートでRAW現像ができる!VAIOが登場しましたが、これも本命です。4K動画編集のための4Kディスプレイを搭載したVAIO S15です。しかもUHD BD再生にも対応。
以前、パイオニアさんから4K UHD BD再生対応のポータブルBDドライブが登場した時にVAIOで4K UHD BDソフトの再生ができるか!?と、調べたことがあったのですが、プロセッサー、グラフィックチップ、そしてマザーボードまで4K UHD BD再生に対応したスペックが必要になり断念したことがありました。
今度の新型「VAIO S15」はBDドライブを搭載すればUHD BDソフトの再生ソフトまでプレインストールした形で出荷されています。なにも用意しなくても4K UHD BDソフトが観られるんです。重量が2kg以上あるので、VAIO SX14みたいに楽に持ち歩けるモデルではありませんが、それでも家の中で好きな場所で4K画質で映画が観られるノートPCです。
まずはそこをいろいろ試してみたいと思います。
こちらがパッケージから取り出したVAIO S15です。スペックはソニーストアのオーナーメードモデルで自由にプロセッサーやメモリー、ストレージを選べますが、このモデルはCore i7 8750Hプロセッサーに、32GBメモリー、第3世代ハイスピードSSD 512GBと、ハイブリッドHDD 1TBという仕様になっています。
ストレージを2つ搭載できるのもVAIO S15の特徴です。起動ドライブとデータドライブに分けて、4K動画編集や写真のRAW現像が終わったらせっせとSSDからHDDへデータを移動して、1TBのハイブリッドHDDの容量がいっぱいになってきたら外付けの4TBくらいの外付けHDDにデータを逃がして、また変種を続ける、という使い方ができます。
これで私も2016年購入のVAIO S15を1年に一度のデータ移動で運用していますが、もうこれから一生こういうスタイルで使うんだろうなぁ、と、思うと、今回のVAIO S15も今までの慣れ親しんだ使い方ができそうなモデルになっています。
写真左が新型のVAIO S15で、写真右が2017年モデルのVAIO S15です。
初めてのデザインチェンジでかなりスリムに見えます。
ACアダプターは既報の通り、大型化しています。写真左が新型VAIO S15のもので写真右が2017年モデルのVAIO S15のACアダプターです。新型が19.5V/4.62Aで、従来モデルは19.5V/3.3Aになっています。
プロセッサーが第8世代のものになりかなりパワフルになっているのですが、それに合わせて必要な電力容量も増えているため、こうして大型のACアダプターが必要になっています。アダプターとVAIOを接続するジャックは2017年モデルも2019年モデルも同じ形になっているのですが、共用はしないでください、ということになっています。(大は小を兼ねるので保証はありませんが、新型のものを従来型のモデルに使うことは可能だと思いますが逆はできませんのでご注意を)
SSD 512GBとハイブリッドHDD 1TBのデュアルストレージ仕様にしていますが、初期状態で空き領域は「438GB/475GB」と「931GB/931GB」になっていました。
ディスプレイのテキスト拡大率は「250%」が推奨値になっています。4Kディスプレイだと相当文字が小さくなっているのでは?と、思われがちですが今はOSレベルでテキスト表示のサイズを変更できますデフォルトでも250%もの拡大になっているので、初期状態での文字の見やすさは1366×768ドットディスプレイとほぼ同じ読みやすさです。
100%表示にしても、なんとか文字や読み取れるサイズではあるのですがソフトウェアの各種ボタン表示が小さくなりすぎて操作性が極端に悪くなります。個人的には150%~200%くらいで使うのがオススメです。
プレインストールソフトですが、VAIO(株)製になってからはプレインストールソフトがほとんどなにも入っていません。マイクロソフトが用意しているゲームアプリのアイコンがいくつか入っているくらいなので、これを右クリックして「アンインストール」すると、ほぼ素のWindows 10になります。
ハードウェアの進化があるのと、今はほとんどSSD搭載で購入される方ばかりなので、SSD起動になると爆速でOSが起動します。ちょっと大げさですがスマートフォンやタブレットを使っているみたいなスピードでWindowsが扱えます。
では、早速ですが4K UHD BDソフトの再生から試してみましょう!
■VAIO S15で4K UHD BDソフトの再生に挑戦
当店で展示するVAIO S15は当然Blu-ray対応ドライブの搭載を選択しています。プロセッサーやグラフィックチップなどはすでに4K UHD BDソフト対応のものになっているので、BDドライブを搭載するだけで4K UHD BDソフトの再生に対応します。
4K UHD BD再生のためのソフトウェアもプレインストールされています。4K UHD BDソフトの再生対応をしているのはmパッケージ版ではPowerDVD「17」からとなっているのですが、バンドル版では4K UHD BDソフトの再生に対応。
早速、映画「ボヘミアン・ラプソディ」の4K UHD BD版をドライブに入れて再生を試すのですが、ふむふむ、搭載しているディスプレイがハイダイナミック(HDR)に対応をしていないため通常のダイナミックレンジ(SDR)で再生しますか?というメッセージが表示されます。
あまりよくわかっていないのですが、ちょっと前のWindows 10のソフトウェアアップデートで「Windows HD Color」という機能が搭載されていてHDRビデオのストリーミングに対応しているとかなんとかという項目を観たことがあります。
ディスプレイがHDRに対応していなくてもOSレベルでHDR→SDR変換をしてくれる機能があるのかな?と、試してみるのですが、どうやら、こうしたパッケージソフトのHDR再生には対応はされていないようです。
結論からいうと何をやっても内蔵ディスプレイで4K UHD BSソフトの映像はHDRでは出力されません。
ですが、さすが4K解像度のディスプレイです。映画「ボヘミアン・ラプソディ」を再生してみると、おなじみのLIVE AIDでのライブシーンが4K解像度で目に入ってきます。
これでもか、というほど人がいっぱい見えます。HDRではなくSDRでの再生になるのですが15.6型ディスプレイにこれだけの凝縮感がある映像を観るとやはり迫力ありますね。
色域などはsRGBでほぼ100%に近いカバー率になっているそうですし、4K UHD BDプレーヤーとして充分かも。
VAIO S15の仕様の細かいところを読むと、これも試すまでもなく分かっていることではあるのですが、HDMIからの出力ではHDR映像の出力はできないとなっています。実際に4Kブラビアに接続してUHD BDソフトの再生をするのですが、ご覧の通り、4K映像の出力は可能ですが画質モードを除いてもHDRマークは表示されていません。
HDMI出力でも4K SDRまでの出力となります。
ブラビアでの全画面表示を解いてWindows表示にしようとすると、ご覧のメッセージが表示されるので、ソフトウェア上ではHDR/10bitで再生してハードウェアでSDR変換をしているのかもしれません。
4Kブラビアへの出力はHDMI端子の他にUSB type Cのディスプレイ出力を使う方法もあります。
この場合も仕様表には『Ultra HDブルーレイを4K/HDRで視聴するためには、本機のUSB Type-CコネクタからDisplayPort1.3以降・4K・HDR/HDR10及びHDCP2.2対応の機器に接続してください。』という表示があります。
4KプラビアのHDMI入力端子にUSB type C→HDMI変換ケーブルを使って接続して試してみたのですが、この場合もHDR出力はできませんでした。
ちょっと淡い期待をしていたのですが、どうやらUSB type C→DisplayPort1.3でないと出力ができないみたいですね。
詳しい制限内容がわからず、どこが原因なのかわかりませんが、VAIO S15での4K HDR再生は難しいようです。
一応、最新版のPowerDVD 19を使えば、もしかしてHDR出力ができるのでは?ということで無料試用版をダウンロードして試してみました。
しかし、無料試用版のPowerDVD 19では、機能としてUHD BDソフトの再生機能は搭載していませんでした。
これではなんのための試用版なのかがわからないのですが、仕方がありません。製品版のPowerDVD 19を買ってみます。
最新版のPowerDVD 19では8K対応になっているのとグラフィックボード各種に対応、さらにプログラム本体が64bit版にネイティブ対応しているとのこと。4K HDR再生対応目的で購入しましたが、いろいろメリットが多そうです。
ということで、製品版の「PowerDVD 19」でUHD BDソフトを再生してみるのですが、内蔵ディスプレイでは当然HDR再生はできません。
しかし「TrueTheater」という機能が搭載されていてSDR映像をHDR変換して再生出来るというので、そちらに期待をするのですが。。。
設定画面を開くと、UHD BDソフトの再生映像にはこれらのHDR変換機能は使えないそうです。
HDMI経由とUSB type C経由で4Kブラビアに表示しても同様にHDR出力をすることは出来ませんでした。
これで撃沈です。
ただ、Power DVD14でWindow表示したときに「HDR/10bitモードでの再生を停止しますか?」というメッセージは表示されませんでした。ソフトウェアの内部的には違った方法で再生をしているみたいです。
ということで、VAIO S15からの4K HDR出力については、これ以上、試す方法が思いつかないので現時点ではできませんでした、という報告しかできません。なんとかHDR再生をしたかったのですが残念。
ただ、PowerDVD 19の再生機能がなかなかユニークで、YouTube動画をご覧の様なタイル表示で作品を見せてくれる機能がついています。
検索窓に「HDR」という言葉を入れるとYouTubeに投稿されているHDR動画をずらっと並べてくれます。スターウォーズの最新作エピソード9の予告編も4K HDRで用意されてました。
再生して見るとYouTube動画についてはHDRらしい映像を見せてくれます。TrueTheater機能も使えます。YouTubeの4K HDR映像再生をするのには「PowerDVD 19」は良いかもしれません。(YouTubeの再生機能はプレインストールのPowerDVD14にはついていないようですのでご注意ください。)
■最新のVAIO S15のその他の機能の様子
さて、それ以外の機能についてなんですが、ワードやエクセルなどを使うために、従来だとマイクロソフト Officeを購入してプリインストールさせたりしていたのですが、最近は「Office Online」というブラウザ上でなら無料で使えるオフィス機能が用意されています。
クラウドにあるOneDriveにファイルを置いておけば、無料でオフィスソフトが使えるので、昨年あたりから当店の展示機にはOfficeはインストールせずにOffice Onlineを使っています。
最大の欠点はインターネットにつながったオンライン状態でないと使えないことになるのですが、VAIO S15の様に持ち歩くことのないホームノートPCであれば、こうした選択もありかもしれません。
シネベンチを使ったCPUとグラフィック性能のベンチマークテストもしてみました。こうしたベンチをかけるまでもなく、新型VAIO S15のCore i7搭載機は猛烈に反応が速く、ただものではない感じはしています。
Core i7とCore i5プロセッサーの違いを体感で見分けることができるか?と言われたら体感ではわからないんですよね、最近の高速化されたプロセッサーでは、という話はしていましたが、今回のはめちゃくちゃわかります。
ベンチマークをかけてみたらこんなに違っていました。
第8世代の超低電圧プロセッサーのパフォーマンスはかなりのものでデスクトップ用のHプロセッサーを搭載しているVAIO S15とほぼ同じくらいのベンチマーク結果を見せてくれていたのですが、新型の6コア 12スレッドのHプロセッサー「Core i7-8750H」は2017年モデルのCore i7プロセッサーのほぼ倍近いスコアを出してくれました。
なるほど、こんなに違うと体感上もこんなに速いPCになるんですね。これだと4K動画編集のレンダリングも爆速で済みそうです。
4Kディスプレイと相まってソニーの「PlayMemories Home」の閲覧性も向上。そういえば「PlayMemories Home」も最新版で64bitネイティブ動作するようになっていたんでした。
RAW現像ソフトの「Capture One」もテキスト225%表示でご覧の様なレイアウトでの表示ができます。16:9のワイドディスプレイなのでブラウザ表示を右に持っていくと、プレビュー画面がちょうど3:2画角で上下いっぱいの表示になります。
4Kディスプレイだとフォーカスの合い具合が一発で見分けられます。フォーカスが甘い写真だとすぐにそれが見分けられるので写真選別がスピードアップします。
今週末の4月27日14時からは4K 自動編集ソフト「FASTCUT」を使った動画編集セミナーを開催するのですが、今回はCapture OneとCatalyst Browseを使って無料で写真と動画を編集して、まとめてFASTCUTで4K動画に一発編集します。
こちらの新型VAIO S15を使ってセミナーを開催したいと思います。これだけスピーディーに処理をしてくれるなら、最後の4K動画レンダリング書き出し以外では待ち時間ほとんどなしでセミナーを進行できそうです。
PlayMemories Homeの他にMusic CenterやImaging Edgeなどもインストールしてあります。これで当店の4K動画編集環境は完成。
CドライブのSSDに素材を読み込ませて編集をして作品が完成したらDドライブにどんどん収納していく、という使い方をしたいと思います。
以上、4K UHD BDソフト再生対応した新型VAIO S15展示機の開梱レポートでした。店頭でほぼフルスイングに近いスペックの実機展示をしていますのでご興味ある方は、是非、触ってみてください。
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