VAIOでハイレゾ再生 『SRS-X9』接続レポート

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だいぶ時間が経ってしまいましたが、ハイレゾ対応ポータブルスピーカー「SRS-X9」の体験レポート第2弾です。

今回は一番面倒そうなVAIOとのASIOドライバーを使った接続レポートです。「ASIO」って聞いただけでなんのことだかわからず、面倒そうに思えるんですがさすがソニーです。これがやってみると非常にわかりやすくなっていました。

 

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まずは「ASIO」って何?というところから始まり、さらにSRS-X9でハイレゾ音源を鳴らすのにどんなソフトウェアが必要なんだろう? 接続設定とかもやったことないし。。。と、私もかなり腰が重くなっていたんですが、先日メーカーの商品担当の方から話を聞いて、目から鱗が落ちたというか、全体の流れと必要なソフトウェアを絞って使えば、割とカンタンな仕組みに思えるから不思議。

というか、順番に私は試してみたんですが、その音質の違いがわかりやすい差が出て面白いんです。

今日、体験したことをまとめてレポートします。

 

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☆SRS-X9用ソフトウェアダウンロード一覧ページ

まずは「SRS-X9」に必要なソフトウェアを探すんですが、これだけいろいろあるとそれだけでビビってしまうところ。どれが何に使う物なのかもよくわかりません。

で、結論から言うと、ウォークマン用の音楽管理ソフト「x-アプリ」と、上記に載っている「SRS-X9用ドライバー」というのがあればOK。この2つだけでVAIOとSRS-X9を使ったハイレゾ再生についてはほぼ最高レベルの音質で楽しめるようになります。

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☆SRS-X9/MAP-S1 USB端子用ドライバー

こちらのドライバーはWindows Vista以降であれば利用ができます。ダウンロードしたファイルを解凍してインストールするだけ。これで準備は完了です。

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さて、SRS-X9の接続をする前に、普通のPCでの音楽再生の環境というか音質も確かめてみます。用意したのはVAIOと、東和電子の卵スピーカー「TW-S5」です。

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★ソニーストア Olasonic USBパワードスピーカー「TW-S5」のご案内はこちらから

PC用のUSBスピーカーで、余計な回路はなにもなく、PCのUSBから電源供給をしてもらってその電力を使って音を鳴らすパワードスピーカーです。

で、ここで音楽再生ソフトとして使う「x-アプリ」の設定画面を開きます。

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先日Ver.6.0にアップデートした「x-アプリ」ですが、これによりハイレゾ対応の音楽管理ソフトになっています。「ツール」>「設定」を開いたら下の方にある「オーディオ出力設定」を開きます。

ここに出力モードというのがあり「Direct Sound」「ASIO(アジオ)」「WASAPI(ワサピ)排他」という3つのラジオボタンがあることがわかります。

うーん、これが最初の難関で、何を言っているのかわからないところなんですが、仕組みはこうです。

 

「Direct Sound」というのは普通のPCの音声出力の仕組みです。x-アプリで再生した音楽は一度PCの音量ミキサーに入って、そこで音量調整をして、それからサウンドデバイスに信号が届きます。

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音量ミキサーはWindows PCを使っている方なら見たことありますよね? タスクバーの中にあるスピーカーアイコンを開くと登場するボックスで、アプリケーションごとの音量バランスを取ったり、音量をスライダーで調整したりすることができます。

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PCの内蔵スピーカーでも、こうした外部スピーカーでも最終的なデバイスに信号が届く前に、ミキサーで音の調整機能を使う。これが「Direct Sound」になります。

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対して「wasapi」は音量ミキサーを通さずに直接「x-アプリ」からデバイスへ音声信号を届ける仕組みになります。

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設定はx-アプリの出力モードを変更するだけ。Olasonicのスピーカーを使わなくても、PC内蔵スピーカーでもこの設定変更は可能。

変更してみると、これだけで音質が変わるのがわかると思います。音がよりはっきり聞こえる感じでフィルターを1枚はいだイメージになると思います。

これを使うとx-アプリのボリュームやイコライザーなどが使えなくなるんですが、そういう音の伝送経路をシンプルにすることにより音質を向上させる仕組みになるんです。

へぇ~。x-アプリって面白い仕組みを用意していたんですね。

 

そして、今回、SRS-X9で利用する「ASIO」をいよいよ試してみます。

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先にPCにSRS-X9用のドライバーをインストールしておきます。それがいわゆるASIOドライバーというものになるんですが、これをインストールしておくことにより、x-アプリからの音をそのまま外に出してしまう、ということをします。

ASIOを使うことにより、PCの中では音の信号をデジタルからアナログに変換することをしないわけです。

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SRS-X9のファンクションは「USB-B」入力にしておきます。これでPC側でASIOドライバーが読み込まれて、x-アプリの設定項目にASIOが出てきます。

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先ほどまでは選択ができなかったASIOを選択。

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先ほどのwasapiと同様の制限事項確認が出ます。ボリューム調整はSRS-X9側で行う
ことになるので、付属のリモコンを使うと便利。

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SRS-X9本体のソフトウェアも4月下旬にアップデートしており、現在は2.8MHzまでのDSDファイルの再生にも対応。(発売当時はFLACまでしか対応していませんでした。)

この音の良さは、blogではお伝えできません。当店店頭へお越しいただければデモを行いますが、VAIOからこんないい音が出てくるとは。。。と、感激してしまいます。

 

ということで、記事にしてみるとこれだけの事。「x-アプリ」と「SRS-X9用ドライバー」があれば、これだけでハイレゾ音声の再生はできてしまいます。他社製のソフトウェアとか使い方のわからないフリーソフトを使う必要はなし。ソニー純正ソフトウェアだけで完結してしまいます。

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なお、さらに高音質を狙うなら「Hi-Res Audio Player」というソフトも無料で配布されています。こちらも利用をするときはSRS-X9用のドライバーソフトウェアをインストールしておく必要があり、x-アプリと同様にASIOドライバーを使ってのハイレゾ再生を行います。

こちらのソフトには「RAM展開モード」という機能もあり、これは再生する楽曲のデータをあらかじめHDDからメモリーに展開してから再生をするもの。これにより音楽再生中にHDDを動作させず、より電力を安定させた状態での再生ができるというものになります。

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再生する楽曲のプレイリスト作成もx-アプリからのドラッグ&ドロップができるので、x-アプリと同時に使いながら、プレイリストを作ってみる、なんていうこともできます。

 

やってみるとたいしたことではないんですが「ASIO」という言葉に恐怖心を抱いてしまっている方、これをきっかけに理解を深めてみると良いかと思います。

SRS-X9発売時にはソフトウェアがそろっていなくて、どうも使い方がわからなかったんですが、Media GoがハイレゾDLNA配信に対応し、x-アプリがハイレゾ楽曲再生に対応し、SRS-X9もDSD再生に対応し、ようやくソフトウェア環境もそろってきた感じがします。

ウォークマンだとどうしてもハイレゾ再生に対応するヘッドホンが必要になりますが、SRS-X9ならPCがあれば、このスピーカー単体でハイレゾ再生が楽しめるようになります。

それほどシステムも大きいモノではないので、ちょっとしたスペースがあれば超高音質を楽しめるし、お勧めです。なによりも音を聞いたときの感動が大きいので、是非、当店店頭でもお試しになってみてください。

VAIOを使ったASIO再生による音の違いもデモをいたします。

 

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★ソニーストア ハイレゾ対応ワイヤレススピーカー「SRS-X9」のご案内はこちらから

☆当店blog 14.3.19「Media Go 2.7がリリースでハイレゾメディアサーバーに」 

☆当店blog 14.3.5「ワイヤレススピーカー『SRS-X9』製品版実機開梱レポート」

☆当店blog 14.2.25「SRS-X9用アプリ『SongPal』リリース」
☆当店blog 14.1.26「『SRS-X9』実機をハイレゾ試聴してきました」
☆当店blog 14.1.17「『SRS-X9』ショールーム実機レポート」
☆当店blog 14.1.16「ハイレゾ対応ワイヤレススピーカー『SRS-X9』登場」

 

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