【レビュー】ステレオ収録・バックアップ音源収録が可能なショットガンマイク『ECM-M1』ショールーム実機レポート
“α6700″とSEL70200G2というものすごいインパクトのあるカメラ、レンズの発表と同時に、ショットガンマイクでもスゴいヤツが発表になっています。
8つの収音モードを搭載し、初めてステレオ収録が可能なショットガンマイクロホンの登場なんですが、デジタルインターフェースを使って4ch収録時に「バックアップ音源」を撮ることができる、スゴい機能が搭載されています。
こちらもソニーストア銀座で実機展示がスタートしていますので紹介したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
ショットガンマイクロホンでまたまた新型モデルが登場しました。Vlog流行と同時に続々とショットガンマイクロホンが発売されていますが、今まではナレーション録りなどの音声収録向けのものが中心でしたが、初めてオールラウンダーなモデルが登場しました。
ソニーストア銀座での展示も各モデルの付け替えをしつつ、音声の試聴ができるようにイヤホンの用意をして展示しています。
ECM-M1は”α7 IV”+SEL24105Gのセットで展示されています。
見た目のサイズ感もこれでおわかりになるかと思います。
こちらは高音質モデル「ECM-B1M」との比較になります。最高音質での収録となるとこのモデルになりますが、今回のはオールラウンダー、これひとつで全てのシチュエーションをカバーするマイクロホンになります。
天面のマイク部のサイズですが、SDカード2枚分くらいの面積といったところ。超小型とかではありませんが、さほど撮影の邪魔になるサイズではありません。
カメラとの接合部にはショックアブソーバーもついていてカメラ側の振動が伝わらないような工夫もあります。
8つの収音モードについては文字ではなく図形で表現されていてしかもこの図が回転するのではなく外周部のマークが回転してどこのモードに合わせるのかがわかるようになっています。
こうして図で説明されていれば間違いも少なく使えそうです。
ユニークな機能としては「STEREO」が搭載されていて、今までのショットガンマイクロホンではモノラル収録しかできなかったものが、これでようやくステレオ音声が録れるようになる、というのと、鋭指向性の前後で、インタビューワーと話者の音声を収録。それをミックスした記録とLRに分けて収録するという2つのパターンが利用できる、というのも後からの加工がしやすくなります。
やたら声の大きなインタビューアーと、声の小さな話者のときにLRで分けて録れていれば、あとからバランスを変えて同じくらいの声量に編集できます。
そして「バックアップ音源録音」というものに対応。デジタルインターフェース対応のカメラでだけ、この機能が使えるようになっています。
対応するカメラは”α7R IV”以降に発売されたモデルになります。”α9 II”や”α7S III”も対応。”α6600″がギリギリで未対応だったかと思います。今回、新発売の”α6700″も対応します。
マルチインターフェースシューがデジタル対応している場合は、対応マイクを装着した時に撮影の音声記録メニューにある「Miシューの音声設定」が設定可能になります。
その設定項目で「48kHz/24bit 4ch」の設定にすると、ECM-M1が装着されている場合は自動でバックアンプ音源の録音ができるようになります。
1chと2chには自分で設定した収音モードのデータが記録され、3chには全方向の0dBの音、4chには全方向の-20dBの音が収録されます。
ステレオ収録の場合は1chにL、2chにR音声が入り、3chは全方向のモノラルの0dB、4chは全方向の門のラルの-20dBが記録されます。
-6dBで音量は半分になるので1/10くらいの音量が4chに記録されるんですが、収録しているときに突然大音量が入ってきた、とかいうときに-20dBの音が使える可能性があります。(もしくは設定を間違えて音が割れるくらいの大音量で録ってしまったときとか、バックアップで使えるかも)
これは実際に収録した時の画面です。マイクレベルが4chになっているのがわかります。当然、ch3よりもch4の方が音量は小さくなっています。
録画してきたファイルをAdobe Premiere Proで開くと、こうして簡単に4chの音声として表示されます。このまま使うと全方向の音が聞こえるだけなので、あとは自分で設定をしてLRに分けたり、大音量の部分だけ4Chの音を使ったりするわけです。
なお、モノラルの4ch音声になっているのですが、プロジェクトにある素材を右クリックして「変更」>「オーディオチャンネル」とすると、ご覧の様なオーディオチャンネルのチャンネル方式の変更画面が出てきます。
ここでステレオにしてクリップ1のLRにch1,ch2を当てて、あとはクリップ2にモノラルでch3、クリップ3にch4をモノラルで設定すると使いやすくなるかと思います。
ということで収録してきた音声を最初に鋭指向性の前後をLRにわけたもの。その後リピートでch3の音声、ch4の音声が流れるようにして編集したモノがこちらになります。
ステレオヘッドホンで聴いていただくと、違いがおわかりになるかと思います。
撮影をワンマンオペレーションで撮っている時ってやることが多すぎて、ついつい音声収録が手すきになり、設定を間違えることは多々あります。私もやりまくっていて、2台同時に回していてバックアップのカメラの撮影音声を使ったりしたこともあります。
このマイクがあれば、とりあえずステレオで録っておいて、あとはバックアップをしておいて、なんてことができそう。
かなり使い勝手のよいマイクになるかと思います。
パーツ不足もあり、ショットガンマイクロホンが劇的な品薄状態になっていたことがありましたが、このマイクも人気に火がつくとあっというまに品薄になる予感がします。
なんせ、世の中、Vlog人気が高まる一方みたいですから。(^^)
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ショットガンマイクロホン ECM-M1 |
ソニーストア価格: 42,900 円 税込 |
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発売日 | 2023年7月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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