フルサイズEマウントレンズ「SEL2470GM」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「SEL2470GM」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
3.「SEL2470GM」「SEL2470Z」「SEL2870」描写比較
■「SEL2470GM」の機能まとめ
- シャープネスを追求し、高解像度時代に求められる描写力を備えた、ズーム全域F2.8の大口径標準ズームレンズ
- これまでにない水準の高解像設計によって徹底的に解像性能にこだわり、被写体の細部(高周波)まで精密に描写
- 新開発の超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズを含む計3枚の非球面レンズを効果的に配置し、絞り開放からシャープな描写を実現
- ナノARコーティング採用により反射を抑えたヌケの良い描写性能
- ED(特殊低分散)ガラス、スーパーEDガラスが色収差を適切に補正し、被写体を鮮鋭に描写
- 高精度で静粛性も備えたダイレクトドライブSSM(DDSSM)を採用。静止画・動画を問わず精緻なピント合わせが可能
- 新開発XA(extreme aspherical)レンズと新たに形状設計された9枚絞り羽根の円形絞りによる、なめらかで美しいぼけ味
- MFリング、AF/MFスイッチ、フォーカスホールドボタン、ズームロックスイッチ搭載など、プロユースに応える高い操作性
- 防塵防滴に配慮した設計
■「SEL2470GM」詳細
SEL2470GMのレンズフードは花形フードになります。従来のレンズフードでは180度装着向きを変えてもつけられましたが、こちらはロック機構が付いているので、正しい向きにしないと装着ができません。
はまるとカチッとした感触があり、ボタンを押さない限り外れることがないので、携行時の不用意なフード外れやレンズの自重で鏡筒が伸びることを防ぎ、安して使用できます。
フォーカスリングには新たな機構を採用。マニュアルフォーカス時の細かいリング操作にもレスポンスよく反応し、精緻なピント合わせをサポートします。
さらに、AF/MFスイッチやフォーカスホールドボタンを搭載し、フォーカスリングやズームリングには気温の低い場所でもリングが回しやすいゴム素材を採用するなど、操作性にも配慮しています。
大口径の前玉に合わせた82mmフィルター径はさすがの迫力です。82mmフィルターは他にSEL1635GMでも採用されています。
新開発のXAレンズは非球面レンズの表面処理のさらなる高精度化をしたレンズ。これにより非球面レンズで見られるタマネギボケ、年輪ボケ、ミジンコボケといわれる点光源のボケの中に見える模様を低減することができるそうです。
ボケの中の模様というのは画像のようなイメージです。こうしたボケは全てのシーンに出るわけではなく、その時の状況によって出現したりします。
これが出たからといって悪いレンズというわけではなく、出てしまったときに軽減されるような撮影方法を採るなどの工夫をすれば良いわけですが、G Masterレンズではこれを低減する技術が採用されています。
実際にSEL2470GMで試し撮りをした時の写真です。
F値は3.2で撮っています。撮影距離がEXIFに残っていないので正確な距離がわからなくてすみません。
少しずつフォーカスポイントを奥に移動させていきます。
こうして見てても点光源の中に模様は見られません。
F値を変えてもほとんど模様は出てきませんでした。超高度非球面レンズ「XAレンズ」が使われているのは1枚だけで他に2枚の非球面レンズが使われているとのことなので、それだとボケの中の模様を完全に解消することはできないのでは?という話もありましたが、試してみたところではほぼ綺麗にぼかすことが出来ました。
こちらはワイドいっぱいの24mmで撮影。点光源をわざと入れていますが、やはりどこにも年輪ボケ、玉ねぎボケは見えません。それよりもこの解像感、立体感に感動します。
大口径のF2.8で、しかもフルサイズだとまさに単焦点レンズのような映りになります。
■「SEL2470GM」「SEL2470Z」「SEL2870」描写比較
”α”のフルサイズEマウントレンズにはG Masterレンズ「SEL2470GM」のほかにソニーレンズ「SEL2870」とカールツァイスの「SEL2470Z」という二つの標準ズームレンズがあります。
カールツァイスレンズはドイツのカールツァイス社の監修を受けるためカールツァイスの技術を使ったレンズになっていますが、逆にカールツァイスが認めていない最近の技術は使えません。
G Masterレンズではさらにボケ描写にもこだわっており、XAレンズという非常に精度の高いレンズを使っているため、中に輪っかや模様が見える「輪線ボケ」も大幅に低減。非球面レンズを使って小型化したレンズでも最高の描写ができるレンズとして開発されています。
SEL2470GM | SEL2470Z | SEL2870 | |
ソニーストア価格 | 252,500円 | 114,095円 | 47,429円 |
発売日 | 2016.4.28 | 2014.1.24 | 2014.2.7 |
焦点距離 | 24-70mm | 24-70mm | 28-70mm |
開放絞り | F2.8 | F4 | F3.5-5.6 |
絞り羽根 | 9 | 7 | 7 |
最短撮影距離 | 0.38 | 0.4 | 0.3-0.45 |
最大撮影倍率 | 0.24 | 0.20 | 0.19 |
フィルター径 | 82mm | 67mm | 55mm |
手振れ補正 | ボディ側対応 | レンズ内蔵 | レンズ内蔵 |
外形寸法 | 87.6×136 | 73×94.5 | 72.5×83 |
質量 | 886g | 426g | 295g |
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こちらが標準レンズの特徴を一覧にした表です。「SEL2870」の2.4倍の価格で「SEL2470Z」が用意され、さらに2.2倍の価格で「SEL2470GM」がラインナップされています。
そこでこの3つを使って写りの違いを比較してみました。
“α7R2″+SEL2470GM F13.0 1/125 焦点距離60mm
SEL2470GMで撮影しているオリジナルファイルが上記写真です。絞りはいくつか調整しているものを撮り比べているのですが、違いが分かりやすそうなF13.0のものをここで並べてみます。
焦点距離はテレ側いっぱいではなく好みで途中を使っています。見た目で合わせているので若干違いがあるのはご了承ください。
“α7R2″+SEL2470Z F13.0 1/125 焦点距離57mm
こちらは”α7″発売時に同時に登場した小型軽量のカールツァイスレンズ「SEL2470Z」です。これまで事実上”α7″のキットレンズのような立ち位置で非常に人気のあるレンズになっていました。
撮り比べてみると、このレンズもかなりの解像感が得られます。
“α7R2″+SEL2870 F13.0 1/125 焦点距離58mm
こちらはソニーレンズの「SEL2870」です。レンズ内手振れ補正機能を内蔵しオールマイティに使えるレンズ。295gという軽量も魅力。
これも設定はそのままでレンズ交換だけして撮影してみました。
それぞれの写真をFlickrにアップロードしてありますので、そちらでオリジナルデータをご覧いただくこともできるのですが、フォトショップで比較閲覧しているときの画面をキャプチャーしてありますので、そちらでご覧いただくと簡単に比較することができます。
※画像をクリックしていただくとピクセル等倍でご覧いただけます。
こちらの画像をクリックするとピクセル等倍している状態がご覧になれます。blog記事に掲載されているサムネール画面では差は出ませんが、ピクセル等倍でご覧いただくとその差は歴然。看板の文字を見ると解像度の差がお分かりいただけると思います。
フォーカスはオートフォーカスでこのあたりにピントを合わせているはずなんですが、中央付近の解像度でこれだけ差がでます。SEL2470ZとSEL2870の差はこんなにもあったのか、というところですが、SEL2470GMではさらに高い解像感を得られます。
※画像をクリックしていただくとピクセル等倍でご覧いただけます。
こちらはやや離れたところ。SEL2470GMはかなりの解像感がありますが、この差は撮影時でもよく分かります。DMFやMFにして拡大フォーカスを使ってマニュアルでのフォーカス合わせをしているときに「SEL2470GM」がずば抜けてピントの山をつかめるんです。
いざ写真にしてデータを見てみると、その差はさらにばっちりと味わえますね。
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こちらはさらにレンズの外側で、先ほどエレベーターで上がってきたところ。橋桁の解像度もそうですがSEL2470GMはコントラストも高いですね。
ちなみに「SEL2470Z」もSEL2870と比較してサイズはそれほど変わらない小さなレンズですが、解像度は高いです。こちらもさすがカールツァイスです。
“α7R2″+SEL2470GM F8.0 1/400 焦点距離70mm
今度は絞りをF8.0にしてズームいっぱいの70mmで撮ってみます。SEL2470ZとSEL2870の画像はFlickrにアップロードしてあります。サムネイルはここでは割愛させてください。
比較している画像はこちら。
※画像をクリックしていただくとピクセル等倍でご覧いただけます。
画面中央部分だけですが、こんな違いがあります。これはサムネ画像だけでも分かりそうですね。
SEL2470GMの画像だけ見ても違いがわかりませんが、こうして条件を合わせて比較してみると、しっかりと差が出るのが面白いです。
“α7R2″+SEL2470GM F2.8 1/2500 焦点距離52mm
ここではそれぞれのレンズの絞り開放での撮影を試しています。レインボーブリッジに全景と奥には東京タワーも入っています。
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その中央に見える東京タワーがこちら。左からSEL2470GM、SEL2470Z、SEL2870です。
※画像をクリックしていただくとピクセル等倍でご覧いただけます。
レンズ外側に写っていたブイの部分がこちら。それぞれのレンズの絞り開放で撮影をしているので一番乱れやすいはずですが、SEL2870以外はなかなか。SEL2870では絞り込んで使わないと行けないところも絞りを開いたままでよさそうな感じがします。
“α7R2″+SEL2470GM F2.8 1/1000 焦点距離70mm
風景撮影だけではなく、一応、こうした植物も撮ってみて、そのボケの様子なども比較してみます。ここは三脚を立てておらず、手持ちで画角をあわせての撮影なのであくまでも参考程度に、というところですが。。。
※画像をクリックしていただくとピクセル等倍でご覧いただけます。
こうしてフォーカスを合わせたところの描写もしっかりと差がでます。
※画像をクリックしていただくとピクセル等倍でご覧いただけます。
背景のボケに関してもご覧の様になります。LEDを使った点光源の撮影テストをすると、非球面レンズを使っているのでどうしてもタマネギボケみたいなんは出てしまうのですが、高い精度で作られたXAレンズのおかげで、それが出るのも微量。だいぶ抑えられています。
ちなみに絞りはそれぞれのレンズの開放値を使っているのでSEL2470GMが一番ボケが大きく出ます。(SEL2470GMがF2.8、SEL2470ZがF4.0、SEL2870がF5.6になります。)
“α7R2″+SEL2470GM F22 1/50 焦点距離70mm
最後は逆光耐性です。試してみたところゴーストは絞り開放にすると消えてなくなってしまうので、逆の最大絞り値にして、太陽を入れて一番ゴーストが派手に出ているところを探して撮影をしました。
三脚固定して同条件で撮影できると良いのですが、これも太陽がどんどん動いていってしまうのでそれを追いかけながら行なっています。
比較すると差は一目瞭然です。「SEL2470GM」だけ特殊なものを使っているのではないか、と思われてしまいそうですが、本当にこれだけの差が出るのです。「SEL2470GM」だけフレアが極端に少なくみえるのは「ナノARコーティング」が使われているから。
「ナノARコーティング」はナノサイズの凹凸をレンズ表面に規則的に並べることでレンズ表面の境界線をなくし、反射光を大幅に低減する技術になります。レンズの前玉表面のコートではなく中の方に使われているそうです。このコートは手で触ると簡単に崩れてしまうそうで触ることができない場所に使われているとのこと。
カールツァイス「SEL2470Z」には使われていないの?というところですが、ナノARコーティングはカールツァイスではなくてソニーが開発した技術です。カールツァイスの規格にはないものなので、ツァイスでは使われず、ソニーのGレンズ、G Masterレンズでだけ使われている技術になっています。
これがあるおかげで、こんなにもの差が出る、というわけです。G Masterレンズの圧倒的な差を体感させていただくことができました。
■店員が実際に撮影した「SSEL2470GM」作例
“α7R2″+SEL2470GM F4.0 1/1250 焦点距離27mm
“α7R2″+SEL2470GM F8.0 1/320 焦点距離24mm
☆当店blog 2016.5.13「『SEL2470GM』で撮る『レインボーブリッジ』 」
α6300+SEL2470GM F2.8 1/3200 ISO100 焦点距離24mm
☆当店blog 2016.5.7「『SEL2470GM』『SEL85F14GM』で撮る『浜離宮の新緑』 」
α7III+SEL2470GM F2.8 1/100 ISO100 焦点距離70mm
☆当店blog 2018.10.16「α7IIIで撮る 開業したての豊洲市場と閉場した築地市場」
■レンズ購入前に!ソニーストアおすすめサービス
ソニーストアでαレンズを購入してみようか?という方に、ソニーストアで購入することのメリットをご案内したいと思います。
メーカー直販のソニーストアでのレンズ購入というと価格が高いのでは?と思われるかもしれませんが、実は保証を視野に入れると、そうでもありません。
というのもソニーストアではかなり強力な保証サービスを付けて購入する事ができます。ただ、レンズ購入時にはちょっとしたコツがあり、それを知らないと損をしてしまうことも。そこで簡単にその内容をご紹介致します。
ソニーストアではメーカー直販ならではの保証サービスがあります。
まず通常のメーカー保証は1年ですが、ソニーストアでは「3年ベーシック保証」というメーカー保証が最初から3年に延長されたものが付いてきます。
そしてそこから有料でソニーストアの保証をさらにアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、魅力なのはこちらではなく、3年ワイド保証と5年ワイド保証になります。ワイド保証は落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれる動産保険の様な保証サービスです。
たとえば撮影時に誤って手を滑らせて落下させ、外傷が出来てしまった場合はメーカー保証もベーシック保証も効きませんが、ワイド保証ならそれが無料で直してもらえます。免責金額などの設定もありません。無料で修理してもらえます。
盗難や、日本海溝に水没させてしまうなど、本体がなくなってしまった場合は補償されませんが、これが魅力でソニーストアでソニー製品を購入される方はかなり多くいらっしゃいます。
こうしたワイド保険が3年で本体価格の5%、5年で本体価格の10%で用意されています。是非、こちらに入って購入していただきたいところ。カメラ本体もそうですが高額なレンズもワイド保証に入れて購入できるのがソニーストア最大の魅力なんです。
初めてソニーストアをご利用になる方は保証のアップグレード料金を払ってワイド保障にすることになりますが、実は当店店頭で購入いただくと、3年ワイド保証を半額にするクーポンがプレゼントできます。
店頭クーポンは残念ながらレンズが対象外になりますが、レンズと一緒にカメラボディを購入したいという方は店頭にお越しになるとよりお得にすることが出来ます。
ではレンズ購入時に、お得にワイド保証に入るにはどうしたらよいのか、というところですが、「αあんしんプログラム」というソニーストアの会員サービスに入ってからαレンズを購入する方法があります。
αあんしんプログラムは2017年3月1日からスタートしたサービスで、入会金が3,000円、年会費が6,000円かかるサービスです。入会すると5つの特典がもらえます。
4月1日~3月31日の期間、切れ目無く会員になっていると翌年の6月に3,000円分のお買い物券がもらえるため年会費は実質3,000円。それでレンズの3年ワイド保証、5年ベーシック保証が無料になり、5年ワイド保証も半額になるのです。
ワイド保証の価格はレンズ価格に対して3年ワイドで5%、5年ワイドで10%に相当するため、15万円のレンズだと3年ワイドでも7~8千円に設定されます。
SEL2470GM などの25万円クラスのレンズを1本購入すると、その時点ですでに「αあんしんプログラム」年会費の元が取れてしまう計算。ソニーストアでαレンズを購入するなら絶対に入会しておいた方が良いシステムになっています。
αあんしんプログラムの年会費は月払いと年払いの2種類が用意されているのですが、オススメは年払いです。
というのも、月払いにしても最低契約期間は1年なので12ヶ月分払うことになります。1年の会費は同額なのですが、1年経ったときに月払いでは自動継続になってしまうところ、年払いでは1年後に継続手続きをしないと更新にはなりません。1年経ったときに簡単に退会できるのが年払いの方ですので、当店ではこちらをオススメしています。
レンズ購入前に先に「αあんしんプログラム」に入会していただくと、月払いの場合は翌日正午以降、年払いの場合は2時間ほどで会員専用ページにアクセス出来る様になります。館員限定ページでαレンズを購入すると3年ワイドが無料、5年ワイドは半額で購入できます。
SEL2470GM は3年ワイド保証が13,000円、5年ワイド保証が26,000円に設定されていますので、これ1本で元が取れてしまいます。
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
デジタル一眼カメラα [Eマウント]用レンズ SEL2470GM |
ソニーストア価格: 253,000 円税込 |
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発売日 | 2017年11月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:15,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:8,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 残価設定クレジット 分割払手数料0%キャンペーン 24回分割払手数料0%キャンペーン |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 ソニーロゴ入りステンレスボトルプレゼント |