G Masterレンズで撮ってきた『春の尾瀬』
こんにちは、店員佐藤です。
先週末に行ってきた春の尾瀬ハイキング。サイバーショット「DSC-HX90V」とアクションカム「HDR-AS50R」に続き、今日はデジタル一眼カメラ”α7R2″と2本のG Masterレンズで撮影してきた写真で旅をふり返ってみたいと思います。
新しいテントを買って荷物を軽量化したはずが、なぜか20kg超のザックになってしまった原因がこのG Masterレンズでした。その分、良い写真を撮って帰ることができました。
☆ソニー G Master 商品情報「FE 24-70mm F2.8 GM 開発者インタビュー」
☆ソニー G Master 商品情報「FE 85mm F1.4 GM 開発者インタビュー」
さて、今回出発前にソニー商品情報サイトに掲載されているG Masterレンズの開発者インタビューを読ませていただきました。読んでみるとどういう点でこのレンズが優れているのか、を、わかりやすく解説してくれています。
『一般的にズームレンズでは、ワイド側周辺部の解像度とテレ側開放時の解像感の両立は難しいとされていますが、FE 24-70mm F2.8 GMで目指したのは、そのどちらも妥協しないこと。』
先日、SEL2470GMでお台場レインボーブリッジの試し撮りをしたときにレンズの解像度の高さはSEL2870やSEL2470Zと比較して、しっかり差があることがわかったんですがそういえば広角側を使う場所がなかったんです。今回の尾瀬ではそれを試してみたかったんです。
SEL85F14GMについても『αレンズで初めて採用した11枚羽根の円形絞りです。9枚から11枚に変わったことで一番違いが現れるのが、少し絞ったときのぼけ像。開放絞り値でぼけが真円なのは9枚も同じですが、11枚羽根ではさらにF2.8程度まで絞っても真円に近いぼけ像を表現できます。』
という事が書かれていました。これはすぐにショップ内でテストができるので試してみたのですが、それがこちら。
SEL85F14GM 絞りF2.8
SAL85F14Z 絞りF2.8
なるほどー。11枚羽根の円形絞りだと、確かにF2.8でも丸いんですね。比較に用意したのがカールツァイスのSAL85F14Zですが、こちらはやや角が見えています。ボケが大きいと気になりますね。
さらに絞ってF4同士で比較したモノがこちら。
SEL85F14GM 絞りF4
SAL85F14Z 絞りF4
絞りF4.0でもまだ角が見えません。さすがにF1.4だと被写界深度が浅すぎて、ほんのちょっとだけ絞り込んで使うというシーンはありそう。
ポートレート撮影のためのレンズ、となっていますが、こういうのは風景撮影やネイチャー撮影でも使えるんじゃないのかなー。
まぁ、こちらの「SEL85F14GM」はCP+2016で触らせてもらったときから、この解像感の高さはピカイチだったので、これを自由に使ってみたい!という希望があったので、今回はこの2本とα7R2だけ!で、行きたかったのですが、どうもレインボーブリッジ撮影の時に思い切り差が出ていたのが面白くてSEL2870をおまけで1本持って行ってみました。まずはその比較から。。。
α7R2+SEL2470GM F8.0 1/500 焦点距離24mm
α7R2+SEL2870 F8.0 1/640 焦点距離28mm
アヤメ平での1枚。前回のレインボーブリッジでは試せなかったワイド端での撮り比べです。できればSEL2470Zも持ってきて比較したかったんですが、さすがにこれ以上はレンズを持ってこられませんでした。
前回の比較でもSEL2470Zはかなり頑張ってくれていて、さすがカールツァイス!を感じさせてくれていたんですが、G Masterはさらにその上を行く解像感!がかなり嬉しかったですよね。
SEL2870と比較するのはちょっと差がありすぎるかな。。。
画面中央部分でも解像感には差があります。SEL2870はどこにフォーカスをあわせたんだっけ?と思えてしまうような。
周辺部ではこんな差が出ます。G Masterレンズはすごいですね。さすが、絞り開放にしてしまうと被写界深度が浅くなって周辺は流れているように見えてしまいますが、ちょっと絞ってあげれば周辺までものすごい解像感で撮影ができます。
α7R2+SEL2470GM F11.0 1/100 焦点距離24mm
尾瀬ヶ原で撮影した比較カットも同様。こちらはSEL2870のF16が周辺部の解像感も一番高そうだったので、それで比較しているんですが、SEL2470GMの方はF11の方がシャープに見えます。
画面右側の端を拡大したところです。24mmと28mmなので画角が合いませんが、似たようなところを切り取って比較しています。
G Masterレンズはやっぱりすごいですね。
「SEL85F14GM」もちょっと絞ってさらに解像感があがるところを見てみたくて、水芭蕉で絞りをいろいろいじって撮影してきました。
これらの写真はすべてFlickrにアップロードしています。写真をクリックしていただくとFlickrにてオリジナルの画像がご覧になれます。F1.4の他F2.8、F4.0の写真もアップロードしているので比較はそちらでご覧ください。
水芭蕉の肉穂花序です。水芭蕉の白いところは実は花びらではなく、水芭蕉の花はこの真ん中の黄色い棒状のところにたくさんある、このつぶつぶが花なんだそうです。
F1.4では被写界深度が浅く全体にふわっとした感じになってしまいます。F2.8かF4.0まで絞ると肉穂花序全体がシャープになります。
背景のボケもそれにあわせてやや硬くなっていきます。それぞれ、描写がじわっと変わっていく感じが楽しいですね。
尾瀬を歩いて、休憩をしながら、ところどころでこうした撮り比べもしてきました。
あとはスナップ写真になりますが、あちこちで撮ってきた尾瀬の風景です。
α7R2+SEL2470GM F2.8 1/2500 焦点距離24mm
アヤメ平から尾瀬ヶ原に降りてきてすぐのところで撮影。絞り開放ですが被写界深度を気にしないで良いときは絞り開放でも隅までしっかり解像します。
α7R2+SEL2470GM F8.0 1/100 焦点距離70mm
燧ヶ岳です。尾瀬ヶ原が標高1400mくらいで燧ヶ岳は2300mあります。約1000mの標高差でそこに生えている植物の違いがはっきり見えます。
2日目の朝です。朝の4時からタイムラプス撮影をして帰ってきたところ。朝靄の煙っている空気感がばっちり撮れました。新品のテントの記念写真です。
ポートレート写真だと絞り開放をジャンジャン使うのかもしれませんが、こうした植物の撮影のときはやや絞ってあげないといけないかな?と、こういうところでもいろいろ試してきました。
α7R2+SEL2470GM F2.8 1/1000 焦点距離70mm
ワタスゲです。木道でかがんで撮影。SEL2470GMの望遠側を絞り開放で使っていますが、もう単焦点レンズは必要ないかも。広角で風景が撮れて、望遠側でこうした花の撮影ができるので、これ1本で尾瀬に来てもまったく問題なしです。
α7R2+SEL2470GM F2.8 1/640 焦点距離70mm
ただ、惜しむらくは。。。今回はテントをかついで移動しているので道中の撮影がなかなか思うようにできませんでした。移動中は常に20kgのザックをしょっているので無理なポーズが取れず、もうちょっと体を鍛えて重いザックに耐えられるようにするか、もしくは山小屋泊まりをするようにして荷物を軽くするかしないといけないですね。
リュウキンカもそうですが、木道を入れた写真ばっかりでした。
α7R2+SEL2470GM F11.0 1/80 焦点距離48mm
10年前に初めてやってきた尾瀬。そのときに買った尾瀬の撮影ガイドブックがまだあるんですが、そこに映っていた水芭蕉の風景を撮るぞ!という目的もあったんですが、それがこの場所でした。
水芭蕉が最盛期を過ぎてしまっていて、だいぶくたびれてしまっているのと、水の量もやや少なめなのをのぞけば、完璧だったんですけどねー。また、来年の春に期待。
α7R2+SEL2470GM F2.8 1/500 焦点距離70mm
オタマジャクシの赤ちゃんを発見。たまごから生まれてきてみんなで大騒ぎしているところみたいです。
尾瀬の生命力をみました。
シラネアオイです。6月上旬から7月中旬頃に見られる花なんだそうですが、もう見られます。今年の尾瀬は全体に花期が早まっているとのこと。山ノ鼻から鳩待峠に行く途中に1カ所だけ咲いているところがあるよ、と、タクシーのドライバーさんに教えてもらっていたんですが、2カ所見つけることができました。
「オオバキスミレ」です。黄色いスミレなんてあるの?というところですが、雪国を代表するスミレとのこと。
ちなみにこういう高山植物ですが、私の前を歩いていたハイカーさんがカメラを持って歩いてらして、珍しい植物を見つけるたびに写真を撮っていて、それにくっついて歩いて撮らせてもらってきました。
花の説明もしてくださったのでとても助かりました。一度、こういうのを見つけると来年来たときも同じ場所で探せるので来年以降も花を見つけることができます。
「イワナシ」です。これも5月上旬から7月上旬頃の花なんですが、もう終わりかけで、本来はここで群生しているはずなのにもう最後の一輪になってしまったのかも、という話でした。
SEL85F14GMでこうした小さな花を撮るのはちょっと難しいんですが、高い解像度があるので、これをあとでトリミングしても充分綺麗。(ま、本当はSEL90M28Gを持ってきたいところでしたが)
あと、もうひとつはG Masterレンズでタイムラプス撮影をするのも目的のひとつでした。タイムラプスのアプリもバージョンアップしてサイレント撮影ができるようになっています。
私が撮影していた場所は山小屋の前のベンチで、他にも数名のハイカーさんがいらして、そこで数時間にわたりシャッター音を響かせているのはどうかと思うところでしたが、サイレントシャッターが使える様になってくれているおかげで助かりました。
日曜日の夕暮れはSEL2470GMで撮影。月曜日の朝の夜明けはSEL85F14GMで撮ってきました。この夜は満月だったんですが、夜明けとともに月が至仏山に沈んでいく様子を撮れたのは嬉しかったです。
まだ撮影したままの素材の段階ですが、撮ってきたタイムラプス動画はこんな感じのものになります。
同時にICレコーダーで野鳥の声などをハイレゾ録音してきていますし、4K動画もちょっとだけ撮ってきているので、それらを編集して動画作品にしようと思います。
レンズもカメラも三脚も重かったけど、これで報われるなー。
尾瀬のシーズンは始まったばかりです。今年も何回か足を運んでネイチャー作品を作ってみようと思います。
G Masterレンズの写真と動画作例もようやくこうして用意が出来てきました。レンズの実機もありますので、是非、こちらもお試しになってみてください。
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