フルサイズEマウントレンズ「SEL18135」に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に「SEL18135」で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
3.標準ズームレンズSEL18135・SEL1670Z・SELP1650写り比較
■「SEL18135」の機能まとめ
- 小型・軽量ながら光学7.5倍を実現。多彩な撮影シーンで活躍するAPS-Cフォーマット対応高倍率ズームレンズ
- 小型かつ軽量な設計で、Eマウントシステム全体で高い携行性を実現
- 非球面レンズを採用した新規光学設計により、ズーム全域で高い解像性能
- ED(特殊低分散)ガラスを効果的に配置し、色収差を良好に補正
- 光学式手ブレ補正機構を搭載し、手持ち撮影を快適にサポート
- 最短撮影距離0.45m、最大撮影倍率0.29倍の優れた近接撮影能力
- リニアモーターを採用し、静音性に優れた高速かつ高精度なAF駆動
■「SEL18135」詳細
「SEL18135」は35mm判換算で27~202.5mm相当の画角で使える7.5倍の高倍率ズームレンズです。325gの軽量コンパクトな設計で、最短撮影距離は0.45m、最大撮影倍率0.29倍になっています。
製品パッケージには、本体のほかにフロントキャップ、リアキャップ、レンズフードが付属します。
レンズフードは持ち運びの時には逆向きに装着することでコンパクトに収納可能です。
本体には本体にはフォーカスリングが採用されているので、緻密なピント合わせが可能です。
AF/MF切換スイッチも搭載されており、撮影状況に応じてフォーカスモードを切り替えられるので、花の撮影などの際には左手ですぐにMF切り替えてストレス無くテレマクロ撮影も行なえそうです。
AF駆動にはリニアモーターを採用し、フォーカスレンズ群を静音で高速かつ高精度に動かすことができます。
非球面レンズを含む新規光学設計により、高い解像性能を実現。非球面レンズが諸収差を良好に補正し、ズーム全域での高い描写を可能にしているほか、効果的に配置された2枚のED(特殊低分散)ガラスにより、解像感の低下につながる色収差を良好に補正し、画面全体にわたりシャープな描写を生み出します。
また、レンズ内に光学式手ブレ補正機能を内蔵し、手ブレの起きやすい望遠撮影や屋内などの光量の少ない場所でも、被写体をシャープに捉えられます。
「SEL18135」は仕様表からみてもかなりコンパクトで、カールツァイス「SEL1670Z」と同じ55mmフィルターかつ外形寸法もほぼ同等。実際に見るとまさに標準ズームレンズ的なサイズ感になっています。
写真左がSEL1670Zで、写真右がSEL18135です。ご覧の通り、ほとんどサイズは変わりません。これで焦点距離は70mm(105mm相当)→135mm(202mm相当)になります。35mm判換算だと焦点距離はほぼ2倍です。
高倍率ズームレンズには2013年12月に発売された「SELP18105G」というモデルもあります。電動ズームレンズでF4通しにて使えるEマウントレンズでは初めてのGレンズでした。価格も安く当店ではオススメのレンズの1本だったのですが、並べて見るとご覧のようなサイズ比較になります。
写真左がSELP18105Gで写真右がSEL18135です。
SELP18105Gは電動ズームなのと、インナーズームレンズのためズームをしたときもレンズの全長が変わらないのと、F値が全域でF4通しで使えるというメリットがあります。それらと引き換えにコンパクトとより高倍率ズームを実現したのがSEL18135という事になります。
SEL18135はインナーズームではないのでテレ側にズームしたときはレンズの全長が伸びます。写真上はワイド端。
こちらがテレ側いっぱいにしたときのレンズの全長です。付属の花形レンズフードを装着下状態で繰り出していて、レンズフードの長さ分が伸びる様な感じですね。
レンズフードをはずすとこんな感じです。それほど極端に伸びるわけでもありません。テレ側のコンパクトに使えます。
■標準ズームレンズSEL18135・SEL1670Z・SELP1650写り比較
APS-Cセンサーの”α6000″シリーズ向けにラインナップされている標準ズーム域のレンズはSEL18135のほかにSEL1670ZやSELP1650がありますが、サイズはご覧の通り、SEL1670Zとほぼ変わらないサイズになります。
キットレンズのSELP1650はダントツの小ささですが、これはちょっと特殊なレンズですからね。スペックを比較すると下記の様になります。
レンズ | SEL18135 | SEL1670Z | SELP1650 |
ストア価格 | 64,630円 | 89,333円 | 32,190円 |
発売日 | 2018.2.2 | 2013.9.9 | 2013.2.22 |
開放絞り | F3.5-5.6 | F4 | F3.5-5.6 |
最短撮影距離 | 0.45m | 0.35m | 0.25~0.3m |
最大撮影倍率 | 0.29 | 0.23 | 0.215 |
フィルター径 | 55mm | 55mm | 40.5mm |
外形寸法(mm) | 67.2×88 | 66.6×75 | 64.7×29.9 |
質量 | 325g | 308g | 116g |
.
発売日を比べると、SEL1670Zが出てからもう5年も経つんですね。サイズはほぼ一緒ながら、最短撮影距離がやや長くなっているのが気になります。
といのも、SEL18135を使い始めてすぐに気がつくんですが、ワイド端で近くのものを撮ろうとするとフォーカスを合わせるのがつらかったりするんです。
具体的に言うと、こういう写真を撮るとき。手元のチケットを記念に写真に撮っておこう、とするとなかなかピントが合いません。腕を思い切り伸ばして撮るとフォーカスが合うんですが、ちょっとチケットの写真が小さくなってしまうので、50mmくらいまでズームさせてから撮ることになります。
上の写真はそうして撮った1枚で、ぱっと見る分には違和感はないと思いますが、実はちょっと頑張って撮影した写真です。SEL1670ZやSELP1650だとこういうことをしなくても手元でワイド端のままで撮れるんですけどね。
SELP1650だと25cm、SEL1670Zだと35cmなのに、45cmも離れないといけないの? ホント!?ということで、実際に自分で試してみました。
焦点距離毎にマニュアルフォーカスでフォーカスが合わせられた距離を計ってみたのですが、結果として最短撮影距離0.45mよりもMFだとちょっと近くなるみたいです。
焦点距離(mm) | 18 | 24 | 35 | 50 | 70 | 100 | 135 |
最短撮影距離(cm) | 38.5 | 40.5 | 40.5 | 42 | 44 | 44 | 44 |
.
カタログスペックの0.45mというのはAF時の値なんでしょうね。撮影が難しくなりますが、ワイド端で近くのモノを撮るときはMFを使う、というのが裏技で使えそうです。
それとは逆に「最大撮影倍率」はSEL18135がもっとも大きな値になります。これはズームをいっぱいに使ったテレ側で、一番被写体に寄って撮影したときに、実物のサイズの何倍の大きさで光学センサーに写せるか、という数値になります。
マクロレンズなどは1.0倍となり、被写体と同じ大きさで光学センサーに写せることになります。倍率が大きければ大きいほど有利。
SEL18135はテレ端でこれくらいまで寄ることができます。ワイド端での接写撮影が苦手なんですが、望遠側は大得意、というレンズになります。
そして焦点距離が長いとボケも大きく作ることができます。最短撮影距離での実験ではありませんが、同じ被写体、同じ距離での撮影でどれくらいボケが大きく出来るのか実験してみました。
まずはこちらがSEL18135のテレ側、F5.6絞り開放での撮影です。背景にある木漏れ日が大きくぼけています。
こちらはSEL1670Zのテレ側いっぱいでのF4絞り開放での撮影です。絞りF4で使える明るいカールツァイスレンズなのですが、焦点距離がさすがに倍も違ってくるとこちらの方がボケは抑えめになってしまいます。
こちらはSELP1650です。テレ側いっぱいで絞りF5.6での撮影になります。焦点距離75mm相当でボケはこれくらい小さなものになります。
背景が大きくぼけた「これぞデジタル一眼カメラ」的な写真が撮りたかったのに、なかなか、そういう写真が撮れない、というのはSELP1650がそういう撮影には向いていないから。
単焦点レンズというズーム機能が搭載されていないけど大きくボケを作るレンズがあるので、そういうのを使うとSELP1650とは違った大きくボケがある写真が比較的簡単に撮れるようになります。
α6500やα6000には全画素超解像ズームという高画質なデジタルズーム機能も搭載しており、こうして2倍くらいのサイズにしても画質の劣化が少ない、ということができるのですが、ボケに関しては単に拡大をしているだけなのでボケが大きくなることはありません。
ボケ感はほぼそのまま拡大されただけのものになります。
これだけボケ量が変わってくるので、ズームレンズ1本しか買えないけど背景ぼかしとかも楽しみたいというのであれば「SEL18135」はおすすめのレンズです。
次は同じ3本のズームレンズを持って、埼玉県・新座市にある「平林寺」へ行って来ました。
一脚と三脚の使用が禁止されていたので手持ちですが、こちらの山門を絞りF8、ワイド端で撮り比べてみます。まずはSEL18135から。
こちらがSEL1670Zです。
こちらがSELP1650になります。
撮影した3枚の写真をフォトショップで表示してキャプチャーしたものがこちら。
レンズの解像感をみるとSEL18135もSEL1670Zもそれほど大きな差はありません。
高倍率ズームレンズだと周辺部の解像感が落ちたり流れたりしますが、それもなさそうです。
今まではSELP1650とSEL55210のダブルズームレンズでまずはスタートしてみよう、というところでしたが、ちょっと望遠域が足りなくなるもののレンズ1本でなんでも撮れる「SEL18135」が登場したことでより便利になりました。
高倍率ズームレンズには「SEL18200」や「SEL18200LE」などもありますが、かなりサイズが大きくなります。標準ズームレンズ「SEL1670Z」なみのサイズで持ち歩けるのは威力があると思います。
ちなみに価格はSELP1650が32,190円、SEL55210が33,600円になっています。合わせて65,790円よりもSEL18135の64,630円の方が若干安いんです。
(もっともα6000のキットレンズだとボディ代+30,000円でレンズが2本ついてくるので、α6000やα5100と一緒に購入するのだと価格的にはかなわないのですが。)
個人的には「SEL18135」で日常使いは全部1本でカバーして作品作りのために短焦点レンズの「SEL50F18」を揃えると、ぐっとカメラが楽しくなると思います。
α6000やα6500などで、これからソニーのデジタル一眼カメラの世界に飛び込もうとするなら、このズームレンズがまず1本目にオススメです。
■店員が実際に撮影した「SEL18135」作例
☆当店blog 2018.2.7「【レビュー】APS-Cズームレンズ『SEL18135』開梱レポート」
☆当店blog 2018.2.2「ソニーデジタル一眼”α”で撮る上野のシャンシャン」
”α6500”+SEL18135 F8.0 1/320 ISO100 焦点距離18mm(35mm判換算27mm相当)
”α6500”+SEL18135 F5.6 1/250 ISO160 焦点距離135mm(35mm判換算202mm相当)
”α6500”+SEL18135 F8.0 1/250 ISO100 焦点距離78mm(35mm判換算117mm相当)
★当店blog 2018.4.9「”α6500”高倍率ズームレンズで撮る『奥多摩湖の桜』」
■レンズ購入前に!ソニーストアおすすめサービス
ソニーストアでαレンズを購入してみようか?という方に、ソニーストアで購入することのメリットをご案内したいと思います。
メーカー直販のソニーストアでのレンズ購入というと価格が高いのでは?と思われるかもしれませんが、実は保証を視野に入れると、そうでもありません。
というのもソニーストアではかなり強力な保証サービスを付けて購入する事ができます。ただ、レンズ購入時にはちょっとしたコツがあり、それを知らないと損をしてしまうことも。そこで簡単にその内容をご紹介致します。
ソニーストアではメーカー直販ならではの保証サービスがあります。
まず通常のメーカー保証は1年ですが、ソニーストアでは「3年ベーシック保証」というメーカー保証が最初から3年に延長されたものが付いてきます。
そしてそこから有料でソニーストアの保証をさらにアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、魅力なのはこちらではなく、3年ワイド保証と5年ワイド保証になります。ワイド保証は落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれる動産保険の様な保証サービスです。
たとえば撮影時に誤って手を滑らせて落下させ、外傷が出来てしまった場合はメーカー保証もベーシック保証も効きませんが、ワイド保証ならそれが無料で直してもらえます。免責金額などの設定もありません。無料で修理してもらえます。
盗難や、日本海溝に水没させてしまうなど、本体がなくなってしまった場合は補償されませんが、これが魅力でソニーストアでソニー製品を購入される方はかなり多くいらっしゃいます。
こうしたワイド保険が3年で本体価格の5%、5年で本体価格の10%で用意されています。是非、こちらに入って購入していただきたいところ。カメラ本体もそうですが高額なレンズもワイド保証に入れて購入できるのがソニーストア最大の魅力なんです。
初めてソニーストアをご利用になる方は保証のアップグレード料金を払ってワイド保障にすることになりますが、実は当店店頭で購入いただくと、3年ワイド保証を半額にするクーポンがプレゼントできます。
店頭クーポンは残念ながらレンズが対象外になりますが、レンズと一緒にカメラボディを購入したいという方は店頭にお越しになるとよりお得にすることが出来ます。
ではレンズ購入時に、お得にワイド保証に入るにはどうしたらよいのか、というところですが、「αあんしんプログラム」というソニーストアの会員サービスに入ってからαレンズを購入する方法があります。
αあんしんプログラムは2017年3月1日からスタートしたサービスで、入会金が3,000円、年会費が6,000円かかるサービスです。入会すると5つの特典がもらえます。
4月1日~3月31日の期間、切れ目無く会員になっていると翌年の6月に3,000円分のお買い物券がもらえるため年会費は実質3,000円。それでレンズの3年ワイド保証、5年ベーシック保証が無料になり、5年ワイド保証も半額になるのです。
ワイド保証の価格はレンズ価格に対して3年ワイドで5%、5年ワイドで10%に相当するため、15万円のレンズだと3年ワイドでも7~8千円に設定されます。
SEL2470GM などの25万円クラスのレンズを1本購入すると、その時点ですでに「αあんしんプログラム」年会費の元が取れてしまう計算。ソニーストアでαレンズを購入するなら絶対に入会しておいた方が良いシステムになっています。
αあんしんプログラムの年会費は月払いと年払いの2種類が用意されているのですが、オススメは年払いです。
というのも、月払いにしても最低契約期間は1年なので12ヶ月分払うことになります。1年の会費は同額なのですが、1年経ったときに月払いでは自動継続になってしまうところ、年払いでは1年後に継続手続きをしないと更新にはなりません。1年経ったときに簡単に退会できるのが年払いの方ですので、当店ではこちらをオススメしています。
レンズ購入前に先に「αあんしんプログラム」に入会していただくと、月払いの場合は翌日正午以降、年払いの場合は2時間ほどで会員専用ページにアクセス出来る様になります。館員限定ページでαレンズを購入すると3年ワイドが無料、5年ワイドは半額で購入できます。
SEL18135 は3年ワイド保証が4,000円、5年ワイド保証が7,000円に設定されていますので、これ1本で元が取れてしまいます。
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
APS-Cズームレンズ SEL18135 |
ソニーストア価格: 64,630円+税 |
|||
発売日 | 2018年2月2日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:7,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:4,000円+税 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 AV商品10%オフクーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 実機店頭展示中 |
.
★当店blog 2018.4.9「高倍率ズームレンズ「SEL18135」で撮る『奥多摩湖の桜』」
☆当店blog 2018.2.2「SEL18135で撮る上野のシャンシャン(先着整理券編)」
☆当店blog 2018.1.17「APS-Cズームレンズ『SEL18135』ショールーム展示レポート」
☆当店blog 2018.1.17「『SEL18135』ソニーストアにて先行予約販売開始!」
☆当店blog 2018.1.13「APS-Cズームレンズ『SEL18135』国内発表で2月2日発売」
☆当店blog 2018.1.6「海外にてAPS-C専用Eマウントズームレンズ『SEL18135』が発表 」
☆ソニープレスリリース「小型軽量ながら高倍率・高画質を実現したAPS-Cズームレンズ『E 18-135mm F3.5-5.6 OSS』を発売」