【レビュー】最強モバイルノートPC『VAIO SX14-R』勝色特別仕様 実機レポート
VAIOのモバイルPCに最上級モデルが発表&発売になっています。遅くなりましたが実機をお借りすることができたので、実際に新機能や、その性能を試してみました。
当店なりの実機レポートをお届けしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
2024年も残りわずかという時期になってきましたが、このタイミングで、VAIOのモバイルPCに新シリーズが登場。「VAIO SX14-R(エスエックス14アール)」が発売になっています。
ハイエンドのモバイルPCとしては「VAIO SX14」「VAIO SX12」シリーズがラインナップされていますが、今回のモデルはその後継機種ではなく上位機種として「SX14-R」が追加されます。
SXシリーズは14と12の2サイズで展開していますが「SX-R」シリーズは14型のみで展開。従来のSXシリーズも14型の方が主流で、こうしたフラッグシップモデルでは販売される数も少ないことから14型のみに絞って発売されるようです。
新色としてグリーンカラーのボディが発表されていますが、これは好評のブラウンカラーが定着してきたことから、VAIOならではのカラーモデルとして、新たなチャレンジをされる様子。
このグリーンカラーのボディでレビューしたかったのですが、お貸し出しいただいたのは限定販売の「勝色特別色」です。これはこれで稀少なボディです。実機の様子を写真中心でレポートしていきたいと思います。
それと、個人的には自宅で2019年モデルのVAIO S15を使っていて、プロセッサーとしては第8世代のモデルなんです。今時の14世代目にあたる「Core Ultra」プロセッサーの性能も見てみようと思います。
まずはパッケージから。勝色特別色のスペシャルパッケージで真っ黒な化粧箱が届いています。
開けてみると、これですよ、これ。勝色特別色の濃紺のボディが出てきました。
同梱品はこちら。ACアダプターは新型のものになっています。
写真左が新型の「VJ8PD65W4」で、写真右は以前のVAIO Zなどに付属していた「VJ8PD65W」です。サイズはほぼ同じなのですがプラグが収納式になっていて、持ち運びの際に突起物がなくなっています。
USB Type Cのプラグはテーパー形状になっていて引き抜きやすい形状になっているのはおなじみ。これ、使いやすいし、65Wという大きめの容量の出力ができるUSB PDになっていて、使い勝手が良いんですよね。VAIOのロゴも入っているし♪
私は旧型のACアダプターをアクセサリー製品としても購入していてXperiaの充電などにも使っているんですが、なるほど、これは買い直したくなるかも。
勝色特別色のボディです。先日、ノジマグループにはいることが報道発表されてたVAIO社ですが、今年はソニーからの独立10周年です。
このVAIO SX14-Rは10周年記念モデルとして登場しています。
VAIOならではのカラーで、モバイルノートPCとしては現時点で最強に欲しいモバイルノートパソコンです。初めて購入した「VAIO 505ノート」を思い出させてくれます。
さて、そのスタイルですが、VAIO505というよりはVAIO Zに近いデザインで登場。
2021年モデルのVAIO Z(写真左)と比べて見ると形状はかなり似ています。
VAIO SXシリーズは直線状のオーナメントになっていますが、VAIO Zならではの角を落とした折り込み処理が、まさにVAIO Zを彷彿させます。
このモデルはなんで「VAIO Z」シリーズとして発売しなかったんですか?と、うかがったところ「VAIO Z」はもっと尖ったモデル、未来を感じさせるモデルでないといけない、という思いから「SX14-R」になったとのこと。
日産のスカイラインで「GT-R」ブランドになれなかった「GTS-R」という車種がありましたが、まさにそういう過渡期になるシリーズになるんですかね?
ちなみに「VAIO Z」は外部端子としてUSB Type C端子を2つ装備してHDMI端子があるだけでLAN端子もUSB Type A端子も搭載していません。
実際にVAIO Zを実生活で使ってみると専用アダプターがないと使いにくかったりします。特にUSB端子のType Aがないと接続できる機器に制限がまだあります。そういう潔さをもって「VAIO Z」と呼ぶのであれば、確かに「SX14-R」は拡張性が人に優しい感じがします。これは使いやすそう。
背面はこちら。ソニー時代はこれらのビスを見えなくするためにデザインを工夫したり、ビスの位置を調整したりしていましたがVAIO(株)時代になってからは強度的に必要な箇所にビスを遠慮無く使っているとのこと。これがVAIOの高い耐久性をもたらしています。
昨年発売されたVAIOマウス「ネイビーブルー」とのマッチングはご覧の通りです。完全に同色でマッチしているわけではないのですが、ほぼ同じカラーになっていて、セットで使うと純正感がかなり漂います。
勝色特別色でVAIO SX14-Rを購入したら一緒に買いたいアイテムです。
天面はカーボンファイバー繊維を使っていますが、昔のVAIOカーボンの様なヘアラインは出ていません。代わりにパームレストにアルミ素材を使っていて、ここにヘアラインが見えます。
キーボードはバックライトも装備していて常時点灯させることやバッテリー使用時は点灯させないようにすることなどが設定で細かく決められます。
キーボードは微妙に真ん中がヘコんだ形状になっていて、タッチタイピングをすると指先がへこみを検知して自然とタイピング位置が決まり、使っているうちに指先が移動していくことを防いでくれます。
さて、ここのキーボード右上の方に見慣れないマークのボタンがあります。「F12」と「Prt Sc」の間にある人の姿が見えるギアのついた絵柄のキーです。
これぞ、2024年VAIOの特徴的なキーで、これを押下すると「VAIOオンライン会話設定」の機能を呼び出すことができます。
こちらが「VAIOオンライン会話モード」の操作パネルです。見ての通りなんですが、オンライン会議の際に使うカメラとマイクの設定をワンタッチで操作可能。
標準>プライベート>プライバシーで、マイクの指向性を高めてくれるのと、カメラの画角も絞って相手を集中させることができます。
これがムチャクチャ優れていて、一発で切り替えができるのと、シチュエーションによって必要な機能がまとめられて感動してしまいました。
コロナ禍以降、VAIOのこうしたカメラ機能は徐々にパワーアップしてきていて、おそらくVAIO社内の企画会議などもオンライン会議で行われていることが多いんだろうな、とは思うんですが、そのノウハウをどんどんフィードバック。来るところまできた、という感じがします。
様々な細かい設定があるんですが、プライベートモードで表示される背景とか、VAIOの壁紙になっているのってスゴくないですか!?
あ、ちなみにVAIO SX-14R 勝色エディションの壁紙はこんなです。壁紙だけではなくあオンライン会議で同じ背景が使えるって、超嬉しいんですけど。
「VAIOオンライン会話設定」を使って、近所の公園でオンライン会議をしている風にしてVAIOのカメラとマイクを使って音声収録してきました。
逆光でカメラの画角に太陽が入っていたり、近くを電車が走っていたり、あり得ないシチュエーションで収録してきてしまったんですが、線路の脇のこの状態で普通に会話ができるって、とんでもない性能をもっています。テレビ会議をしているつもりで音声を出して視聴してみてください。
「小声モード」というささやき声を拾ってくれる機能もあるので、これなら新幹線の中とかでもオンライン会議ができるかも。(新幹線には「S Work車両」や「TRAIN DESK」という仕事用の車両があります。)
その他にもカメラを使った上記の機能も搭載しています。
Windowsにログインするときは顔認証を使えるので、ディスプレイを開いたらそのままログインが可能。席を外すと自動でスリープに入ってくれたり、画面を見ていないことがわかるとバッテリー駆動時は自動でディスプレイを暗くする機能なども装備。
5年前のVAIO S15と比べると、ここまで進化しているのか、と、驚かされるばかりです。
ハードウェアの進化も、おなじみの「CINENENCH」を使って測定してみました。2020年モデルのSX14以降の最上位プロセッサー搭載モデルでのベンチマークの結果が下記のものです。
VJS4R1 | S146 | S145 | S144 | Z1411 | S143 | |
発売年 | 2024年 | 2023年 | 2022年 | 2021年 | 2021年 | 2020年 |
CPU | Core Ultra 7-155H |
13th i7-1370P |
12th i7-1260P |
11th i7-1195G7 |
11th i7-11375H |
10th i7-1065G7 |
Clock | 3.0GHz | 2.19GHz | 2.10GHz | 2.90GHz | 3.30GHz | 1.5GHz |
Core | 16 | 14 | 12 | 4 | 4 | 4 |
Thread | 22 | 20 | 16 | 8 | 8 | 8 |
Turbo Boost | 4.80GHz | 5.20GHz | 4.70GHz | 5.0GHz | 5.0GHz | 3.90GHz |
Cinebench 2.3 | ||||||
multi | 13231 | 9054 | 8314 | 6168 | 5454 | 1485 |
single | 1754 | 1853 | 1549 | 1613 | 1448 | 431 |
MP Ratio | 7.54 | 4.89 | 5.37 | 3.82 | 3.84 | 3.44 |
.
当たり前なのかもしれませんが、年々パワーアップしてきていて高性能化されているのがわかります。特に第12世代Coreプロセッサーを搭載した2022年モデル以降はベンチマークのスコアもグッと上がっているのと、Core数も一気に増えています。それでいてP-CoreとE-Coreというパフォーマンスとエコの2種類のCoreを採用するようになっていて、負荷がかかっていないときは省電力、計算が多い際はパフォーマンス中心のコアを使うことにより省電力とパワーを両立させています。
とはいえ、こうした数値で見させられても、体感でどれくらい速くなっているものなのかはわからないんですよね。
と、いうことで、ゲームアプリで試してみました。
インストールしたのは「Microsoft Flight Simulator」です。私が用意できるもっとも重いゲームソフトでとてもノートPCでプレイ出来るソフトではないのですが、テストでインストール。
「VAIO SX14-R」はゲーミングPCではないので、こういうことをするためのモバイルノートではないし、インストールした際には「スペックを満たしていません」とも表示されるのですが、レンダリング品質を「ローエンド」にすれば、割とスムーズにプレイができます。
というか、今まで試した中では一番スムーズというかまともにプレイ出来る唯一のVAIOかも。
ゲーム画面をキャプチャーしてみたものがこちらです。
.
まだチュートリアルを全部終わらせていないもので私はまともに飛ばす事ができないんですけど、AI自動操縦モードがあるので、それで羽田空港から成田空港までの10分間の空の旅をF-18 ホーネットで飛んでみました。
都内の風景をここまでリアルに表示しつつスムーズに飛行できているのがわかるかと思います。ちなみにレンダリング品質をハイエンドにしてもスムーズに飛べるんですがフレームレートが半分くらいまで下がるのでパタパタした映像になります。
VAIO SX14-Rでフライトシミュレーターを楽しむならローエンド品質くらいが良いようです。
そして「VAIO SX14-R」はVAIOシリーズで初めて「Wi-Fi 7」に対応しています。
たまたまですが、店内の無線ルーターを「Wi-Fi 7」対応のものに切り替えたばかりです。今までPlayStation 5 ProとXperia 1 VIしか接続したことがなかったのですが、初めてPCをつなぎます。
当社の通信回線はnuro 2Gbps とかの高速回線ではありませんが、それでもこんなスピードで計測ができるのはWi-FI 7ならでは。
接続しているバンドをみると5GHzと6GHzをマルチで使っています。マルチリンク接続なので安定した通信ができるはず。
ということで、2024年発売の最新最強のVAIO SX14-Rの紹介でした。
フライトシミュレーターがプレイ出来るなら、これ、買いたいなー♪ ちなみにSSD 256GBだとインストールがギリギリアウトだったので、フライトシミュレーターをインストールするなら512GB以上のSSDでの購入がお勧めです。
■お得な購入方法
新発売を記念して、「VAIO SX14-R」を10%OFFの価格で購入できるキャンペーンが2024年12月19日までの期間限定で行われます。
キャンペーンページのクーポンの概要よりクーポン番号をお客様のMy Sonyにご登録のうえお買い求めください。
VAIO SX14-R | VAIO SX14-R All Black Edition |
VAIO SX14-R 勝色特別仕様 |
|
最低構成価格仕様 | 259,800円 Core Ultra 5 125H オンボードメモリ16GB |
- | - |
All Black & 勝色 最低構成価格仕様 |
289,800円 Core Ultra 7 155H オンボードメモリ16GB |
294,800円 Core Ultra 7 155H オンボードメモリ16GB |
299,800円 Core Ultra 7 155H オンボードメモリ16GB |
最高構成価格 | 564,800円 Core Ultra 7 155H オンボードメモリ64GB タッチパネル2560✕1600 SSD 2TB LTE通信 5G 大容量バッテリー |
579,800円 Core Ultra 7 155H オンボードメモリ64GB タッチペンパネル2560✕1600 SSD 2TB LTE通信 5G 大容量バッテリー |
584,800円 Core Ultra 7 155H オンボードメモリ64GB タッチペンパネル2560✕1600 SSD 2TB LTE通信 5G 大容量バッテリー |
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VAIO SX14-Rの販売モデルは新色「ディープエメラルド」を含むノーマルモデルに加えて、オールブラックエディション、そして数量限定で用意されている「勝色特別仕様」の3モデルになります。
スペシャルモデルについては最低構成のプロセッサーがCore Ultra 7 155Hに格上げされているため最低構成価格があがります。スペックを揃えて、上記の3機種の価格を比較すると上記の様になります。
とてもわかりやすい価格設定になっていて、オールブラックエディションはノーマルカラーに対して+5,000円で、勝色特別仕様は+10,000円になっています。
選択できるパーツにも一部制限があり、Core Ultra 5 125Hプロセッサーが選べるのはノーマルモデルのみ。タッチペンパネルが選択できるのはスペシャルモデルのみになるなどの違いがあります。
また、現在ソニーストアではラッキー抽選会が開催されており、このキャンペーンでは最大10万円、最低でも最大4,000円のお買物券がもれなくプレゼントされます。(キャンペーンの詳細は上記参照)
もっとも当選者が多いボリュームゾーンは「大ラッキー賞」で10万円のお買い物で使える5,000円クーポン、4万円で使える2,000円クーポン、2万円で使える1,000円クーポンのセットになるかと思います。
注意点は抽選した翌日のクーポン発行になるため、お買い物する当日に抽選してもすぐには使えない点です。抽選をしたら翌日以降のご購入をお勧めします。
前回、VAIOを購入したのは3年以上前だなー、という方、3年ワイド保証も切れているし、バッテリーもへたってきていることかと思います。2025年を迎える前に最新モデルのVAIOノートに乗り換えを検討されてみてはいかがでしょうか?
パーソナルコンピューター VAIO SX14-R (2024年11月発売モデル) VJS4R1 |
ソニーストア価格: 259,800 円税込~ |
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発売日 | 2024年11月08日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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発売日 | 2024年11月08日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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