【レビュー】『Xperia 1 VI』のテレマクロ撮影で「水滴写真」に挑戦
新発売の「Xperia 1 VI」で大注目の「テレマクロ」撮影ですが、私も店頭展示機を週末に持ち帰らせてもらっていて「水滴写真」に挑戦してみました。簡単ではなかったですが、なるほど、コツがわかれば、これは誰でも撮れそうです。
こんにちは、店員佐藤です。
新型スマートフォン「Xperia 1 VI」にシリーズ初搭載の「テレマクロ」撮影機能がすごいことになっています。デジタル一眼”α”でラインナップされているマクロレンズは実物のサイズでセンサーに投映することができる最大拡大倍率1倍というのを実現しているのですが、Xperia 1 VIのテレマクロ撮影ではなんと35mm判換算で倍率2倍にまでなるという脅威のマクロ撮影機能を搭載しました。
Xperia 1 VIの作例写真ではこんなものすごい水滴写真が掲載されています。当然、これは”α”で撮影したものではなく、Xperia 1 VIで撮影したショット。
ほんとにこんなのがスマートフォンで撮れるの!?ということで、私も試してみました。
おさらいですが、Xperia 1 VIに搭載された「テレマクロ」撮影はあたらしくなったカメラアプリに「モード」として用意されています。
カメラアプリの下段にモード切り替えがあるんですが、ここで「その他」にある「テレマクロ」を呼び出すとテレマクロモードになります。
操作はマニュアルフォーカスのみでオートフォーカスには対応していません。動画も静止画でも撮影が可能です。
テレマクロでの撮影時に設定を呼び出すことで撮影画角とタイマー設定、ライトの設定ができます。
マクロ撮影は本格的に行う場合、三脚固定が基本になるのでその際に手振れを防ぐためのタイマー撮影や、近接撮影時のビデオライト利用がすぐに呼び出せる様になっているわけです。
ということで、家の中にあるもの+100円ショップで小物を買ってきたので、これでチャレンジしてみます。
100円ショップで買ってきたのは造花を3点ほどと、スプレーボトル、そして注射器みたいな形のスポイトです。
なんか写真だけ見るとヤバそうな感じになりますが、注射器の先っぽは針にはなっていません。刺さらない注射器です。
水滴作りは霧吹きで行うそうですが自宅室内でそれをやると水浸しになってしまうのでスポイトを使う方が現実的です。
撮影時の距離感はこれくらい。Xperia 1 VIのすぐ目の前4cmくらいのところに水滴を作って、そこに映し込みたい花もすぐ近くに用意します。
さらに、その背景にはモバイルディスプレイを持ってきて、そこに葉っぱの背景を映しておけば、これで背景にできます。
自宅にあるLEDの電気スタンドを照明代わりにして造花を明るくし、テーブル三脚に固定したXperiaからのぞけば、ほら、簡単に水滴写真が撮れました。
※このあと、掲載されているテレマクロ写真はすべてXperia 1 VIで撮影した写真です。
こうした水滴を作るときに表面張力をあげるためになにか液体を混ぜたらいいのかと、いろいろググってみたのですが、液体の中で水が一番表面張力があるとか。
これよりも水銀の表面張力があるんですが、気軽に使えるものではないし透過しませんからね、水銀は。
ということで、普通に水道水を使ってやってみました。はちみつを混ぜたりもしたんですが、全然効果がないのと、濃いめにすると色が黄色くなってしまってだめでした。(^^;)
こちらは被写体にpoiqをもってきたもの。うーん、なかなか良い水滴の形にならず、苦戦しています。
ちなみにこちらは2017年のソニーさんのコンテンツです。この頃にはすでに水滴写真のジャンルは確立されていて、いろいろなテクニックが紹介されています。
水滴写真家・浅井美紀さんが紹介してくれていますが、女性のカメラマンさんって、身の回りにあるものでなんとかしてしまうところがすごい。
水滴作りはやはり撥水性の高い植物で行うと水玉が上手く作れるみたいです。初心者は撥水性の高いガーベラなどで行うと良いみたいです。
自宅を出て、マンションの庭で水滴探し。この日の天気は雨で、撮影時には降っていませんでしたが庭の植物はみな、濡れている状態です。
ここでいろいろな植物に霧吹きで水をかけてみると撥水性の高い植物を発見。
ありました、ありました。水玉が大きく出来る植物が。霧吹きを何度か吹き付けて水玉を大きく育ててこれで撮影します。
やや風があるので葉っぱは手でつかんでいます。
屋外なので照明をあてることができませんが、Xperiaのビデオライトだけで撮っています。
なるほどー。水玉が上手く作れればXperia 1 VIで、本当に見本の様な水滴写真が撮れました。
これは楽しいかも。
あ、ちなみにこうした水滴写真を撮影すると警察の方がいろいろ注意してくださいます。水滴をつけると葉が日に焼けてだめになってしまうとかそういうのです。
この日は雨なのと、植栽をしているところなので自然環境ではありません。撮影後には自分で作った水滴はすべて落としましたのであしからず。
こちらもテレマクロモードで撮影しているのですが、なるほど、山野草の撮影にもこれは使えますね。
夏の木曽駒ヶ岳とかに登るとお花畑があちこちで見られますが、これならマクロレンズを持って行かなくてもOK。αの代わりにXperia 1 VIで撮影ができそうです。
フルサイズセンサーでの撮影だと、ボケが大きく出る反面、被写界深度が浅くなるため絞り込んで撮影する必要がありますが、Xperia 1 VIの小さなセンサーなら被写界深度もあるていど深くなっているので全体像がわかりやすい撮影ができます。
本当にこうしたマクロ撮影に向いているかも。
以上、Xperia 1 VIのテレマクロ撮影の話でした。
昨日からソニーストアで「スカーレット」のMidスペックモデルが「入荷次第出荷」ステータスになり、初回出荷分が完売した形になっています。
それ以降、スカーレットカラーのオーダー率が激増していて、今日なんて今のところ、スカーレットカラーのモデルしか注文されていない状況になっています。(^^;)
こうしたテレマクロ撮影のことを考えると花を明るく撮るためにプラチナシルバーにするとか、映り込みを防ぐためにブラックやカーキグリーンにした方が良いような気がします♪
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