【レビュー】広角ズームレンズ『SEL1635GM2』で撮る「美ヶ原高原ハイキング」
先週金曜日に発売になったG Masterの広角ズームレンズ「SEL1635GM2」をもって、早速遊びに行かせてもらってきました。
今回は長野県にある「美ヶ原高原」です。ここも日本百名山のひとつとのことですので、私のライフワーク?にするかもしれない百名山制覇の一歩にすべく行ってまいりました。またまた長い話になるのですがお付き合いいただければ幸いです。
こんにちは、店員佐藤です。
美ヶ原高原は中央道の諏訪ICから90分、上信越道の佐久ICから60分のところにある標高2000mの高原です。美ヶ原に山らしい山はないのですが日本百名山に数えられているのと、普通車が800台止められるという道の駅があるそうで、車中泊OKではないのですが仮眠をとらせてもらうのに絶好の場所とのこと。
30年くらい前にドライブしにきたことがあるはずなんですが、まったく記憶になく、今回はかなり新鮮な気持ちで遊びに行ってきました。
行ってみて、大体概要がわかったんですが、高原というくらいなので全体がもりあがって標高2000mになっているエリアが広く、そこに「美ヶ原高原美術館」があり、そこの入口が道の駅として営業をしている感じ。さらに、そこからハイキングコースが作られていて、片道90分で、日本百名山の山頂にあたる「王ヶ頭」までのルートが用意されている感じ。
ハイキングコースは美ヶ原高原美術館の真ん中を通るように作られていて、美術館を通り抜けるととにかく広い牧場が続き、山頂にはホテルがあって、ホテル経営をしているところがこれらの整備をしてくれている、というところなんだと思います。
道の駅の駐車場の他に、町営駐車場があるんですが、そちらはお手洗いが9時~18時でしか利用ができず、24時間利用できるのは美術館前の道の駅だけということになります。なるほど、大体の仕組みがわかったので、午後遅くなってしまっていますが、ハイキングコースに行って、百名山制覇をしてきたいと思います。今回で13座目かな?
こちらが道の駅の近くにあるハイキングコースの入口です。美ヶ原高原美術館のど真ん中を通るコースになっているのですが、美術館は橋でハイキングコースの頭上を通る仕組みになっています。
美術館の境界を歩いて「牛伏山」をまずは目指します。
ルートの最初はすれ違いも難しいほどの狭い木道でハイカーさんはすれ違いのたびに道を降りてしまっています。日曜日と言うこともあり駐車場もほぼ満車状態だったんですが、平日は空いてそうです。
山というよりは丘を登って到着したのが牛伏山の山頂です。なだらかな道で坂を登った感触もないので登山した感はゼロ。
ですが、ここからの景色がものすごいことになっていました。
“α7R V ”SEL1635GM2 F2.8 1/4000 ISO100 焦点距離35mm
こちらが、その牛伏山からの景色なんですけど、これ、写真で伝わりますかね。こんなだだっ広いほとんど樹木のない草原に人工物(電線とか看板とか)もまったくなく、あるのは電波塔と山小屋だけなんです。
ちょっと信じられないというか日本ではないみたいというか、これってドラゴンクエストとかのファンタジーRPGの世界にしか見えません。
気持ち的には遠くに宿屋と武器屋、道具屋がある街があって、その向こうに竜王が住むお城があるみたいな。うっすらと道が見えますが、まさにこれはドラクエの世界ですね。
ちなみに写真を拡大してみていただくと、道をたくさんの人が歩いているのと、丘には無数の牛たちが見えるんですけどね。α7R VとSEL1635GM2の解像力スゴ!
先ほどの道ですがこんな柵になっていました。荒川サイクリングロードなどはバイクとか自動車が入れないようにバリケードを作っていますが、ここはバイクも自動車もきそうもありません。
あとから考えたら、ここの道沿いに牧場を通るので牧場エリアで道に侵入してしまった牛たちが逃げられないようにするためのものだったのかな?
先ほどの「街」に到着しました。ドラクエのときは新しい道具や武器が売っていないか楽しみにしつつ、体力限界でたどり着く感じでしたが、実際にはここは山本小屋という宿泊施設です。
すごい良い立地ですね。
道の駅から歩いて30分ほどで「美しの塔」に到着しました。なにがあるわけでもないのですが、ここで鐘が鳴らせます。360度どっちを向いても山が見える絶景ポイント。
周りの草原はすべて牧場として使われていて、だだっ広いところで好きな様にみんな暮らしています。ここの牛さんたちはみんな幸せそうだなー。牛に生まれてくるならここの牛になりたい。
姫が捕らわれている竜王の城まではあとわずかです。美しの塔からは40分となっています。山道などでは山頂が見えるので「あそこまで2時間」とか言いながらも視界が樹木で遮られてしまうので距離感がなかなかつかめないんですが、ここはずっと見られます。
あそこまで40分で到着するのかな?と、思いながら歩くんですが実際には写真を撮りながらノンビリ歩いて35分でした。
やってきた道を振り返ると、やはりそこはファンタジーRPGの世界にしか見えません。というかほとんど平坦なところなので、これで百名山制覇してしまって良いんでしょうか!?
竜王が住む城はなく、ここは王ヶ頭ホテルです。絶景のホテルですが、周りにはコンビニもなにもないですね。
幽閉されていた僧侶を解放し。。。ではなく、ホテルの裏には歴史のありそうな碑が立っています。
そこを通り抜けると、なんと勇者達が集まって、私が来るのを待っているではないですか! これで竜王を倒す仲間が揃ったぞ。ということはなく、日没を迎えてホテルの宿泊者さんが山頂に集まってきていたようです。
捕らえられていた姫を解放し、一緒に夕陽を見ていると。。。
“α7R V ”SEL1635GM2 F2.8 1/320 ISO100 焦点距離35mm
足下には次の旅の道が見えていましたとさ。
なるほど、これは絶景です。私は高所恐怖症でもなんでもないのですが、こういうところに来ると足がすくんでしまって平衡感覚が保てなくなるんですがどうしてなんでしょうね。
奥に見える景色と手前の足下の岩の対比をするために絞り開放で撮ってみました。G Masterレンズの大口径F2.8 ならでは。
頭上のアンテナ群はこちら。右の2本は携帯電話のアンテナですかね? なお、ここは楽天モバイルの自社電波は届いていなくて、au回線のローミングでつながっています。この後、通るパノラマコースの一部で電波がつかめなかった(ドコモもだめ)以外は、このあたりで楽天モバイルは普通に使えます。
7人の勇者に別れを告げて。。。あれ?8人に増えてるか。日没を待たずにコースを引き返します。
来るときはホテルのクルマも通れる(一般車は通行禁止)広い道を歩いてきましたが「アルプス展望コース」なるものがあるそうですので、帰りはそちらの道を歩きます。
こちらのコースは牧場の外枠を通るコースになっていて、メインストリートと牧場をはさんで反対側の道になっています。
こちらは普通に山道になっているんですが、やはり大きな起伏なしで、歩きやすいこと。こちらは高原の端を歩いていて急激に落ち込む谷が見られます。
これはこれでRPGの世界というか、HORIZONの世界を見ているみたい。というか、HORIZONとかのファンタジーRPGがこういうところを見てゲームの世界に取り込んでいるんでしょうね。
楽に見られる絶景としては、ここは日本一かも。
アルプス展望コースの途中で日が沈みました。今日も光をありがとう。また明日会いましょう。
出発が遅く、日没時間を過ぎるつもりで出てきているので、ちゃんとヘッドライトなどは持ってきています。初めてのルートですが、途中からは牧場に入って同じ道を戻ってくることになります。
夜になると強い魔物が出てくるので注意して進みます。(まだ言ってる)
平和が訪れた竜王の城。
宿泊されている皆さん、素敵な夜をお過ごしください。
道の駅に戻って仮眠を取ります。本当は美しの塔でタイムラプス撮影とかしたかったんですが、それだけの準備をしてきていませんでした。そうだ、こんなに星が綺麗なところだったんです。失敗しました。(レンズヒーターを忘れてきていて、夜露がスゴすぎてとても撮影ができなかったです)
“α7R V ”SEL1635GM2 F2.8 15秒 ISO3200 焦点距離16mm
仮眠をとって、明け方3時半から活動開始。道の駅とオリオン座を撮ってみたら、ちょうど良い感じに流れ星が見えてバッチリ映っていました。
シャッターを切った直後に肉眼でも見えて、かなり明るい流星だったんですけど、写真に映るとこれくらいの大きさになるんですねー。拡大して見ると流星の光の色にグラデーションがついていてとても綺麗に映っています。
クルマの温度計によると外は気温4度。標高2000mを舐めていました。こんなに気温が下がるとは思っていなかったんですが、風がないので体感温度は15度くらい。
夜明け前に美しの塔まで来られました。ここで日が登るまでタイムラプス撮影。
竜王の住む城は再建されているようで、灯りが見えます。向こうには雲海も見えてるんですが、草原の向こうに歩くルートはありません。
そうだ、アルプス展望コースだったら、ここから歩いて10分くらいで行けます。日が昇ったら移動してみましょう。
足下の草原を見ると、なんと草むらは凍っていました。このあたりは零下になっているんですね。秋を通り越して冬を体験してしまいました。
ちなみに、このカットもSEL1635GM2です。最短撮影距離0.22m、最大撮影倍率0.32倍です。
“α7R V ”SEL1635GM2 F8.0 1/8 ISO100 焦点距離16mm
夜が明けてきました。太陽が顔を出した瞬間から気温があがっていくのがわかります。さほど厳しい寒さではないんですが、ゆるーく自然の力を感じる事ができました。
さて、陽も登ってきたことだし、アルプス展望コースまで行って見ようかな。
アルプス展望コースで断崖絶壁と言えば「烏帽子岩」というポイントがあるのですが、そこは本当に足がすくむところだったので、少し手前にある絶景ポイントへ。昨日のうちに目星をつけていたのですが、これは良いところを見られました。
雲海が山盛りだったところから、30分もかからずに雲海がすべて消えるまでのシーンをZV-E1のタイムラプス動画で撮影。
ソニー”α”には静止画のインターバル撮影と、S&Qのクイック録画と、新搭載でS&Qにタイムラプス動画というのが加わっています。
インターバル撮影と違って撮影直後に動画ファイルとして書き出してくれるのと、S&Qのクイック録画と違って4Kの場合は最高5秒間隔での撮影ができる点が違っています。
ただし、これはカメラ内の温度が上がるみたいで撮影途中で録画がストップしてしまう事態に。バッテリーを交換してモニターを展開して温度を下げることをして撮影を続けましたが、なるほど、そういう弱点もあったんですね。長時間撮影にはタイムラプス動画は向かないと聞いていたんですが、そういうことだったですねー。
実際に使ってみないとわからないことが多々あります。
さて、クルマに戻って車内の後片付けをして着替えて道の駅まで移動して、朝9時を待ちます。
9時になったら美ヶ原高原美術館に入場料1000円を払って入場します。目安として2時間くらいで回れるとのことなので、ちょうど良いくらい。
ここまできて、有名な美ヶ原高原美術館に入らないなんてもったいないですからね。
ガイドマップをもらって40分コースと30分コースの二つを合わせて回ることにして、モデルコース通りに行こうと思っていたんですが、これが大変面白くて、モデルコース以外のところも回り始めてしまいます。
これらの作品ですが、制作時には展示される場所とか計算に入れていないと思うんですけど、今日みたいな好天の時には作品映えすること山のごとし。青い空と白い雲のおかげで作品が超映えています。
もう、どの作品を観ても画になるので、おもわず、外周から片っ端から作品を観てはベストアングルを探して撮影する写真大会に。
撮ってきた全部の作品を紹介すると、とんでもない量になるので一部だけ。こちらの作品は「雲の墓標」という作品です。
墓標っぽく?雲が多めのアングル。
こちらは「風のスイング」です。青い空と雲の境目に作品を置いてみました。
作品を遠目に見ながら、近づいて作品タイトルを想像しながらタイトルを見る、という遊び。なかなか奇抜なタイトルの作品もありますが「なるほど」と思えるものが大半ですね。
こちらは「豊穣への賛歌 II」という作品です。むむ、どこが?というところですが、そのタイトルに行き着くまでのストーリーは音声解説でスマートフォンをQRコードにかざすと聞けます。
この黒いトウモロコシは傷んでいる展示物ではなくちゃんと意味があります。手入れが行き届いていてすごいなー。
「風に向かう王」です。正面から見るとかなり朽ち果てた感じになっているんですが、後ろ姿はまだまだ頑張っている感じに見えます。民は背中を見て王についていくんですね。
遠くから見てもすごい存在感のある作品です。展示されている作品の中でももっとも古い部類になると思うんですが1969年の「スズメヲウツノニタイホウモチダス」でした。スイスの方の作品で、これは実物を見ないと大きさが伝わらないかな。
これはある程度の年齢の方だとフジテレビのシンボル的に見えるかも。「ダイアモンド構造」という作品です。イメージしているよりもこじんまりとしていました。
小澤忠恭先生の大磯の写真を思い出します。「空相」というタイトルで、あとで調べて見ると仏教から来ているのかな? 一切のモノがすべて空であるということだそうです。
土台の鏡のおかげでこうした快晴の日には岩がそらに浮かんでいる感が引き立ちます。
「ロマンチスト」です。これ、どこかで見たことがある気がするんですが、やはりここに30年くらいまえに来ていて、印象に残っているんですかね。
“α7R V ”SEL1635GM2 F2.8 1/2500 ISO100 焦点距離16mm
これも見た記憶があります。「聖なるもののリビドー空へ」です。かなり記憶に鮮明さがあるので30年前とかではなく、ここ10年くらいの話だな。ググってみたら、謎が解けました。これ、都電荒川線の沿線にありましたね。荒川遊園地前駅で遊園地に行く途中にあるんだ。
こうして像が浮き立つように絞り開放で撮影。
“α7R V ”SEL1635GM2 F8.0 1/400 ISO100 焦点距離16mm
こちらは作品正面ではなく斜め下から撮影しています。もともと伸びている感がすごいんですが、さらに強調する画を探してみました。
園内はガラガラで、私がいた3時間にすれ違ったのは2組の方だけ、という状況だったこともあり、好きな様に作品を観て撮って楽しむことができました。
屋外展示が中心の美ヶ原高原美術館ですが、16-35mmの広角ズームレンズが撮影にもっとも適したレンズだと思います。(なんせ、近寄って撮影出来ますから)
今回の旅のダイジェストムービーです。手抜きではありませんが、今回はXperia 1 Vで新たに使える様になった「Video Creator」アプリを使って素材用意から完成まで1時間程度で作ってみました。
タイムラプス動画やクイック再生動画なども入っています。
一応、I型のSEL1635GMも持ってきていて比較撮影とかしていたんですが、もう、それよりもSEL1635GM2での撮影が楽しくて。。。
今度来るときは車中泊とかではなく、ホテルにノンビリ泊まって、1日かけて美術館巡りをしてみたいですねー。
デジタル一眼カメラα [Eマウント]用レンズ SEL1635GM2 |
ソニーストア価格: 346,500 円 税込 |
|||
発売日 | 2023年9月22日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:35,200円 3年ワイド/5年ベーシック:17,600円 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 期間限定 60回分割払い手数料0%(~1/31) |
|||
店頭購入 特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
★ソニーストア スペシャルコンテンツ「SEL1635GM2」買い換えご提案のご案内
【締切間近】高額カメラ&レンズ購入の大チャンス! ソニーストア『60回分割クレジット手数料0%キャンペーン』は10月15日10時まで!!
ソニーストアにて期間限定で『60回分割クレジット手数料0%キャンペーン』が10月15日10時で終了となります。 高額レンズやカメラボディを購入するチャンス到来です!欲しかったあのレンズが一括で払っても、60回分割で払って […]
【期間限定】高額カメラ&レンズを購入するチャンス! ソニーストアにて『60回分割クレジット手数料0%キャンペーン』開始! 10月15日10時まで
ソニーストアにて期間限定で『60回分割クレジット手数料0%キャンペーン』が行なわれます。 高額レンズを購入するチャンス到来です!欲しかったあのレンズが一括で払っても、60回分割で払っても同じ価格で手に入ります。 対象 […]
高額カメラ&レンズを購入するチャンス到来! ソニーストアにて『60回分割クレジット手数料0%キャンペーン』開始!
ソニーストアにて4月1日~5月31日10時までの期間限定で『60回分割クレジット手数料0%キャンペーン』が発表になりました。 高額レンズを購入するチャンス到来です!欲しかったあのレンズが一括で払っても、60回分割で払って […]
【これを読めば全てわかる!】16mmから35mmまでをカバーし、世界最小・最軽量を実現! F2.8広角ズームレンズ『SEL1635GM2』総まとめレビュー!
16mmから35mmまでをカバーし、世界最小・最軽量かつG Masterならではの高い解像性能を実現した、第2世代大口径F2.8広角ズームレンズ「SEL1635GM2」に関する当店の記事をまとめたページになります。 機能 […]