【レポート】予約販売開始直前 新型モデル『α7C II』『α7CR』のスペック徹底比較大会
明日9月2日(土)は15時から店頭セミナー、9月6日(水)10時からはソニーストアでの先行予約販売がスタートするため、現在、急ピッチで当店スタッフも新型カメラ「α7C II」と「α7CR」についての情報収集中です。
他社製カメラからソニーαに乗り換える際に、かなり複雑になってきているラインナップの説明からして難しいんですが、それらを整理して、新型モデルの特徴をカタログスペックを徹底分析してご案内したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
先月APS-Cセンサー搭載の”α6700″が発売になったばかりですが、矢継ぎ早にすぐにフルサイズセンサー搭載カメラが2機種発表になりました。
2020年発売の”α7C”の後継機種と言いたいところですが、たった3年とはいえ先代の”α7C”よりも8倍の高速処理を行う「BIONZ XR」搭載モデルだったり、昨年12月から登場したAIプロセッシングユニットを搭載していたり、形はコンパクトなフルサイズセンサー搭載カメラ”α7C”のままですが、有効画素数3300万画素の”α7C II”はもはや”α7 IV”のコンパクトモデルで、有効画素数6100万画素の”α7CR“は昨年末発売の”α7R V”のコンパクトモデルと言えるかと思います。
こちらはソニーさんのEマウントカメラのトップページになります。ズラッとソニーのデジタル一眼カメラのラインナップが揃っており、左から全部載せフラッグシップの”α1″、メモリー内蔵積層センサー搭載のスポーツ撮影向け”α9 II”、高画素モデル”α7R V”、高感度モデル”α7S III”、ベーシックモデル”α7 IV”、そしてコンパクトモデル”α7C II / α7CR“、VLOGCAM「ZV-E1」というラインナップ。
ソニー”α”ファンの方なら、それぞれの特徴もわかると思いますが、今、初めてソニー”α”のラインナップをご覧になった方にはどれがどういう位置づけなのか理解するのに時間がかかりそう。
こうして横並びにしてご案内しようとすると関係性がわからなくてラインナップの理解が難しくなりそうですが、個人的には今の”α”のラインナップってこんな感じなのかな?と、思えるモノがこちら。
価格を入れるとわかりやすいのですが、それぞれの上位機種と小型モデル的な位置づけを作ることができるかな、というラインナップです。”α1″と”α9 II”の関係だけちょっと違ったものになりますが、今回の”α7CR“と”α7C II”は単なる”α7C”からのモデルチェンジというものではなく、高画素機”α7R V”と、ベーシックモデル”α7 IV”のそれぞれのコンパクトモデルになります。
Vlogcamの「ZV-E1」もファインダーがないなどで動画専用機の様になっていますが、その分、小型軽量化されたモデルとも言えます。同じ1200万画素の高感度センサーを搭載したモデルとしては価格が約18万円も安くなっているなど価格もコンパクトになっています。
で、これでラインナップの説明が出来ればよかったのですが、昨年12月にAIプロセッシングユニットの搭載が始まりました。AIが被写体認識を行い人、動物、鳥だけではなく昆虫やクルマ、列車、飛行機なども被写体として認識をして「リアルタイムトラッキング」という被写体追従の際に、段違いに正確なAF追従をするようになりました。
従来からトラッキングAF機能というのが”α”に搭載されていて、被写体の形や色などを認識してAF追従をすることが出来てはいたのですがAIプロセッシングユニットが搭載されることにより誤認識することが激減し、AF追従中に別の被写体を追いかけはじめてしまうようなコトがほぼなくなりました。
トラッキングAFの信頼性が格段に向上していて、一度、これを味わってしまうともう他のカメラは使いたくなくなるほど。
そのAIプロセッシングユニットが上位機種から搭載されているのであれば良かったのですが、現時点では下位機種から搭載されていっているので、事情を複雑にしています。(^^;)
■AIプロセッシングユニット搭載モデル一覧
ストア価格 | 発売日 | センサーサイズ | 有効画素数 | 質量 | |
α7R V | 555,500円 | 2022.11.25 | フルサイズ | 6100万 | 723g |
ZV-E1 | 328,900円 | 2023.4.21 | フルサイズ | 1200万 | 483g |
α6700 | 218,900円 | 2023.7.28 | APS-C | 2600万 | 493g |
α7C II | 300,000円 | 2023.10.13 | フルサイズ | 3300万 | 514g |
α7CR | 450,000円 | 2023.10.13 | フルサイズ | 6100万 | 515g |
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こちらは昨年11月に発売されたAIプロセッシングユニット搭載モデルの一覧です。今回の”α7C II”と”α7CR“はいずれもAIプロセッシングユニットを搭載しています。”α7C II”についてはフルサイズセンサー搭載”α”の中で最安値のカメラになります。
上位機種の”α7 IV”にはAIプロセッシングユニットが搭載されていませんので、下位機種の方が性能が上なのに、価格が安いという逆転現象まで起こっていることになります。
以前の”α7C”がスタンダードモデル”α7 III”のコンパクトモデルという位置づけだったのですが、その価格差を比較したモノがこちら。
スタンダードモデル | コンパクトモデル | |
BIONZ X搭載モデル | “α7 III” 2018.3.23発売 284,900円 |
“α7C” 2020.10.23発売 262,900円 |
BIONZ XR搭載モデル | “α7 IV” 2021.12.27発売 372,900円 |
“α7C II” 2023.10.13発売 約300,000円 |
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α7 IIIとα7Cは2機種とも発売後に価格改定があったため発売当初とは違う価格になっている(当時はまだ税別表記でした)ものの、その価格差は税込みで22,000円の差額となっていました。
その後、発売されたBIONZ XR搭載の”α7 IV”と”α7C II”ですが、その価格差は約7万円と大きな価格差が付けられています。これだけの価格差がある上に、上位機種に搭載されていないAIプロセッシングユニットが搭載されているなど、価格面で見るととてもおトクなモデルになっているかと思います。
“α7C II”と”α7C”そして、本来の比較機種になるであろう”α7 IV”との主な違いは下記の通りです。
α7C II | α7C | α7 IV | |
ソニーストア価格 | 約30万円 | 262,900円 | 372,900円 |
発売日 | 2023.10.13 | 2020.10.23 | 2021.12.27 |
質量(バッテリー、 メモリー含む) |
約514g | 約509g | 約658 g |
画像処理エンジン | BIONZ XR | BIONZ X | BIONZ XR |
有効画素数 | 3300万画素 | 2420万画素 | 3300万画素 |
フォーカス測距点 | 位相差検出:759点 コントラスト:25点 |
位相差検出:693点 コントラスト:425点 |
位相差検出:759点 コントラスト:425点 |
オートフォーカス | リアルタイム認識AF (人物/動物/鳥/昆虫/ 車/列車/飛行機) |
リアルタイム瞳AF (人物/動物) |
リアルタイム瞳AF (人物/動物/鳥) |
ファインダー形式 | 0.39型235万ドット XGA OLED 最高120fps |
0.39型235万ドット XGA OLED 最高120fps |
0.5型368万ドット Quad-VGA OLED 最高120fps |
ファインダー倍率 | 0.70倍 | 0.59倍 | 0.78倍 |
液晶モニター形式 | 3.0型103万ドット 縦横比 3:2 |
3.0型 92万ドット 縦横比 4:3 |
3.0型103万ドット 縦横比 3:2 |
角度調整機能 | バリアングル | バリアングル | バリアングル |
Log/HLG/ S-Cinetone |
S-Log3/○/○ | S-log2 S-log3/○/× | S-log3/○/○ |
LUT-PPLUT | ○ | × | × |
α7C II | α7C | α7 IV | |
動画記録方式 | XAVC S XAVC S-I XAVC HS |
XAVC S | XAVC S XAVC S-I XAVC HS |
XAVC HS 4K記録 | 60p 4:2:2 10bit 60p 4:2:0 10bit |
– | 60p 4:2:2 10bit 60p 4:2:0 10bit |
XAVC S 4K記録 | 60p 4:2:2 10bit 60p 4:2:0 10bit |
30p 4:2:0 8bit | 60p 4:2:2 10bit 60p 4:2:0 10bit |
タイムラプス動画 | ○ | 非搭載 | 非搭載 |
記録スロット | SD UHS-II シングルスロット |
SD UHS-II シングルスロット |
SD/CFexpress Type A デュアルスロット |
手振れ補正 | 7.0段 +動画時 アクティブモード |
5.0段 | 5.5段 +動画時 アクティブモード |
ブリージング補正 | 〇 | 非搭載 | 〇 |
オートフレーミング | 〇 | 非搭載 | 非搭載 |
フレキシブル露出 | 調査中 | 非搭載 | 〇 |
LA-EA5 像面位相差AF対応 |
〇 | 非対応 | 〇 |
連続撮影速度 | 最高10コマ/秒 | 最高10コマ/秒 | 最高10コマ/秒 |
連写可能枚数 JPEG L XFINE |
1000枚以上 | 215枚 | 1000枚以上 |
RAW | 44枚 | 115枚 | 1000枚以上 |
RAW+JPEG | 35枚 | 86枚 | 1000枚以上 |
RAW(ロスレス圧縮)+JPEG | 20枚 | – | 1000枚以上 |
本体内充電 /USB給電 |
〇 USB PowerDelivery対応 |
〇 | 〇 USB PowerDelivery対応 |
静止画撮影可能枚数 ファインダー使用時 (モニター使用時) |
約530枚 (約560枚) |
約680枚 (約740枚) |
約520枚 (約580枚) |
実動画撮影時間 ファインダー使用時 (モニター使用時) |
約100分 (約105分) |
約140分 (約140分) |
約170分 (約175分) |
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一方的に”α7C II”だけが優れている!というわけではなく、上位機種の”α7 IV”と比較すると、多数の短所長所が見つかるかと思います。
コントラストAFの測距点が25点に激減しているので、どういうことだ!?という方もいらっしゃるかと思いますが、これは2022年11月発売の”α7R V”と同等の仕様になっています。従来と違い、AI被写体認識が優秀でもはやコントラストでの測距については25点あれば充分で、それ以上は必要がない、という流れになっているようです。
電子ビューファインダーの倍率については大きな進化をしています。以前の”α7C”では0.59倍というサイバーショットRX100M7並みのかなり小さなファインダー像になっていて、今時の”α7″シリーズの大型EVFとは比較になりませんでした。
これはEVFを配置するスペースの問題があって今回もパネル自体は同じサイズのモノが入っているのですが、輝度がアップしているのと、光学ブロックを新たに大きなモノを入れて実現しています。
搭載されている液晶モニターも今回は変更になっていて、”α7 III”→”α7 IV”と同様に4:3モニターから3:2アスペクトのモニターに変更されています。これによりモニターよりも上部のスペースを広く取ることが出来るため、そこでEVF光学ブロックの拡張ができ、0.59倍→0.7倍のファインダー倍率になっています。
ファインダー倍率 | アイポイント (最終光学面からの距離) |
アイポイント (接眼枠からの距離) |
|
α7C II | 0.70倍 | 22mm | 19.6mm |
α7C | 0.59倍 | 20mm | 17.5mm |
α6700 | 0.70倍 | 22mm | 19.4mm |
α7R V | 0.90倍 | 25mm | 21mm |
α7 IV | 0.78倍 | 23mm | 18.5mm |
α1 | 0.90倍 | 25mm | 21mm |
α9 II | 0.78倍 | 23mm | 18.5mm |
α7III | 0.78倍 | 23mm | 18.5mm |
RX100M7 | 0.59倍 | 20mm | 17.5mm |
※APS-Cセンサーについては0.65をかけて35mm判換算の画角に補正しています。
こちらは主なモデルのファインダー倍率、アイポイント距離を一覧にしたものになります。”α1″とか”α7R V”に搭載されている0.9倍のファインダーはかなり大きいファインダー像で見ることができます。目の前全部ファインダー像というサイズで、サイバーショットのものは穴の中に小さな映像がある、というイメージだったかと思います。
接眼部に固定焦点距離のサイバーショット「RX0 II」を押し当てて撮影して比較したものがこちら。
これでイメージがわくと良いのですが、”α6700″のものが、おそらく”α7C II”とほぼ同じ見え方をするものになります。直接比較しないと”α7 IV”と”α6700″のファインダー倍率はわからないかも(並べて比較するとやはり”α7 IV”の方が一回り大きくは感じます)
ファインダー倍率のアップで”α7C”の弱点はひとつ消えた感じがします。
なお、液晶モニターは同じ3.0型を搭載していますが、アスペクト比が変わっており3:2の方が表示される映像の面積が広くなります。4:3アスペクト比のモニターに3:2の映像を映すと上限に黒みが出来てしまうのですが3:2モニターなら前面表示が可能。
↑写真は”α7 IV”と”α7 III”の比較になるのですが、まさに同じことが”α7C II”と”α7C”で起こります。
「LUT-PPLUT」という項目がありますが、これは「ユーザーLUT」という機能で、Cinema Lineの「FX30」から搭載が始まった機能です。従来は撮影後に編集段階で変換していたLUTをあらかじめカメラに記憶させておいて撮影時に色変換をしてしまうという機能。
Vlogcamの「ZV-E1」にも搭載されているのですが、これが”α7C II”にも搭載されています。動画撮影においても強力な撮影機能を搭載していることがわかります。(”α7 IV”にはこれはありません)
“α7 IV”にあって、”α7C II”にないものと言えば、デュアルカードスロットと、CFexpress Type Aカードの対応になります。”α7C II”はSDカードスロットのみでUHS-IIまでの対応になります。
そのため、連写撮影枚数などでは”α7 IV”に分があるのですが、これはカメラボディのサイズが小さいがための仕方がない仕様と言えます。デュアルスロットで2枚挿ししてCFexpress Type Aカードに高速書き込みで連写し続けたい、という撮影をされる方は”α7 IV”を選択することになります。
ファインダーの位置もレンズ軸状にある”α7 IV”に対して、”α7C II”はレンジファインダーカメラ風にレンズ軸からずれたところにファインダーが位置しています。風景撮影などでは特にデメリットはないかと思います。撮影目的にオールマイティなものを求められる方は”α7 IV”で、特に気にならない方はより小型ボディで安価な”α7C II”を選ぶことが出来ますね。
“α7R V”からの新機能としては「フルタイムDMF」という新機能もあります。
フルタイムDMFというのはSEL70200GM2やSEL400F28GMなどの一部の望遠レンズに搭載されている機能でAF-SでもAF-CでもどのモードのAFを使っている時でもフォーカスリングを回すと瞬間的にマニュアルフォーカスになり、自由にフォーカスを操作できる機能です。
奥にある被写体を狙っているんだけど、手前にフォーカスが来てしまい、奥にフォーカスを持っていきたい。
逆に手前に被写体があるんだけど奥にピントが抜けてしまい、しかたなく手をレンズの前にかざして近くにAFをもってくる、なんてことをしたことがあると思いますが、そのときにフォーカスリングを回すだけでOK。
レンズの種類によらず、”α7C II”ではどのレンズででもDMF操作が利用できます。これが搭載されているのは現時点では”α7R V”と”α6700″と”α7C II”、”α7CR”の4機種だけとなります。特に不便を感じる機能ではないので、購入したら是非最初に「フルタイムDMF」機能を探して「入」にしておきましょう。
“α7 IV”の下剋上機能としては手振れ補正の段数もあります。”α7 IV”が5.5段補正だったものが、”α7C II”では7段の表記になっています。これまでの”α”で7段補正と掲載されているのは”α7R V”ただ1モデルだけでした。『高精度な手ブレ補正ユニットおよびジャイロセンサー』について製品の特長で説明があるのも”α7R V”以来なので、どうやら「ジャイロセンサー」で補正値が変わってくるようですね。
従来モデルの”α7C”と比較するのは気の毒なんですが、動画撮影時の機能がまだ発展途上だったモデルなので、”α7C II”では動画撮影時のアクティブモードにも対応するなど「やっぱり、それ、要るよね!」がすべて搭載されてきています。
こちらは旧型の”α7C”の背面になります。カタログスペックには記載がありませんが、この背面デザインも大きく変わります。
液晶モニターを開くときに利用するボディ側の切り欠き部分ですが、これが液晶モニター上辺右から右辺下に場所が変わりました。
これにより液晶モニター上辺のスペースにボタン配置をすることができるようになり、ここに「C1」ボタンを増設。さらに右手と左手とどちらで操作すれば良いのか迷ってしまうドセンターにあったMENUボタンが右に移動します。
先週末、久々に”α7C”を使って、あれ?こんなことになっていたんだっけ?という欠点がことごとく手当されている感じです。
さらに上面を見ると前ダイヤルが増設されていたり、モードダイヤルが静止画&動画&スロー&クイックを独立させたメゾネットタイプの二階層モードダイヤルになっていたり、露出補正ダイヤルの数値が消えてカスタマイズ可能なダイヤルに変更されていたり、全部、最新の”α”の機能を取り込んだものになっています。
シャッターボタンの大型化というのも盛り込まれています。言われるまで気がつかなかったんですが、ほんとだ、比較してみるとシャッターボタンが一回り小さいんですね。
人によっては指の腹で押せずに爪先で押し込んでいた、という方もいらっしゃったようですが、これが”α7″シリーズと同等のボタンサイズに変更されるようです。
その他、端子類の配置も見直されていて、特に外部モニターと接続するマイクロHDMIケーブルはバリアングル液晶を動かすときに”α7C”では干渉しやすい場所にあったものがボディ前側に移動しているためケーブルに干渉しにくいように工夫されています。
“α7 IV”から小型軽量化されただけのボディになっているわけではないのが”α7C II”と言えるかと思います。
その”α7C II”の上位機種、というよりは”α7R V”の小型モデルとなるのが”α7CR“になります。”α7C II”の多画素バージョンというよりは、”α7R V”の機能を搭載した小型モデルなんですが、ハードウェア的なモノはここまで説明してきた”α7C II”と共通のものがほとんど。
ここでは”α7C II”と”α7R V”との差分に注目していきたいと思います。
“α7C II”と”α7CR“の差分で一番大きな差が6100万画素センサーになります。手振れ補正性能は7.0段で”α7R V”も”α7C II”も”α7CR“も同じ表記になるのですが、働きは別物になるとのこと。3300万画素のセンサーの手振れ補正と6100万画素センサーの手振れ補正では求められる精度が段違いなんだそうで、同じ7.0段補正でも精度はRシリーズの方が難しい事をしているという話です。
連写性能は秒8コマになり、”α7C II”や”α7R V”にやや劣るのですが、これはハードウェアの制約があってのことなんだそうです。
6100万画素センサーですが、これはAPS-Cサイズにクロップしても2600万画素あるので、考えようによっては”α6700″を内包したようなカメラとも言えます。
ピクセルシフトマルチ撮影も”α7C II”にはなくて”α7CR“に搭載される機能になります。
ご存じの方にしてみたら、この小型サイズのボディにピクセルシフトマルチ撮影機能まで搭載してきたの!?というところですよね。私もびっくりです。
ピクセルシフトマルチ撮影は三脚固定をして使う機能になります。カメラのセンサーを1画素ずつずらして撮影を行い、より高精度な写真撮影を行うもの。撮影後にImaging Edge Desktopを使って現像して高解像度写真データを生成します。
6100万画素のCMOSセンサーですが、表面にはRGBの3原色のフィルターがあり1画素で判別できるのは1色のみ。それを1画素ずつずらして4枚撮影する事で6100万の全画素にRGBのデータが揃うように撮影をしています。びくセルシフトマルチ撮影には16枚のモードもあり、こちらでは2億4080万画素のRGB全色のデータ撮影が可能。生成されるRAWデータは1枚で約2GBものサイズになるとされています。
この機能が搭載されているのはRシリーズの機種のみ。”α7C II”には搭載がありません。
ということで、”α7C II”と”α7CR“、そして上位機種”α7R V”との比較をしたモノがこちらになります。
α7C II | α7CR | α7R V | |
ソニーストア価格 | 約30万円 | 約45万円 | 555,500円 |
発売日 | 2023.10.13 | 2023.10.13 | 2022.11.25 |
質量 (バッテリー、メモリー含む) |
約514g | 約515g | 約723g |
画像処理エンジン | BIONZ XR | BIONZ XR | BIONZ XR |
有効画素数 | 3300万画素 | 6100万画素 | 6100万画素 |
APS-Cクロップ時 | 1400万画素 | 2600万画素 | 2600万画素 |
ISO感度 | 100-51200 | 100-32000 | 100-32000 |
ファインダー形式 | 0.39型235万ドット XGA OLED 最高120fps |
0.39型235万ドット XGA OLED 最高120fps |
0.64型943万ドット XGA OLED 最高120fps |
ファインダー倍率 | 0.70倍 | 0.70倍 | 0.90倍 |
液晶モニター形式 | 3.0型103万ドット | 3.0型103万ドット | 3.2型209万ドット |
角度調整機能 | バリアングル | バリアングル | 3軸チルト |
動画記録時最高解像度 | 4K | 4K | 8K |
Log撮影/HLG/S-Cinetone | S-Log3/○/○ | S-Log3/○/○ | S-Log3/2/○/○ |
ピクセルシフトマルチ撮影 | 非搭載 | 〇 最大2億4080万画素 |
〇 最大2億4080万画素 |
α7C II | α7CR | α7R V | |
像面位相差AF測距点(フルサイズ) | 759 | 693 | 693 |
像面位相差AF測距点(APS-C) | 713 | 693 | 693 |
位相差AF画面カバー率 | 約94% | 約79% | 約79% |
手振れ補正 | 7.0段 | 7.0段 | 8.0段 |
AI被写体認識 |
搭載 | 搭載 | 搭載 |
RAW撮影時 高感度ノイズ低減オフ |
× | 対応 | 対応 |
LA-EA5 像面位相差AF対応 |
〇 | 〇 | 〇 |
可視光 IRセンサー | × | × | 〇 |
HDMI端子 | マイクロHDMI | マイクロHDMI | Type A |
メディアスロット | SD UHS-II × 1 | SD UHS-II × 1 | SD UHS-II × 2 or CFexpress Type A × 2 |
連続撮影速度 | 最高10コマ/秒 | 最高8コマ/秒 | 最高10コマ/秒 |
連写可能枚数 JPEG L XFINE |
1000枚以上 | 320枚 | 1000枚以上 |
RAW | 44枚 | 36枚 | 583枚 |
RAW+JPEG | 35枚 | 32枚 | 184枚 |
RAW(ロスレス圧縮)+JPEG | 20枚 | 15枚 | 159枚 |
.
「RAW撮影時 高感度ノイズ低減オフ」という項目がありますが、これも”α7C II”にはなくて”α7CR“に搭載された差分の機能になります。
これは星景撮影時に星をノイズと間違えて消してしまう問題を解決するためのもので”α7R V”に搭載されていた機能。”α6700″にも搭載されているのですが、”α7C II”には非搭載となっています。
別売りのアクセサリーとしてグリップエクステンション「GP-X2」も発表になっていて、希望小売価格22,000円にて発売されるのですが”α7CR“にはこれが同梱されるとのこと。本体価格は45万円前後と発表されていますが、グリップエクステンション代が内包されているので実質43万円相当、という見方ができるかも。
グリップエクステンション「GP-X2」は質量が約75g。装着したままで三脚装着、バッテリー交換が可能。装着したままでも床に自立する設計になっています。”α7C II”と”α7CR“の専用設計になっていて、従来モデルの”α7C”には使用することができないのでご注意ください。
“α7C II”と”α7CR”の共通項としては5GHz Wi-Fiに対応しています。スマートフォンへの転送も5GHzを使うと超スピーディーになるので購入したらすぐにWi-Fi設定は5GHzに切り替えるのがオススメ。USB Type CはUSB PDに対応しているのと、SuperSpeed USB 5GHzに対応しているのでPCが対応していれば4K 30fpsでのUSBストリーミングが可能。
それと変わった機能としては「メニュー拡大機能」というものが搭載されていて、機能をオンにすると「C1」ボタンを押すとメニューが拡大表示になるそうです1.5倍、2倍、2.5倍の大きさになり小さな窓から大きな画面をのぞいている感じで画面をスワイプしながら見る様な動作で使えるそうです。老眼向けなのかどうか、私も少し気になるところです。
製品発表と同時に”α7C II”と”α7CR“ユーザーさん向けのレンズキャッシュバックキャンペーンも発表になっています。SEL2070Gなどの広角ズームレンズがラインナップされているなど嬉しいラインナップなんですが、キャッシュバック額が15,000円~20,000円とやや大きめの金額設定になっているのも嬉しいところです。
こちらも合わせて要チェックです。
“α7C II”はボディのみで30万円前後、ズームレンズSEL2860付属のレンズキットが33万円前後での発売になる予定です。”α7CR”はボディのみで45万円の市場価格予想となっています。
ソニーストアでの予約販売は来週火曜日の9月6日(水)10時からスタート。ショールームでの展示は今週土曜日の9月2日からです。
当店は9月6日(水)9時30分より特別早朝営業を行います。ご出勤の前に予約オーダーを希望される方は是非、ご利用ください。
製品についての詳細情報は入り次第、当店ホームページ、blogにて逐次報告いたします。
デジタル一眼カメラ ILCE-7CM2 |
ソニーストア価格: 295,900 円~ |
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発売日 | 2023年10月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:29,700円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:15,400円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
デジタル一眼カメラ ILCE-7CR |
ソニーストア価格: 449,900 円 |
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発売日 | 2023年10月13日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:45,100円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:23,100円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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