【レビュー】Vlogサブカメラにも最適! 新型VLOGCAM『ZV-1F』ショールーム実機レポート
ソニーストア銀座で先行展示がスタートした新型VLOGCAM「ZV-1F」の実機を触らせてもらってきました。
スペックで見るだけでは伝わらない、このカメラの魅力を紹介したいと思います。もしかすると、これは往年のアクションカム的なカメラとして使える様な気がします。
こんにちは、店員佐藤です。
ソニーストア銀座の4Fにある「α PLAZA」では、そのときどきの話題のカメラが入口近くのメインテーブルに飾られます。先日はCinema Lineカメラ「FX30」と業務用カメラの一群が飾られていたのですが、今日はVLOGCAMシリーズがズラッと並び、ZV-E10、ZV-1、そして新発売のZV-1Fがそろい踏み。
ホワイトカラーモデルと、ブラックカラーモデルでそれぞれ対をなして展示されている豪華ラインナップになっていました。
こちらが「ZV-1F」のホワイトとブラックです。本当はシューティンググリップが装着された状態で展示されているところを、外してから並べているのですが、そのシューティンググリップの装着状態で持った感じが「かる!」と叫んでしまいそうなほど。
ZV-1と比較すると本体のみ重量で267g→229gという違いはあるんですが、体感上の違いはそれ以上。金属が入っている感があるのと、全部プラスチックじゃないか感の違いというのか、カメラの中にかなり空洞があるんじゃないか?という軽さになっています。
この感覚、昔、ソニーのカメラで感じたモノがあったよなー、なんだっけなー、と、思い出したのはアクションカムでした。アクションカムも小型軽量化されまくったカメラで肉をそぎ落としたカメラでした。アクションカムのどのモデルを手にしても金属感は感じられなかったと思うのですが、それと同じ感じがします。
そして、電源を入れたときの起動速度もマッハです。押した瞬間に液晶画面に映像が映ります。
ZV-1では沈胴ズームレンズになっていて、電源を入れると一拍おいてからウイーンとレンズがせり出してきて、電源をオフにすると三拍くらい置いてからレンズを収納する動作をしますが、ZV-1Fはそうした稼動部分がないので瞬間的にオンオフができます。
電源オン時はまだしも、撮影が終わったときに電源オフにして、レンズが収納されるのを待つ時間ってまどろっこしく感じるときがあるんですよね。それがなくスパッと電源のオンオフができるのは、お手軽感がすごいです。
ちなみに液晶画面を閉じたり開いたときに電源連動するオプションもあるので、バリアングル液晶の操作だけで撮影ができるようになるのは新感覚かも。
この20mm単焦点レンズこそが「ZV-1F」の魅力でもあるんですが、レンズには40.5mm径のフィルターが装着できます。可変NDフィルターを装着したり、派手にアクション的な撮影をするのであればMCプロテクターをつけておくと良いかも。
レンズバリアもついていないため、レンズ保護のためには付属のレンズキャップを使います。
こうしてシンプル構造だと壊れにくい作りにもなっているはずで、タフな撮影にも持ち運べそう。これで防水仕様だったらさらに安心感があったんですけどね。w
メニュー画面はBIONZ XR非搭載モデルでは初の新UIメニュー搭載モデルになっています。α7S3で初採用になった新メニューは8倍高速化されたというBIONZ XR搭載モデルでないと利用ができないものと思っていたのですが、BIONZ XRでなくてもこうして新メニューが使えます。
しかもこれ、タッチ操作で設定が変更できます。ZV-1ではこれはできません。
画面操作がちょっと小さいので、老眼が厳しくなってきているお年頃には操作がちょっと厳しいモノがあるといえばあるんですが、まだ頑張れば操作はできます。
このメニュー画面は撮影時のタッチパネルから呼び出しはできないんですが、背面にあるメニューボタンの位置を覚えてしまえば、自撮りしているときに、レンズ面側から操作をすることもできます。
なるほど、操作性の統一感があるのでα7S3やα1、α7 IVで本気撮りをするんだけど、その道中のエピソードなどはサブカメラで簡単に撮っておきたい、とかいうのに良いかも。α7S3とかα1が登場した時に、α7R4とかα7III、ZV-E10などと行ったり来たりするとメニューの階層が違っているので混乱していましたが、新メニューで揃えられるのはいいですね。
そして、こちらは撮影時の画面です。画面の隅にアイコンが並びますが、これがすべてタッチ操作できるようになっていて、タッチしたところで設定操作ができるようになります。
便利な反面、これらの操作ボタンは表示されっぱなしで消せない、と、聞いていたのですが消せました。
画面の左上の指タッチアイコンを押すと。。。
ご覧の通り、シンプル画面になります。
再び左上のタッチ操作アイコンをタップすれば操作ボタンが表示されます。操作アイコンですがこうやって表示したり消したりが可能です。
動画のセルフタイマー機能も初搭載。撮影画面のメニューアイコンにあるので試してみると、by鳳雛の指定と「1回のみ」という選択ができます。
自撮りするのは今回だけで、次のショットはまた普通に撮るよ、というときは「1回のみ」を選んでおくと、次の時はセルフタイマーが働かないと言う動作になります。
セルフタイマーあるあるですが、普通にシャッターを切ったつもりが10秒のセルフタイマーが働いてしまり、シャッターが切れなかった、というのをどなたも経験していると思いますが、それをこうして防いでくれる仕組みがあるわけです。
セルフタイマー動画を使うと3秒間のカウントダウンの後に、画面に赤枠がついてREC中の案内をしてくれるようになります。
これらの操作はすべて自撮り状態のときにタッチパネルで操作指定することが可能。見れば分かるというか操作はスマートフォン並みを目指しているのがわかります。
「クリエイティブルック」というソニーの最新のフィルター機能も搭載しています。これもα7S3でBIONZ XR搭載と同時に初登場の機能でした。BIONZ XRだけの機能かと思っていたのに、これも「やればできることだったのか」という感じです。
VLOGCAMでクリエイティブルックが使えるのはZV-1Fが初めての機種になります。
クリエイティブルックは従来のクリエイティブスタイルに変わって搭載されるソニーの画作りのプリセットです。全10種類のルックが用意されていて、しかもそれの設定項目が従来よりも種類が増えて調整幅も増量されているルック。
↑これは「NT」というルックで、元はナチュラルの略なのかな? クリエイティブスタイルでは「ビビッド」「ポートレート」「風景」」と、そのものズバリのスタイル名になっていましたが、クリエイティブルックでは「こういうシチュエーションではこれ」という風に使い方がよくわからないようにするためにわかりにくいルック名になっていると聞いています。
自分で10種類のルックをあててみて、イメージに合うモノを使って欲しい、というソニーさんからの願いがこもった機能になっています。
SHはソフトハイキーです。天気の悪い日に写真散歩に行ったときに、よくわからない天気にしてしまうのに役に立ちます。
暗くならない写真が撮れるようになるので、もう、これをデフォルトで使う人とかもいそう。
モノクロ、セピアなどもプリセットに用意されています。わかりやすいルックなので、昔風のカットを撮る、というときに簡単に演出ができます。
いや、しかしスゴいな、α7S3やα1と同じ機能がZV-1Fに搭載されているなんて。軽自動車なんだけど、最新のIT機能が満載になっている感じです。
なお、この「クリエイティブルック」もタッチパネル操作ですべての機能設定が行えます。細かく用意されている設定値も項目を選んで、それぞれの値を大きなプラスマイナスのアイコンで変更できます。
自撮りして自分の姿と背景を映し出している状態でルックを調整することができます。至れり尽くせりです。
ちなみに写真の撮影モードはRAWが搭載されていません。JPEG記録のみという割り切りをしているのですが、これは「美肌効果」などをストレスなく設定して使える様にするためなのかもしれません。
従来モデルのサイバーショットなどにも「美肌効果」機能は搭載されているのですがRAW撮影にするとグレーアウトして使えなくなってしまいます。RAWでは撮影出来ないけどJPEGなら利用可能、とかそういう使いにくくなる部分を排除するためにRAW撮影ができなくされているのかな?という気がします。
当店では顔出しのビデオ会議とかはほとんどありませんが、YouTubeでの動画配信を最近になって始めているので、これをこっそりと使ってみたいとみようかと思います。
そして、これもZV-1Fの最大の魅力のひとつだと思うんですが、単焦点20mm画角のおかげで手振れ補正アクティブの際のクロップ領域が大きく取られても問題のない撮影ができます。
まず、こちらはZV-1Fの手振れ補正オフの状態での自撮り撮影の様子です。動画撮影モードで、手振れ補正切り、シューティンググリップに載せたZV-1Fを自分の手で取って撮影しています。
16:9のワイド画角ですが、すごい広く撮れます。
歩きながら撮影したりせずに、その場で立ち止まって静止している状態であれば、これで撮りまくれます。
こちらはZV-1Fの手振れ補正機能アクティブを使って自撮りしているところです。撮影条件は上のZV-1Fの手振れ補正なし状態と全く同じです。
画角が狭くなって、やや自分の姿が大きく見えてしまいますが、これは画面を拡大して周りに余白を作って手振れ補正を行っているためです。余白の部分を使って手ブレ補正を行う、というわけです。
これでもかなり画角は広めです。
続いてこちらは兄貴分のZV-1を使って自撮りしているところ。手ブレ補正は切りにしています。ズームレンズのワイド端である24mm画角を使っていますが、これだとZV-1Fの20mm手振れ補正アクティブの時と画角がほぼ一緒です。
広角24mmのZV-1で手振れ補正アクティブを使ったときの画角がこちら。
おじさんの顔がこれだけ拡大して撮影されるのはかなり厳しいです。ZV-1Fの魅力のやはりナンバーワンは単焦点20mmレンズを搭載していることに尽きそうです。
再び、ZV-1F(写真左)と、ZV-1(写真右)の比較です。電源を入れて撮影する際にこのズームレンズの繰り出しに時間がかかるところがZV-1Fは瞬時対応です。実機で試したら、すごく欲しくなってきました。
本体正面にあるアクセサリーシューですが、ZV-1Fはコールドシューで電源や信号のやりとりはできない仕様になっています。ZV-1はマルチインターフェースシューで、デジタルインターフェース対応のため、最新のデジタルインターフェース搭載のガンシューティングマイクまでそのまま使えます。
あと、モード切り替えボタンの動作も変わっています。ZV-1ではモード切り替えボタンを押すと、画面の中でどのモードに切り替えるのかアニメーション表示されるんですが、ZV-1FはZV-E10同様に、ボタンを押すたびに「写真」「動画」「スロー&クイック」の3つのモードが繰り返し切り替わります。
はっきり言って、断然、この方が便利でZV-E10を持って、山歩きに行ったときは、これで本当に写真も動画も1台にまとめられると思っていました。それがより手軽な「ZV-1F」で実現するってすごい。
コールドシューなのでアクセサリーシューから音声信号をカメラに伝送することはできません。外部マイク「ECM-G1」を装着する際はマイク付属のステレオミニ端子ケーブルでアナログ接続をすることになります。
これはこれで小さいカメラなのにもかかわらず、動画の本気撮り度が上がって良いかも。
そうそう外観的にそれっぽく見せるのにはケージを取り付けてしまうというのもありです。ZV-1用のケージが当店にあるので持ってきてZV-1Fに装着してみようと思ったんですが、どうやらレンズの外径サイズが違っている様で、六角レンチで締め込んでも固定ができませんでした。
ZV-1F用のケージが発売されるのを待たないといけなさそうです。
ZV-1Fのためだけに開発されたアプリ「Imaging Edge mobile plus」が用意されていて、本日時点ですでにGoogle Playにて配信がスタートしています。
利用できるのは現時点ではZV-1Fの1機種のみではあるんですが、どなたでもアプリのダウンロードは可能です。
こちらがアプリのダウンロード画面です。
今のところ、ZV-1F以外のカメラとはつながらないのでアプリをインストールしても接続できるカメラがありません。
ZV-1Fがあると操作画面に移れます。
出来る事は従来の「Imaging Edge Mobike」と変わりはなさそうですが、操作画面が明るい基調の画面になり操作ボタンが大きくなっている感じですね。
α7 IV同様の専用設計になっている感じで、これは使いやすいかも。
以上、ソニーストア銀座でのショールーム実機レポートでした。
何回か私もアクションカムでやったことがありますが、山行のときのVlog撮影のためのサブカメラに使うのが楽しそうです。ここぞ、というメインの撮影場所では”α”を使えば良いわけですが、その道中を手軽にスナップ感覚で動画撮影して行くのによさそう。
このサイズでなんとS-Log撮影も出来るようにしてくれているので、”α”で撮影する本編に合わせて?フォーマットを揃えて撮影ができそうです。
なんせ、稼動部分が少なく壊れにくそうな運用ができる感じがいいですよね。”α7S3”以降の新UIメニュー搭載機のサブカメラとして動画撮影をしてみよう、という方にオススメのモデルです。
フィルター径40.5mmのものが利用できるのもポイントです。動画撮影なら可変NDフィルターを用意しておくと晴天時でも撮りやすくなるかと思います。
ソニーストアの先行予約販売は10月19日(水)10時から。是非、ご検討になってみてください。
デジタルカメラ VLOGCAM ZV-1F |
ソニーストア価格: 82,500円 |
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発売日 | 2022年10月28日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:8,800円 3年ワイド/5年ベーシック:4,400円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
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