『PlayStation VR2』やSUVタイプの試作車両『VISION-S 02』が発表に!ソニー『CES 2022 デジタルプレスイベント』製品情報まとめ
日本時間の10時より海外にてソニーのデジタルプレスイベント「CES 2022」が開催されました。
「共に作る未来の新しいエンタテインメント」をテーマに、クリエイターを支え、ユーザーに近づくさまざまな技術や取り組みが紹介されていましたので、その様子を簡単にまとめてご案内したいと思います。
■VISION-S
こんにちは、店員よねっちです。
CES 2022では、新たなフォームファクターとしてSUVタイプの試作車両(VISION-S 02)が発表になりました。この車両は、プロトタイプVISION-S 01と共通のEV/クラウドプラットフォームを採用しながら、広い車室空間によって7人乗車も実現。VISION-S 01とともに、価値観が多様化する社会での様々なライフスタイルへの対応を推進していくそうです。
また、ソニーはモビリティ体験の進化や提案を今後さらに加速させるため、事業会社「ソニーモビリティ株式会社」を2022年春に設立し、EVの市場投入を本格的に検討していくとのこと。
この新会社では、エンタテインメントロボットのaibo、ドローンのAirpeak、さらにモビリティの進化へと貢献するVISION-Sといった、AI・ロボティクス技術を最大限に活用した事業を中心に、様々な領域において新たな価値創造を行っていくとあります。
SONYの自動車メーカーへの新規参入は非常に楽しみなニュースですね!
★ソニー ニュースリリース「VISION-S CES 2022出展、新たなフェーズに向けて」
■PlayStation VR2
PlayStation 5製品関してはPlayStation 5向け次世代バーチャルリアリティシステム「PlayStation VR2」と、新しいVRコントローラー「PlayStation VR2 Senseコントローラー」が発表になりました。
こちらはPS4への対応などについては現時点で記載がなく、今のところ完全PS5向けの製品という事になりそうです。
■精細な映像表現
「PlayStation VR2」ではPS5の革新的な技術に加えて、高精細なビジュアル、新しいセンサー機能、トラッキング性能の進化、そしてケーブル1本でPS5に接続できる点など、次世代のVRにふさわしい進化を遂げています。
ディスプレイは待望の4K HDRに対応。さらに110度の視野角、フォービエイテッド・レンダリング(プレイヤーの中心視野ほど高解像度に、そして視野の外側にいくに従い低解像度で描画する手法)により、高品質な映像が楽しめるようになっているとのこと。
また、有機ELディスプレイを採用しており、片目あたり2000×2040の解像度と、90/120Hzの滑らかなフレームレートを実現しています。
■ヘッドセットによるコントローラーのトラッキング
PlayStation VR2ではインサイド・アウト・トラッキングを採用し、VRヘッドセットに搭載したカメラを通じて、プレイヤーとコントローラーをトラッキング。本体以外のカメラを必要とすることなく、プレイヤーの動きや向いている方向がゲーム内に反映されます。
■新しいセンシング機能
視線トラッキング、ヘッドセットフィードバック、3Dオーディオ、そして革新的なPlayStation VR2 Senseコントローラーを組み合わせた「PlayStation VR2 Senseテクノロジー」では、驚くほど深い没入感が生み出されるそう。
ヘッドセットフィードバックは、プレイヤーがゲーム内のアクションから受ける感覚を増幅させる新たな機能になります。これは、ヘッドセットに内蔵したひとつのモーターの振動によって触覚要素を加えるもので、たとえば、緊迫した場面でのキャラクターの脈拍の上昇や、キャラクターの頭の近くを物体が通過する際の衝撃、キャラクターがスピードを上げて進む際の車両の推進力など、プレイヤーとゲームの世界をより近いものにします。
さらに、この新たな没入感に、PS5に搭載したTempest 3Dオーディオ技術が加わることで、より臨場感のあるゲームプレイが行えます。
■視線トラッキング
視線トラッキング機能によって、PlayStation VR2がプレイヤーの目の動きを検知し、特定の方向を見ただけで、ゲームキャラクターを操作することもできます。プレイヤーとゲームキャラクターとのインタラクションがより自然に、かつ直感的なものになることで、感情の高まりや表情の豊かさなど、ゲームにおけるリアリズムを新たなレベルに引き上げます。
このようなPlayStation VR2の進化に、PlayStation VR2 Senseコントローラーのハプティックフィードバックやアダプティブトリガーが相まることで、より直感的にゲームを感じ、ゲームとインタラクトすることが可能になります。
PlayStation VR2 Senseコントローラーについては先行して情報が公開になっていますので以下の記事をご参照ください。
☆当店blog 2021.3.19「何だこれは?!『PS5』向け新型VRコントローラーの詳細が明らかに!」
■PlayStation VR2の専用タイトル「Horizon Call of the Mountain」
そしてPlayStation VR2の専用タイトルとしてPlayStationで最大級の人気を誇るシリーズ『Horizon Call of the Mountain』が公開されています。Horizonといえばその映像の美しさが非常に話題になったタイトルですので、PlayStation VR2でその世界観がどのように表現されるのか気になる所です。
こうしてみるとPlayStation VR2は先代モデルからかなり改良されているのが分かります。まだデザインや価格などは明らかになっていませんが、また詳細が発表になったら随時こちらのblogにてご案内していきたいと思います。
☆PlayStation blog「PlayStation VR2およびPlayStation VR2 Senseコントローラー──PS5で実現する次世代のVRゲーム」
■Mini LEDバックライトを採用したBRAVIA XR 8K・4Kテレビ
2022年モデルの新型ブラビアとして、認知特性プロセッサー「XR」を搭載したテレビBRAVIA XRに、Mini LEDバックライトを採用した新機種が登場します。
ソニー独自の信号処理技術が実現する精密なバックライト制御により、大画面の隅々まで深い黒と輝く光を繊細に映し出し、奥行き感のある映像と立体的な音響が一体となった臨場感あふれる映画視聴やゲームプレイ体験がたのしめるそうです。
ちなみにこのMini LEDというのは従来のソニーの直下型LEDパネルのLEDをさらに細分化したものになります。どれくらい細分化されたのかはイメージ映像でみたイメージでしかわからないのですが、数の上では20倍以上の数になっているように見えます。
テレビ上部には「BRAVIA CAM」というカメラ機能も搭載。これにより音声操作だけではなくジェスチャー操作メニューを呼び出したり電源を切ったり、といったことが行えるようです。こちらも日本での正式発表が楽しみですね。
☆当店blog 2022.1.5「海外にて『BRAVIA XR』2022年モデルラインナップ発表」
■Crystal LED Theater
■バーチャルプロダクション:クリエイターのビジョンを実現する新しい映像制作
バーチャルプロダクションは背景映像と実物をリアリタイムで合成する技術のことです。これにより場所や天気、時間など撮影時の様々な制約から解放されます。
高精細、高コントラストかつ豊かな色再現性で背景映像を映し出すCrystal LEDと、高い解像力と繊細な描写を実現するシネマカメラ「VENICE」の組み合わせは、クリエイターの創造性を刺激し、新たな映像表現の自由度を高める一端を担っています。
■スポーツエンタテインメントの未来
審判判定補助サービスや放送映像にビジュアル効果を追加するサービスで、スポーツ界のイノベーションを推進するグループ会社 ホークアイは、昨今、新たなトラッキング&データビジュアライゼーションシステムの導入を進めています。このシステムは、迅速かつ正確に試合のライブ映像から選手やボールなどの物体の動きを捉え、骨格情報やプレーデータを収集、プレー内容のバーチャルリクリエーションも実現します。
一方、ファンエンゲージメントの取り組みとして、ソニーはマンチェスター・シティ・フットボール・クラブと、実世界と仮想空間を融合した次世代のオンラインファンコミュニティ実現に向けた実証実験を行うそうです。この実証実験においても、ソニーの画像解析技術やセンシング技術に加えてホークアイのトラッキングシステムを活用し、世界中のスポーツファンを魅了する新たなエンタテインメントの創出を目指すとあります。
■宇宙感動体験の創出を目指すSTARSPHERE(スタースフィア)
ソニーは、東京大学、JAXAとともに宇宙感動体験の創出を目指すプロジェクト「STARSPHERE」を推進しています。本プロジェクトの下、2022年度の打ち上げを目指すソニーのカメラ機器を搭載した超小型人工衛星のモックアップを初展示します。
操作シミュレータを活用し、ユーザーが意図したカメラワークで地球や星々を撮影することができるそうで、「STARSPHERE」は人々に宇宙の視点を解放することで、新たな価値観や感動体験の創出を目指すとともに、様々なクリエイターやパートナーとの共創を進めていくとのことです。
■360 Reality Audioによるライブパフォーマンス配信
立体的な音と映像を組み合わせて超臨場感のある体験をお届けする、David Bowie(デヴィッド・ボウイ)による360 Reality Audioのライブパフォーマンス「A Reality Tour in 360 Reality Audio」を、現地時間1月6日(木)16時(日本時間1月7日(金) 9時)に配信予定とのこと。360立体音響技術で臨場感と没入感を体験できます。
以上、ソニーのデジタルプレスイベント「CES 2022」のまとめでした。今年もSONYらしい面白い新製品の登場を予感させるものになっています。今後の発表が待ち遠しいです。
☆ソニーグローバル「ソニースクエア Sony@CES2022」はこちらから
★ソニー ニュースリリース「VISION-S CES 2022出展、新たなフェーズに向けて」