【Tips】SmartWatch 3 『SWR50』を最新Xperiaと一緒に使ってみよう
今回はまた例によってちょっと懐かしいマニアックなネタです。2014年発売のXperiaブランドのスマートウォッチ「SWR50」なんですが、私はまだ使っています。
メーカーサポートはとっくに終わっていて、Googleでのサポートも終わっているバージョンなんですが、なんとかまだ使える手段が残されていたので、それを試してみました。まだお使いの方のための情報というより、数年経って、次のスマートフォンへの乗り換えをした自分への備忘録としてレポートしたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
昨年12月に「Xperia PRO-I」へ乗り換えました。もう、これが大満足です。今まで不便に思っていた部分が全部なくなっている、自分としては理想のスマートフォンがやっと手に入った感じです。メリットを10個あげてみろ、と言われたらすぐに20個くらいは出てきます。
- センターカメラ
隅にカメラがあるのではなくボディセンターにレンズがあると感覚的にレンズの位置が把握しやすい - フルボード
放熱性抜群!冬場と言うこともありますが本体の熱があってカメラ機能に制限が出るというメッセージは今のところ一度も出たことがありません。好きなときに撮影ができます。 - 動画と静止画の2つのハードウェアボタン搭載
側面にある2つのボタンにVideoGraphyとPhotoGraphy PROが割り振れるので最初からどちらを撮るのかで使い分けられます。快感。 - 120P動画撮影&120Pディスプレイ再生
120p撮影と再生モニターを同時搭載している機器ってソニー製品初!? α1やα7S3の120P撮影動画のモニターにもなります。 - PhotoGraphy Proでの撮影
シャッター音を消して撮影出来ます。グルメ撮りなども周りに不快な思いをさせずにできます。 - Bluetooth通信のパワーアップ
どうも信号が強めに出るのか改札を通るときもタッチせずに済むし、玄関に装着したQrio Lockも正確に動作します。wena 3との通信も安定しているし周辺機器との連携が気持ち良くなります。 - 同時使用するアプリの安定性
RAM 12GBの威力。マラソンアプリ4つとGPSログ、電波ログアプリを使いながらドラクエウォークを同時に出来ます。超安定しています。(ボディもほんのり全体があったかくなりますが局所が熱を持つことはありません フルボードのおかげ) - デュアルSIM&SIMフリー
言わずと知れたソニーストアのSIMフリー機で私はahamoと楽天モバイルを使っています。楽天でも5G通信ができました。安定した5G通信をするならpovoが一番なので、高速通信が必要な時はpovoに入れ替えます。 - いたわり充電機能
VAIO同様に80%、90%で充電を止める機能がついています。4500mAhの容量があるので90%制限をしてもXperia 1 II並みです。これで5年くらいはバッテリーが使えるか!? - USB-PDによる急速充電
これも対応充電器を使うコトで30分あれば半分のバッテリーが入れられるようになりました。クルマを含めて自分の充電環境を見直して、速攻充電ができるようになって快適。 - モバイルSuica & おサイフケータイ
モバイルSuicaを通勤に使っているのですがJREポイントの設定をしたらポイントがバンバン貯まります。忘れているとすぐに1万円くらいのポイントが貯まります。テレワークがあるので定期が買えなくなっていたのですが、これはおトク♪
全然、目玉機能である1型センサー搭載による恩恵とかを取り上げていませんが、当然、それもすごいんですよ。それに加えて基本性能が良いというか、Bluetooth接続機器の動作不具合などがあると、機器側かスマホ側かの原因がわかりにくいんですが、Xperia PRO-Iの動作が安定しているとほぼ不具合が起こりません。
通勤時間が片道1時間ほどかかる私にとってはスマートフォンの安定動作がこんなにもストレスフリーな感覚をもたらしてくれるとは思いもよりませんでした。(時差通勤で空いている通勤をしているからストレスフリーなのでは?という話もありますが)
20万円近くするスマートフォンの購入でしたが個人的には大満足な買い物でした。
☆ソニーストア「Xperia PRO-Iキャッシュバックキャンペーン」のご案内はこちらから
私が購入した時点ではなんのキャンペーンもなくそのままの販売価格で購入するしかなかった「Xperia PRO-I」ですが、今日から1万円のキャッシュバックキャンペーンが始まっています。購入者全員へのキャッシュバックなので実質的な1万円の値引き販売です。
これから買われる方がちょっと羨ましいところですが、実はもうひとつ悩ましい問題がありました。
2014年発売のスマートウォッチ「SWR50」との連携です。ソニーのスマートウォッチと言えば「wena 3」があるのですが、このSWR50を私は今もしつこく使っています。モデル末期に9,980円にプライスダウンになっていて、当店でも大ヒットしていますが、私もその後にコラボモデルを2つ追加購入していて、現在、2個目のSWR50を使っているところ。まだ予備があと1個残っているのでまだしばらく使うつもりでいるんですが、こちらのGoogleでの更新サービスがついにおわってしまっているみたいなんです。
SWR50は連携するスマートフォンを変更する度に本体ソフトウェアが完全リセットの初期化をされます。ファームウェアのアップデートもクリアされて購入時点に戻ってしまいます。
購入時点でのGoogle Play開発者サービスは「8.7.01」で、これが数日するとアップデートしていたんですが、現在はそれがストップしている模様。
当店で2019年に記事にしたblogエントリーのコメント欄が掲示板化していて、ここで開発者サービスの更新があるとバージョン番号の報告があったのですが2021年4月を最後に確認ができなくなっています。
どうやらGoogle側での更新を本当に止めてしまったみたいで、Xperia PRO-IとSWR50を連携させても、もはや開発者サービスのバージョンがあがることはなさそうです。
開発者サービスのバージョンがそのままでも、時計としては使えるのと各種通知情報は時計の盤面に表示されるため最低限の機能は利用ができるのですが、ウォッチフェイスであとから入れたデザインのものが使えなかったり、アプリがほとんど何も使えなかったりします。と、言っても以前は使えていたアプリもほとんどサポートが終了しているためインストールすることはできないので、このままでもいいか、という気にもなるんですが、検索してみたところ、自力で開発者サービスのバージョンをあげる方法をご案内されている方がいらっしゃいました。
「残念パパとひまつぶし」blogさんのこちらの記事に、SWR50のPCを使ったソフトウェアの書き換え方法について案内があります。
私もこちらの記事の通りに作業を進めてアップデートすることができたので、簡単に紹介したいと思います。
「残念パパとひまつぶし」サイトさんにあるようにまずは「PlatForm-tool」というPC用のプログラムをダウンロードします。
Windows用、Mac用、Linux用のプログラムがあるので、Windowsを使っている方はWindows用のプログラムをダウンロードし、解凍したフォルダをCドライブのルートに置きます。
ダウンロードしたフォルダをどこに置いても良いのですが、この後にコマンドプロンプトで、すべて文字入力での作業があるので、できるだけ文字入力の少ないところに置くのが楽だと思います。
「残念パパとひまつぶし」サイトさんでは、このあとのPathの設定もされていますが、すべて、このフォルダ内にプログラムを置くようにするのであればPathの設定は必要ありません。
続いてはGoogle Play 開発者ツールのダウンロードを行います。上記のAPK Mirrorサイトからwear OS用のGoogle Play 開発者サービスファイルを探します。
「残念パパとひまつぶし」サイトさんでは「18.3.85」のバージョンのインストールを案内していましたが、それ以降のバージョンも多数用意されていて、自分でバージョンを選んでダウンロード&インストールすることができます。
あまりにも新しいバージョンだと古いSDKでは動作しないということでインストールができないため、動作する古いバージョンを選ぶ必要があります。
私も全てを試したわけではないのですが、当店blogエントリーのコメント欄で動作していたバージョンを参考にいくつか試してみたところ、一番新しいバージョンでは「20.42.17」が動作しているのを確認しています。
ファイルをダウンロードしてみると、やたらと長いファイル名になっているので自分でわかるようにファイル名を短いモノに変更しておくと楽です。私はバージョン番号だけのファイル名にして、先ほどの「C:\PlatForm-tools」フォルダにコピーしておきます。
これで準備完了です。
続いてはWindowsのコマンドプロンプトを呼び出します。Windowsの検索窓に「cmd」と入力すると出てきます。
昔のMS-DOSのコマンド入力画面がまだWindows 11時代になってもアプリとして残されています。このコマンドプロンプトアプリを起動します。
懐かしいですね。そうしたら「CD」コマンド(チェンジディレクトリ)を使って、自分のいる場所を「Platform-tools」フォルダにするため「cd c:\platform-tools」と入力します。
これでPC側の準備は完了。
今度はSWR50の操作に移ります。
SWR50の「設定」>「端末情報」を開きます。その中に「ビルド番号」という項目があるので、これを7回連続タップします。
これで「開発者向けオプション」という項目が表示されるようになります。
「開発者向けオプション」を開きます。
中に「ADBデバッグ」というのがあるのでこれを有効にします。「Bleutooth 経由でデバッグ」も有効にします。
これでPCにUSB接続すると上記のメニューが表示されると思うので、ここで「このパソコンからのUSBデバッグを常に許可する」にします。
PCのコマンドプロンプトに「adb devices」と入力すると、SWR50のシリアルナンバーが表示されるので、これをコピーします。
で、メモ帳などを用意して下記のコマンドを作ります。
「adb install -r [ファイル名] -s [SWR50のシリアルナンバー]」
という文字列を作ります。コマンドプロンプトに直接入力しても良いのですが一文字でも間違えると動作しないのがコマンドプロンプトです。自分が間違えて動作しないときの誤入力の発見のためにもこうしてメモ帳とかでコマンドを作ると便利だと思います。(私もさんざん、ファイル名を間違えました)
うまく行くとエラーが起こらず、インストールに5分くらいかかったあとに「Success」という文字が表示されます。これだ出たら成功です。
ご覧の通り、開発者サービスのバージョンがあがりました。これよりも新しい「21.15.15」も試したんですが、エラーを繰り返し表示するようになり使い物になりませんでした。最新バージョンの「22.2.21」などはもはやハードウェアが対応していないようでインストールも出来ません。
動作が安定していたのは「19.2.75」と「20.42.17」の二つだけでした。
これで私が持っているPorterや「A BATHING APE」などのウォッチフェイスも使える様になりました。
「残念パパとひまつぶし」サイトさんがチャレンジしたGoogle Mapもこの方法でインストールすることができます。さらにこちらはなにも操作をしていないんですがソニーの「Video & TV SideView」アプリも入っています。
「Video & TV SideView」アプリを使ってみると、なんとブラビアのリモコン機能が操作可能。SWR50からボリュームとチャンネルの操作ができました。ラッキー。
Google Map機能もちゃんと使えました。盤面に地図がちゃんと表示されています。実際にこれを使うかどうかは別ですが、なんか嬉しい。
Xperia PRO-IとSWR50をまさかの連携運用ができるようになりました。おかげでwena 3とSWR50のソニーの新旧スマートウォッチの同時使いができるようになりました。
なお、SWR50のwena 3への装着ですが、SWR50側に「コアホルダー」が必要になります。5年前にはソニーストアで1,980円で販売していたアクセサリーなんですが、当然もう新品は販売されていませんのでこれを入手できないと装着はできません。これがあればwena 3の24mmラグで装着が可能になります。
ラバーバンドはいくつかのエンドピースコネクターを装着することによりサイズの違うヘッドの付けかえも出来る様になります。
SWR50とコアホルダーをお持ちの方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
以上、SWR50のアップデート方法の紹介でした。すでにメーカーではサポートが終了しており、ここで紹介した方法はメーカーの動作保証が受けられるモノではありません。当店でも動作、設定について保証、サポートをすることはできませんのでご了承ください。
次のXperiaのスマートウォッチが登場するまではこの方法で私はつないで行きたいと思います。
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia PRO-I |
ソニーストア価格: 198,000 円税込 |
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発売日 | 2021年12月15日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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ソニーストア価格: 26,400円 税込 |
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発売日 | 2020年11月27日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
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