【レポート】クラウドファンディング『オフイヤーヘッドホン』実機レポート
今週、海外のクラウドファンディングサイトに登場したソニーの新プロダクト「オフイヤーヘッドホン」が東京・半蔵門にあるランナーズサイト「JOGLIS」にて体験展示しているとのことで、今日の出勤前にお邪魔させてもらってきました。
実際に使わせてもらってきましたが、これはランナーズヘッドホンの歴史に残る製品になるかもしれません。感動させてもらってきました。
こんにちは、店員佐藤です。
11月2日に電撃的に海外でクラウドファンディングが始まり、午前中には目標の300件を突破。先行特別価格でのクラウドファンディングもまもなく終了してしまうという絶好調のスタートを見せている「オフイヤーヘッドホン」ですが、今週と来週末だけ、半蔵門にある「JOGLIS」というランナーズサイトで体験展示をしているということで、お邪魔してきました。
場所は皇居に面した東京FMの建物の地下1Fにあり、東京FMが主催しているランナーズサイトの場所を借りて開催していました。
通りを隔てて皇居ランのランニングコースになっています。「JOGLIS」にはロッカーやシャワー設備があるのと、ランニングシューズ、ウェアのレンタルも行っており、手ぶらでやってきても皇居ランを楽しんでいく、ということができる場所になっています。
土曜日の朝も7時から開場していて、私がお邪魔したときもたくさんのランナーさんが出発準備をしていました。今日みたいな快晴の日のランニングは気持ちいいでしょうね。
私も一応、ビジター会員の仮登録をしておき、施設利用をしないとヘッドホン体験が出来ない場合に備えていたのですが、特にビジター会員などの会員登録がなくてもヘッドホン試聴は可能でした。
なにも準備なしで「JOGLIS」へ行くので大丈夫です。
今日を含めて明日の11月7日、13日、14日の朝7時から夕方17時まで体験ができます。
こちらがJOGLISの一角にある「オフイヤースタイルヘッドホン」の体験コーナーです。ご対応くださったのは開発者の中村歩己さん(写真左)と田中一平さん(写真右)のお二方です。開発者自ら、朝7時から対応しているのかとうかがったら、このプロジェクトは本当に二人だけで進めていて、こんな体験展示も開発者本人しか動ける人がいない、という本当の手作り製品&イベントになっているそうです。
こちらが製品外観イメージで、現時点ではほぼ最終に近いデザインになっているそうです。来年の8月にクラウドファンディング製品の出荷となっていて、我々ユーザーから見ると、ものすごい長い時間に感じられるんですが、開発している彼らにすると、これからこのモックを元に工場での量産に向けた試験などが始まるそうで、やることはたっぷり。
来年の夏までには製品として製造面も含めて設計を進めていく必要があり、まだまだ、これから彼らなりの山を乗り越えていくことになるそうです。
クラウドファンディングの製品だとwenaの様にソニーロゴが入っていなかったり、REON Pocketみたいに最初の出荷についてはソニーロゴが入っていなかったりしましたが、今回はソニーロゴが最初から入ってデザインされているのも珍しいところですね。
※こちらの写真はプロトタイプのものです
こちらは体験用のプロトタイプで、音が鳴るものとしては、現時点ではこの2つのプロトタイプのものしか存在しないとのこと。テープで仮止めされていたり、すごいことになっていますが、本体も3Dプリンターで出力して作ったものを手作業で配線&組み立てしているものになるそうです。
クラウドファンディングでたった二人で作られていると言っても、各パーツについてはソニーさんの中で設計をお願いしており音質のチューニングなどは専門部署で行っているそうです。
なので音質などについては「ソニー品質」で仕上げられています。
※こちらの写真はプロトタイプのものです
展示しているプロトタイプは、それぞれウォークマンとBluetooth接続しています。バッテリー再生の持続時間は10時間あるので、途中充電をしなくても終日、充電なしで展示が可能。しかも、その10時間というのもかなりゆとりのある書き方をしているとのことですので、実仕様ではもっともつ可能性があります。
※こちらの写真はプロトタイプのものです
装着して実際に音を聞かせてもらってきました。
なるほど、かなりオープンイヤーなヘッドホンの音がします。耳の穴に差し込まず、耳を覆うこともないので、外音取り込みとかする感じではなく直接音が聞こえてくるのは、Xperia Ear Duoみたいな感じ。
それの超スーパーウルトラ軽い版で、クラウドファンディングのページでも動画掲載がありましたが、どんなに暴れて頭を振っても、落っこちたりずれたりする感じはまったくありません。
※こちらの写真はプロトタイプのものです
耳を塞がず音導管を使ったイヤホンだと、装着が難しく耳たぶを挟んで本体を下側に上にある音導管を上側に持ってきて滑らせるように。。。という装着をしていましたが、このオフイヤースタイルだと、そういうコツが一切必要なく、ハンガー部分を耳にかけるだけで自然にスピーカーが最適位置にやってきます。
昔、PFR-V1という頭にかけるスピーカーがありましたが、あれは音質を優先したハイファイオーディオ製品でした。あの発想があって、オフイヤースタイルになったのかというと、そういう流れはなく、これはゼロから生まれてきたスタイルなんだそうです。
※こちらの写真はプロトタイプのものです
たまにお客さんから骨伝導のヘッドホンの話を聞いて、ソニーからも出てこないかなー、という話をいただく一方、実際に使っている方から聞くと、骨を伝って聞こえてくるため左右のステレオで音を分けていても骨でつながってしまうためモノラルっぽく聞こえたり、骨に密着させる必要があるため頭を挟み込むような形になり、当たっているところに圧迫感を感じる、ということも聞いたことがあります。
オフイヤースタイルではそうした骨伝導のデメリットはなく圧迫感もなければ、完全に左右に分離したステレオ感も味わえます。
そして一番感動したのが、実際に短距離ですが装着して走らせてもらった体験です。
通常のイヤホンだと地面への着地時にどうしても振動音がしてしまいます。ソニーのスポーツタイプのイヤホンだとイヤーハンガーが別途用意されていて、それで着地衝撃を分散させて、イヤーチップから発生すると振動音を軽減するモデルもあるのですが、あくまでも軽減であって、衝撃音をゼロにできるものは今までにありませんでした。
しかし、このオフイヤースタイルヘッドホンでは、振動音、衝撃音がゼロです。全くしません。
普段のジョギングでヘッドホンを使い続けているため、そうした衝撃音は日常的にするものだというのが体に染みついてしまっているもので、オフイヤースタイルヘッドホンを装着しての試聴で、まったく振動音、衝撃音がしないのは超不自然で、今までにない体験です。
なるほど、この着地音がまったくしないで音楽が楽しめる世界がやってくるのか! これはすごいことになるぞ! というのが正直な感想です。
このオフイヤーヘッドホンはランニング界の音楽の聴き方を全部変えてしまう可能性があります。ランニングミュージックの革命児登場です。
開発者の田中さん、中村さんにお話をうかがったところ、ご自身も体を動かすのが好きで、ランニングもするし山登りもするし、そういうときに使えるヘッドホンがあればなー、ということで開発をされているそうです。お二人で山登りに行くこともあるそうですが、そのときに季節感を音で楽しんだり、会話をしながら音楽も楽しめるヘッドホンを作りたい、という思いでここまで来たそうです。(ちなみに中村さんは音楽制作も趣味だそうで、オフイヤーヘッドホンのデモ映像のBGMはご自身で作られたものだそうです。音楽もお好きなんですね♪)
短時間しか試用していないのですが、まったく圧迫感も装着感もないので、これなら長時間装着も問題なさそうだし、今の時代だとテレワーク利用などにも使えそう。
ランニングの着地時の衝撃音の話をしたら、咀嚼音みたいなものも聞こえなくなるそうで、そういう面でもテレワーク向けに利用してもらえるんじゃないか、ということでした。
こうした着地音がせず、圧迫感を感じないヘッドホン、って実は8年前にもありました。
後継モデルはなく、これでシリーズは終わってしまったんですが「MDR-AS700BT」です。オープンエアのネックバンドスタイルのヘッドセットなんですが、これは密閉されていない構造で盛大に外音が聞けるのと、やはり着地衝撃音がしないヘッドホンだったんです。
今も妻がお気に入りで使い続けていて、他のものを試しても結局AS700BTが一番良い、ということで乗り換えずにもう8年も経っているんですけど、いよいよ、これは乗り換え時が来たかもしれません。
とりあえず、自分の分はクラウドファンディングでオーダーをしています。製品版が登場してカラーバリエーションモデルが登場したら、そのときにもう一つ買おうかな!?(ちょっと気の早すぎる話ですが)
オフイヤーヘッドホンのクラウドファンディングは現在も支援申し込み受付中です。
通常プラン14,200円のところが数量限定で現在は20%オフの11,300円で割引中です。今までのクラウドファンディング製品を見ていてもおわかりの通り、このときに決まった価格でソニーストアで販売されるのですが、割引クーポンの対象製品にはなりませんので、これが最初で最後の割引販売になるかもしれません。(20%オフもあとわずかですが)
なお、今週末と来週末には半蔵門にあるランナーズサイト「JOGLIS」にて体験会が行われています。
こんな小さな体験会ではなく、ソニーストア銀座とかに大々的に体験展示すれば良いのに、というソニーファンからの声が聞こえてきそうですがw、開発をされている彼らにすれば、ソニーファンに製品の説明をするよりも今はランナーさんに体験してもらって、その感想を聞いて製品開発に生かしたい、というステージなんだと思います。今は。
なので、実際にランニングをしている方で体験してみたい、開発されている方にこんなリクエストをしたい、という方がいらっしゃったら、ランナーズサイト「JOGLIS」へ足を運ばれるのがおすすめです。
その場で装着して、ちょっと飛び跳ねてみたりランニングのステップを踏んでみたりすれば、従来のヘッドホンとの違いが思い切り堪能できるはずです。
来年の夏からクラウドファンディングの支援者への出荷が始まりますが、それまでこうした体験会などはもしかしたら企画されないかも。
そして、一刻も早く実際のランニングに使ってみたい!という方はクラウドファンディングの支援をどうぞ。私も製品の完成を超楽しみにしています!
☆INDIEGOGO「Off-Ear Headphones -for comfortable running -Sony」
☆半蔵門ランナーズサイト「JOGLIS」 Sony「オフイヤースタイルヘッドホン」体験会開催
ワイヤレス ノイズキャンイヤホン WF-SP800N |
ソニーストア価格: 26,400円 税込 |
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発売日 | 2020年6月27日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:3,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:2,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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店頭にて実機を展示中です テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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