新発売のVlogカメラ『ZV-E10』とミラーレス一眼『α6400』徹底比較! それぞれのモデルで出来る事・出来ない事まとめ
明日、7月30日からソニーストアで受注開始になる、新型レンズ交換式のVlogCam「ZV-E10」。当店のお客様のお問い合わせでは既存モデルとの違いについて、お問い合わせをいろいろいただいています。
主に写真撮影の機能についての比較が多い様ですが、このモデルはVlogcamということで、思い切り動画撮影の機能に振ったモデルです。というか、写真も動画も撮れるよ!というモデルに進化した機種です。
気になるAPS-C機のメインモデルであるα6400との比較についてまとめてご案内したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
昨日プレスリリースになった「ZV-E10」ですが、ボディ価格が78,000円前後、パワーズームレンズがセットになった「ZV-E10L」でも89,000円前後という超バーゲンプライスになっています。
なんせ、同等機能を搭載した“α6400”のボディ価格が120,868円でパワーズームのレンズキットで131,868円という設定。ここから4万円以上も安く買えるレンズ交換式のAPS-Cカメラになります。
最安モデルの”α6100”と比べてもボディのみが98,890円、レンズキットが109,890円なので、ここからさらに2万円の低価格。
爆安のAPS-Cセンサー搭載モデルになっています。
というか、サイバーショットベースの「ZV-1」と比較しても本体価格99,901円なのでレンズキットと比較して1万円も安いという逆転現象まで起こっています。
ウソだろ!?という値付けになっているのですが、これはおそらくPlayStation的な考え方なんでしょうね。
レンズ交換式カメラの場合は、本体だけでは撮影はできなくて、必ずレンズが必要になります。レンズキットのSELP1650だけでも撮影はできますが、どうせだったらスピード感のある広角レンズを使ってみたい、背景をぼかすのに単焦点レンズも欲しい、スマートフォンでは撮れない望遠域の撮影もしてみたい、となると、ソニーEマウントの豊富に揃ったAPS-C用レンズが使えるわけです。
逆に言うと、これらのソニーの資産とも言える、Eマウントレンズ群を使ってもらうための「撒き餌ボディ」なのかも!?(「撒き餌」というのは、カメラボディを買ってもらうために安くて映りの良いレンズを用意して、一気にユーザーを増やすためのサービス的な製品のことを言うんですが、今回はレンズを買ってもらうための超魅力的なボディなのかも、という意味です。)
モデルの性格的に動画撮影にシフトしたボディデザインになっているのですが、撮影機能についても静止画撮影の機能を絞って、その分、低価格に。しかし動画撮影については妥協せず、動画撮影のハイアマチュアカメラマンのサブ機として使ってもらえるような作りになっています。
αシリーズに詳しい方のために比較表を作ってみました。
■『ZV-E10』『ZV-1』『α6400』比較表
ZV-E10 ボディのみ |
ZV-1 |
α6400 ボディのみ |
|
ストア価格 | 78,000円 | 99,901円 | 120,868円 |
発売日 | 2021/9/17 | 2020/6/19 | 2019/2/22 |
センサーサイズ | APS-C Exmor CMOS Sensor | 1.0-type Exmor RS CMOS Sensor | APS-C Exmor CMOS Sensor |
有効画素数 | 約2420万画素 | 約2010万画素 | 約2420万画素 |
ISO感度 | ISO 100 – 32000 (拡張時 100 – 102400) |
ISO 125 – 12800 (拡張時 80 – 25600) |
ISO 100 – 32000 (拡張時 100 – 102400) |
測距点数 (像面位相差/コントラスト) |
425/425 | 315/425 | 425/425 |
検出輝度 | EV-3 | EV-3 | EV-2 |
写真撮影時 瞳AF |
●/● | ●/● | ●/● |
手ブレ補正 | 静止画: – 動画: 電子 (アクティブモード) |
静止画: Optical 動画: 光学+電子 (アクティブモード) |
– |
ファインダー | – | – | 約235万ドットEVF |
液晶モニター | バリアングル | バリアングル | 180° チルト |
最高シャッター速度 | 1/4000 | 1/24000 | 1/4000 |
サイレント撮影 | ● | – | ● |
最大連写速度 | 11fps (AF/AE追随) | 24fps (AF/AE追随) | 11fps (AF/AE追随) |
最大撮影枚数 | JPEG (fine L): 116 枚 非圧縮RAW: 46 枚 |
JPEG (fine L): 172 枚 非圧縮RAW: 77枚 |
JPEG (fine L): 116 枚 非圧縮RAW: 46 枚 |
メディア | シングルスロット (UHS-II 対応) |
シングルスロット | シングルスロット (UHS-II 対応) |
Wi-Fi / NFC | ● (2.4GHz) /- | ● (2.4GHz) /- | ● (2.4GHz) /● |
バッテリー | NP-FW50 | NP-BX1 | NP-FW50 |
バッテリー 持続時間 |
約410枚 | 約260枚 | 約410枚 |
サイズ | 115.2×64.2× 44.8 mm | 105.5×60.0× 43.5 mm | 20.0×66.9× 49.9 mm |
質量 | 343 g | 294 g | 403 g |
.78,000円
こうしてハードウェア的なスペックや外観で比較するとVlogcamはファインダーを搭載していない、縦に開くチルト液晶ではなく横に開くバリアングル液晶になっている、フラッシュの非搭載などの特徴があるのですが、写真撮影で必要な基本的な機能もすべて搭載しているのがわかります。
比較表には掲載していないのですが動物瞳AFなどはα6100は非搭載のところ、ZV-E10ではしっかりと搭載しています。動画撮影時のピクチャープロファイルという色味を設定する機能もα6100では非搭載なのがα6400、ZV-E10ではしっかりと搭載。
比較するのはα6100ではなく、α6400になるかと思います。
そして「α6400」と「ZV-E10」の出来る事出来ない事もまとめてみました。
■「α6400」と「ZV-E10」の出来る事出来ない事
ZV-E10 EVFなし 内臓フラッシュなし バリアングル液晶 USB type C 端子 ヘッドホン端子あり |
EVFあり |
|
動画 | 商品レビュー用設定 外部フラッシュ設定 USBストリーミング 動画手ブレ補正設定(アクティブモード) 記録中の強調表示 録画ランプ ズームレバースピード カスタムキーズームスピード リモートズームスピード ファンクションメニュー動画静止画 |
– |
静止画 | – | シーンセレクション MR呼び出し機能 カスタム撮影設定登録 AF-S時の優先設定 AF-C時の優先設定 縦横フォーカスエリア切替 AF補助光 フォーカスエリア登録機能 フォーカス位置の循環 スポット測光位置設定 シャッター半押しAEL設定 露出基準調整 赤目軽減発光 シャッターAWBロック スマイルシャッター オートフレーミング ズームリング操作方向 パソコン保存(WiFi) テレビ鑑賞(WiFi) 赤外線リモコン ISO感度範囲限定 ISOAUTO低速限界 AVTVの回転方向 マイダイヤル設定 |
.こうしてみるt「α6400」
こちらが両モデルで搭載されている機能と搭載されていない機能の違いになります。
ISOAUTOの低速限界設定がZV-E10ではできない、だけではなくピックアップしてみるとこれだけの違いになります。
こうしてみると「ZV-E10」が快適な動画撮影のためのVLOG機能をメインに設計されており「α6400」がフルサイズα7シリーズ同等の最新撮影機能をメインに設計されているのがお分かりいただけると思います。
「カスタムキーズームレバースピード」など見慣れない機能もありますが、これはカスタムボタンにズームの引きを設定しておき、それにスピードを割り当てる機能。たとえばですが寄りのズームで撮影するときにテレ側にズームするときはゆっくりズームして撮影が終わったらC1ボタンを押すことで最速スピードでワイド端まで戻す、という設定ができるようになっています。
αシリーズとしてはこういう機能が搭載されるのは初になるかと思います。
メニューUIがα1などの最新UIではなく、従来モデルのUIになってはいますが、機能面では新開発の機能がたっぷり搭載されているので、今までの”α”の様に新しUIが出てくると、そっちに全部引っ越してしまうのではなく、BIONZ XRを使ったフラッグシップ級モデルと、エントリーモデルでUIを変えるという戦略になったのかもしれません。
従来UIではありますが、動画撮影については最新機能を搭載した「一番新しい”α”」と言えるモデルになっているかと思います。
また、「ZV-E10」が低価格を実現しているところで、ボディの質感に違いがあります。α6400は堅牢性を保持するためにマグネシウム合金ボディが採用されていますが、ZV-E10では強化プラスチックになっているなど、コストダウンも図られています。とはいえ、エントリーモデルとしてはそこよりも価格がお手頃、と言う方が魅力的ですよね。
動画が撮れて、写真が撮れて、レンズ交換が出来て、これでキットレンズが89,000円前後ってすごいですね。
しかも!
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いきなりキャッシュバックキャンペーンがあり最大2万円も戻ってきます。一緒にレンズを購入する必要がありますが、これを計算に入れてしまうとボディ価格が78,000円→58,000円!?という感覚になってしまうかも!?
明日、10時にはソニーストアで正式な販売価格が発表になります。価格検討をして、お得にデジタル一眼デビューをしてみませんか?
レンズ交換式デジタルカメラ VLOGCAM ZV-E10/ZV-E10L |
ソニーストア価格: 78,100 円税込~ |
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発売日 | 2021年9月17日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:8,800円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:4,400円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
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