2021年4月1日

【レポート】OS11にアップデートしたSIMフリースマホ『Xperia 1 II』で外部モニター機能搭載

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先々週になりますが、ソニーストアで販売しているSIMフリースマートフォン『Xperia 1 II』のOSアップデートがあり、Ver.11になりました。待望だった外部モニター機能が搭載されました。

簡単に新機能を紹介したいと思います。

こんにちは、店員佐藤です。

au、ドコモのキャリア版のXperia 1 IIの方はだいぶ先にOSアップデートをしていたのですが、やはりキャリア版の方を優遇していてSIMフリーモデルのアップデートは最後になるんですね。

SIMフリーモデルは3月19日にアップデートの案内がきていました。

アップデートの後、各機能をチェックして見ると、細かいところで設定項目の階層などで変更があったりするのですが、機能面では「いたわり充電」で変更がありました。

従来は満充電になる時間を短くすることでバッテリーにかかる負荷を低減していたのですが、今度は満充電の時間だけではなく、満充電にならないようにする機能が搭載されています。

まるでVAIOみたいです。

従来も満タン充電になる時間を思い切り遅らせることで、実質90%までの充電に抑える技などがあったのですが、今回は指定して80%、90%充電に抑えることができます。

満タン充電にするのはアスリートに「明日が本番」という状態をずーっと維持させることで選手寿命（バッテリーの寿命）を短くさせてしまうことになるのですが、これで限界ギリギリまでの充電ではなく「明日はトレーニングだけだよ」という状態にして電子寿命を延ばすことができます。

それと動画撮影のための「Cinema Pro」アプリで120P撮影が可能になりました。

120P撮影からのスローモーション動画作成は、デジタル一眼“α”のシネマティックVlogで流行ってますからね。Xperia 1 IIを作品作りに利用している方には、これで演出表現の幅がまた広がります。

そして、注目の「外部モニター」機能ですが、OSのアップデートと共にアプリとして追加されています。最初、どうやって利用するのか分からなくて迷っていたんですが、なんのことはないアプリとしての機能提供でした。

初回起動でチュートリアルが表示されます。

USB Video Class出力（UVC出力）に対応した映像機器からのUSB type C接続でXperiaのモニターに映像表示ができるようになります。

ソニーのカメラではVlogcamの「ZV-1」でUVC出力機能が追加されていて、ZV-1の場合はUSBケーブルだけの接続でモニター機能が利用できるようになります。

それ以外のカメラでは現時点ではUVC対応のビデオキャプチャーを使って、“α”からのHDMI出力を変換してUSB type CでXperia 1 IIに入れる事でモニター機能を利用します。

UVC対応のビデオキャプチャーも以前は2万円前後していたのですが、今は1,600円とかで買えます。

「ZV-1」のUVC出力機能は他のカメラでも利用できるように、今後のアップデートで機能搭載カメラが拡充するとソニーさんからアナウンスが出ています。UVC対応のビデオキャプチャーを買わずに、ソニーのカメラアップデートで機能実装を待っても良いかと思います。

“α”側の設定で「HDMI情報表示」を「あり」にすると“α”本体のモニターには映像表示がなくなりますが、これを「なし」にすると“α”本体の背面モニターと、Xperiaモニターと2枚に映像表示が出ます。

これが実際に“α1”の画面をXperia 1 IIに表示させてキャプチャーした画面です。画面左上には解像度とフレームレートなどが表示されています。

HDMI解像度は1080pまでで2160p以上の信号には対応していないのですが、これはもしかするとビデオキャプチャーの性能に依存しているのかもしれません。

ピクチャープロファイル7以上を使った時のS-LogやHDR(HLG)撮影時に、モニターが白っぽくなってしまうのを見た目に近い様に補正する「ガンマ表示アシスト」も利用することができるのですが、改めて表示能力の高いXperia 1 IIで見ると、完全なアシストにはなっていないのがわかりました。もしかすると外部出力しているときはアシスト表示がちゃんと出来ていないのかも。

こうしたXperia 1 IIの外部モニター機能ですが、一番ありがたく感謝しているのは、実は私たちお店の人間なのかもしれません。

「HDMI情報表示」を「あり」にすると“α”の背面モニターの表示そのものがキャプチャーできるので、製品紹介のblogエントリーを書く際にスゴく助かります。

以前はVAIO A12を持っていってキャプチャーしていたのですが、これで取材の時の荷物が超コンパクトにできます。UVCキャプチャーと対応アプリに大感謝です。

なお、単に“α”の表示画像をスマートフォンの画面で大きくモニターしたい、というだけであれば「Imaging Edge mobile」アプリを使って、“α”のスマートフォン操作機能を使うと、Wi-Fi接続でモニター利用ができます。

この方法だとタッチフォーカスも使えるし、フォーカス合わせのためのピンチズームも利用ができます。明らかにこっちの方が便利なんですが、なんか有線接続したくなる気持ちもわかります。w

以上、SIMフリースマートフォン「Xperia 1 II」の外部モニター機能を含む、OS11のアップデートレポートでした。

“α”での動画撮影にこうしたモニターがあると便利ですので、是非、お試しになってみてください。


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発売日	2020年10月30日	メーカー商品情報ページこちら
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