SEL24F14GMで撮る『尾瀬ツアー2019』
先週末に開催した当店の撮影イベント「尾瀬ツアー2019」へ、私もデジタル一眼カメラ”α”をもって行っています。一度、山歩きに持っていきたかった「SEL24F14GM」が週末に空いていたので、このレンズ1本で尾瀬を歩いて来ました。
撮りたかった「あのシーン」も撮影してきました。SEL24F14GMで撮影してきた写真だけで尾瀬の旅を振り返りたいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
単焦点レンズ「SEL24F14GM」は2018年10月26日に発売されたG Masterレンズです。軽量コンパクトな広角レンズで、しかも開放絞り値はF1.4という非常に明るいレンズになっています。
山へ持っていくのに最適なレンズで、日中の山歩きのシーンから夜の星空撮影まで1本でなんでもできるイメージです。
発売後に流星群イベントが3連発であったので、その威力を試したかったのですが、ことごとく悪天候で挑戦ができず、星空撮影で試すことができずにいました。今回、やっとそのチャンスがやってきた、ということで、このレンズ1本で尾瀬に行ってきました。
“α7R3”+SEL24F14GM F1.4 1/2000 ISO100
初心者カメラマン丸出しなのですが、Aモード(絞り優先)にして、あとは絞り開放で最初からなんでもかんでも撮る、ということをやってきました。“α7R3”の解像度の高いEVFでのぞくとファインダーで見ている時点から被写界深度の浅い、被写体が浮き立つような画像が楽しめます。
これこれ、こういうのをやりたかったんです。
“α7R3”+SEL24F14GM F1.4 1/2500 ISO100
最短撮影距離は0.24mということで、ものすごい寄れるレンズになっています。尾瀬の木道を歩いていると、たくさんの花を見かけるのですが、これらを片っ端からSEL24F14GMで撮って歩きたいくらいです。(今回は皆さん、ペースが速くて、私はついていくのがやっとでした。)
“α7R3”+SEL24F14GM F2.5 1/500 ISO100
ニッコウキスゲはあいにく終わってしまっていて、ほとんど咲いていない状態だったのですが、なんとか何輪か見つけることができました。今年も見られてラッキーです。
“α7R3”+SEL24F14GM F8.0 1/500 ISO100
逆光にも強く、フレアやゴーストが目立つシーンはありませんでした。被写体を大きく写したければ寄って、広角に撮りたければ離れて、という単焦点レンズの基本的な使い方ができます。
写りもすごい解像感で、“α7R3”との組み合わせは鬼に金棒。9月6日発売の”α7R4”ともきっと相性は最高でしょうね。
フィルターは67mm径です。ここで使わないでいつ使う!?ということでPLフィルター(円偏光フィルター)も持っていきました。日中はこれをつけっぱなしで池塘を見つけるたびにフィルターをクルクル回転させて、空と雲の映り込みを演出していました。
“α7R3”+SEL24F14GM F1.4 1/2000 ISO100
尾瀬名物の歩荷さんと燧ヶ岳です。夏の白い雲が映り込んでいるのが印象的。PLフィルターで雲がよく見える様にしています。
“α7R3”+SEL24F14GM F16 1/25 ISO100
こちらは初めて行ってきた三条の滝です。鳩待峠から歩くと11.8kmものルートになります。アクセスしにくく、尾瀬の奧地にあるイメージの場所なんですが、落差も大きく水量も多く迫力のある滝でした。
展望台も結構近いところにあり、焦点距離24mmの画角だと横サイズだとギリギリ上下が入るかどうかくらい。縦位置にするとゆとりをもって入れる事ができる、というサイズでした。
動画撮影で16:9の横構図だと若干上下が足りなくなるかもしれません。
Aモードでの絞り調整はボディ側のダイヤルではなく、レンズについている絞りリングで行います。晴天の尾瀬ヶ原で絞りF1.4で使おうとするとシャッタースピードが最高速の1/8000でも光量オーバーになることがあり、その際は設定値が点滅することでカメラが警告を出してくれます。
そういうときにレンズの絞りリングで操作ができると、レスポンス良く絞られるので一連の操作を覚えると、自分の手足の様な感覚で撮影ができます。カメラとの一体感が味わえるレンズです。
“α7R3”+SEL24F14GM F1.4 15秒 ISO1600
絞り開放F1.4が生きてくるのがこういうシーンですねー。この日は月齢2.5日くらいで細い三日月が20時すぎに沈んでしまうという絶好の条件でした。
月がないので空が暗く、天の川銀河を撮るのに最高の環境だったんですが、あいにく雲が多く20時くらいまでうっすらと雲が覆っていたんです。
それが20時を過ぎると雲が薄くなり、肉眼でもぼやっと天の川銀河が見えるほどに。21時の消灯までしか撮影ができないため、1時間に満たない撮影会になってしまいましたが、私もちゃんと天の川銀河を撮ることができました。
星空の設定値ですが、カメラの設定は絞り開放でシャッタースピードは一般に《500÷焦点距離》秒と言われています。24mmの焦点距離だと20.8秒までシャッターを開いても星がぶれて見えない、ということになっているのですが、今の高解像デジタルカメラだともっとシャッタースピードは速くしないとブレがわかってしまいます。ここでは15秒に設定。
あとはISO感度を上げていき、天の川が映るところまで高感度にしていきます。さすが開放絞り値F1.4です。ISO1600でこんなにはっきり見えます。ちなみに肉眼ではこんなにはっきりは見えません。うっすらと、ぼーっと明るいところがあるかな?くらいの見え方しかしないものなんですが、それを長時間露光にすることで、こんなにはっきりと模様が見えてくるって不思議ですね。
ちなみに、このシーンは“α7R3”にファームウェアアップデート更新で搭載されたインターバル撮影機能を使って撮影しています。15秒間隔だと30秒の動画を作るのに4時間近くかかってしまうのですが、ISO感度をさらに上げて5秒間隔くらいで撮ると1時間15分で900枚の写真が撮れます。
30分の撮影時間の後半半分を5秒間隔に挑戦したのですが、ちょっと暗すぎたかなー。10秒くらいまでですかね。設定できるのは。
参加者さん全員で天の川撮影に挑みましたが、SEL24F14GMでの撮影が一番有利だったかも。
“α7R3”+SEL24F14GM F1.4 1/30 ISO800
その他、出発前に新宿のバスターミナルからはオリンピックカラーにライトアップした新宿都庁なども見られました。こういうシーンも絞りを開放にしてしまえば手持ちでの夜景撮影が可能になります。
“α7R3”+SEL24F14GM F1.4 1/30 ISO1250
また、こうしたナイトキャンプシーンでも、絞り開放で1/30秒の設定でスナップ撮影が可能。
ランタン代わりに持っていったグラスサウンドスピーカー「LSPX-S2」が、本当にこういうシーンには最高の演出をしてくれます。アウトドア向けの製品ではありませんが、これをもっと軽量化して、持ち運び用のケースをセットにした「LSPX-S3」とか企画してくれないですかね。
キンキン耳につく音がしないので音質も最高だし、なによりも光量が充分あったので実用的にも助かりました。揺らぎ機能がついていて、本当のランタンの様な雰囲気で回りを照らしてくれるのもスゴく良いんですが。。。ガラスなので割れないようにダンボールに入れて持っていくなどとにかく荷物になったんです。(^_-) でも、持っていって良かったなー。
また、いつかどこかでやりたいと思います。(それまでに専用のケースをどうにか工面しなくては)
なお『SEL24F14GM』ですが、今も品薄状態が続いています。発売以来、ソニーストアでは「入荷次第出荷」ステータスが続いていて、8月上旬の現時点で販売店ルートでの納期が10月上旬見込みとなっています。
なんと発売からもうすぐ1年経つというのにまだ2ヶ月待ちになっているんです。紅葉シーズンに使ってみたい、という方は、このタイミングでオーダーをしないと間に合わなくなってしまうほどの人気レンズなんです。
9月6日には6100万画素の“α7R4”が登場します。こういう解像度の高い広角単焦点レンズはますます品薄になりそうな気がします。
■レンズ購入前に!ソニーストアおすすめサービス
ソニーストアでαレンズを購入してみようか?という方に、ソニーストアで購入することのメリットをご案内したいと思います。
メーカー直販のソニーストアでのレンズ購入というと価格が高いのでは?と思われるかもしれませんが、実は保証を視野に入れると、そうでもありません。
というのもソニーストアではかなり強力な保証サービスを付けて購入する事ができます。ただ、レンズ購入時にはちょっとしたコツがあり、それを知らないと損をしてしまうことも。そこで簡単にその内容をご紹介致します。
ソニーストアではメーカー直販ならではの保証サービスがあります。
まず通常のメーカー保証は1年ですが、ソニーストアでは「3年ベーシック保証」というメーカー保証が最初から3年に延長されたものが付いてきます。
そしてそこから有料でソニーストアの保証をさらにアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、魅力なのはこちらではなく、3年ワイド保証と5年ワイド保証になります。ワイド保証は落下破損や水没などの事故の際も全額保証をしてくれる動産保険の様な保証サービスです。
たとえば撮影時に誤って手を滑らせて落下させ、外傷が出来てしまった場合はメーカー保証もベーシック保証も効きませんが、ワイド保証ならそれが無料で直してもらえます。免責金額などの設定もありません。無料で修理してもらえます。
盗難や、日本海溝に水没させてしまうなど、本体がなくなってしまった場合は補償されませんが、これが魅力でソニーストアでソニー製品を購入される方はかなり多くいらっしゃいます。
こうしたワイド保険が3年で本体価格の5%、5年で本体価格の10%で用意されています。是非、こちらに入って購入していただきたいところ。カメラ本体もそうですが高額なレンズもワイド保証に入れて購入できるのがソニーストア最大の魅力なんです。
初めてソニーストアをご利用になる方は保証のアップグレード料金を払ってワイド保障にすることになりますが、実は当店店頭で購入いただくと、3年ワイド保証を半額にするクーポンがプレゼントできます。
店頭クーポンは残念ながらレンズが対象外になりますが、レンズと一緒にカメラボディを購入したいという方は店頭にお越しになるとよりお得にすることが出来ます。
ではレンズ購入時に、お得にワイド保証に入るにはどうしたらよいのか、というところですが、「αあんしんプログラム」というソニーストアの会員サービスに入ってからαレンズを購入する方法があります。
αあんしんプログラムは2017年3月1日からスタートしたサービスで、入会金が3,000円、年会費が6,000円かかるサービスです。入会すると5つの特典がもらえます。
4月1日~3月31日の期間、切れ目無く会員になっていると翌年の6月に3,000円分のお買い物券がもらえるため年会費は実質3,000円。それでレンズの3年ワイド保証、5年ベーシック保証が無料になり、5年ワイド保証も半額になるのです。
ワイド保証の価格はレンズ価格に対して3年ワイドで5%、5年ワイドで10%に相当するため、18万円のレンズだと3年ワイドでも9千円前後に設定されます。
SEL24F14GMなどの18万円クラスのレンズを1本購入すると、その時点ですでに「αあんしんプログラム」年会費の元が取れてしまう計算。ソニーストアでαレンズを購入するなら絶対に入会しておいた方が良いシステムになっています。
αあんしんプログラムの年会費は月払いと年払いの2種類が用意されているのですが、オススメは年払いです。
というのも、月払いにしても最低契約期間は1年なので12ヶ月分払うことになります。1年の会費は同額なのですが、1年経ったときに月払いでは自動継続になってしまうところ、年払いでは1年後に継続手続きをしないと更新にはなりません。1年経ったときに簡単に退会できるのが年払いの方ですので、当店ではこちらをオススメしています。
レンズ購入前に先に「αあんしんプログラム」に入会していただくと、月払いの場合は翌日正午以降、年払いの場合は2時間ほどで会員専用ページにアクセス出来る様になります。館員限定ページでαレンズを購入すると3年ワイドが無料、5年ワイドは半額で購入できます。
SEL24F14GMは3年ワイド保証が9,000円、5年ワイド保証が18,000円に設定されていますので、これ1本で元が取れてしまいます。
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
24mm単焦点レンズ SEL24F14GM |
ソニーストア価格: 179,630円+税 |
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発売日 | 2018年10月26日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:18,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:9,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 開店5周年記念品プレゼント中 ソニーロゴ入りステンレスボトルプレゼント |
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