3分でわかる『SEL200600G』『SEL600F40GM』日本国内向けプレスリリース
先ほど11時にソニーから超望遠レンズ『SEL200600G』と『SEL600F40GM』が日本国内向けに発表になりました。
先行予約販売は来週6月18日10時よりスタート。出荷は7月26日からとなっています。日本国内向けに発表になった情報をまとめてご案内します。
こんにちは、店員佐藤です。
先週からやきもきしていた方も多いと思いますが、ようやく超望遠レンズ2本が発表になりました。200-600mmという野鳥撮影、野生動物撮影、スポーツ撮影に一般の方でも購入できそうなズームレンズと、600mm F4.0の単焦点レンズが日本国内でも正式に発売されることになりました。
気になる価格ですが「SEL200600G」は希望小売価格278,000円(税別)という設定になりました。ソニーストアでの販売価格はブランドレンズの場合、ここから約1割引きで価格設定をされるので税別で25万円前後になるかと予想されます。
「SEL600F40GM」の方は希望小売価格が1,795,000円(税別)とのことなので161万円前後で販売されるかと思います。ただ、ソニーストアならではのαあんしんプログラムではSEL400F28GMがワイド保証サービスの対象外レンズになっていました。今回のSEL600F40GMも同様の措置が取られる可能性は高く、5年ワイド保証をつけて購入する場合は商品価格の10%程度に設定されるはずなので、ソニーストアでの実質の購入価格は税別で180万円になるはずです。受注生産で7月下旬からの出荷開始になっています。消費税があがる10月前に購入すると2%オトクになります!と言いたいところですが差額は3.6万円と考えるとほとんど誤差になってしまうような。(*_*;
展示については明日、6月13日(木)よりソニーショールーム/ソニーストア直営店にて展開されます。SEL600F40GMについてはソニーストア銀座でのみの展示となり期間限定で全国の直営店を持ち回りで展示することになっています。初日に2本ともみられるのは銀座だけとなります。
SEL200600Gの主な特徴は下記の通りです。
- 高性能テレコンバーター(1.4×/2.0×、別売)に対応し、高い描写性能とAF性能を実現しながら、最長1200mmでの撮影が可能
- 光学式手ブレ補正機構を内蔵。流し撮りに対応したMODE2に加え、スポーツなど動きが不規則で激しい動体撮影時にフレーミングを安定させるMODE3を搭載
- 5枚のEDガラスと非球面レンズを採用した最新の光学設計で、ズーム全域での高解像を実現
- ソニー独自のナノARコーティングの採用で、内面反射によるフレアやゴーストを抑えた抜けの良いクリアな描写が可能
- 11枚羽根円形絞りの採用で、美しい円形ぼけを実現
- ハイパワーで高精度な駆動が可能なソニー独自のダイレクトドライブSSM(DDSSM)を採用し、高速・高精度かつ静音性に優れたオートフォーカスを実現
- ズーム時に鏡筒の長さが変わらないインナーズーム方式を採用
- カスタマイズ可能なフォーカスホールドボタンをレンズ鏡胴部に3箇所配置。あらゆるホールディングスタイルに対応
- あらかじめ合焦する範囲を限定して不要な被写体への合焦を避け、迅速なフォーカシングを可能にするフォーカスレンジリミッターを搭載
- マニュアルフォーカス時のリング操作には、回転角度に対してリニアなフォーカス移動が可能なリニア・レスポンスMFを採用
- 防塵・防滴に配慮した設計や、レンズ最前面にフッ素コートを施すなど、高い信頼性でフィールドワークをサポート
見どころがいくつもあるのですが、テレコンバーターレンズに対応したGレンズというのは「SEL200600G」が初になるかと思います。従来、対応していたのは「SEL70200GM」「SEL100400GM」「SEL400F28GM」というG Masterレンズばかりでした。
テレコンバーターレンズというのはレンズとカメラの間にはさむことで焦点距離を伸ばしてくれるレンズです。特殊な形状をしており対応しているレンズでのみしか利用ができません。またAマウントレンズを装着するためのマウントアダプター「LA-EA3」なども利用ができません。
焦点距離が1.4倍、2倍に伸びるのですが、デメリットとしては絞りが1.4倍、2倍暗くなります。SEL100400GMに装着した場合テレ側でF5.6になるため、2倍テレコンを装着するとテレ端はF11になります。
F11というと“α9”なら利用ができますが、それ以外のカメラでは像面位相差AFが働かなくなる限界値になります。
同時発表のSEL600F40GMもテレコンバーターが利用できるのですが、計算しやすい2倍テレコンを装着したときに利用できる焦点距離とF値をまとめてみると下記の様になります。(赤文字は2倍テレコンを装着した際の焦点距離&F値です。)
100mm | 200mm | 400mm | 600mm | 800mm | 1200mm | |
SEL100400GM | F4.5 | F9 | F5.6 | F11 | ||
SEL200600G | F5.6 | F11 | F6.3 | F13 | ||
SEL400F28GM | F2.8 | F5.6 | ||||
SEL600F40GM | F4.0 | F8 |
デジタル一眼カメラ“α9”なら絞りF16まで像面位相差AFが使えるのですが“α7R3”はF8まで、“α7Ⅲ”ではF11までとなります。SEL200600G+SEL20TCをα7R3やα7Ⅲで使うとハイブリッドAFではなくコントラストAFでの利用になる可能性があり動体撮影ではちょっと厳しそうですね。SEL14TCであればテレ端でもF9までで済みますので、焦点距離840mmで使うのが良いかも。
そういう心配をせずに1.4倍でも2倍でもテレコンをつけらるのはSEL400F28GM、SEL600F40GMの大きなメリットですね。
仕様を改めて比較してみるとサイズはかなり大きなものになります。
ちなみにSEL400F28GMとSEL100400GMですが、同じ400mmの焦点レンズが使えるレンズではありますが、フードを装着したときのサイズは2倍くらいの違いになります。
これはちょっと大げさなんですがSEL400F28GMに2倍テレコンとフードを装着したものと、SEL100400GMのフード付きを並べたときのものです。SEL400F28GMのフードですがかなりのサイズになります。ちなみに部品取りするとフードだけで10万円します。
今回発表された新レンズと400mmクラスの望遠レンズを疑似的に並べてみた画像がこちらになります。(定規をあてて大体のサイズをシミュレートしたものになります。正確なサイズ比較ではありませんので参考程度にしてください)
200-600mmって数値で比較するとかなり大きいんです。318mmということはSEL100400GMの1.5倍ほどのサイズになります。質量もほぼ1.5倍の重さになります。
レンズ全長 | 質量 | 最短撮影距離 | 最大撮影倍率 | |
SEL100400GM | 205mm | 1395g | 0.98m | 0.35 |
SEL200600G | 318mm | 2115g | 2.4m | 0.2 |
SEL400F28GM | 359mm | 2895g | 2.7m | 0.16 |
SEL600F40GM | 449mm | 3040g | 4.5m | 0.14 |
SEL100400GMを使って野鳥撮影をしている方は、ここでSEL200600Gにステップアップをお考えになるところですが、このサイズになると持ち運びをするためのバッグの用意も考える必要がありますね。
もう、普通のカメラバッグには入らないサイズのレンズです。
それと、気になるのが最短撮影距離です。「SEL100400GM」は焦点距離のわりに、かなり寄れるレンズなんですが「SEL400F28GM」などはあまり寄れないレンズだったりするんです。
こちらはSEL100400GMで撮影したカットです。テレ端でぐっと寄ることができるのですが、シマリス撮影会にSEL400F28GMをお持ちのお客様が参加されて、いざ撮影してみたらこんなに寄ることができず、シマリスから離れて撮影しないといけない、ということになりました。
野鳥撮影など、あまり近づくことができないシーンや、スポーツ撮影など絶対的な距離が開いている撮影では問題はないかと思いますが、小動物の撮影などではSEL100400GMの方が撮影しやすいかもしれないですね。
メーカーサイトに掲載されている撮影サンプルはこちらです。こうした撮影が得意なレンズ、ということになります。
1枚目は“α7Ⅲ”で撮影されていてそれ以外は“α9”のもの。2枚目の野鳥撮影では2倍テレコンを装着したサンプルとなっています。3枚目のなだらかにぼけていく様子や、4枚目のくっきりと浮き立つようなカットもいいですね。
★ソニープレスリリース『世界最軽量の焦点距離600mm F4レンズ スポーツ・野生動物などのプロ向け 大口径超望遠単焦点レンズGマスター『FE 600mm F4 GM OSS』発売』
600mm単焦点レンズ『SEL600F40GM』の主な特徴は下記の通りです。
- 11枚羽根円形絞りを採用することで、自然でやわらかい円形ぼけを実現
- 1.4倍テレコンバーター『SEL14TC』と2倍テレコンバーター『SEL20TC』装着時においても、高い描写性能とAF性能を実現
- フレアやゴーストを抑制する独自のコーティング技術であるナノARコーティングを採用
- 屋外の様々な撮影環境にも耐えられる、防塵防滴に配慮した設計
- 汚れが付きにくく、また付着しても落としやすいフッ素コートをレンズ最前面に採用
- MF(マニュアルフォーカス)リングを回すことで、AF-Cモードで撮影中もMF操作が可能なフルタイムDMFモード搭載
- MF時の繊細なリング操作にも反応の良い「リニア・レスポンスMF」を採用
- 瞳AFなどの機能を割り当てることができるフォーカスホールドボタンを4つ搭載
- 動体撮影時のフレーミングの安定を重視し、手ブレ補正のアルゴリズムを最適化したMODE3を搭載
- プリセットフォーカスとファンクションの2つのモードを切り替えて操作可能なファンクションリングを搭載(ファンクション設定時には、カメラ本体のメニューから割り当てることができる機能を選択可能)
- トランクタイプの専用ハードケースを付属
機能としてはSEL400F28GMの技術をそのまま搭載した焦点距離600mm版という内容になっているかと思います。色収差を抑えられ軽量な蛍石レンズを3枚使っているのも同じです。蛍石レンズのデメリットは柔らかい素材なので加工がしにくいのと価格が高価な点になるのですが、それが価格に反映されているのも一緒ですね。
カメラ側にレンズを排して先端の方を軽量化させ、数値面以上に振り回しやすい設計になっているとのこと。
★ソニー商品情報『SEL600F40GM』撮影サンプルはこちらから
すべて“α9”での作例となっています。4枚目のヒョウの作例は思わずぞくっとしてしまいました。こういうのは動物園では絶対に撮れませんね。
「SEL400F28GM」と合わせて、来年夏に開催される東京オリンピック2020のテレビ中継で、これらの望遠レンズが、どれくらいの割合で使われているのか、今から楽しみです。
これでソニーのEマウントレンズとしてはラインナップがフルサイズ、APS-C合わせて51本のラインナップになります。
昨年秋に開催されたフォトキナで「これから2020年までにEマウントレンズのラインナップを48本から60本にする」という宣言をしています。その後に「SEL135F18GM」が発売されて、今回2本のレンズが追加になったことになります。ここからあと9本。2020年というと来年の12月までを指すと思うので、時間は17か月あります。これから平均すると2か月に1本くらいのペースで発売になりますかね。
ソニーストアでは6月18日10時より先行予約販売を開始します。
当店は通常11時からの営業となっていますが、新レンズの発売開始ということで朝9時半より特別営業を行います。出勤前に予約注文をしたい、という方は、ぜひ、当店店頭でのオーダーもご利用ください。
■6/18先行予約販売を開始しました
デジタル一眼カメラα [Eマウント]用レンズ SEL200600G |
ソニーストア価格: 252,500 円+税 |
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発売日 | 2019年7月26日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:26,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:13,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ αあんしんプログラム 入会金3,000円分無料&月払いご優待 24回払いまで分割払手数料【0%】 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
★ソニー商品情報『SEL200600G』撮影サンプルはこちらから
デジタル一眼カメラα [Eマウント]用レンズ SEL600F40GM |
ソニーストア価格: 1,630,000円+税 |
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発売日 | 2019年7月下旬 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:163,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:82,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ αあんしんプログラム 入会金3,000円分無料&月払いご優待 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
★ソニープレスリリース『世界最軽量の焦点距離600mm F4レンズ スポーツ・野生動物などのプロ向け 大口径超望遠単焦点レンズGマスター『FE 600mm F4 GM OSS』発売』
★ソニー商品情報『SEL600F40GM』撮影サンプルはこちらから
■初めてソニーストアでαレンズを購入されるお客様へ
強力な保証サービスを受けられるのがメーカー直販「ソニーストア」の最大の特徴です。「ワイド保証」と呼ばれる落下破損、水没時にも無料で修理をしてもらえる保証が用意されており、これに加入してαレンズを購入する事ができるのが最大のメリットになります。
大事に扱うしレンズやカメラを壊したことはないけど、という方が多いかと思いますが、万一の事故はいつやってくるかわかりません。荒天時にカメラを持っていくのを迷うようなシチュエーションで、カメラを大事にしてしまって持っていかないとせっかくの撮影チャンスを失う可能性がありますが、そこで「ワイド保証に入っているから、万一のときもなんとかしてもらえる」という安心感があれば思い切ってカメラを持ち出すことができます。
ソニーストアをご利用になっている方のほとんどの方が、このワイド保証を目的にされている、と言っても過言ではありません。
αレンズの場合3年間の動産保険をつけられる「3年ワイド保証」と、5年間の保証が受けられる「5年ワイド保証」が用意されています。価格は3年ワイド保証が商品価格の5%、5年ワイド保証が商品価格の10%程度に設定されています。
この保証加入額を無料、もしくは半額にするサービスが用意されていて、それが「αあんしんプログラム」という会員サービスになります。
ソニーストアの「αあんしんプログラム」に加入しているとメンテナンス費用が最大半額になったりソニーショールーム/ソニーストアで開催されるカメラスクールの割引きが受けられるなどの特典があります。
入会金が3,000円と年会費が6,000円かかるのですが、今なら入会金は無料、年会費も月払い会員になると3,000円分のお買い物券をもらえる特典が用意されていて実質年会費3,000円にしてもらえます。
3年ワイド保証が5%に設定されているので3,000円÷5%=60,000円という計算ができますので、6万円以上のレンズを購入して3年ワイド保証に入るなら、αあんしんプログラムに入会してしまった方が得!という計算ができます。
新発売の「SEL200600G」の場合、ソニーストアでの販売価格は25万円前後に設定されると思いますので3年ワイド保証は12,000円~13,000円に設定されると予想されます。実質3,000円でαあんしんプログラムに加入できるとしたら(最低入会期間が1年になっています)、1万円近くおトクな買い方ができることになります。
支払い額を安くするだけが「オトク」ではありません。こうしたサービス面でのオトクも考慮するとソニーストアはかなりおトクなαレンズの買い方ができます。
「SEL200600G」のご購入前に是非ご検討になってみてください。
αあんしんプログラムの3年ワイド保証無料or5年ワイド保証半額サービスは会員専用ページから購入することで特典を受けられます。会員専用ページにログインするためには入会後、タイムラグがあります。年払いで約2時間、月払いの場合は翌日の正午以降でないと利用ができません。事前の入会をお勧めします。
αあんしんプログラム (入会金+ご利用料金) ZZ/A-AP |
ソニーストア価格: 0円~+税 |
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発売日 | 2017年3月1日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア購入特典 | ソニー提携カード決済で3%オフ 入会金(3,000円)無料キャンペーン(~10/20) |
//tecstaff.jp/2019-6-6-nshin-program-cp.html
当店では9月8日に千葉県・幕張で開催される「レッドブルエアレース 2019」の撮影会を予定しています。今回が最後のエアレースになるという発表になっています。“α9”のリアルタイムトラッキングAF+SEL200600Gという新次元のレース撮影ができるチャンスです。
当店の店頭展示レンズを持ち込む予定でいますので、ぜひ、一緒に行ってみませんか?
☆当店店舗のご案内はこちらから
☆ソニーストア・直営店をご利用のお客様へのお願い
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当店店舗「ソニーショップ テックスタッフ」の住所はこちら |
東京都港区新橋5-12-6 ヴェルディ新橋1F 電話番号:03-6809-1868 営業時間:11~20時 定休日:毎週日・月曜および祝祭日 |