4K放送で観た『F1グランプリ2019』レポート

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F1グランプリ2019が先週末に開幕しました。オーストラリアグランプリから始まり今年は全21戦を1年かけて戦います。

今年の見どころはなんといっても、ついにトップチームである「レッドブルレーシング」へ日本のホンダエンジンが載ることです。マクラーレンホンダの復活から5年経ちますがいよいよ、優勝を争うチームへのエンジン供給です。

そして、もうひとつの見どころが4K放送で全戦生中継されることでもあります。左旋電波での放送になるため視聴環境が揃えられる方はまだ限られますが、4K放送のキラーコンテンツがついにやってきた感があります。

4K放送のF1グランプリがどんな放送だったのかレポートしたいと思います。

 

こんにちは、店員佐藤です。

F1のにわかファンです。にわかというかアイルトンセナやプロスト、マンセル、そして中嶋悟や片山右京選手が走っていた頃は夢中になってフジテレビのF1放送を観ていました。片山右京選手がティレルに乗っている頃はスカパー!のアンテナを立てて、全戦生中継で観ていたこともあったのですが、日本人選手が走らなくなり、日本メーカーの撤退もあって、ここ数年は遠ざかってしまっていたのですが、今年は復活する年になるかもしれません。

レッドブルホンダの登場もあるのですが、なんせ4K放送のF1中継がすごいことになっています。

地上デジタル放送が始まった2003年以降、フジテレビのF1放送もハイビジョンで放送はしてくれていたものの、中身はワイドPALというワイド画面のSD画質放送でした。ハイビジョンと勘違いしてご覧になっていた方もいるかもしれませんがテロップをみると鮮明感はなくSD画質でのハイビジョン放送がしばらく続きます。

2006年になって日本グランプリだけハイビジョン放送になって解像度がぐっと上がった時はすごく嬉しかったんですが。。。今思えば地デジの17Mbpsでの1440×1080ドットでの放送です。動きの速いF1マシンのスポンサーロゴを映すには情報量は不十分でした。

今度の4K放送でのF1グランプリはそうしたハイビジョン画質では不十分だった画質を凌駕しています。待ち望んでいたF1レースを思う存分楽しむための画質になっていました。

日曜日に決勝が放送されましたが、すごいんです。この空撮の映像がすでに4Kです。メルボルンの街並みが4K画質です。

コース紹介のCG画像もテロップも全部4Kです。

4K解像度になってもっともわかりやすいのがこういうシーン。観客席が映っていると、観客の一人一人がはっきりくっきりと見えます。野球でもサッカーでもラグビーでもこういうシーンで高解像感を味わうことが多いと思いますが、F1グランプリも同様です。

解説、アナウンスが始まる前までは現地のサーキットノイズ音声だけで中継されているのですが、そのときがもっとも4Kを味わえるかも。レースがスタートする前のワクワクした時間がテレビの前で一緒に過ごせます。

私が観ていたときの10年以上前のスカパー放送ではこの時間からの放送はありませんでした。今のF1中継ってすごい早い時間から中継してくれるんですね。レース開始が2時10分だったのですが、放送自体は1時30分から始まっています。

フォーメーションラップが終わると、いよいよ決勝のスタートです。このシーンも4Kでした。

なんでもかんでも4Kカメラで中継してくれているかというと実はそうではなくて、感覚としてはコース上のカメラの半数くらいが4Kと2K、ピット内などのハンディカメラは2Kという具合で、全部が全部4Kではないように見えます。

オンボードカメラになるとさらに解像度は落ちて720pとか480pになっていると思います。

いろいろな解像度のカメラが使われているのは素人目に観てもわかるんですが、それでも従来のハイビジョン放送と比べると断然キレイ。

というのも、圧縮方式とビットレートの違いがここまで出るか!というくらい画質が良くなります。

解像度 映像符号化方式 伝送容量
ハイビジョン放送 1440×1080 MPEG-2 17Mbps
4K放送 3840×2160 H.265/HEVC 33Mbps

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高速でコースを駆け抜けるF1マシンをカメラも追いかけるので画面全体に動きがあるシーンだらけなんですが、映像が大きく乱れずに見続けることができます。

2Kカメラが使われているシーンというのはやや遠いところから超望遠レンズで狙っているシーンなどが多く、もともと陽炎で画が揺れているという場合もあり、解像感の面ではさほど劣化した感じもしません。

今回のレースの最大の見せ場が3コーナーでレッドブルホンダがフェラーリをオーバーテイクするシーンだと思うのですが、ここの3~4コーナーには2台の4Kカメラが設置されているようで、ここのシーンはバッチリ4Kで放送されていました。

しっかりと4K解像度で観られました。

しかし、すごいですね。メルセデスやフェラーリというトップチームとレッドブルホンダががっつりと渡り合って走っています。レース内容も感動しまくりです。

解説でも言っていましたがメルボルンは特殊なサーキットなので、ここだけで今年のマシンの優劣は決められないとのことでしたが、もうこの流れを観るだけでホンダエンジンがトップチームと競いあえることは証明された感じです。

これが4K画質で楽しめるってすごいぞ。

最後も4K空撮で締めくくりです。

もう、これでもか、これでもかという状態で4K映像が楽しめました。

シャンパンファイトのところで大量の紙吹雪が演出されましたが、このシーンもブロックノイズなしです。

F1中継は4K放送にもっとも向いたコンテンツのひとつかもしれません。

 


☆F1グランプリ2019 全セッション完全生中継!4K放送も決定!|F1見るならスカパー!

なお、4K F1グランプリは4K CS放送で有料にて視聴するコンテンツになっています。月額料金は基本料の421円(税込)+視聴料1,512円(税込)にて視聴ができます。4月以降には1戦毎のPPVもできるようになるというニュースがあり、その際は1戦毎に1,000円で観られるとのことです。

放送を観ると、生放送が金曜日のフリー走行からあるのはもちろんなんですが、レース翌週は金曜日のフリー走行、土曜日の予選、日曜日の決勝まで全セッションを繰り返しで再放送してくれます。

今週は集中的に再放送されているみたいですので、スカパー!のCS 4K放送をデモで見せてくれるお店があったら、この4K F1の映像が観られるかもしれません。※当店もスカパー!の代理店でご案内ができるのですがCS 4Kの電波受信設備がないため店頭ではご覧いただけません。

 

ということで、4K放送のキラーコンテンツ、F1ファンだったらホンダエンジンの復活もあるし、今までにない次元の違う高画質で楽しめる4K F1グランプリを全力で視聴していただくべきオススメをするのですが、スカパー!CS 4Kを受信することができるのはまだ一部の世帯だけなんです。

CS 4K放送を観るためにはNHK BS4Kや民放の BS 4Kの視聴とは違い、左旋電波の受信をする必要があります。

 

■4K8K放送完全受信のための左旋電波対策の話

昨年12月1日から始まった4K BS放送ですが放送には右旋電波と左旋電波の2種類を使っています。右旋電波は従来のBS放送と同じ方式で、この方法でNHKと民放5局の4K放送が行われます。

NHKと民放局の4K放送を観るだけであれば既存のアンテナ設備をそのまま使うことができます。工事の必要はありません。

左旋電波ではWOWOWやスターチャンネル、スカパー!のCS 4Kなど、有料放送を中心に放送されます。こちらは今までとは違う電波方式で放送されるためパラボラアンテナを変える必要があるのと、従来よりも高い周波数を使って伝送するためブースターや混合器、分波器などを全部入れ替える必要があります。

相当な出費になるのですが、国が助成金制度を用意しておりアンテナをのぞく混合器、分波器、ブースターなどの部分は指定業者からの申請があれば金額負担をしています。マンションなどの集合住宅では莫大な金額がかかるのですが、この制度をいち早く知った管理組合さんなどはすぐに申し込みをしていて夏には予算を使い切ってしまいそうな勢いで申請があり、現在は集合住宅の申請については一時停止しているそうです。戸建て向けの申請については今も受け付けているところなのですが、マンションについては再開までちょっと待つ必要があります。

私の住んでいるマンションでは昨年8月の中旬にマンション設備のアンテナ、ブースター、中継器などをすべて4K8K対応機器に入れ替える工事をしており、昨年11月に室内配線の更新もしてもらいました。

F1グランプリ2019の4K番組はスターチャンネル「スカチャン2 4K」にてCS 4K放送されます。これは左旋電波に入っているため、これらの受信設備の更新をしないと映らないということになります。

一軒家にお住まいの方でしたらアンテナ設備更新を自分で行う必要があります。マンションの共聴設備でまだアンテナ更新をされていない、これからという方ですと更新されるまでかなり時間がかかるでしょうから、可能であれば自分でベランダに左旋対応アンテナを設置して、それを部屋に引き込む、ということをするのが現実的だと思います。

こうした、電波の受信状況をクリアしてそれでやっとスカパー!CS 4K放送の申し込みができる、というわけです。

申し込み自体は簡単で、4KチューナーのA-CASの番号を控えて、WEBで申し込みをするだけです。30分ほどで受信出来るようになります。

そう、あと必要なのは4Kテレビと4Kチューナーだけなんですが、その4Kチューナーについても来週で終わってしまうキャンペーンがあります。


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キャンペーン期間中に4Kテレビと4Kチューナーを購入する必要があるのですが、その期間が3月29日(金)までとなっています。昨年末に4Kテレビを購入して、まだ4Kチューナーを購入されていない方、今なら実質2万円くらいで4Kチューナーを購入するチャンスなんです。

 

4K放送で観たい番組がないし、という方も、4K F1グランプリでぐっと来てしまった方は、ここは買い時かもしれませんよ。

価格が30万円を切って身近になってきている有機ELテレビと一緒に是非、まだ誰も味わっていない4K F1グランプリの世界へ!

 

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地上・BS4K・110度CS4K
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☆当店blog 2018.11.9「4K放送開始前の4Kデジタルチューナー『DST-SHV1』開梱レポート」

☆当店blog 2019.1.31「4Kチューナー『DST-SHV1』ソフトウェア更新と最近の4K放送の話」
☆当店blog 2019.1.10「『DST-SHV1』で観た4K HDR 5.1chサラウンド仕様の第69回NHK紅白歌合戦レポート」

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☆当店blog 2018.11.29「『おとなのデジタルTVナビ』で4K放送情報を先取り! 」
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☆当店blog 2018.9.4「3分でわかるソニーの4Kチューナー『DST-SHV1』プレスリリース紹介」

 

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