BIONZ X搭載の新型アクションカム『HDR-AS100V』開梱レポート

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もうちょっとじっくりいじってから商品レポートをしたいんですが、まとめてカメラ製品が一斉に発売になっているため、3営業日連続の開梱レビューレポートです。

3世代目のアクションカム「HDR-AS100V」の紹介です。外観がホワイトになってなんか新鮮な感じがしますが、中身も実は大きく変わっています。このカメラにもなんと、α7シリーズに搭載されている「BIONZ X」が搭載。で、これがもうわかりやすいくらい画質が違うというか、今までのカメラで一番威力を発揮しているのがアクションカムだと思います。

外観もいろいろ変わっているんですが、開梱しつつ、試し撮りしてきたところまでレポートします。アクションカムを今まで使っている方、是非最後までおつきあいください。

 

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さて、海外のおもちゃとかのパッケージってこんなのが多いですが、ディスプレイ陳列したときに見栄えの良いように実機がクリアケースに入っていて見やすい製品になっています。これ、なんで、アクションカムだけこんなことになっているのかなぁ、と、思っていたんですが、先日、CP+で「GoPro」のブースを通ったときにわかりました。

先にこうしうアクションカメラを販売している「GoPro」が似たようなパッケージにしているんですね。王者GoProに対するチャレンジャーSONYという図式、個人的には嫌いではありません。

新型のアクションカム「HDR-AS100V」にはライブビューリモコンがセットになったパッケージと、本体だけのパッケージの2種類が発売されています。今回は本体だけのパッケージを開梱。

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これが本体の同梱品一覧です。カメラ本体の他にウォータープルーフケース、三脚アダプター、マイクロUSBケーブル、接着式マウント一式、バッテリーなどが入っています。

これ以外に必要なのはメモリーカードでマイクロSDカードか、メモリースティックマイクロM2のどちらかを利用することになります。

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バッテリーは本体の背面のフラップを開けて装着します。考えてみるとこのカメラはいろいろなアクションシーンで使うカメラなので接点とかもいろいろな方向からのGがかかっても接触が悪くならないようにとかいろんな工夫があるんでしょうね。

サイバーショットシリーズでも大容量タイプのもので使われているX typeバッテリーを利用します。

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メモリーカードは手持ちで持っているのが16GBと32GBのマイクロSDHCカード。アクションカムで使うのにどれくらいの容量のカードを用意すれば良いのかな? というのが気になると思いますが、普通に使う分には16GBで良いかと思います。

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16GBのSDHCカードを入れてフォーマット。フルハイビジョン解像度の30p撮影で約2時間の録画が可能となっています。

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32GBのカードを入れると約4時間22分。バッテリーの持ちがどれくらいもつものなのか、という話ですが、私の感覚だとWi-Fiオフで約3時間、Wi-Fiオンで約2時間20分くらいという感じ。冬場の気温が低いときだとこれの半分くらいになることもあるんですが、連続撮影ではそんなイメージで使っています。

私は通常、Wi-Fiオンで使っているのでバッテリー1本につき16GBメモリー1枚かな、というところ。

これが今までのアクションカムなんですが、新型のHDR-AS100Vでは「XAVC S」という上位フォーマットでの録画ができるようになりました。「XAVC S」フォーマットは4Kハンディカムで初めて私も撮影をしてみたんですが、これはすごいですね。ビットレートが今までのAVCHDよりもかなり多いので、ハイビジョン放送独特の水面を写した時のブロックノイズとか、細かい縞模様が映ったときのフリッカーっぽく見える現象がまったくなくなるんです。

これがアクションカムで使えるということは。。。プロの方々の撮影で威力を発揮するんでしょうね。その恩恵を私も受けられるかな。

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ということでXAVC Sフォーマットの録画に挑戦。えーっと、SETUPの中で「PRO」という項目があり、これをオンにすれば良いんですが「MEDIA」という文字が点滅してしまい、設定が出来ない様子。

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調べてみたところ「SDXCカード」でないとXAVC Sフォーマットでの録画はできないそうです。

ご存じの通りSDカードは2GBまでは「SDカード」で、4GB~32GBは「SDHCカード」となっています。64GBカードよりも容量が大きい物が「SDXCカード」という位置づけになっており、要は容量に関係なくXAVC Sフォーマットでの録画をするなら現時点では64GBのカードを買うしかない、ということになっています。

64GBのSDXCカード。。。自前で持っていることは持っているんですがスマートフォンXperia Aで使っているもので、これをテスト用に一度フォーマットし直すのは考えたくありません。。。ということで、別途オーダーをしました。

画質比較とかはマイクロSDXCカードの64GBが届いてからということになります。

 

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そのほか、カメラ本体の外観を見てみると、底面が今までとちょっと違っていてフラップは前後で2カ所に分かれています。また最前部にはネジも見えます。

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三脚用のネジとしてはややサイズが小さいんですが、ここに三脚アダプターを装着して、そして直接三脚固定をすることができるようになっています。

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フラップが前後で二つに分かれているのは、この三脚アダプターを装着したときでもMULTI端子(マイクロUSB端子)を開くことができるようにするためで、ここからマイクロUSBケーブルを使って撮影中に給電することができます。

これで24時間でも1週間でもタイムラプス撮影をし続けることも可能。最初からこうしておいてくれ!という声がのどまで出かかりますが、おかげでだいぶ使いやすくなっています。

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今までは防水ケースに入れないと三脚にすら装着ができなったのが、こんなにわかりやすくシンプルに使えます。

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こちらは付属のウォータープルーフケースです。HDR-AS30Vと同じ仕様のもので、今までのアクションカムシリーズのアタッチメント製品もすべてHDR-AS100Vでも使えると聞いています。

モデルチェンジごとにこれらのアクセサリーは全部入れ替えられていってしまうソニー製品ではちょっと珍しいですね。

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ということで、本体をセットアップ。GPSを搭載しているので屋外でセットアップをすれば自動でGPS信号を捕まえて時間情報とかセットアップしてくれそうなものですが、ここでは手動で日時設定をしました。

GMTの入力をする必要があるのは相変わらずです。日本では「+9.0」と入力します。

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これはメニュー操作の一覧です。従来よりも階層がもうひとつ増えていて、モードトップから「SETUP」へ入り「CONFIG」でさらに下の階層に入ることになります。

設定項目が増えた分、階層が深くなってしまっていますが、取説を見ながら操作すればすぐに覚えそう。

ちなみにアングル、画角の変更項目がなくなってしまっていて、どこで設定をするのか悩んでいたんですが、どうやら手ぶれ補正の「STEDY」のオンオフで、自動で120度、170度の切り替えをやっているようです。手ぶれ補正オンにすると120度画角になっていると信じて使っているんですが、間違ってないですかね?

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録画ランプは従来はRECスタートボタンの脇にあるだけでしたが、HDR-AS100Vではカメラ天面にも大きな赤ランプが用意され、視認性が良くなっています。「今、撮れてるかな?」の確認はとてもしやすくなりました。

カメラ本体の進化ポイントはそれくらいかな?

 

続いては気になるアクセサリーを1点紹介します。

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ハードレンズプロテクターの「AKA-HLP1」です。本体だけでも防滴性能を有するHDR-AS100V用のアクセサリーでAS100Vと同時に新発売で登場しました。

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使い方は見ての通りでレンズ部分だけを保護するカバーになっています。単なるキャップみたいに見えますが、これ、どうやって本体に装着されるのか気になっていました。

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装着時にはHDR-AS100V本体のレンズの上下に切り欠きがあり、そこに爪をひっかけて固定。ちゃんとロックレバーもあって、これで上部の爪を出し入れして固定する仕掛けになっていました。

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防水ケースほどではありませんが、これもしっかりと固定はされていますので強い衝撃がなければそうそう外れることはないと思います。

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そんなわけで、HDR-AS15、HDR-AS30にこのレンズプロテクターを流用できないか、と、お考えの方はあきらめてください。AS15、AS30には爪をひっかける切り欠きがないのではめることすらできません。

このアクセサリーはやはりHDR-AS100V専用のアクセサリーです。

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なお、三脚アダプターとこうして付属のストラップで結んでおくことが可能。

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こうして使うことができます。

アクションカムを実際に使っている方は痛感していると思うんですが、レンズ部が飛び出ているのでレンズが常に触りやすくなってしまっていて、よく指紋がついてしまうです。

それらから保護することができるし、HDR-AS100Vを買ったらレンズプロテクターも購入は必須だと思います。

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月曜日に4Kハンディカムの試し撮りで羽田空港へ行って飛行機の撮影をしてきたんですが、そのついでにアクションカムもポケットに入れて持っていきました。

4Kハンディカムの撮影が主体で本当についででインターバル撮影をしてきたんですが、この映像がちょっとびっくり。1/2.3型の裏面照射CMOSの搭載は同じはずなんですが、写りはだいぶ差があります。

画角はなぜかHDR-AS100Vは170度になってしまっていて、まったく同じ条件での撮影になっていないんですが、その差は歴然。

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こちらはHDR-AS30Vのものです。フルHDサイズの写真データをこうしてリサイズしてもわかるくらいノイズが出ているし、飛行機のエッジも甘く、ああ、そうそう、初期のハイビジョンハンディカムも暗いところだと解像感が落ちてたなぁ、というところなんですが、HDR-AS100Vの写真は大幅改善。

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あららら、これってBIONZ Xの威力ですか!? そういえば回折低減処理とかってフルサイズセンサー搭載のα7などよりもセンサーサイズの小さいカメラの方がメリットが大きいはず、という話は聞いています。

センサーサイズが小さい上にさらに絞って撮っているわけで、回折がもろに出ているのはHDR-AS30Vなのかも。BIONZ Xの威力でここまで画が変わるってすごいぞ。

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撮影してきたインターバル写真はその日のうちにすぐに買った
ばかりのVAIO Fit 15Aで動画編集しました。オーバーフルHDパネルだと、こうしてインターバル撮影してきた写真の整理とかにも便利。

ここで作成したタイムラプス動画がこちらです。並べて同時に再生してみてください。上がHDR-AS30V、下がHDR-AS100Vのものになります。

もう断然「HDR-AS100V」の方がクリアな映像になっています。アクションカムでインターバル撮影をしてタイムラプス動画を作成するなら、もうこれは圧倒的にHDR-AS100Vがお勧めです。

XAVC Sフォーマットによる動画撮影も、もう撮る前から勝負あった気はするんですが、せっかくHDR-AS30VもHDR-AS100Vも持っているので試してみたいですね。

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さて、これを持って夏休みはまたタイプラプス撮影の大作を撮りに行くぞ。その前にカメラの扱いに慣れるために練習撮影、練習撮影。。。

 

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