ポータブルラジオレコーダー『ICZ-R50』実機レポ
新発売のポータブルラジオレコーダー「ICZ-R50」をソニーさんからお借りすることができました。今、手元にあります。
自由に使うことができる機種なんですが、たくさんいただいているご質問、ご不明な点にすべて堪えて行きたいと思います。ちなみにこれは評価用試作機です。珍しくパッケージもついてきていますが、取扱説明書はついてきていません。私の見た目での解答になります。参考程度にしてください。もしかしたら一部、製品版とは仕様に違いがある可能性もあります。
さて、各所で話題になっていてパブリシティからも引っ張りだことのことで、すでにパッケージはビリビリに破れていたりもします。ここまで使われたものがレビュー用にやってくるのも珍しいんです。取材目的での貸し出しが終わって、当店で最後のお役目ってところなのかも。
来週には出荷が始まりますので、それまでうちも待っているつもりでいたんですが、ちょっと早めに借りられてラッキー。関係各位の皆様に感謝いたします。
さて、まずは大きさ感なんですが、これは写真で見るよりもかなり小さく、イメージ的には半分くらいのものになるのでは?
A4サイズのソニーさんのカタログと並べてみると大きさはほぼ半分くらいのサイズになります。
本体は小さいんですが、ACアダプターはでかい。持ち歩きでACアダプターも使う時はちょっと覚悟をしておいてください。重さもそれなりにあります。
ポータブルラジオレコーダーというだけあって、持ち歩きを前提に考えているんだなぁ、と思えるのがこのホールドスイッチ。
本体の4面に操作ボタンがあるので、持ち運びでうっかり電源が入ったり誤作動をしたりする可能性がかなりあります。実際に昨日お借りして一度自宅へも持ち帰っているんですが、このホールドスイッチのおかげで安心して持ち運ぶことができました。
操作方法は極端に簡単です。電源ボタンでスイッチを入れて、あとはラジオにするのかICレコーダーにするのかをボタンで選択するだけ。
音量は向かって右肩にあります。コレもボタンスイッチになっています。ダイヤルなどのアナログなインプット装置はどこにもありません。
勝手にサイズが小さいモノでモノラルスピーカーなのかと思っていたんですが、このモデルはスピーカーもステレオになっているどころか、ボイスレコーダーとして使う時もちゃんとマイクがステレオになっています。
単3電池4本での駆動もできます。お借りしたモデルには電池は入っていませんでしたので、自分でエナジーブルー電池を用意してセッティングしています。
このあたりにシールも何もないんですが、おそらく製品版ではいろいろなことを案内するシール類が存在するはずです。
さて、ご質問その1です。プリセットされた局を選ぶだけではなくて周波数を自分で送って探すことができるのか?というもの。ラジオとしては当たり前の機能ではあるんですが、そういう機能はわざわざプレスリリースでは書かれていないし、実機でためしてみないと確かにわかりません。
まずは選局でAFNを選んでおいて、ここから十字キーの選局を操作します。(どうでも良いんですが、私が子供のころはFENだったのに、AFNになってしまっていたんですね。)
はい、1kHz単位ではありませんがご覧の通り周波数からの選局もできるようになっています。
選局ボタンを押しっぱなしにするとスキャン選局もしてくれます。電波発信されている周波数があればそこで自動で選局チューニングをしてくれます。
このあたりの操作は普通のラジオと一緒です。
ちなみにプリセット選局ですがどうなっているのかというと、まずはメニューで地域設定を呼び出します。
これで地域を県別に指定することができるため、目的の県を呼び出します。ここでは例として島根県を選択してみます。
これでAMもFMもその地域に合わせたものに自動でプログラムされます。FMではFM岡山というものが表示されています。76.8MHzって関東の方では見慣れない周波数がなんか目新しいです。
それとお問い合わせその2ですが、NHKのテレビ音声は受信できますか?というもの。これは仕様表から周波数表示を見ると上がばっさり落とされているので対応しないことがわかってはいるんですが、一応確認。。。関東地方で一番高いプリセット局を選ぶと84.7MHzのFMヨコハマが最高でした。この上はありません。
さすがに今年の7月で放送が終了してしまうアナログテレビ音声には対応はしていません。これ以外のラジオ製品もわざわざテレビ局の表示を消すために製品型番を刷新しているくらいですから。
そのラジオ番組の録音の他、本体のステレオマイクでICレコーダーとして利用する事も可能。
なるほど!と、思えたのがオーディオ/マイク入力端子です。そうかアナログ音源のテープレコーダーの音などもICZ-R50を使ってデジタル化することができます。PCを使えばICレコーダーがなくてもできるよ、という方は良いのですが、PCの操作に不慣れな方にはこの方が絶対にわかりやすいですからね。
で、録音した音声ファイルの扱いですが、せっかく本体にUSB端子があるんだし、直接ウォークマンに転送することってできないんですか? というのがお問い合わせその3です。
やってみましょう。
ウォークマンに専用USBケーブルを装着したところまではよいのですが、あれれ、そうなんです。ICZ-R50のUSB端子は受け側のミニ端子になっていて、送り側のUSBのクチにはなっていないんです。ということで「USB端子」という言葉は一緒でも接続ができません。
なので、メーカーさん的にはメモリースティックに書き出してもらって、それをPCでウォークマンに転送してもらってください、ということになります。
やってみましょう。
メモリーカードを入れて。。。
メニューボタンからファイルコピーを選択。これだけで選択しておいた録音ファイルがメモリースティックにコピーされます。なんのコピーガードもないのであとは自由にいくらでもコピーできますからPCにもウォークマンにもなんにでもMP3ファイルを移動させてください、という感じ。
ちなみに本体をPCとUSB接続させた方がそういう扱いははるかにラクになります。
これがレコーダー本体の中の内蔵メモリーをのぞいたところで、こうして放送局ごとにフォルダを作ってMP3ファイルを置いてくれています。ここからウォークマンにドラッグ&ドロップでコピーしていった方が簡単そうに思えます。
PC側から操作してラジオの録音予約をすることができる、となってますが、そのためにはどうやら専用ソフトウェアが必要みたいで、あいにく評価用試作モデルにはそれがついて来ていませんでした。それはまた製品版が届いたところでレポートしたいと思います。
このポータブルラジオレコーダーですが、まだすぐに返さなくてもよいみたいで、数日間お借りしても良いそうです。なので、明日、ちょっと秘密兵器をオーダーしておいたので、それが来たところで、また遊んでみたいと思います。
★ソニーストア ポータブルラジオレコーダー「ICZ-R50」のご案内はこちらから
☆当店blog 11.1.28「ICZ-R50の実機を見てきました」
☆当店blog 11.1.25「aikoベストアルバム『まとめ』とラジオレコーダー『ICZ-R50』の話」
☆当店blog 11.1.24「FMラジオの予約録音が可能なポータブルラジオレコーダー発表」
Bloodocean
2011年2月2日 @ PM 5:50
ライン入力と短波ラジオをミニジャックケーブルで接続すれば、短波のデジタル(データとしての)録音ができますね。
店員佐藤
2011年2月2日 @ PM 6:50
♪bloodoceanさん、こんにちは。
アナログ入力の音声信号が録音出来るのでタイマー予約をすれば
他のラジオ機器などの録音もできます。利用方法の詳細は説明
できませんが、メニュー項目には「シンクロ録音」ができるように
なっているので、再生側の再生予約設定だけでも録音ができるようです。
アレクリパパ
2011年2月2日 @ PM 8:44
ちょっとレトロな感じがして良いなぁ。
衝動買いしそうで、拙い!!!
昔、ソニーのラジオ「スカイセンサー」で、海外の放送局(短波)、国内地方の放送局(AM)を聴いて、BCLカードをコレクションしていました。
懐かしいです。
みつぎ
2011年2月2日 @ PM 9:05
個人的にはラジオはお腹いっぱい(単体ラジオだけで5台、ケータイなど機能附属を入れると10台以上(^^ゞ)なので購入は微妙なのですが、そうでなければこりゃ買い!ですね。
大きさは一番最後に買ったSRF-A300(ステレオスピーカー着きAMステレオ機)より若干小さいかな?
分解できないでしょうけど内蔵AMアンテナの大きさが気になります。
ACアダプターが大きいという事ですが単3電池4本だとラジオとしては長持ちしそうです。
>スキャン選曲
実はコレぢゅーよーです!
意外な事ですが昨今多くのラジオがこの機能を外されてまして旅行に持ち出すのに不向きでした。
(昔のウォークマンはASPというスキャン周波数から受信地域を割り出すという大技もやってたのに)
残念ながら私のボイラジレコ・サンヨーディプリー(ザクティーになる直前のモデル)はこの機能持ってますので旅行用は席を譲ってくれません(x。x)゜゜。
旅行に持ち出しても家に置いてても佳く使えるのでどっちに使うかで迷いそうです。
店員佐藤
2011年2月2日 @ PM 9:51
♪アレクリパパさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
そういえばBCLカードって今もあるんですかね?
そうえいば今回のラジオ視聴のためにFMレコパルとか
まだあるのかな?と思って調べてみましたが、もう
売っていないんですね。FM雑誌とかって。
店員佐藤
2011年2月2日 @ PM 9:52
♪みつぎさん、こんにちは。
スキャン選局もできますので、機会がありましたら
ご検討くださいませ。
K
2011年2月2日 @ PM 10:06
おじゃまします
この間ショールームでみたときに欲しい!って思ったんですが、何気にちょっぴり高いかな?というわけで様子見してます^^;。
いろいろ遊べそうで面白そうな製品ですが^^。
Bloodocean
2011年2月2日 @ PM 10:20
店長佐藤さんご回答ありがとうございました!実は私は放送大学の生徒です。
10月から放送大学がBSデジタル放送が始めるですが、ラジオ科目がBSデジタルラジオによる放送ですから、レコーダーで録画できないから、困ってたです!
だから、今回出るラジオレコーダーが、BSデジタルラジオ録音に丁度いいなと。
テレビのヘッドホン端子かコンポジットの音声出力とこのラジオレコーダーのライン入力を接続すれば、録音できると思って。
後は、テレビで視聴予約してシンクロ録音すればOKかと。
店員佐藤
2011年2月2日 @ PM 11:07
♪Kさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
またご検討ください。
店員佐藤
2011年2月2日 @ PM 11:12
♪Bloodoceanさん、こんばんは。
放送大学の学生さんですか? 私は一昨年の中退生です。
なるほどラジオの授業にはこれはもってこいですね。
そういえばうちもケーブルテレビさんがなぜか放送大学だけ
ガードして放送を見ることができず困った覚えがあります。
試していませんがシンクロ録音の項目がありますので
これで出力側が放送開始時に信号をだしてくれることで
録音はできそうです。単位取得に向けてがんばって下さい!
(私も放送大学在籍中にこういうものがほしかったです。)
たつ
2011年2月3日 @ AM 10:16
実機レポありがとうございましたm( )m
素晴らしいラジオレコーダーですね!!
ラジオファンにはたまりません!!^^
店員佐藤
2011年2月3日 @ AM 11:48
♪たつさん、こんにちは。
まだ当店にお泊まりで置いていってもらっていますので
実機レポートの第2弾をお届けします。是非、アドバイスを
お願いいたします!!
Bloodocean
2011年2月4日 @ AM 10:53
店頭佐藤さん、ありがとうございます。私は選科履修生です。1月に社会と銀行のテストを受けて、今は成績待ちです。
ぜひ、ICZ-R50の実際の製品が届いたら、夜間の遠距離受信実験に挑戦してください! ノイズカット機能の実験ついでに。
店員佐藤
2011年2月4日 @ PM 2:54
♪Bloodoceanさん、こんにちは。
東京での遠距離受信というと、FM富士があるみたいです。
四谷ではかすかに聞こえるんですが、これ、富士山が見える
埼玉県の我が家からだったら聞こえないかなぁ、とか思って
いました。
ノイズカット機能の効果もそこで試してみます。ありがとうございます。