理化学研究所の一般公開へ行ってきました
今日は日本で唯一の自然科学の研究所、理化学研究所の一般公開日とのことを今朝になって知りました。「理化学研究所」はうちの近所にあって名前だけは知っていたんですが、実際にはどんなところなのか知らなかったので、出かけてみました。
うちの近所にこんなすごいところがあったなんて。。。という感動をして帰ってきました。
私がお邪魔してきたのは和光市にある研究所。てっきり国が運営しているものと思いきや、独立した行政法人だったんですね。学生さんがいるとかそういうところではなくて、研究所、というものになるそうです。
和光市駅から無料でシャトルバスが出ているとのことで、それを利用して初めてお邪魔します。
中はすごく立派なところでした。意味があるんでしょうけど、あちこちカラフルに色どりされていて、研究所というと、なんかぼろっちいイメージがあったものが覆されます。最先端の研究所って感じです。
研究所らしい、普通ではないものを探して歩いてきましたが、これなんかかなり変わっています。トイレの外に洗面台みたいなものがあるんですが、ここには「手洗い等不可 純水」という蛇口があります。
塩素の入っていないH2Oがこうして蛇口からすぐに取れるようになっているようです。
建物の外に何気なく、こうしてタンクが立っていたりするのも独特。
面白いものがあちこちにあります。
施設内のあちこちに展示があり、文化祭のような雰囲気ではあるんですが展示されている実験器具などは学校レベルのものではなく博物館レベルのものばかり。
来場されている方たちも子供からお年寄りまで幅広くどこにターゲットをおくのか難しそうですが、メインになるこうした展示は中学~高校生にもわかる範囲にしているのかな? と、言いながら、私も全然理解できない展示もたくさん。
元素周期表は見た覚えがありますが「核図表」とか生まれて初めてみました。今の物理って昔よりだいぶ進んでいるんでしょうか!?
元素周期表といえば、女子高生の方が歌を歌っていて「水兵、リーベ、僕の船。。。」とかいうもので、何の歌かと思えば、元素周期表を覚えるためのものとのこと。私が高校生のときにはそんなのはなかったなぁ。。。
食堂も今日は一般向けに公開されていて、ここで食事をするのも楽しみのひとつでした。
ランチ定食が今日は4つ用意されていてどれも500円。A定食とB定食をいただいてきました。味もなかなか。
これを食べたら頭が良くなるかな?とか言っていたんですが、頭の良い人たちが務めているというだけのものなので、これを食べてもだめですかね。
お昼の後に今日のメインイベントへ向かいます。「113番元素発見の場所」という案内が見えますが、ここの地下に巨大な地下工場、「RIビームファクトリー」というのがあるそうです。
入口ではここだけ氏名の記入が必要で、地下の順路を回るのに1時間ほどかかるとのこと。中にはトイレも休憩所もないのでお気をつけください、という案内もあります。
サインをして地下に下りていくと。。。
いきなりここからはもう別世界。映画のセットみたいな重厚な扉があちこちにあるし、放射線の注意シールみたいなマークがあちこちにあります。
で、入ってすぐのところにここの主役というか世界最強のRIビームファクトリーの4番、超電導リングサイクロトロンの登場。東京タワーのおよそ2倍の重さになる8300トンの鉄の塊なんだそうです。
サイクロトロンって、なんだ? というかそもそもRIビームとかわからないし、ここで何をやっているの?という方も多いですよね。はい、私もそうです。で、現場でいろいろ教えてもらってきました。
ここでは原子とか、原子核などの研究をしているそうです。原子核はさらに細かくすると陽子、中性子でできているんですが、これらの性質はまだよくわかっていなくて、それを調べる施設になります。
物体の中身がよくわからない場合は、それを壊して調べる、ということをしますが、原子の世界でも一緒。原子核を壊して、それで性質を調べるそうなんですが、原子を壊すのってすごく大変なことで、原子を光の速度の70%くらいまで加速させてそれで物体をぶつけて壊す必要があるんだそうです。
それをここでは行っていて、原子を光速の70%まで加速することができるとのこと。
良く見ると先ほどのサイクロトロンの周りにパイプみたいなのがありますが、ここがその原子核を通らせている道なんだそうです。ここのサイクロトロンに持ってくるまでに実は3つの加速器を通ってきていて、ここに来るまでに高速の47%になっているんだとのこと。
4つ目のここの加速器で光速の70%まで加速するそうです。
写真だとあまりにも巨大でサイズ感がわからないと思うんですが建物にすると5階分くらいはありそうなもので、これがほとんど鉄でできているって。。。すごいものがありました。
「ジャンパー」という映画のロケがここであったそうで(私は映画を見ていないので、どんなシーンなのかわかりません)、このサイクロトロンのてっぺんにはヘイデン・クリステンセンのサインがあるんだとか。
通路からでは確認ができませんでした。
なお、ここでは超電導についてのデモンストレーションも行っていて、これにはびっくり。すごく冷やしたもの(マイナス250度とかそういうレベル)にすると磁石から浮くんですね、物体って。
生で初めてみたのと、こういう展示がその気になれば自分で触れるところにあるのがすごすぎです。
先ほどのRIビームが出てその後、原子核を壊してそしてそれを測定する機械も延々と伸びています。ラインにある青い塊が「BigRIPS」といって、いろいろ測定するところなんだそうです。
部屋を超えるたびにこうした放射線マークや注意灯があります。
まさにここは研究所で、しかも博物館みたいに触れないようにするための柵とかも大げさにはなく、工事用ポストくらいでしか仕切られていません。
こんな展示、初めてみました。
こちらは希少RIリングというところで重さをはかるための施設なんだとか。。。
設置された機器に対して距離があまり取れないもので全体像を撮ることができません。今日はサイバーショットDSC-RX100ひとつだけで来てしまったんですが、失敗でした。今日はSAL1118とか、NEXだったらSEL1018を持ってくるべきでした。
というか見どころがよくわからないままに見学していて、コースの後半になってから意味が分かってきたので、これは、もう一度来年やってくるしかないかなぁ。。。
施設を出て、敷地内を歩いていると昔使っていたサイクロトロンを発見。これより以前のもの、1世代目、2世代目のものは敗戦時にアメリカ軍によって核施設の建造につながる恐れがあるということで東京湾に沈められてしまったとか。
ということで、あっという間の理化学研究所見学でした。来年はもう少し勉強してからお邪魔したいと思います。
もっと朝早く行かないと。。。というのも、RIビームファクトリーのところで、先着のお客さんに花の苗を配っていたんですね。なんで花の苗を。。。とか思っていたら、ここのビームを植物にあてると突然変異を起こすとかで、そうやってできた花を配っていたみたいなんです。それほしー!
来年は4月19日に開催される予定とのこと。来年はどんなニュースを掲げているのかなぁ。
★ソニーストア サイバーショット「DSC-RX100」のご購入はこちらから
☆当店blog 12.9.24「『DSC-RX100』で撮る家族旅行【那須編】」
☆当店blog 12.8.21「『DSC-RX100』でボケのある写真を楽しみたい!」
☆当店blog 12.8.17「DSC-RX100ユーザーさん注目の『Sony Raw Driver』」
☆当店blog 12.8.10「谷川岳登山記録を『DSC-RX100』で撮ってきました」
☆当店blog 12.6.27「NEX-7を超えた!?『DSC-RX100』店員レビューレポート」
※RX100使いこなしのためのちょっとしたコツはこちらでご案内しています♪
☆当店blog 12.6.22「手持ち夜景モードで露出を変える方法」
☆当店blog 12.6.21「DSC-RX100のRAW現像に挑戦」
☆当店blog 12.6.18「DSC-RX100の試し撮り(汐留編)」
☆当店blog 12.6.16「DSC-RX100の試し撮り(東京ソラマチ編)」
☆当店blog 12.6.16「DSC-RX100の試し撮り(東京スカイツリー編)」
☆当店blog 12.6.15「サイバーショット『DSC-RX100』開梱&セッティングレポート」
☆当店blog 12.6.9「『DSC-RX100』特別体験会レポート」
☆当店blog 12.6.8「『DSC-RX100』の当店経由オーダーレポート!」
☆当店blog 12.6.7「『DSC-RX100』ショールーム特別先行展示レポート」
☆当店blog 12.6.7「新型サイバーショット『DSC-RX100』のカタログ到着」
☆当店blog 12.6.6「大型センサー搭載の新型サイバーショット『DSC-RX100』発表!
こうざえもん
2013年4月21日 @ AM 10:45
相変わらずすごい情報網をお持ちですね。
あいにく今年の春は悪天候で中止になってしまいましたが、国分寺にある日立製作所の中央研究所でも年2回、春と秋に庭園の公開があります。
まだ行ったことがなく、今度こそ、と予定を入れないようがんばっていたんですが、例の爆弾低気圧で早々に中止決定されてしまいました。
この秋に期待、です。
しのぴん
2013年4月21日 @ PM 4:36
サイクロトロンのカラーリングを見て、エヴァンゲリオン初号機を思い出すのは自分だけでしょうか??。
店員佐藤
2013年4月23日 @ AM 10:43
♪こうざえもんさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
科学好きな方を何人かtwitterでフォローしているとこういう情報を
教えていただけます。(^^)/
国分寺にある日立製作所さんの庭園公開は私も
国分寺の駅からハイキングで存在だけ教わったことが
あります。わき水の宝庫、国分寺で楽しそうなイベント
ですね。
店員佐藤
2013年4月23日 @ AM 10:45
♪しのぴんさん、こんにちは。
エヴァンゲリオンは私は見ていないんですよ。
でも言わんとしているところはわかります。
こうしたカラーリングにするのにもなにかしら理由が
あるはずですし、しっかりと科学を検証した作品なの
かもしれないですね。