【レビュー】ソニー最強ノイズキャンセリングヘッドホン『WH-1000XM3』展示レポート
ソニーショールーム/ソニーストア銀座のハイレゾ新製品展示レビューレポート第2弾です。
デュアルマイク&オーバーヘッドタイプでソニー史上最強のノイズキャンセリングヘッドホンだった先代を超える最新モデル「WH-1000XM3」の展示機実機レポートをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
大人気だった「MDR-1000X」の大ブレイクがあって、そうそう毎年モデルチェンジをするモノでもなかったノイズキャンセリングヘッドホンですが、これで3世代目にアップデートです。
しかも前回はアプリ対応などのマイナーチェンジでしたが新型の「WH-1000XM3」は「ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」という新開発のプロセッサーを搭載していたり、イヤーパッド素材、イヤーカップ構造の改良を行うなど音質面に影響のあるアップデートをふんだんにおこなっています。
「MDR-1000X」を購入してお使いのユーザーさんも2年経って、使い込まれている方にはそろそろ買い換えをお考えの方もいらっしゃるかもしれません。ショールームでの展示実機をレポートしたいと思います。
まずは比較できるように「WH-1000XM2(写真右)」と比較展示がされています。互い違いにつかって音の違いなどを試すことができるのと、装着具合の違いなども試せます。
実際に頭部に装着していないのでわかりにくいのですが実はアーム部分の形状が変更されていて以前の「MDR-1000X」や「WH-1000XM2」ではヘッドホンハウジングの上の部分、側頭部にやや大きな隙間ができていたのですが「WH-1000XM3」ではそれを改善しており側頭部にアームがちゃんと沿うようにデザインされています。
実際に装着するとシルエットが大きく違ってきていて、私はあまり気にならなかったのですが女の子の店員よねっちに言わせると「全然印象が違う」になるそうです。
ドライバーなどの変更はないのですが、イヤーパッドを新たに柔軟性の高い低反発ウレタンを採用していて耳にあたる設置面積が20%増えているそうです。
写真ではわかりにくいのですがドライバーは耳の向きに合わせて直角になるように斜めに配置されており、メッシュも斜めになり奥行きがある角度でついています。
充電端子は従来はマイクロUSB端子でしたが、WH-1000XM3ではUSB type Cになっています。スマートフォンも2016年11月発売のXperia XZからUSB type Cを採用しており、デジタル一眼カメラ”α”でも2017年11月発売の”α7R3”からはUSB type Cもデュアル搭載しています。
ソニーのポータブル電源でもUSB type C対応のものが発売されていますし、続々とUSB type Cシフトが 続いています。ヘッドホンでは「Xperia Ear Duo」に続いてこれで第2弾ですね。USB type Cって向きを気にせずに挿せるので便利ですよね。
周辺機器も見ていきます。
こちらはプラチナシルバーに付属するキャリングケースです。以前はブラックの本体にジッパー部分のところだけベージュカラーにしているものと、完全ブラックのもので色分けをしていましたが、WH-1000XM3ではキャリングケース自体のカラーが変更されています。
MDR-1000Xの時も珍しくブラック圧倒的人気ではなく、ベージュとブラックで人気を二分していましたが、これはWH-1000XM3もプラチナシルバーカラーが人気、出そうです。
キャリングケースの中を開くと、こちらも改善がありました。従来はポケット部分に入れる様になっていたケーブル類をヘッドホンケースの中の隙間に入れられるように作られています。
付属するのはUSB type Cケーブル(約20cm)と、ミニステレオ端子のヘッドホンケーブル(1.5m)それと航空機用プラグアダプターです。
ケースはブラックモデルのもので、ヘッドホンケーブルはボディカラーに合わせてカラーが変更になります。
クイック充電対応になっており、10分の充電で5時間の再生が可能というモンスター級の急速充電が可能。
ちなみに満タン充電までは3時間(従来モデルは4時間)で、連続音楽再生は最大約30時間になっています。八丈島までの往復航路で全部使ってもおつりがきます。
スマートフォンとの接続の場合はSBCの他、LDAC、AAC、aptXに加えaptX HDにも対応します。
MP3やCD音源をハイレゾ相当の音にアップコンバートする「DSEE HX」機能を搭載していますが機能が働くのはSBCとAAC接続のときのみとなっていて最大96kHz/24bitまで拡張します。LDAC、aptX、aptX HD接続や有線接続の場合はDSEE HXは働きません。
MP3音源のものを聴くときにLDACよりもAACの方が高音質になるの?という疑問がでてきてしまいますが、ハイレゾ音源をスマートフォン、ウォークマンに入れている方はLDAC接続にしておき、sptifyなどのストリーミング音楽を聴く場合はAAC、もしくはSBC接続でDSEE HXを利用するというのが良いかもしれません。
ノイズキャンセリング効果は、スマートフォンを使って最適化させてから使います。装着したときの具合、はさみこんでしまっている髪の具合などで装着状態が微妙に変わるところを、都度、最適化させて使うことができます。
電子音がいくつか鳴って調整をしてくれて10秒ちょっとで調整が終わります。ショールームではそれほど騒音が大きいわけでもないので従来モデルとの効果の違いがはっきりわかる、という感じではありませんが、装着したときに耳が若干「キーン」となる感覚を久々に味わいました。
昔のノイズキャンセリングヘッドホン(特にアナログ式)では気圧が変化したときみたいな感じでキーンと圧迫感を感じることがありましたが、あれは聞こえなくてはいけない音までキャンセルしてしまっていて違和感を感じているからなんだと聞いたことがあります。聞こえなくてはいけない音は聞こえるようにすることでそれを防いでいるという話をMDR-1000Xの頃に聞いた覚えがあるのですが、それよりもノイズキャンセリング効果を上げてきたので、こうしたことが起こったのかもしれません。
確実にWH-1000XM2よりはノイズキャンセリングの効果はあがっていると思います。
「NC/AMBIENT」切り替えボタンはGoogle Assistantボタンに変更することが可能。試してみようと思ったのですが接続されているスマートフォンにGoogle Assistantがセットアップされていないようなので試せませんでした。
通勤電車で使っている限りはGoogle Assistantよりも外音取り込みの方が使う機会は多いかなー。とも思えます。
自動電源オフの設定もありました。音楽を聴くために使う様であれば、Bluetooth通信の切断とともに本体電源がオフになってもいいのですが、勉強や仕事に集中したい、サイレント環境を作りたい、という目的で利用される方には、そのままノイズキャンセリング機能だけずーっと働いていてもらいたいわけで、そういう時にこれは利用ができます。
「オフにしない」にしておけばいつまでもノイズキャンセリング機能だけが利用できます。
■「1000XM2」「1000XM3」比較表
1000XM2 | 1000XM3 | |
ドライバーユニット | 40mm | 40mm |
カラーバリエーション | ブラック グレーベージュ |
ブラック
プラチナシルバー |
パッシブ オペレーション |
○ | ○ |
ハイレゾ対応 | ○ | ○ |
S-Master HX | ○ | – ※QN1内蔵アンプ |
DSEE HX | ○ | ○ |
ノイズキャンセリング | ○ | ◎(QN1搭載) |
Bluetooth 対応コーデック |
aptX/SBC/LDAC/AAC | aptX HD/aptX/ SBC/LDAC/AAC |
Bluetooth 対プロファイル |
A2DP/AVRCP/HFP/HSP | A2DP/AVRCP/HFP/HSP |
Headphones Connect |
○ | ○ |
連続再生時間 (BT接続/NC ON/DSEE HX OFF時) |
約30時間 | 約30時間 |
クイック充電 | 10分充電70分再生 | 10分充電5時間再生 |
充電時間 | 約4時間 | 約3時間 |
質量 | 約275g | 約255g |
付属品 | マイクロUSBケーブル キャリングケース ヘッドホンケーブル 航空機用プラグアダプター |
USB Type Cケーブル キャリングケース ヘッドホンケーブル 航空機用プラグアダプター |
・
上記は前モデル1000XM2との比較表になります。質量も20gの軽量化を実現しています。
片耳を手で覆い隠すことで瞬時に周囲の音が聞ける「クイックアテンションモード」や、タッチセンサーコントロールパネルで再生停止、音量操作も可能。ハンズフリー通話にも対応しておりNFC搭載によりワンタッチでBluetooth接続も可能になっています。
ストア価格は39,880円(税抜)で、お届けは10月6日目安となっています。持ち歩くことの多いヘッドホンですのでメーカー直販ならではの長期保証サービス「3年ワイド保証」をつけてご購入いただくのがおすすめです。
ワイヤレスノイズキャンセリング ステレオヘッドホン WH-1000XM3 |
ソニーストア価格: 39,880円+税 |
|||
発売日 | 2018年10月7日 |
メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:4,000円 3年ワイド/5年ベーシック:2,000円 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回分割払手数料0%キャンペーン(~1/15) 期間限定!下取り増額キャンペーン(~1/15) |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 |
☆ソニープレスリリース 「新開発のプロセッサーで業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現ハイレゾ相当の高音質も楽しめる『WH-1000XM3』などヘッドホン4機種発売」