これは超小型”α”か超高画質アクションカムか!? サイバーショット『RX0』ショールーム展示レポート
昨日発表になったデジタルスチルカメラ・サイバーショット「RX0」が本日よりソニーショールーム/ソニーストア銀座にて発売前特別先行展示が始まりました。
早速、お邪魔させていただき実機を見学させていただいてきましたので、そのファーストインプレッションをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
アクションカム大好き人間です。
プレスリリースを読む限りはどうやらアクションカムとしてよりも防水性、耐衝撃性能を備えた今までにないカメラ。高画質な撮影が可能でいわゆるアクションカム的な使い方だけではなく、新しい可能性を広げてくれる新しいカメラ的なPRをしている様に見えます。
その後、公開されたニュースサイトでの情報でもアクションカメラとしての使い方提案ではない方向性が伝わってきます。確かにアクションカムの最新モデル「FDR-X3000」シリーズなどは空間光学手ぶれ補正を内蔵し4K動画の撮影が可能ですが「RX0」は電子手振れ補正すら搭載されず、4Kでの動画撮影も内部記録はできずHDMI出力ができるにとどまります。
XAVC S記録でのHD画質の記録止まりとなるとアクションカムには利便性でもかなわないように見えるのですが。。。搭載されているセンサーはRX100シリーズ同様の1インチセンサーです。高画質アクションカムとしての使い方はできないものかな?とは考えてしまいます。
また1インチセンサー搭載で単焦点24mmのレンズを搭載しています。RX100シリーズが始めて登場した時に「これの第2弾では是非、50mm単焦点レンズを搭載したモデルとかも出してほし!」という声が少なからずあったと思います。そういう期待をしていた方には、このモデルは超小型のRX100単焦点レンズモデルでは!?という想像もしてしまいそう。
いろいろな想像をしながらソニーショールーム/ソニーストア銀座へ向かうのですが、実機を一目見て感じたのは「これ、予想以上に全然小さいぞ!」でした。
一応、比較用にアクションカムFDR-X3000とサイバーショットRX100M4を持って行っているのですが並べてみるとこれです。
サイバーショット「RX0」ですが、無茶苦茶小さいんです! メーカーさんの商品ページでは単品のショットばかりだったのでサイズ感が伝わってこなかったんですが実物はこんなに小さかったですか。
アクションカム「FDR-X3000」単品と比べてもこのサイズ感です。無茶苦茶小さいんです。
ちなみに「RX0」には背面に液晶モニターも搭載しています。アクションカムFDR-X3000はモニターを内蔵していないのでライブビューリモコンを装着しないと同条件にならないのですが、それで比較するとこの違いです。
液晶モニターのサイズはほぼ同じくらいですかね? サイズ比較するならアクションカム本体ではなくライブビューリモコンと比較した方が近いサイズになるくらいです。
これで1インチセンサーを内蔵してるってスゴいぞ!
同じ1インチセンサー搭載のRX100M4とのサイズ比較です。ズームレンズやEVF、そもそも操作性が違うので単純比較はできませんが、このサイズの違いです。
初代RX100が登場した時から夢だった単焦点レンズ搭載のRX100シリーズがいよいよ登場した! とも言えるかも。ちなみにレンズのF値は4.0なので、どうせならもうちょっと絞りが開くと良いのに、とも思えますが、デジタル一眼風にファインダーをのぞいて被写界深度の浅い写真を撮る、というよりはパンフォーカスの画作りをすることの方が多いでしょうから実用上はしょうがないですね。
操作ボタンは天面に電源ボタンとシャッター(REC)ボタン。背面にはメニューボタンと「・」ボタン、あとは十字キーの上下左右にあたるボタンがあるのみです。この後、いろいろ操作をするのですが、このたった8つのボタンで”α”と同じメニュー、操作を実現してます。
そして、こちらはGo Pro HERO5との比較です。
縦長スタイルのソニーアクションカムと違ってGo Proは横長スタイルというか奥行きがないボディになっていて、おでこなど体の正面に装着する場合はこちらの方が都合が良い、というケースもあります。アクションカムユーザーとしては、ちょっと羨ましい撮影スタイルがあったりしたのですが、そこを「RX0」ならカバーしてもらえるのかも!?とか思えてしまいます。
さらに、Go Pro とほぼ同じサイズであれば試したくなるのがこちら。
Go Pro用の3軸ジンバルが使えないか?ということです。今朝、それを試したくてソニーショールーム/ソニーストア銀座へ朝一番に駆けつけたユーザーさんがいらして、ジンバル試用の様子を一緒に見させていただきました。
そういえば、ウチにもGoPro用のジンバルがあったんでした。
☆当店blog 15.4.10「4Kアクションカムと3軸ジンバルスタビライザー『FY-G4』の話」
あのときはアクションカム用のジンバルがなかったので仕方なくGo Pro用のモノを購入し、バンドで止めてアクションカム用に流用して使っていたんですが、今回も流用ができそう。
こちらの方が使われていたのは「Zhiyun Z1-Rider-M」と言う製品みたいですね。amazonで30,490円で販売されています。当店で使っていたFEIYU G4と比べるとグリップ部がほとんど無いため非常に小型で使えます。
ゴムバンドを使って「RX0」を留めていましたが、動作にはほぼ問題はなさそう。ブラシレスモーターが一定角度になると鳴るところがあるのですが、これはGoProよりも「RX0」の方が軽いためバランスを取るのにちょっと苦労しているところがあるからなのかも。5円玉とか10円玉を挟むことで調整ができそうです。
FEIYU TECHでは防水性のあるジンバルスタビライザーも発売されているようで、コレが「RX0」で使えるなら、水中対応の高画質アクションカメラとして「RX0」は大活躍しそうです。
あまりにも小型なので「これ、本体に三脚穴はついてるんですか?」というお問い合わせもいただきそうですが、はい、視認してまいりました。底面に穴があります。
専用アクセサリーのケージ「VCT-CGR1」を使わなくても三脚固定はできます。
バッテリーは新型の「J」バッテリーというものを使います。従来のXバッテリーが1240mAhなのに対して、こちらは700mAhになり、さらに小型薄型のバッテリーとなります。これは本体の小型化のためにわざわざ開発された新型バッテリーということになります。
おかげでこのサイズです。Go Proサイズの中に1インチセンサー搭載です。
メニューなども見てみます。
こちらが「RX0」のメニュー画面です。カメラの1と2があることからわかるように、メニューはデジタル一眼”α”の最新UIで、”α6500″や”α9″と同じデザインのものになっています。
こちらは撮影時の画面になりますが、こちらもデジタル一眼カメラ”α”とまったく同じです。設定項目が画面隅にズラッと並んで確認できるのと画面右下にある「Fn」キーを押すとファンクションメニューが画面下半分に表示されるのも一緒です。
ただ画面がやたらと小さいというだけの話で、老眼がきはじめている私には割と厳しかったりしました。
「MENU」と「Fn」の間にある「◀」のボタンを押すと撮影モードの表示ができます。
こちらが撮影モードです。「オートモード」や「プレミアムおまかせオート」がある上にプログラムオート、マニュアルモードもあります。
クリエイティブスタイルやピクチャーエフェクト、S-Log2が使えるピクチャープロファイルも使えるなど、中身はもうまんま”α”です。
ホワイトバランスの設定ではカラーチャートまで出せました。操作できるボタンが少ないのと割り当てられているボタンを探すのが慣れていなくてちょっと大変なんですが、操作ボタンを覚えてしまえば、これはかなり追い込んだ設定ができそうです。
ファンクションメニューの入れ替えもできるし、なんとカスタムキー設定の変更も可能です。
ただ、操作できるボタンが少ないのでカスタム出来るのは2つのボタンだけなんですけどね。w
フォーカスモードではマニュアルフォーカスまでできます。どうやってフォーカスを合わせるの?というところですが、MFモードにすると決定キーがフォーカス操作モードボタンになり、ここで上下左右キーを使って設定することになります。
最短撮影距離が0.5mとなっているのでサイバーショットRX100みたいな、マクロ撮影みたいなことはやりにくいのですが、オプションでフィルターアダプターキット「VFA-305R1」というものが用意されています。
ここにマクロフィルターなどを装着すれば近接撮影にも使えそう。
そういえばアクションカムと違って、このフィルターアダプターのおかげでNDフィルターが使えます。30P撮影などでパタパタした感じに見えてしまうのはシャッタースピードが速いおかげ、というのが多分にあるので、NDフィルターを使ってシャッタースピードを1/30になるべく近づけることでそういうのは防げます。
これもよくできてるなぁ、と、プレスリリースを見て嬉しく思っていました。
なお、今日の時点では「RX0」のアクセサリーはまだなにも到着していないそうで、本体しか見ることはできませんでした。
撮影モードは他に動画のオート、プログラムオート、マニュアル、ハイフレームレートが用意されています。
このボディサイズでやれることは”α”とほぼ一緒です。
単焦点レンズ搭載のRX100風に撮ってみたフォトがこちら。展示されている「RX0」は、まだチューニング途中の展示用試作モデルと言うことで撮影データの持ち帰りなどが今回はできないため、モニター越しに撮影した写真を持って帰りました。
メーカーさんのサンプルフォトを見ても思うのですが、このレンズ、ボケも綺麗なんですよね。
24mmの超小型カメラとして過酷な環境での撮影時にメモ記録用とか、万一のバックアップとかの使い方もできそうです。
以上、超駆け足でしたが「RX0」の紹介でした。
超小型の防水カメラ”α”としても使えそうですし、超高画質アクションカメラとしても使えそうですし、今はなくなってしまいましたがレンズスタイルカメラ的な楽しさのあるカメラとも思えます。
発表された当初は当店での展示はどうしようか迷っていた(業務用の特殊カメラみたいに見えました)のですが、これは多くの方にオススメしたいカメラですね。実物を見てガラッと考え方が変わりました。
価格も8万円というのは割と安いんですよね。なんせアクションカム「FDR-X3000R」がリモコン付きで64,880円です。たった+1.5万円で1インチセンサー搭載のアクションカメラになるんですからね。
さーて、展示機がやってきたらジンバルスタビライザーに載せていろいろ撮り歩いてみようかなー!
デジタルスチルカメラ DSC-RX0 |
ソニーストア価格: 79,880 円+税 |
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発売日 | 2017年10月27日 | メーカー商品情報ペーこちら | ||
延長保証 | 3年ワイド:8,000円+税 3年ワイド/5年ベーシック:4,000円+税 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 送料無料 24回分割払手数料0%キャンペーン(~10/31) |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
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☆ソニー プレスリリース 「RXシリーズの高画質を防水、堅牢※1な小型ボディに凝縮し あらゆる場面での撮影を可能にする『RX0』発売」
☆当店blog 17.9.1「【プレスリリース】RXシリーズの高画質技術に防水性と堅牢性を備えたサイバーショット「DSC-RX0」新登場」
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