1/6400秒から1/4秒まで! α9 IIIで撮る猛禽・新幹線・飛行機 お客様の夏休み作例
1/6400秒で猛禽の飛翔を止めたかと思えば、最後は1/4秒で飛行機を流し撮り。
当店のお客様「たっくん」に夏休みの2週間、α9 IIIを使っていただいたところ、猛禽、新幹線、飛行機と様々な動体撮影を楽しんできてくださいました。
α7C IIと高速で通過する新幹線を撮り比べた、グローバルシャッターの実写比較も紹介します。

こんにちは、店員佐藤です。
内輪受けになってしまうかもしれませんが、今年の6月当店で開催した羽田空港撮影体験会に参加していただいたお客様で撮影コンテストを開催しました。
優勝者にはSEL100400MCを提供するという豪華撮影会だったのですが、プレゼント提供者のたっくんが優勝したため、SEL100400MCはたっくんの手元に。準優勝者には「α9 III」の夏休み期間2週間レンタルというプレゼントがあったのですが、こちらもたっくんが受賞しています。(なんせ審査員がたっくんですので 笑)
準優勝賞品として、お盆休み期間の2週間、たっくんに『α9 III』をお使いいただきました。そして律儀にも、その間に撮影した作品をご提供いただいています。
2週間の間に撮影された作品を紹介したいと思います。
■「道の駅 しょうなん」猛禽の飛翔シーン

α9 III+SEL100400MC F4.5 1/6400 ISO640 150mm
まずはいきなりすごい写真から始まっていますが、こちらは「道の駅 しょうなん」で開催された鷹匠体験イベントで撮影されたそうです。
この日は11時と14時にミニフライトショーが開催され、無料で観覧できたそうです。野生の猛禽でこうした飛翔シーンを狙うのはかなり難しいと思いますが、こういう撮影機会を見つけられたのもナイスですね。
それにしても、真正面からこちらへ飛んでくる瞬間を見事に捉えています。
目の部分を100%表示で切り出してみると、こうです。
目にしっかりピントが来ています。これは素敵なショットを撮影されました。
α9 III+SEL100400MC F4.5 1/6400 ISO640 114mm
屋根の上に並んだ3羽を捉えたカットです。
中央の一羽だけが羽を広げた瞬間で、左右の2羽との動きの違いが面白い一枚になっています。
SEL100400MCとしては広角寄りの114mmなので、猛禽だけを大きく写すのではなく、青空や屋根まで含めてイベントの雰囲気が伝わってきます。
シャッター速度は1/6400秒。中央の一羽が動き出す瞬間をしっかり止めています。3羽それぞれの仕草まで見比べられるのも楽しいですね。
こういう「次に何か起こりそう」という瞬間を撮っておけるのも、連写性能の高いα9 IIIならではの楽しさかもしれません。
α9 III+SEL100400MC F4.5 1/6400 ISO640 100mm
続いてはこちら。100mmまで引いて、手賀沼の風景と一緒に飛翔シーンを捉えています。
猛禽がルアーをつかんだ瞬間ですが、1/6400秒なので羽や脚の動きもしっかり止まっています。先ほどの正面から迫ってくるカットとはまた違って、実際にどんな場所を飛んでいるのかまで分かる一枚ですね。
曇り空を大きく入れた構図もあって、猛禽が空中に浮かんでいる感じがよく伝わってきます。
今回撮影された「鷹匠体験」は「道の駅 しょうなん」で開催されているイベントです。フクロウやタカ、ハヤブサなどの猛禽類とのふれあいやフライト体験、ミニフライトショーなどが行われています。
α9 IIIや望遠レンズで動体撮影を楽しみたい方には、かなり面白そうな撮影機会ですね。
ちなみに「道の駅 しょうなん」では、9月6日にも「鷹匠体験」の開催が案内されています。
※天候等により内容や開催時間の変更、中止となる場合があります。最新情報は公式サイトをご確認ください。
■400mmで止めて、スローシャッターで流す 小田原駅の新幹線撮影
α9 III+SEL100400MC F4.5 1/2000 ISO1600 400mm
続いては小田原駅のホームから撮影した東海道新幹線です。
こちらはSEL100400MCのテレ端400mmで撮影。カーブの向こうからこちらへ進入してくる新幹線を正面気味に捉えています。
400mmならではの圧縮効果で、新幹線の車体だけでなく、線路や架線が奥までぎゅっと重なって見えるのが印象的です。カーブに沿って長い編成が続いているところも格好いいですね。
シャッター速度は1/2000秒。高速で近づいてくる新幹線をしっかり止めて撮影されています。先ほどの猛禽撮影とは被写体がまったく違いますが、こちらもα9 IIIの得意そうな撮影シーンです。
そして、ここから撮り方がガラッと変わります。
高速シャッターで瞬間を止めるだけでなく、あえて低速シャッターで「速さ」を表現するのも動体撮影の面白さです。
α9 III+SEL2470GM2 F6.3 1/10 ISO250 24mm
こちらは一転して、シャッター速度1/10秒での流し撮りです。
レンズもSEL2470GM2に交換して24mmの広角端を使用。車両だけを大きく切り取るのではなく、ホームや架線まで大きく流すことで、新幹線が目の前を通過するスピード感が強烈に表現されています。
1/10秒ともなると、カメラを振る速度が少しずれるだけでも車両まで大きくブレてしまいます。それでも先頭部分の形をある程度残しながら、背景を大きく流すことでスピード感のある一枚になっています。
先ほどの1/2000秒の写真とは、同じ新幹線でもまったく違った表現になりました。高速シャッターで瞬間を止めるだけでなく、あえて低速シャッターを使って「速さ」を写すのも動体撮影の面白さですね。
α9 III+SEL2470GM2 F2.8 1/60 ISO400 35mm
さらにもう1枚。こちらは停車中の新幹線の横を、別の新幹線が高速で通過する瞬間を流し撮りした一枚です。
動いている車両と静止している車両が同じ画面に収まったことで、通過列車のスピード感がいっそう際立っています。
そして、こうした流し撮りでもα9 IIIのグローバルシャッターが効いてきます。流し撮りではカメラを大きく振るため、従来のローリングシャッター方式では、読み出しの時間差によって被写体や背景に傾きや歪みが生じる場合があります。
α9 IIIは全画素を同じタイミングで露光するグローバルシャッター方式なので、そうしたローリングシャッター歪みが発生しません。1/60秒のスローシャッターによる背景の「流れ」はそのままに、読み出し時間差による余計な歪みを加えずに描写できるのがポイントです。
α9 III+SEL100400MC F4.5 1/1600 ISO2000 400mm
最後はこちら。SEL100400MCのテレ端400mmで、カーブしていく新幹線を捉えています。
先頭部分に見える赤いランプはテールランプ。先ほどの進入シーンとは反対に、こちらは走り去っていく後ろ姿です。カーブに沿って長い編成が続き、400mmの圧縮効果もあって車両がぎゅっと連なって見えます。
シャッター速度は1/1600秒。車両をしっかり止めながら、曲線を描く線路や複雑に重なる架線まで含めた、鉄道写真らしい一枚になっています。
■α7C IIとα9 IIIでローリングシャッター歪みを実写比較
そして、たっくんは新幹線を撮るだけでは終わりませんでした。
α7C IIとα9 IIIを使って、高速で通過する新幹線を電子シャッターの1/8000秒で撮影し、ローリングシャッター歪みの違いまで比較されています。
α7C II+SEL100400MC F4.5 1/8000 ISO12800 107mm
どちらもシャッター速度は1/8000秒。これだけ高速なシャッターを切っていても、ローリングシャッター方式では画面の上端と下端を同じ瞬間に記録しているわけではありません。
高速で横切る新幹線では、そのわずかな読み出し時間の差によって、窓や車体のラインなどが本来とは違った形に歪んで写ることがあります。
α9 III+SEL100400MC F4.5 1/8000 ISO10000 100mm
一方、α9 IIIは全画素を同時に露光するグローバルシャッター方式です。画面内のすべてを同じ瞬間に記録するため、高速で横切る新幹線でもローリングシャッターによる形状の歪みが発生しません。
グローバルシャッターの効果は、停止している被写体を撮影しただけではなかなか分かりません。今回のように高速で横切る新幹線を電子シャッターで撮り比べると、ローリングシャッター方式との違いがよく分かりますね。
※焦点距離やISO感度など撮影条件を完全に揃えた厳密な比較テストではありません。電子シャッター撮影時の形状の違いを見る参考作例としてご覧ください。
α9 III+SEL100400MC+SEL14TC F45 1/4 ISO250 154mm
※SEL14TC(1.4倍テレコンバーター)装着時のEXIF記録値です。
最後はこちら。飛行機をなんと1/4秒で流し撮りされています。
154mmの望遠域で機体を追いながら、背景は大きく横方向へ流れています。1/4秒ともなると被写体をフレームの中で追い続けるだけでもかなり難しいところですが、機体の形を残しつつ、スピード感のある一枚に仕上がっています。
こうした大きなパンニングを行う撮影でも、α9 IIIのグローバルシャッターならパンニングによる背景の「流れ」は残しつつ、読み出し時間差によるローリングシャッター歪みが加わりません。「ブレ」や「流れ」は撮影表現として残しながら、センサーの読み出し時間差による歪みを気にせず撮影できるというのも、α9 IIIならではの面白さですね。
今回は猛禽の飛翔シーンを1/6400秒で止めたところから、新幹線、そして最後は1/4秒の飛行機流し撮りまで、実に幅広い動体撮影を楽しんでいただきました。
2週間という限られた貸出期間でしたが、これだけいろいろな被写体を撮影して、さらにはα7C IIとのローリングシャッター比較まで試してくださるとは思いませんでした。さすが、たっくんです。
α9 IIIというと超高速連写やグローバルシャッターに目が行きますが、今回の作品を拝見していると、「高速で止める」だけではなく「低速で流す」ところまで含めて、動くものを撮ることそのものを楽しめるカメラなんだな、と改めて感じます。
たっくん、たくさんの作品をご提供いただきありがとうございました!
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ソニーストア価格: 935,000 円 |
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