α7 Vで春のシマリス撮影へ りすの家で試す動物AFと秒30コマ連写

春の「りすの家」でシマリス撮影してきました。
今回のテーマは、α7 Vの「動物AF」と「秒30コマ連写」がどこまで通用するかの実戦テストです。結論からいうと、ほぼすべてのカットで瞳にピントが合うレベルで、撮影成功率が大きく変わる結果になりました。
ユスラウメが満開のフォトジェニックな環境の中で、設定方法や作例とあわせて詳しく紹介していきます。

こんにちは、店員佐藤です。
日曜日に「りすの家」へお邪魔してきました。「りすの家」は埼玉県の見沼区にある見沼グリーンセンターという公園の中にある施設で、10時~17時まで月曜定休で無料でお邪魔できる施設です。
大きなゲージになっているんですが、そのゲージの中に我々人間が入っていき、シマリスの世界に柵や網越しではなく直接触れ合える距離で接することができます。(シマリスを触るのは禁止)
駐車場も無料で利用できるし、ご家族連れやシマリス目的のカメラマンさんがたくさんやってくる施設になっています。

飼育スタッフさんの仕事ぶりもすごくて、来園者さんにシマリスの理解を深めてもらうべく、いろいろな情報発信や、季節に合わせた植栽をしてくださっています。
撮影に関しては、割と緩かったのですが、昨年あたりに珍しい野鳥がやってきて、野鳥撮影をされていた方が三脚などを園内に設置してからは「三脚・一脚禁止」になっています。シマリス撮影では三脚も一脚も必要ないのですが、小さなお子様方も多いので、我々が邪魔にならないようにする配慮は必要です。

「りすの家」の中に桜の花は咲いていないのですが、それっぽく見える「ユスラウメ」があちこちに植えられていて、この花をシマリスたちが食べに来てくれます。
かなりのフォトジェニックになります。

以前、私が初めて来たときはカメラマンさんはそれほど多くなくて、数人いるくらいだったのですが、昨今のカメラブームもあってか、今はたくさんのカメラマンさんがいます。植栽も気を使って、ユスラウメをあちこちに植えてくれているので、バラけて撮影するのがこの日のマナーみたいです。(とは言っても、ユスラウメの木にシマリスがとりつくとみんな集まってしまうんですが)

今回は「α7 V」での撮影テストを兼ねて、秒30コマでどれくらいシマリスが撮れるものなのかテストです。
たまたまですが、当店の常連さんでyukaさんもお越しになっていて、ご一緒させていただき、たくさん、シマリスを撮らせてもらえました。
さて、新型デジタル一眼「α7 V」のシマリス撮影時の設定ですが、少し変わったことをしています。
昨年の年末のお休みの時にもα7 Vをりすの家に持ってきて、この時は「ジャンプフォト」の撮影だけを目的に連写撮影をしています。
設定はその時と同じなんですが、なんせ秒30コマ連写と、シャッターを押す前の時間にさかのぼって記録ができる「プリ撮影」を最大限利用します。
また、撮影時に「1枚だけ撮れればいいのに連写になっちゃう」問題というのがあります。秒30コマ+プリ撮影を入れておくと、一瞬シャッターを切っただけで10枚以上の撮影をしてしまうことになるので、じっとしているシマリスを1枚だけ撮影するときに不向きです。
そこでボタンひとつで単写とプリ撮影付きの連写を切り替える設定をしておきます。

まずは「ドライブモード限定」というのがあるので、ここで1枚撮影とHi+の連続撮影だけにチェックをして、あとは消します。

連写設定にしておいた状態でプリ撮影機能をオンにしておきます。
プリ撮影記録時間というのは、どれくらいの時間さかのぼって記録するか、という時間です。「あ!いまだ!」と思った瞬間にシャッターを切っても、たいていの場合は遅れます。大体0.3秒に設定すれば撮り逃しはなくなるんですが、一瞬迷ったりして遅れると撮れないケースもあります。0.5秒に設定しておくと、反射神経が私みたいに遅い人でもカバーしてくれる感じです。

そして、カスタムキー設定でレンズのフォーカスロックボタンあたりに「ドライブモード切替」を設定しておきます。こうするとレンズのわきについているボタンを押せば単写と連写が切り替わり、プリ撮影も同時に設定されます。
α1 IIやα9 IIIの場合はボディに「C5」ボタンがあるので、そこに割り振るんですが、α7 VだとC5ボタンがないので、レンズボタンあたりに設定しておくと良い感じで使えます。
あとは動物AFに設定してシャッタースピード優先、1/2000~1/4000あたりで撮影していきます。AFエリア設定は人によっては「スポットAF」とかを使われる方もいらっしゃるようですが、私はワイド、もしくはゾーンで撮っています。
これでシマリスが顔さえ見せてくれれば、瞳にAFがばっちり合います。

α7 V+SEL100400GM F5.6 1/4000 ISO4000 400mm
ということで、今回撮ってきた一番のお気に入り写真がこちらです。少し笑っているような表情で、ちょうど口の中に花びらが挟まっていて、ベリーグッドな1枚になりました。
Flickrに掲載していますが、瞳のところにフォーカスもがっちり合っているし、今回のナンバーワンショットです。

これは前後のショットを見ているシーンです。秒30コマ連写ですが、プリ撮影の15コマだけ記録している感じで、動きがあったときにちょこっとシャッターボタンを押すだけで、撮れていたショットです。
野生動物だし、瞬間でみると、結構険しい顔をしているシーンもあるんですが、こうしてニコッとしている瞬間を探し出して使っています。
これをやるときは秒30コマというのはかなり効き目があります。秒10コマ連写だと、確率はこれの1/3まで落ちますからね。

α7 V+SEL100400GM F5.6 1/4000 ISO6400 400mm
さらに、ありがたいのがAIによる被写体認識で、α7 Vがシマリスを認識しているショットでは、まず、瞳からフォーカスが外れているものはありません。秒30コマ撮影したカットから、どれを選んでも全部OKカットにできます。
以前、シマリス撮影を始めたばかりの時はフォーカスがあっているものをまずは選んで、そこからOKカットを選び出す感じだったんですが、これなら全カットからOKカットを選んで、あとからフォーカスのチェックをする感じです。

α7 Vに搭載されているAI被写体認識には「オート」モードも用意されています。「オート」に設定しておけば、人物でも動物でも野鳥でも、車でも昆虫でも、飛行機でも、カメラが認識したらすぐにそこにフォーカスを合わせに行ってくれるんですが「オート」の場合はどれが被写体なのか考えるため動作が若干遅くなる可能性があります。
最初から「動物」にしておいた方が被写体の認識は速くなるので、こういうシマリス撮影のときは「動物」に設定しておいた方が有利。

さらに、認識感度や認識する部位などの細かい設定もできるようになっています。認識感度は高い方が良いように思えますが、岩や森などで似たような図形があると、それらも認識してしまうことがあるので、そうしたときは感度を下げて使います。
今回のシマリス撮影ではシマリス以外のところにAFポイントが行ってしまうことはなかったので、最高感度にして使うことができました。
認識部位で「瞳のみ」にすると、さらに精度があがるんですが、認識感度は下がる感じで、顔が見えないとフォーカスポイントが定まらないように思えます。私は瞳、頭、体の3つを認識させて使っています。

そして、これも重要。フォーカスの優先設定で、レリーズ優先なのか、フォーカス優先なのか選べます。どんなにいい瞬間を撮ってもフォーカスがあっていなかったら使い物になりませんので。ここはフォーカス優先に設定します。
これがスポーツ競技やお子さんの撮影でイベントなどの二度と撮れない瞬間の撮影であればレリーズ優先にするところなんでしょうね。
撮影してきたRAWデータですがImaging Edge Viewerで再生し「フォーカス枠表示」をオンにすると、撮影時にフォーカスポイントを置いた場所が確認できます。少し見てみます。

こちらは顔の正面からしか見えてないシーンですが、向かって右の眼にばっちりと枠表示がでています。ここの枠内で一番コントラストが取れるところにフォーカスを合わせているはず。

見ていると、これくらいの被写体サイズでも瞳AFが効きます。これより少し離れると頭や胴体の認識になるようです。
前に枝が被っていても、顔がしっかり見えていれば追ってくれます。
シマリスにAFが合わず、カメラが見失ってしまっているときは「フルタイムDMF」という機能が使えるので、レンズのフォーカスリングを自分で操作して、大体のフォーカスを合わせてあげれば、再び追従してくれます。
これでほぼすべてのシーンが撮れました。

体が見えなくても、頭だけでもシマリスと認識してくれて、ちゃんと瞳にAFが合ってくれます。精度の高さがすごい!

α7 V+SEL100400GM F5.6 1/4000 ISO4000 400mm
ということで、これもお気に入りショットです。花びらを食べている瞬間を秒30コマ連写していて、もぐもぐしているシーンを複数記録できているのは秒30コマ連写のおかげ。
選んだカットがどれを選択してもちゃんと瞳にフォーカスがあっているのはAI被写体認識のおかげです。最強シマリスカメラです。

縦位置でも撮影してきています。このサイズでも瞳にフォーカスポイントが行っています。

α7 V+SEL100400GM F5.6 1/4000 ISO2500 400mm
Flickrにも掲載しましたので、このフォーカス追従性能を是非、チェックしてみてください。

α7 V+SEL100400GM F5.6 1/4000 ISO2000 244mm
こちらのカットは瞳にAFポイントはきていなかったんですが、それでも被写体としてはシマリスを認識しているので、ちゃんとフォーカスはシマリスにあっています。

α7 V+SEL100400GM F5.6 1/4000 ISO8000 400mm
さて、こちらは葉っぱを口に詰めて、巣作りの最中みたいです。お腹がふっくらして見える印象的なカットです。ほかのカメラマンさんとの話では「妊婦さんが子育ての準備をしているのかもね」という話でした。
で、ここまでのショットはすべてホワイトバランスを「オート」にしています。どれも、私はホワイトバランスの調整はしていません(露出はちょこちょこと調整しています)。全部、そのままで使えています。

こうした緑の背景が多かったり、日陰と日向を行ったり来たりすると、色の感じがおかしく見えてしまうシーンがありがちなんですけど、α7 VのAI機能を取り入れたというホワイトバランスはさすがですね。
それと、シャッタースピードを今回は1/4000というかなりの高速シャッターにしています。野生動物は1/1000くらいでないと難しい気がしていたんですが、本当にぶれなく撮影しようとすると、こうした小動物では1/4000くらいまで速くしないとブレがでます。
SEL100400GMはズーム端ではF5.6になってしまうので、望遠単焦点のように極端に明るいレンズではありません。ISO感度が犠牲になってしまうんですが、こちらも対処方法があります。

「エクステンデッドRAW処理」というのですが、Imaging Edge Viewerというメーカー純正の現像ソフトで、α7 VのRAW撮影したファイルを選択して「エクステンデッドNR」を使うことで、ノイズ軽減処理をしてもらえます。

ISO6400で撮ってきたこちらのカットですが、拡大してよくみると背景などがざらざらした感じになっているのが見えると思います。

「エクステンデッドNR」にて処理をしたものがこちらです。ノイズは見えなくなりました。
もっともISO6400で撮影していても、こんなにノイズが少ないの!?という感じではあるんですが、さらに滑らかな画質にしてくれています。

α7 V+SEL100400GM F5.6 1/4000 ISO6400 400mm
ハイスピードシャッターのために上がってしまったISO感度ですけど、それを補ってくれる機能まで利用できます。
今まで撮影が難しかったシチュエーションでも、それを可能にしてくれるカメラですね。「α7 V」は。
りすの家の「ユスラウメ」ですが、日曜日が満開状態でした。すでに散り始めている様子から今週末には見ごろを過ぎてしまっている可能性があるんですけど、他にも季節の花が多数植栽されています。
AI被写体認識、秒30コマ連写、プリ撮影のテストにα7 Vをお持ちの方はお出かけされてみては? ゴールデンウイーク前後にはシマリスの赤ちゃんが顔を見せてくれるようになります。一番良いシーズンはこれからです。当店でもGW前後に撮影会を開催したいと思います。
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| デジタル一眼カメラ α7 V ILCE-7M5 |
ソニーストア価格: 416,900円 税込 |
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| 発売日 | 2025年12月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
| 延長保証 | 5年ワイド:41,800円 3年ワイド/5年ベーシック:20,900円 3年ベーシック:無償 |
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| ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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| テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
αセンサークリーニング無料サービス 店頭にて詳細をご案内しています |
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