【これを読めば全てわかる!】1分で動画編集可能な新アプリ搭載!一眼カメラのような滑らかなぼけ描写を実現した『Xperia 5 V』総まとめレビュー!
1分で動画編集できる新アプリ『Video Creator』を初搭載し、「Xperia 1 V」と同型の最新センサーでクリアで高精細な撮影を可能にしたフラグシップモデル『Xperia 5 V』に関する当店の記事をまとめたページになります。機能や実機の様子、実際に『Xperia 5 V』で撮影した店員による作例などをご覧いただけます。
4.「Xperia 5 V」ソニーストアSIMフリー版とキャリア版の違い
5.「Xperia 5 V」「Xperia 1 V」「Xperia 5IV」の機能比較
8.ソニーストアおすすめサービス「Xperia ケアプラン」&「1年残価クレジット」!
■「Xperia 5 V」の機能まとめ
- 快適な操作を可能にする、高速のCPU「Snapdragon 8 Gen2 Mobile Platform」を採用
- 前機種比で約1.7倍に大判化した新開発の2層トランジスタ画素積層型CMOSイメージセンサー「Exmor T for mobile」を搭載
- 2つのレンズに3つの画角
- より多くの光を取り込め、高感度・低ノイズな撮影を実現
- 一眼カメラのような大きくなめらかなぼけで印象的なポートレート撮影が可能
- 約1分でかんたんにVlogが完成「Video Creator」
- デジタル一眼カメラαに搭載されている画作りのための機能「クリエイティブルック」搭載
- ステレオマイクに加え、メインカメラ横のモノラルマイクでの録音にも対応
- 「リアルタイムHDRドライブ」により、白とびしやすい明るい環境下でもはっきりとした映像
- DSEE Ultimate搭載でストリーミング楽曲やCD音源、youtubeなどの圧縮音源を高音質化
- ワイヤレスでもハイレゾの音質を楽しめるLDAC対応
- プロ並みの品質で録音が行える「Music Pro」
- 5000mAhもの大容量バッテリー
- 独自の省電力技術によって、前機種から約20%の消費電力削減を実現
- 朝から晩まで、1日使ってもバッテリー容量が約50%残る
- ゲームをサポートする「Game Enhancer」 搭載
- リフレッシュレート120Hz駆動で、画面スクロール時の表示がなめらか
- Qi規格のワイヤレス充電に対応
- 1日長く使っても熱くなりにくい放熱設計
- 3年使っても劣化しにくい長寿命設計
■「Xperia 5 V」詳細
■時間や場所を問わず高い描写力で思い出を残せる多彩な撮影機能
「Xperia 5 V」のカメラは、フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 V」と同型の最新センサー「Exmor T for mobile」によって、日中/夜間や屋内外といった撮影シーンを問わず、クリアで高精細な撮影ができます。人肌の自然な質感を再現できるほか、「クリエイティブルック」で好みの色味を設定することが可能で、場面に応じてカラーやトーンを撮り分けられます。
また、ぼけ描写も「Xperia 5 IV」より大きく進化しています。AIを活用し、被写体からの距離に応じたぼけ表現ができることに加え、一眼カメラのような大きくなめらかなぼけを実現しています。
背面の2眼のカメラレンズは、16mm、24mm、48mmの3つの焦点距離で撮影が楽しめます。
2倍ズーム(48mm)は、有効画素数約4800万画部分をクロップし、約1200万画素で記録しているので、通常のデジタルズーム時に発生する画質劣化なくきれいにズームできます。前機種の「Xperia 5 IV」と比べて、ピクセルピッチが約10%大きくなり、画質が向上しています。
また、新構造のセンサーによってフォトダイオードとトランジスタをそれぞれ拡大して配置。フォトダイオードの拡大により1画素あたりの集光量を最大化し、ディテール豊かな表現が可能になりました。
■動画を1分で作成できる新しい編集機能「Video Creator」
新搭載の「Video Creator」は、音楽に合わせた動画を簡単に作成できる、自動編集機能を搭載した動画編集アプリです。撮影した素材を選び、動画の長さと音楽を選択すると約1分で編集でき、動画編集を苦手に感じていた人でも簡単にオリジナルコンテンツの制作が可能です。
コンテンツの調整やクリエイティブルック風のフィルター加工など、撮影者のこだわりを手動で設定することもできます。友人との動画共有やSNSでの公開もハードルが低くなり、思い出がさらに広がります。
動画撮影時の音声は、ステレオマイクでの録音に加え、メインカメラ横のモノラルマイクでの録音にも対応。これにより、メインカメラ側の人の声などをよりクリアに録音できるようになりました。
声優先マイクが、周囲に被写体以外の話し声や環境音があるシーンでの動画撮影でも、被写体となる友人の声をしっかりと拾います。
■「リアルタイムHDR ドライブ」による明るくきれいなディスプレイ
『Xperia 5 V』は外付けのスピーカーやディスプレイがなくても、本機だけで迫力のある映像と音響が楽しめます。力強い重低音を放つ新開発のスピーカーアンプに加え、高輝度で見やすい有機ELディスプレイを搭載しています。
普段よくみるようなSDRコンテンツは、ブラビアから生まれた「X1 for mobile」により高精細に。さらに、色鮮やかなHDRコンテンツは、「リアルタイムHDR ドライブ」により、白とびしやすい明るい環境下でもハイライトを調整して、はっきりとした映像にします。
■終日アクティブに使用しても50 %以上残る長持ちバッテリー
CPUには快適な操作を可能にする、高速の「Snapdragon 8 Gen2 Mobile Platform」を採用。5000mAhもの大容量バッテリーを搭載しているのに、ボディは驚くほど薄型軽量。持ちやすさも抜群です。
コンテンツ視聴などを支える5,000mAhの大容量バッテリーは、同容量バッテリーを備える一般的なスマートフォンと比較して長時間駆動します。独自の省電力技術によって、「Xperia 5 IV」と比較して約20 %の消費電力削減を実現。これにより、終日アクティブにスマートフォンを使用してもバッテリーが50 %以上残ります※。
ワイヤレス充電や急速充電(最短30分で約50 %)への対応に加え、Xperia独自の「いたわり充電」技術がバッテリーの劣化を防ぐため、3年経過後においても最大容量を80 %以上維持します。
※Xperiaユーザーのバッテリー使用プロファイル標準値を使用して、インターネット閲覧・動画閲覧・ゲーム・その他の機能を1日あたり360分利用(1080分の待機時間)することを想定したテストに基づく推定値。実際のバッテリー持ちは利用状況や使用環境によって異なります。
熱を本体内に拡散する事で、⾼温化を防ぐ熱拡散シートを本体前⾯と背⾯に使⽤。熱を効率よく拡散します。また独自の放熱対策として、熱拡散シートは従来機種比で40 %増やし、CPUの電力も効率化しています。
■どんな聴き方でも Xperia なら“いい音”
音質面では「DSEE Ultimate」を搭載。ソニーのAI技術で、高音域の表現力や微細な音の再現性が向上し、ヘッドホン接続時には、ハイレゾに迫る高音域やディテールまで感じられます。
また、ワイヤレスでもハイレゾの音質を楽しめる「LDAC」に対応しているので、ハイレゾの楽曲を高品質なままワイヤレスで楽しめます。さらに、DSEE Ultimateと組み合わせれば、ストリーミングなどの圧縮音源でも高精度にアップスケーリングし、ハイレゾに迫る音質で楽しめます。
左右均等に配置された2つの「フルステージステレオスピーカー」によって、バランスの取れた立体感のある音場を実現。独自のオーディオチューニングを施すことで、音の臨場感が増し、あたかも目の前で演奏しているかのようなリアルなリスニング体験を味わえます。
オーディオジャックはソニーの技術により、アンプからジャックまでの信号/グラウンドを音質重視で設計しています。またデジタル、アナログどちらも高性能なコンバーターとアンプ、低歪みな部品などを採用。広い音場感や低域から高域まで、伸びのあるクリアなサウンドを実現しています。
「Music Pro」を使うと、プロのスタジオとマイクで録音したかのようなレコーディング体験を、自宅はもちろん、外出先や旅先など、インスピレーションが湧いた瞬間に、スタジオクオリティのレコーディングが高音質で行えます。
■スマートな使い心地
Qi規格のワイヤレス充電に対応しているから、他のスマホなどに充電のおすそわけができます。
本体側面の電源ボタンには指紋認証センサーを搭載。スマホを手に持つ動作でロックを解除できます。
さらにmicroSDカードにより使える容量を増やすことができます。特に動画データなど大容量データをたくさん保存する際に便利です。さらに、データの移動なども素早くできます。
■ゲームプレイをサポートする「ゲームエンハンサー」搭載
ゲームエンハンサーのUIが進化。ゲームの世界に没入できるデザインで、さらに魅力的なUIに生まれ変わりました。
プレイ中の通知や操作について細かく設定できるフォーカス設定なら、よりゲームに集中できます。中でも、コンペティションセットでは、通知オフ*やナビゲーションバーの非表示など、ゲームに不要な機能を一括で無効化します。
120Hz駆動ディスプレイ、240Hzの残像低減技術、最大240Hzの高速タッチ検出で、他のプレーヤーを圧倒するプレイを実現します。
さらに電源に繋ぎながらのプレイをより快適にする熱抑制機能を搭載。ゲーム時に使用される電力のみバッテリーを介さず給電するため、充電による熱発生を抑制します。
いつも楽しんでいるタイトルのゲーム実況をYouTubeに配信可能。21:9のディスプレイを活かしたプレイと実況を両立させた最適なUIを備え、インタラクティブなライブ配信を楽しめます。
■「Xperia 5 V」実機レビュー
「Xperia 5 V」プラチナシルバーの実機をお借りすることが出来ました。製品版ではないので一部仕様が変更になる可能性はありますが、実際に販売されるモデルにかなり近いものになると思います。
Xperia 1 V |
Xperia 5 V |
Xperia 5 IV |
|
サイズ / 重量 |
165 × 71 × 8.3 mm |
154 × 68 × 8.6 mm |
156 × 67 × 8.2 mm |
重量 |
187g |
182g |
172g |
チップセット |
Snapdragon 8 Gen 2 |
Snapdragon 8 Gen 2 |
Snapdragon 8 Gen 1 |
メモリ容量 |
16GB RAM+512GB ROM |
8GB RAM+256 GB ROM |
8GB RAM+256 GB ROM |
ディスプレイ |
6.5インチ 21:9 4K |
6.1インチ 21:9 FHD |
6.1インチ 21:9 FHD |
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2022年モデルのXperia 5 IVと比較すると+0.4mmの厚みや重量が10g増えたことのより、一見大型化されたように見えてしまいます。
しかし、こうして新型のXperia 5 V(写真左)とXperia 5 IV(写真右)を比較すると、特に大きさの違いを感じることはなく、それよりも2眼になったカメラの存在感が印象的には一番の違いになるかと思います。
若干(+0.4mmなのでほんとにわずかですが)厚みは増えているのはわかりますが、デザイン的に段が付けられているのでこちらも見た目には違いがわかりにくいかも。実際に持ってみても+10gの差はあまりわからないと思います。
搭載している有機ELパネルのデバイスが変更になっていて、ベゼルがやや厚くなっているのですが、これで輝度が上がっていてXperia 1 V並みのnitが出せるようになり、それでいて消費電力を約20%削減できるようになっているとのこと。ディスプレイの消費電力はスマートフォンの電力が使用する電力の中でもかなり大きい部分を占めるでしょうから、これの威力がかなりあるかと思います。
こちらは6.1インチディスプレイのXperia 5 V(写真左)と6.5インチディスプレイ搭載のXperia 1 IV(写真右)を並べたところです。
見た目にはさほどサイズは違いませんが、ディスプレイはFHD+(2520✕1080)と4K(3840✕1644)になり解像度に違いがあります。これもグラフィック処理にかかる負担が違っているのでXperia 1 シリーズとXperia 5シリーズで比較するとバッテリーの保ちに影響があります。
フラッグシップモデルのXperia 1シリーズの小型版という位置づけのXperia 5シリーズですが、バッテリー容量の上限が5000mAhで頭打ちになると、こうした消費電力の少なさも魅力のひとつになっていくので、これからは小型軽量スタミナバージョンのフラッグシップモデルとなるかも。
そして、これは海外サイト「GSMARINA」というところのレビュー記事によるのですが、Xperia 5 VはSnapdragon 8 Gen 2搭載モデルの中で一番のバッテリー性能というのが報じられています。
Xperia 1 Vは熱拡散シートの増量などで発熱を抑えたというアピールをしていて、実際に熱が出にくいモデルになっていましたが、Xperia 5 Vも同様の対策をしているのと、画面が小さく2K解像度のモニターを搭載することでXperia 1 V以上のスタミナ性能を実現しています。
こちらのサイトでは通話時間、WEB閲覧時間、ビデオ再生時間などを表示してシミュレートしています。『デバイスを毎日 1 時間電話、Web ブラウジング、ビデオ再生に使用した場合に、バッテリーの充電がどのくらい持続するかを示します』とのこと。
いずれも同一条件でのテストをした結果であれば、かなり参考になるかと思います。
実際に当店でもGoogle Playにある「PCMark for Android Benchmark」というアプリでパフォーマンスとストレージの性能比較、そしてパフォーマンスベンチマークをさせ続けてバッテリーライフの計測をしてみました。
パフォーマンステストではWebページの表示、動画再生、PDFファイル表示、写真表示&加工などを行い、総合成績をスコアで表示します。
一度の計測で7~8分ほどかかるのですが、これを無限ループで働かせてバッテリーが80%→20%になる時間を計測するのがバッテリーライフのベンチマークになっています。
バッテリーベンチの計測時にはディスプレイ照度を200カンデラにするようキャリブレーションが求められます。あいにくカンデラでの測定器は当店にはないのですが、GPS計測アプリに照度測定機能があり、これでカメラ部にディスプレイをベタ付けにして200lux~220luxになるように調整してキャリブレーションしました。(~220まで上振れするのはぴったり200luxに出来ずある程度ブレがでてしまうためです)
また、Xperiaには世代ごとに高画質機能が多数搭載されています。世代を追うごとに多数の機能が付加されていくのですが、これらの機能は今回はすべてオフにして明るさの自動調整もオフにして計測をしています。
なおパフォーマンスやストレージのベンチマークではこれらの高画質機能はオンにした方が好成績が出るようで、パフォーマンスベンチマークなどは機能をすべてオンにして計測。バッテリーベンチだけすべてオフにして計測しています。
また本来のテストにはならないかもしれませんがモバイル通信とWi-Fi機能はすべてオフにして通信させない状態で計測しています。(テストする台数分のSIMカードなどが用意できないので条件を合わせるため無通信状態にしています)
こちらが当店でのテストの全成績です。(複数回テストしたものもすべて最高数値のものを掲載しています)
いろいろなエクスキューズはあって、私物の「Xperia 1」はバッテリー容量が推定で70%程度まで減っていたり「Xperia PRO-I」も80%程度になっているので新品だともう少しバッテリー性能は伸びるかと思います。
連続通話と連続待受時間はソニーストアのSIMフリーモデルでは表記がないので全てauさんのモデルの数値を引用しています。
手元で計測できるAndroidマシン全てでベンチマークをとったのですが「Xperia 5 V」の成績、凄すぎませんか!? パフォーマンス、ストレージは最新機種の「Xperia 1 V」と同等で、スタミナ性能はXperia 10 Vに迫るモンスター級のスタミナ性能になっています。
この強力なスタミナ性能は「Xperia 5 V」の大きな武器になるかと思います。
以前はデジタル一眼”α”のバックアップでサイバーショットRX100を持ち歩くという方がいらっしゃいましたが(私もそうでした)、今やカメラ性能的にもXperia 1 V、Xperia 5 Vがそれを担うほどになっています。
RX100にはなかった防水性能も備えているし、さらに通信機能も装備。それでいて一番のスタミナ性能を持っている「Xperia 5 V」は、デジタル一眼”α”の強力なお供になるかも。
因みに、カメラ機能はXperia 5 Vは2眼になっていて、先代のXperia 5 IVからスペックダウンした様に見えてしまいますが、24mmの広角カメラにある特殊な機能を搭載しており2眼なのに3眼カメラとして使えるスマートフォンになっています。
レンズ部分を見てもデザイン的に大口径レンズが搭載されているような感じでカメラ機能が退化したようには見えませんね。
そのレンズ部を覆うカメラベゼルですが、これがボディと同系色で着色されるのはシリーズで初めてとのこと。ブルーカラーはブルーに、ホワイトカラーはホワイトでベゼルもカラー変更されています。従来モデルはベゼルは全部ブラックでしたが、これのおかげでかえってカメラの存在感が強くなっているかも。
カメラ性能については後述する「Xperia 5 V」「Xperia 1 V」「Xperia 5IV」の機能比較の項目で詳細をご案内しています。
カメラ機能の進化点として「ナイト撮影」モードを搭載したXperia 5 Vは最大で18枚のシャッターを連続で切って、それを合成することでノイズの少ない写真を撮れます。
Xperia 5 IVまでは”α”的な考え方で暗いところでの撮影はそれなりに暗く映るもの、というリアルな写りをシミュレートしていたようですが、Xperia 5 Vはフォトダイオードの容量を拡大した「Exmor T」センサーの搭載もあり、がっつりとISO感度を上げて撮影するようになっています。
Xperia 5 V:F1.9 1/4秒 ISO6400 BASICモード / Xperia 5 IV:F1.7 1/4秒 ISO4000 BASICモード
ナイト撮影は手持ち撮影で普通に撮影ができます。階調もかなり良くなっているし、これもかなり違いが感じられますね。ちなみにボックスの中ですが、肉眼ではなにも見えないほどの暗さです。
Photo ProアプリのBASICモードでは常にナイトモードがONになっていて、この機能は自動で働きます。単に暗いところでONになる機能ではなく、画面内に輝度差がありメインになる被写体が暗く、他に明るいところがあると判断したときに発動するようです。
ナイトモードがONになるとアイコンがオレンジになるのですが、ONになっているときとOFFになっているときでどれくらい写りが違うものなのか比較してみました。
こちらは写真左がナイトモードONで撮影しているもの、右がオフにしてナイトモードが働かないようにして撮影したものです。被写体のpoiqを照らすLEDランプは非常に暗いもので肉眼でもよく見えないほどの灯りになっています。奥には夜景が見えますが、そちらの方が明るく、カメラが被写体に光が当たっていない、暗い、と判断するとナイトモードを入れて被写体を明るくして撮影されます。
こちらはナイトモードをもっていないXperia 1 IVを加えた比較撮影です。Xperia 1 IVまではナイトモードの搭載がなく、コンセプトとしてはデジタル一眼”α”にならって、暗いものは暗い、ということで暗いままの描写で記録できるようにしていたそうですが、Xperia 1 V、Xperia 5 Vからはこうして暗部を浮き上がらせて撮影する演出が新たに加わっています。
なお、Xperiaシリーズの節電はあちこちの細かいところでも行われていて、たとえば、これは写真撮影時ですが、撮影前は瞳AFは使っていなくて顔認識だけで動作させているそうです。
シャッターボタンを半押しにすると、そこで初めて瞳AFが発動するようにしていて、こうしたところでもバッテリー性能を良くするための改良を行っているとのこと。
こういうことの積み重ねでXperia 5 Vのスタミナ性能を伸ばしているそうですよ。
■「Xperia 5 V」ソニーストアSIMフリー版とキャリア版の違い
Xperia 1 ハイエンドモデル |
Xperia 5 ハイエンドコンパクト |
Xperia 10 ミドルレンジモデル |
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2023年 モデル |
Xperia 1 V 194,700円 2023.7.14 |
Xperia 5 V 139,700円 2023.10.27 |
Xperia 10 V 67,100円 2023.8.4 |
2022年 モデル |
Xperia 1 IV 139,700円 2022.9.16 |
Xperia 5 IV 99,000円 2023.2.1 |
Xperia 10 IV 53,900円 2023.3.10 |
2021年 モデル |
Xperia 1 III 販売終了 2021.11.19 |
Xperia 5 III 79,200円 2022.4.22 |
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ご存じの通り、SIMフリーモデルはキャリアによる縛りがなく、どこの通信サービスでも使うことが出来ます。
通常、キャリア版で発売されるモデルは通信できるバンドに制限をかけて自社回線でのみ通信機能を100%利用できるようにするものの、他キャリアのSIMカードでは使えない通信バンドがあり、通信エリアに支障が出る可能性があったりします。
ソニーストアのSIMフリーモデルではそうした制約がなく、どこのキャリアの通信回線でもほぼ全ての通信エリアが利用でき、さらに搭載されているメモリー量が倍増されています。
Xperia 5 V 販売状況 |
販売価格 | 出荷開始日 | カラー バリエーション |
RAM/ROM |
docomo 「SO-53D」 |
151,690円 | 10月以降 | シルバー、 ブラック、ブルー |
8GB/128GB |
au 「SOG12」 |
143,000円 (オンライン販売のみ) |
10月中旬以降 | シルバー、 ブラック、ブルー |
8GB/128GB |
ソフトバンク | - | - | - | - |
楽天モバイル 「Xperia 5 V」 |
152,400円 | 10月中旬以降 | シルバー、 ブラック |
8GB/128GB |
ソニーストア 「XQ-DE44」 |
139,700円 | 10月27日 | シルバー、 ブラック、ブルー |
8GB/256GB |
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今までは販売網としてキャリアモデルに頼ってきた経緯もあり、キャリアモデルが優先して販売されるようにSIMフリーモデルは時期を後ろにずらして発売されていましたが、現在はSIMフリーモデルの販売に主軸を移し始め、ついに同時予約開始にまでなりました。
※発売日についてはSIMフリーモデルは10月27日予定、キャリア版は10月中旬以降予定となっています。
SIMフリーモデルのメリットは通信バンドの広さもありましたが、デュアルSIM仕様で2つのキャリアのサービスを利用することができるというのも大きなポイントです。
現在はキャリアからもデュアルSIMモデルが発売になっていますが、最新のXperiaではデュアルSIMの機能も進化。Xperia 1 Vから搭載されるようになったのが「データSIM自動切替」機能で、従来はユーザー自身でデータ通信に利用するSIMカードを設定しなくてはいけなかったのですが、Xperia 1 Vでは「圏外になったとき」「通信速度低下時」に自動でデータ通信に利用するSIMを切り替える機能がついています。
これにより、「楽天モバイル」をメイン回線にして使いつつ、通信速度が低下した際にだけサブ回線で使っている「povo 2.0」や「irumo」に切り替えるということができるようになりました。
キャリアで購入すると丁寧な店舗サポートが受けられたりするメリットはありますが、スマホに慣れている方ならおそらく操作などで迷われることはないでしょうし、それよりはSIMフリーモデルの機能面でのメリットの方が大きいと思います。
■「Xperia 5 V」「Xperia 1 V」「Xperia 5IV」の機能比較
Xperia 1シリーズとXperia 5 シリーズですが、ディスプレイサイズは6.5インチと6.1インチの違いになっています。ディスプレイ解像度はXperia 1シリーズでは4K解像度の3840×1644ドットで、Xperia 5シリーズは2520×1080ドットになります。
それぞれ表示される文字サイズは調整ができるのですが、年頃になってくると老眼で小さな文字が見にくくて、という方にはXperia 1シリーズがオススメ。そういうのが特に気にならないという方はXperia 5シリーズの方が持ちやすさでは有利な感じがします。
そしてカメラの話ですが、Xperia 1 Vでメインカメラになる24mmレンズで採用されているセンサーが大きな進化を遂げました。
Exmor Tという2層トランジスタ画素積層型を新採用しており、裏面照射CMOSがベースになっていて、フォトダイオード(受光層)が上、トランジスタ層が下に配置されています。
そのフォトダイオードの容量を拡大することで、従来の3倍の光まで取り込むことができるようになったほか、さらに2層目のドランジスタも拡大することにより耐ノイズ性能もあげています。
そして「ピクセルビニング技術」により、48MPのセンサーを暗所では4つのピクセルを一つにまとめることで12MPセンサーとして使用。ピクセル数が少なくなることで読み出し速度が速くなり高速高精度のAFも実現。画像解像度を向上させる多画素化と感度を上げる画素の大型化を同時に解決する技術が搭載されています。
※クアッドベイヤーの技術的な説明はこちらでご覧になれます。
サイズもXperia 5 IVと比べると1.7倍サイズに大型化されており、アスペクトレシオも「4.3:3」という特殊なサイズのものになっています。
通常の4:3のアスペクト比よりもやや横長になるのですが、そのおかげで16:9で撮影する動画エリアが20%広くなり動画も静止画にも有効な画素が増える、というしくみです。
こうしたユニークな技術を搭載することで「フルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼カメラ並みの撮影が可能」になったというわけです。
Xperia 1 Vが先に搭載しており、この数ヶ月あちこちでXperia 1 Vでの撮影をしていますので、その一部を紹介したいと思います。
Xperia 1 V F1.9 1/50 ISO50 焦点距離6.1mm(35mm判換算で24mm画角)
こちらは8月最後の日曜日に田貫湖で夜明け前の富士山を撮影した時のものです。Xperia 1とはすでに4年くらいの付き合いになると思うのですが、いろいろ使ってみて分かったのは、撮影時にプログラムオートとかRAW撮影とか使わずに、普通にベーシックモードで撮影するのが一番綺麗ということ。
RAW現像しなくてもカメラ任せで撮影するのが一番綺麗に仕上がるような気がします。
このときの撮影もベーシックモードで普通に撮影しただけのものになります。とても綺麗にその場の雰囲気が伝わる写真になりました。
Xperia 1 V F1.9 1/15 ISO200 焦点距離6.1mm(35mm判換算で24mm画角)
こちらはプログラムオートを使って「オートHDR」にして撮影したものになります。オートHDRは複数枚の撮影を行い、暗部、明部をカメラ内で合成してHDRな写真に仕上げてくれる機能です。
少し白飛びしているところがありますが、これは露出をややあげて撮影したからかもしれません。日本テレビさんの70周年記念ライトアップが主題なのでそちらが明るく見える様にしました。
これを普通に撮ると70の文字がやや白くなってしまうんですけど、ダイナミックレッジの広いExmor TセンサーとオートHDRのおかげで濃い色になりました。
Xperia 1 V F1.9 1/30 ISO80 焦点距離6.1mm(35mm判換算で24mm画角)
6月に行ってきた木曽駒ヶ岳の夕暮れです。今年はついていなくて夕暮れの太陽を見ることはできなかったのですが、代わりに雲海をたくさん見てこられました。
かなりの輝度差があるのですが黒つぶれせず、白飛びもせず、全てを綺麗に記録してくれています。
Xperia 1 V F1.9 15秒 ISO2000 焦点距離6.1mm(35mm判換算で24mm画角)
こちらは8月に行ってきた木曽駒ヶ岳で撮った天の川です。さすがにオートフォーカスが効かず、マニュアルフォーカスにしています。暗くてピントをちゃんと星に合わせることはできなかったのですが、なんとなく合わせてみたらバッチリでした。
露光時間は15秒で、さすがにこれは手持ちでは撮影出来なくて三脚に固定して撮影しています。スマートフォンで、ここまで撮れるって、すごいですね。
Xperia 1 V F1.9 15秒 ISO800 焦点距離6.1mm(35mm判換算で24mm画角)
フルサイズセンサー搭載のミラーレスカメラに匹敵する様な写りですが、確かにこれはスマートフォンで撮れる画ではないですよね。このサイズで見る分には全然遜色ありません。
ZV-E1 + SEL14F18GM F1.8 15秒 ISO400 焦点距離14mm
ちなみにこちらは1200万画素フルサイズセンサー搭載のVlogcam「ZV-E1」で撮影したものです。レンズの力があるので拡大して見比べると違いはわかりますが、このサイズだったら見分けるのは難しいですね。
Xperia 1 V F2.2 1/4000 ISO64 焦点距離2.7mm(35mm判換算で16mm画角)
こちらも木曽駒ヶ岳で撮影したテント完成記念写真です。期せずして自分の影が映り込んで記念写真になりました。
標高2900mの灼熱の世界だったんですが、見事、その光をすべて受け止めてくれています。南アルプスの空がとても綺麗です。こちらももちろん、ベーシックモードで撮影しています。
Xperia 1 V F2.2 1/4000 ISO64 焦点距離2.7mm(35mm判換算で16mm画角)
最後は田貫湖です。残念ながら富士山が映らなかったんですが、この空の綺麗さは目を見張るものがあります。
べたっとした青色でいかにも加工しましたといった感じではなく、ちゃんとグラデーションが残っています。塗り絵みたいな加工だと興ざめなんですが、こうした処理はさすが。
これと同じセンサーがXperia 5 Vにも搭載されます。
そして、Xperia 5 VのExmor Tはさらに進化をしています。ここからはXperia 1 Vとの違いについてご案内したいのですが、Xperia 1 Vは望遠ズームレンズを含む3眼カメラになっているものが、Xperia 5 Vでは2眼になりました。これはちょっと残念、と思われるかもしれませんが、望遠レンズは搭載していないものの、2眼でも3眼並みの写りを実現する焦点距離48mmがプラスされています。
これは24mmレンズを使っているExmor Tセンサーだからこそできる技なんですが、高画素4800万画素のセンサーを使っているので、2倍ズーム時にはセンサーの中央部分の1200万画素をクロップして利用することができます。これにより光学2倍ズーム同等の画質が保持できるわけです。
Xperia 1 Vも同じ4800万画素センサーを搭載していますが、実は画面全体を1200万画素のデータで扱っていて、そこからデジタルズームをして300万画素相当の画像を1200万画素に引き延ばして使っています。
Xperia 5 Vも4800万画素を1200万画素にして扱っているので47mmまでのズームはデジタルズームをしているのですが、48mmになったところで1200万画素のピクセルビニング処理を外して4800万画素センサーとして切り替えて中央分を1200万画素にクロップして撮影しており、ズーム操作で47mmで使うよりも48mmで使った方が綺麗に撮れます。
実際検証してみました。こちらはXperia 5 Vで撮影した2倍ズーム、48mmの写真になりますが24mmレンズからデジタルズームをしているのではなく4800万画素センサーから1200万画素をクロップして撮影したものになります。Xperia 1 Vで2倍ズームをして300万画素のデジタルズームで撮影した映像を比較すると。。。
解像度はこれくらいの差がでます。
Xperia 5 Vの2倍ズームは光学ズームと遜色ない解像度を実現しています。2眼レンズしか搭載していませんが使い勝手は3眼レンズとほぼ一緒になります。
こうしたクロップ機能が搭載されているのはXperia 5 Vだけ。Xperia 1 Vでは望遠レンズを搭載していることもあり、クロップ機能のアップデートについては予定はないそうです。
そして、こちらもXperia 1 VからXperia 5 Vになってからの進化ポイントになります。こちらはクロップ機能とは違い、後日、Xperia 1 Vもアプリのアップデートにより同等機能が搭載される予定ですが、Photo Proの写真撮影の「ボケ」機能が進化します。
上記の写真はXperia 1 Vでの撮影シーンです。背景ぼかしのボタンがあるので、それをタップしてからさらに「ぼけ」機能のボタンをタップするという2アクションが必要になっています。
Xperia 5 Vではぼけ機能の呼び出しボタンをタップするだけで、すぐにボケ機能がオンになっている状態で呼び出されるため、ワンアクションで撮影出来るようになっている、というところが地味に便利なところです。
では「ぼけ機能」を最大にして撮り比べしてみます。
こちらは「Xperia 1 IV」のボケ機能最大状態です。デジタル一眼カメラの様に背景が大きくボケていますが、これは電子的に画像処理してぼかしています。レンズの絞りのおかげでぼけているわけではありません。
なので撮影時に見ているボケはもっと大雑把な映像であちこち「にじんでいる」みたいな画なんですが、シャッターを切ったあとにちゃんとレンダリングして綺麗なボケの映像になります。
「Xperia 1 IV」でも充分綺麗なボケに見えるんですが。。。
こちらが新型モデル「Xperia 5 V」のボケです。
もう威力が全然違うというか、”α”でいうところのF4ズームレンズとF1.4単焦点レンズくらいのボケになっているのがわかります。かなり自然なボケになっています。
前ボケを作るべく手前にヘッドホンを置いてみました。上記はXperia 1 IVのものです。こうした電子によるボケ効果では前ボケを作るのが苦手みたいなんですが、新型Xperia 5 Vでは、前ボケも計算処理をしています。
こちらはXperia 5 Vです。あまり良い見本ではなくて、ヘッドバンドのところがにじみすぎてしまっていますが、ハウジング部を見るとなだらかに手前側のボケが大きくなっているのがわかります。
それでいて被写体はしっかりと映っています。この機能は本来はポートレート撮影で使うことを想定していて、モデルさんがもう少し大きいもので開発しているんでしょうね。すこし被写体が小さすぎたかもしれません。
さらに点光源のボケもがんばって演出してくれています。こちらはボケ機能を使っていない、普通に撮影したところです。
LEDランプを看板に巻き付けて点光源を作ってみました。
こちらはXperia 5 IVのボケ機能を使ったところ。それなりに点光源が大きくボケる演出はしてくれています。
こちらはXperia 5 Vのボケ機能最大です。これ、わかりますか? 点光源に口径食ができてレモン型のボケになっています。
イメージしているのは”α”レンズの50mm F1.2 G Masterレンズで、本当に”α”で撮ったかの様な雰囲気にしたくて、あえてこういう処理をしているんだそうです。
この進化したボケ機能は後日アップデートでXperia 1 Vにも搭載される予定になっています。Xperia 1 Vユーザーさんもこれが味わえます。
ボケ機能はBasicモードのみで利用可能で、RAW撮影やHDR撮影では使えません。今度から写真を撮るときはBASICモードがオススメです。
そして、音楽再生についてもXperia 5 Vはパワーアップしています。写真はXperia 1 Vのものになりますが、最近のXperiaのスピーカー再生の音って聞いたことがありますか? 自宅にひとりでいるときにブラビアでみるまでもないか、ということでBDレコーダーに録画した番組をXperia 1 Vで再生したことがあるんですが、とてもスマートフォンで再生する音質とは思えないほどの音質、音圧で驚いたことがあります。
「見た目以上の音質が楽しめる」ということでソニーのワイヤレススピーカーを紹介することがありますが、まさにそれがXperiaでも起こっていて、ワイヤレススピーカー並みの音がスマートフォンで楽しめる様になっています。屋外ではなく室内での音楽再生、動画再生であればワイヤレススピーカーとか必要ないのでは!?と思えます。
というのも、Xperia 1 Vではスピーカーアンプが改良がされており、高い駆動電力により強い音がリミットされずにより正しく表現されているのと、アンプのノイズ低減もされて繊細な音がノイズに埋もれることなく出力されています。
Xperia 1 V | Xperia 5 V | Xperia 10 V | |
本体質量 | 約187g | 約182g | 約159g |
フルステージ ステレオスピーカー |
✅ | ✅ | ❌ |
左右均等なフロント ステレオスピーカー |
✅ | ✅ | ✅ |
高出力・低歪みな スピーカーユニット |
✅ | ✅ | ❌ |
フルエンクロージャー構造 | ✅ | ✅ | ❌ |
低音増強構造 | ✅ | ❌ | ❌ |
高出力・低ノイズな スピーカーアンプ |
✅ | ✅ | ❌ |
備考 | 音質・音圧は 1シリーズで 過去最高 |
音質・音圧は 5シリーズで 過去最高 |
音質・音圧は 10シリーズで 過去最高 |
.
上記はモデルごとのスピーカーサウンドの仕様の違いをまとめたものです。ディスプレイサイズは同じ6.1インチなのにXperia 10 Vと比較して重量増になっているXperia 5 Vですが、こうしたスピーカー-ユニットの違いなどをみても最上位モデルXperai 1 Vの仕様に近いので仕方がないのかな?と思えます。
なお、Xperia 1 Vの方がサイズ的な違いから低音増強ユニットの搭載があり、Xperia 5 Vと比較すると低音と最大音圧のところで差が出るようです。
Xperia 5 Vの進化はスピーカー出力だけではなく、有線でのヘッドホン出力、ハイレゾワイヤレス出力にも及んでいます。ヘッドホンの有線出力については伝送回路の見直しを行い、より短い配線で出力するように設計変更されているのと、ワイヤレス出力についてもカタログスペックでは語られていませんが設計改善により音質向上を狙っています。
Bluetoothは新規格の「LE Audio」に対応する予定となっています。まだベータ版での提供となっていますがソニーのワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」と「WF-1000XM5」がアップデートにて対応する予定です。現時点ではXperai 1 Vもまだ対応予定のままになっているので、Xperia 5 Vと同時のアップデートになるのかもしれないですね。
ベータ版と言うことでLE Audioの接続はやや難があるんですが、機種を入れ替えず1対1で接続する分には、一度設定してしまえば普通に使えます。Xperia 1 IVとWF-1000XM5での接続を試しているところではLDAC接続よりも安定した伝送ができるようで、おそらく今後主流の接続方法になるかと思います。LE Audioに対応できる、というのも大きなメリットです。
ゲームアプリのプレイを支援する「Game Enhancer」アプリも進化しているんですが、こちらは機能面の進化ではなくデザインの変更となっています。「Game Enhancer」アプリのコントロールパネルがパープルカラーに変更され、ゲームの世界をよりクールにもり立ててくれるデザインになっています。
少しわかりにくいところもご案内したいのですが、有機ELディスプレイがXperia 5 Vからデバイスを変更していて、輝度がアップしたものを採用。それでいて消費電力が約2割下がるデバイスに変更しているとのこと。このデバイスの違いによりベゼル部分がやや厚くなってしまうそうですが、今回はそのトレードオフでデバイスのサイズよりもディスプレイ輝度の明るさ、消費電力低減を選択したということのようです。
ディスプレイ輝度についてはXperia 1 V同等の高輝度を実現しています。
リアルタイムHDRドライブは暗くなりがちなHDR映像の再生時に自動判断で輝度を上げてくれる機能。従来はHDR10のみの対応だったものがXperia 1 VからHLGにも対応しており、デジタル一眼”α”やVlogcamで撮影するHDR-HLGにも対応します。露出暗めの映像も見事に明るいHDR映像にしてくれるのでVlogをHDR撮影している人には魅力的な機能なんですが、Xperia 1 Vと同等の輝度で再生出来ます。
こちらの表はソニー社内での検証で、1日に撮影する写真枚数、ディスプレイの操作、通信などをシミュレーションしたときの1日使った時のバッテリー残量を計測したものになります。
初代Xperia 5 の際にはバッテリー残量が18%前後だったものが、Xperia 5 Vでは50%以上残るところまで消費電力を抑えてきているそうです。このベンチマークソフトによるとXperia 5 Vだと2日間使える計算。
有機ELディスプレイのデバイス変更でこれだけバッテリー保ちに差が出るというのは魅力ですね。
ボディ背面はXperia 1 Vの様なきめ細かなテクスチャーを施したものではなくつや消しタイプの仕上げになっています。Xperia 1 Vではテクスチャー加工のため背面はVictus 2にすることができなかったという話でしたがXperia 5 Vでは「Gorilla Glass Victus 2」をフロントガラスだけではなく背面にも採用できたということのようです。
カメラベゼルの部分はXperia 1 Vまではすべてブラック仕上げのみとなっていましたが、Xperia 5 Vで初めて本体カラーに合わせたカメラベゼルになっています。
3眼から2眼になったカメラですが、その存在感は強烈で、Exmor Tセンサーの搭載もあり、この大口径レンズはより、高画質な撮影ができる印象を与えてくれます。
Xperia 1 V |
Xperia 5 V |
Xperia 5 IV |
|
サイズ / 重量 |
165 × 71 × 8.3 mm |
154 × 68 × 8.6 mm |
156 × 67 × 8.2 mm |
重量 |
187g |
182g |
172g |
チップセット |
Snapdragon 8 Gen 2 |
Snapdragon 8 Gen 2 |
Snapdragon 8 Gen 1 |
ネットワーク |
5G Sub6 |
5G Sub6 |
5G Sub6 |
メモリ容量 |
12GB RAM+256 GB ROM |
8GB RAM+128 GB ROM |
8GB RAM+128 GB ROM 8GB RAM+256 GB ROM |
外部メモリ |
microSD (最大1TB) |
microSD (最大1TB) |
microSD (最大1TB) |
ディスプレイ |
6.5インチ 21:9 4K |
6.1インチ 21:9 FHD |
6.1インチ 21:9 FHD |
リアルタイムHDRドライブ |
HDR10+HLG |
HDR10+HLG |
HDR10 |
リアカメラ |
16mm: 12MP 1/2.5” 24mm: 85-125mm:12MP 1/3.5” |
16mm: 12MP 1/2.5” 24mm / 48mm : |
16mm: 12MP 1/2.5” 24mm: 12MP 1/1.7” 60mm: 12MP 1/3.5” |
撮影新機能 |
S-Cinetone for mobile / *ソフトウェアアップデート対応 |
S-Cinetone for mobile / |
|
連写機能 |
30fps AF / AE連写 |
30fps AF / AE連写 |
20fps AF/AE連写 |
フロントカメラ |
12MP 1/2.9” S-cinetone / Creative Look / ぼけモード |
12MP 1/2.9” S-cinetone / Creative Look / ぼけモード |
12MP 1/2.9” |
オーディオ |
フルステージステレオスピーカー (Xperia 1 IVから進化したアンプ) |
フルステージステレオスピーカー (Xperia 5 IVから進化したアンプ) |
フルステージステレオスピーカー |
バッテリー |
5,000mAh ワイヤレス充電 (Qi) 熱拡散シートの体積が |
5,000mAh ワイヤレス充電 (Qi) 熱拡散シートの体積が |
5,000mAh ワイヤレス充電 (Qi) 熱拡散シートの体積が |
耐久性能 |
IP65/68, Corning Gorilla Glass Victus 2 |
IP65/68, Corning Gorilla Glass Victus 2 |
IP65/68, Corning Gorilla Glass Victus |
.
上記は「Xperia 5 V」「Xperia 1 V」「Xperia 5IV」を比較した表です。見比べてみるといろいろな違いが見えてくるんですが、まずはXperia 1 IVよりも10gの重量増が気になります。
これは各種パーツの入れ替えがあり細かいところでパワーアップしていることによる差分になるとのこと。どの機能追加で+10gになった、というものではないそうです。
Xperia 1 Vで効果を発揮している「熱拡散シート」の体積が40%増加となっているので、この影響もありそうな気はしますね。
■新搭載「Video Creator」を使ってみる
「Xperia 5 V」には期待大の新機能「Video Creator」という新アプリが搭載されます。
音楽に合わせて動画を自動編集をしてくれるソフトはスマホアプリでもいくつかありますが、フリーで使えるものは何かしら制限があり、結局有料版を買わなくてはならない場合も多いので、こうしてメーカー純正アプリで無料で使えるというのは個人的にすごく安心&ありがたいです。
操作はとにかく簡単で、なんでもいいので素材を10個くらい用意して15秒、もしくは30秒の完成作品の時間を決めて、あとは音楽をランダムにしてタップするだけ。
編集するときのアスペクト比も縦長、横長、スクエアなど5つの種類から選択して出力することができます。
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プリセットされている12曲の音楽データは音楽のタイミングが記録されているようで、それを使うと自動編集が可能。すべて著作権の処理がされているものなのでYouTubeでもTikTokでもInstagramでもどこででも使える音源になっています。
もちろん自分の手持ちの音楽ファイルをBGMにすることもできるのですが、その際は手動での動画編集になります。
どんな楽曲ファイルが読み込めるのか、PC側でAACフォーマットにした「MP4」と、ハイレゾオーディオで主流の「FLAC」、もっともポピュラーな「MP3」で試してみましたが、認識したのは「MP3」ファイルだけでした。
WAVファイルと一部のMP4ファイルを読むこともできるんですが、BGMにしたい曲はMP3にしてスマートフォンに入れておくのが良さそうです。
スマートフォンでの動画編集ってかなり大変そうに思えますが、実際にやってみるとなんとかなってしまったりします。編集回数を重ねていくとどんどんコツがつかめて、ショートムービーであればサクッとSNSに投稿出来ます。
自動編集ができるのはプリセット音源だけですが、自動編集したあとに、手持ちのMP3音源に音楽を差し替えることで、タイミングは合っていませんが、テンポ良く切り替わる動画映像を速攻で仕上げることも可能です。テロップ入れもできるし自動編集後の手動編集も可能。
編集に使える素材ですが、Xperia 1 V、Xperia 5 Vで撮影する素材は全部使えます。120pで録画した素材も24pで撮影した素材も4KでもHDでも写真ファイルでもなんでも使えます。
そういえばHDR素材を使ったときはどうなるのかな?ということで試してみました。
結論から言うと「Video Creator」アプリはHDRの認識はしていないみたいで、HDRとSDRで撮った素材をまぜこぜにして編集することは可能。しかも、Xperia 1 Vのディスプレイが「リアルタイムHDRドライブ」機能を使っていると露出をディスプレイ側で調整してくれるもので、SDRとHDR素材が混ざっていても全然違和感なく見られてしまいます。
HDRとSDR素材を混在させて自動編集したものがこちらです。
若干色味が違っているのと、書き出した素材にHDRのフラグはついていないみたいなので、原則的にはSDR撮影で揃えておいた方がよいんですが、万一、HDRが混ざってしまっても、ばれなさそうです。
本格的な作り込みをするための動画編集アプリではありませんが、素材を選んでボタン一発で編集書き出しができるので、動画編集が難しそう&面倒そうで手を付けられないという方の最初の1歩にできるアプリになるかと思います。
ついでにデジタル一眼”α”で撮影した動画素材も編集できるかどうか試してみました。“α”で撮影した動画データはCreators’ Appを使って”α”からXperiaへ転送できます。カメラ内にデータがあるときはXperiaからサムネールの確認は全部できます。
PCの画面に撮影フォーマットを文字で表示しておき、それをそれぞれの撮影フォーマットで録画。これをXperiaに転送してみたのですが、結果、赤い×がついているサムネイルのものはXperiaでは読めませんでした。
ダメだったのは「4:2:2」で記録をした動画ファイルです。10bitでも、120Pでもそれ以外の設定はなんでもいけるんですが、4:2:2固定になるXAVC S-Intraのフォーマットは全滅です。
H.265を使っているXAVC HSは読み込み可能なので、4:2:2だけ使わなければOK。なかなか自由度の高い撮影フォーマットになっています。
こちらのアプリもどのタイミングになるかわかりませんがXperia 1 Vにも提供されるそうです。Xperiaユーザーさんだけではなく、編集が苦手な”α”ユーザーさん、Vlogcamユーザーさんも、Xperia 1 V、もしくはXperia 5 Vがあればスマートフォンを使った簡単動画編集ができるようになります。
■「Xperia 5 V」スタイルカバー
Xperia 5 V純正の専用カバーはボディカラーに合わせてブラック、グレー、ブルーの3色が用意されています。
背面にスタンド部がついていおり、縦置きの際にもこうしてスタンドで自立するようになっています。背面カメラではなくディスプレイ側の前面カメラを使っての自撮りの際にも便利に使えます。
横置きの際には角度の調整はできないものの、21:9の超ワイド画面で動画再生をしながらフロントスピーカーで音楽再生をすることが可能。
普段、スマートフォンのスピーカーを使っていないという方もXperia 5 Vのスピーカーは一度試しに聞いてみると良いと思います。スマートフォンから鳴っているとは思えないほどの音圧で鳴らしてくれるので室内であればポータブルスピーカーとか必要がないかも。
スタイルカバーのグリップ部も秀逸で、しっかりと滑り止めになって横位置での撮影がやりやすくなります。
ポケットに入っているときもこのグリップ部の位置でスマートフォンの向きがわかるので、取り出したときに電源ボタンがすぐにどこにあるのかわかります。
Xperia 1 Vの時もいらっしゃったのですが、本体カラーとケースの色を変えて使われる方も少数ながらいらっしゃいます。これはプラチナシルバー本体にブルーのカバーを装着したところ。スマートフォンのイメージが大きく変えられます。
こちらはブルーボディにグレーカバーを装着したところです。
Xperia 5 Vはカメラ部のベゼルに本体カラーが着色されるようになったので、側面からのぞくボディカラー以外にもレンズ部でボディカラーの主張が見られます。
ブラックボディにブルーカバーを装着してみました。ちょっと変わった個性がこんなところで出せるかも。
■ソニーストアおすすめサービス「Xperia ケアプラン」&「1年残価クレジット」!
Xperia ケアプラン
Xperia 1 VはあいにくAV商品の様に「ワイド保証」などのサービスが適用されないのですが、「Xperia ケアプラン」に加入しておくと、全損の時にも交換機で対応(有償)してもらえたり、負担金の上限5,500円で何度でも修理が可能な「ケアプランサービス」が利用できます。
あとから加入することはできず本体購入時にのみ選択が可能なため、ソニーストアでSIMフリーモデルを購入するときのメリットの一つとなります。
スマートフォンの修理は高額になりがちで、ディスプレイ交換などは相当額になるかと思いますが、修理代上限5,500円で対応してもらえます。加入しているとお買い物券のプレゼントなどもあるので、ケアプラン料金は表示されているよりも実質割安です。ソニーストアでSIMフリースマートフォンを購入するなら絶対に加入がお勧めです。
1年残価クレジット
『Xperia 1 V』と『Xperia 5 V』では新たに1年残価クレジットを利用してお買い求めいただけるようになりました。
残価設定クレジットとはご購入された商品返却時の買取予定価格を残価額とし、残価額を差し引いた代金を24ヵ月または12ヵ月の分割で支払いを行う方法です。これにより、月々の支払いを抑えられます。
最終回にあたる25ヵ月目または13ヵ月目のお支払い方法は要望に応じて選択できるので、月々の支払いを終えた後に新モデルに買い換えたいという方は商品を返却できます。そのまま使い続けたいという方は残価額を支払うことでそのまま手に入れることも可能です。
『Xperia 1 V』と『Xperia 5 V』の1年残価クレジットお支払い金額は以下の通りです。
【Xperia 1 V】
■ソニーストア価格:194,700円
■月々のお支払い:8,100円(初回8,600円)
■12回支払総額:97,700円
■13回目:97,700円 ※商品返却時はお支払いが不要
■10月2日~10月31日までの期間限定
【Xperia 5 V】
■ソニーストア価格:139,700円
■月々のお支払い:5,800円(初回6,900円)
■12回支払総額:70,700円
■13回目:69,000円 ※商品返却時はお支払いが不要
■10月2日~1月31日までの期間限定
ソニーのスマートフォンのフラッグシップモデルを一度は使ってみたいんだけど価格が高いし、支払い回数が長いと「やっぱり、こんな高機能は必要なかった」という時にもったいないかも、ということで躊躇している方は、これなら思い切って1年だけ!というお試し感覚で使ってみることが出来ます。
注意点として「Xperia 5 V」は来年の1月31日まで1年残価設定クレジットが利用できますが、「Xperia 1 V」は10月2日~10月31日の29日間だけ利用ができるお支払いプランになります。憧れのXperia最新モデルを手に入れる大チャンスをお見逃しなく!!
■テックスタッフ店頭購入特典
また、東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。特典内容は上記リンクからご覧いただけます。
時期によって特典内容も変わってきますので、ぜひお得にお買い求め下さいませ!
Xperiaスマートフォン SIMフリー対応モデル Xperia 5 V XQ-DE44 |
ソニーストア価格: 139,700 円税込 |
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発売日 | 2023年10月27日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 36回払いまで分割払手数料【0%】 残価設定クレジットの分割払手数料が【0%】 |
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1年残価設定 クレジット |
月々のお支払い 5,800円(1回目のみ6,900円) 12回お支払い総額 70,700円 13回目 60,900円(※ 商品返却時はお支払いが不要) |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
ご成約記念品プレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |