【レビュー】開放F値「2.8」のAPS-Cズームレンズ『SEL1655G』で撮る「鎌倉あじさい散歩」
今週月曜日の定休日ですが、今度は鎌倉のあじさいを見学しにいってきました。例によって「軽量仕様”α”作戦」で、今回はAPS-Cセンサー搭載の”α6700″を相棒に散歩してきました。レンズは妥協せず、開放F値「2.8」通しで使えるズームレンズ「SEL1655G」を装着。
夏の”α”レンズキャッシュバックキャンペーンで今回対象レンズになっているモデルです。これまたG Masterレンズに迫る?解像度の高いレンズなんですよ。
こんにちは、店員佐藤です。
先週の天気予報では日曜日も月曜日も雨模様となっていました。新発売のスマートフォン「Xperia 1 VI」もやっと自由に持ち出せるようになったし、雨の鎌倉で水滴写真撮りまくり大会をしてこよう!とか、思っていたんですけど、月曜日は今シーズン初の猛暑日になるほどのお天気に。
「雨の鎌倉」のはずが「灼熱の鎌倉散歩」になってしまったんですが、いやいや、やはり天気が良いと良い写真がたくさん撮れますね。行ってきて良かったです。
さて、今回の機材はこちら。
APS-Cセンサー搭載の”α6700″と「SEL1655G」です。APS-Cセンサーなので画角的には1.5倍の数値で計算することになるので35mm判換算だと24mm~82.5mm画角になるレンズです。そして、このレンズの最大の特徴は開放F値「2.8」が全域で使えることです。
APS-Cレンズ版のG Masterレンズみたいなものになります。
で、これだけだと少し不安なので超広角撮影用にポケットにも入る「SELP1020G」を予備でカメラバッグに忍ばせて、あとは新発売のスマートフォン「Xperia 1 VI」をお供に出発。
前回の下田旅の時と同様に、スナップ撮影はもうこの際スマートフォンに任せて、ここぞ!というところだけ”α”で撮影しよう、という作戦です。
以前は全部”α”、もしくはRX100で撮影する写真散歩でしたが、もはやスマートフォンXperiaの便利さも捨てがたく、荷物軽減目的もあって、極力軽量化作戦です。
さて、今回の鎌倉散歩ですが、私の立てた計画は上記の通り。
ツーリストさんに加えて日本人もインスタ映えを狙って相当な賑わいになっているという鎌倉ですがそれは覚悟の上。平日の月曜日なので多少は空いているんじゃないかというもくろみで「明月院」と「長谷寺」という超有名スポットをまずは散策。その後「御霊神社」もフォトジェニックと聞いて、そこを回って、最後は鎌倉海浜公園稲村ヶ崎地区、という公園であじさい越しの江ノ島を観よう、という作戦です。
北鎌倉駅で降りて、あとは全部歩きなんですが距離的にはさほど長距離でもなく6kmちょっとくらいのハイキングです。淡々と歩けば1時間半かからないくらいのところを、デジタル一眼”α”とXperiaで写真散歩です。
blogでの写真での案内は基本的に全部Xperia 1 VIで撮影したもの。ここぞ!というところだけ”α6700″を使っていて、それはFlickrにアップロードしました。では、行ってみましょう!
北鎌倉駅から徒歩500mほどで到着するのが「明月院」です。ここまで割と細い道を歩いてくるんですが、交通整理の方が随所に立っていて車通りなどを警告していました。駅からの道のりはお土産屋さんがない観光地という風情です。
「明月院」の拝観料は500円で、それを払って境内に入ります。看板が出ていますが一脚と三脚はNG、自撮り棒は特に制限はないようであちこちで皆さん使っていました。
ガイドしているサイトを観ていると「明月院」での、代表的なフォトスポットがここらしいんですが、人だかりでそれどころではありません。天気も良かったし、ものすごい人出なんです。
夜の新橋並みの人通りで、これはサンプルにあるような「閑静な佇まいの中に咲くあじさい」的なのは無理ですって。
“α6700″+SEL1655G F7.1 1/80 ISO100 焦点距離16mm(35mm判換算24mm相当)
一応、すこし粘って、人通りが切れたところで撮っているのがこちら。ほんの一瞬のチャンスでした。
山門を通り過ぎて本堂に来ると、なにやらここにも列ができています。なにかというと、ここも撮影スポットだそうで、2列になって中をのぞいて、スマートフォンで撮影されていました。
“α6700″+SEL1655G F2.8 1/125 ISO100 焦点距離51mm(35mm判換算76mm相当)
ここぞ、という感じではありませんが、ここで撮った写真がこちら。
まるでテーマパークのアトラクションみたいな感じです。しかし、皆さん、お行儀よく紳士的にルールを守っておとなしく列に並んで撮っているおかげでトラブルなしです。運営されている方々の案内がよく出来ているんですね。
境内はどこも人が多く、なかなか雰囲気のあるところを撮るのは難しいんですが、この狭いところで皆さん、工夫して撮影を楽しまれている様子。
私も人がそれほど多くないところで「SEL1655G」のF2.8の威力なども試してみました。
“α6700″+SEL1655G F2.8 1/1000 ISO100 焦点距離55mm(35mm判換算82mm相当)
APS-Cセンサーとフルサイズセンサーで比較するとボケ量は1.5倍くらいフルサイズセンサーの方が大きく感じる、という話ですが、いやいや「SEL1655G」の開放F2.8の威力はすごいですよ。
点光源を背景にして絞り開放で撮影してみると玉ボケが大きくなりすぎるくらいです。
“α6700″+SEL1655G F4.0 1/500 ISO100 焦点距離55mm(35mm判換算82mm相当)
F4.0まで絞ってみました。これくらいが適正?な点光源のボケになりますかね。
“α6700″+SEL1655G F5.6 1/250 ISO100 焦点距離55mm(35mm判換算82mm相当)
F5.6 まで絞ってもまだボケは円形のまま。
APS-CレンズのF2.8通しデ使えるズームレンズの威力、すごいです。
なお、こちらはXperia 1 VIで撮影したカットです。24mmの広角カメラを使って「写真」モードでそのまま撮影しています。
こちらは「ボケ」モードを使ってみたところ。点光源にこそなっていませんがカメラが計算した被写体の距離から加工するボケ演出があまりにも正確で驚きます。STFレンズっぽくボケを見せてくれています。
こちらは85mmの望遠レンズで撮影したところです。望遠レンズを使うとボケが四角形になるのはペリスコープ機構を利用しているから、なんですかね。
ま、比較するまでもないかもしれませんが、最新Xperiaと、デジタル一眼”α”の差はこんな感じです。
こちらもXperia 1 VIで撮影したショットです。24mmの標準レンズです。
太陽の光源が入っているところなのにそれに引っ張られず暗部までしっかり表示してくれています。輝度差のあるシーンなんですが見事です。
“α6700″+SEL1655G F22 1/30 ISO640 焦点距離16mm(35mm判換算24mm相当)
“α6700″+SEL1655Gで撮影してみました。Xperiaでは絞りを変えることができないのですが、”α6700″は自由自在。絞り込むと太陽に光芒が出る、という演出ができます。
こういうシーンでは絞り込んで撮影するのが定番です。
1時間ほど「明月院」での写真散歩を楽しんだら、Google Mapで次の目的地「長谷寺」を指定して、道案内をしてもらいます。電車の場合は横須賀線で北鎌倉駅から鎌倉駅に移動して、さらに江ノ電で3駅ほど移動するんですが、そこを徒歩で歩いてみるといろいろ発見があります。
ここは亀ヶ谷坂(かめがやつざか)というところで、切り通しで作られた道とのこと。
“α6700″+SEL1655G F2.8 1/30 ISO100 焦点距離16mm(35mm判換算24mm相当)
建長寺の大覚池にいた亀が「たまにはこの世を見てみたい」とこの坂を上りましたが、坂が急なため上ることができず引き返してきたという伝えがあるそうで、確かに道はかなりの急坂でしたが、昔の人はこれくらの坂はなんてことはなかったんでしょうね。
電車移動していると見逃してしまうところを歩くことができました。
ここで徒歩に1時間ほど時間をかけてしまったんですが、今思えば「ダイチャリ」などのレンタサイクルを利用しても良かったかも。
長谷寺に到着しました。ここも有名なあじさいのスポットです。
拝観料が400円の他に、あじさい路の入場券が別途500円かかるので合計900円で景色を楽しむことになります。
“α6700″+SEL1655G F2.8 1/100 ISO200 焦点距離55mm(35mm判換算82mm相当)
まずは拝観料400円を支払って本堂を目指して進みます。
その途中に、長谷寺のマスコットキャラクター?のなごみ地蔵様とか見られます。
また、こちらは卍池というところで、超絶人だかりができています。
“α6700″+SEL1655G F2.8 1/250 ISO100 焦点距離16mm(35mm判換算24mm相当)
なるほど、あじさいが池一面に咲いているんですね。
みなさん、マナーが良くて撮影したらサッサと場所を入れ替わるので、簡単にベストショットを撮ることができました。
本堂まできました。ここにあるテントで「あじさい路入場券」が販売されていて小学生以上は1人500円。発券された入場券には3桁の番号が記載されていて、入口にあるディスプレイがこの数字になるまで待機となります。
この日は平日の月曜日、お昼過ぎで40分待ち。入園してからすぐにここで入場券を買って、その後にお地蔵様とか卍池に戻ると、簡単に時間が過ぎます。土日で混んでいる時だと、この待ち時間がもっと長くなるんでしょうね。
その際は「観音ミュージアム」という館内見学施設があるので、そちらで時間をつぶすことが出来ます。観音ミュージアムの入館料は300円です。各所、安いんですがあちこちで支払いが発生するので、まとめると結構な額になりますね。(^^;)
「あじさい路」に入りました。先週お邪魔してきた下田公園の様に山の一面にあじさいが植えられていて、それを見下ろすことができる、という趣向みたいです。
“α6700″+SEL1020G F8.0 1/50 ISO100 焦点距離10mm(35mm判換算15mm相当)
なるほど、風情のある景色が楽しめます。
雨で空いているところでしっとりした写真を撮るつもりでいましたが、晴天にはかないませんね。あじさいの色がしっかりと出ます。
こういう広いシーンを撮るところではSELP1020Gの出番です。超広角レンズの使いどころは少なく、持ち歩く時間が長くなるんですが、このレンズは小型軽量で持ち歩きが苦になりません。サクッとレンズ交換して使えます。
“α6700″+SEL1655G F8.0 1/60 ISO250 焦点距離34mm(35mm判換算51mm相当)
下を見るとギッシリとあじさいの路です。なるほど、これは絶景です。しかもここはズームレンズでないとバリエーションが作れません。SEL1655Gで大正解でした。
“α6700″+SEL1020G F8.0 1/100 ISO100 焦点距離10mm(35mm判換算15mm相当)
こちらは「あじさい路」の最高地点からの景色です。やった、鎌倉の海が見えます。900円の価値があったかな? ここだけレンズを「SEL1020G」に入れ替えて撮影です。
スケールとしては下田公園の方が5倍くらいあるんですが、下田公園は遠いですからね。あ、でも公園だから無料でした。
人だかりを考えると下田公園の方が良かったかなー。ただ、向こうは車で5時間かかりますからね。両方とも風情があって素敵な場所でした。
長谷寺から歩いて10分くらいで「御霊神社」に到着。入口にいきなり「撮影禁止」の札が出ているのでどういうことかというと。。。
なるほど、境内のすぐ近くを江ノ電が走っていて、線路沿いにあじさいが咲いていてそこで写真は撮ってね、神社の中では写真は撮らないでね、ということのようです。
鎌倉はどこもトラブルへの対処がうまく出来ているというか、案内が完成されています。
こちらがその撮影スポットですが、確かに狭いし、江ノ電を入れて良いアングルで撮影出来るポイントは限られてそう。
なるほど、これは難しい。
“α6700″+SEL1655G F2.8 1/2000 ISO250 焦点距離25mm(35mm判換算37mm相当)
線路の向こうに行っても、難しい。
まー、迫力のある江ノ電が見られてよかった、良かった。
「御霊神社」から海まではすぐです。海無し県の埼玉からやってきたので、こうして路地の向こうに海が見える景色とか憧れてしまいます。
海に出れば、そこは由比ヶ浜です。海に向かって右に行けば鎌倉海浜公園で、そこの終端が今回の散歩コースのゴールです。
稲村ヶ崎に到着。ここが今回のゴールです。
ガイドによると、ここにもあじさいが見られるとのことでしたが、残念ながらここはあまり量もなく、それとあじさいシーズンが最初に終わるところみたいですね。
“α6700″+SEL1655G F2.8 1/2500 ISO100 焦点距離16mm(35mm判換算24mm相当)
やや疲れたあじさい越しに江ノ島を見て、これで今回の旅は終了です。
朝の京浜東北線みたいなギッシリ満員の江ノ電に乗って、稲村ヶ崎を後にするのでした。
“α6700″+SEL1655G F2.8 1/200 ISO100 焦点距離55mm(35mm判換算82mm相当)
さて、今回紹介した「SEL1655G」と少しだけ使った「SELP1020G」ですが、「”α”サマーキャッシュバックキャンペーン」の対象レンズになっています。
ソニーの”α”製品のキャッシュバックキャンペーンの対象製品はフルサイズ対応のものが多く、APS-C対応製品はあまりラインナップされていないのですが、今回は「SEL1655G」が対象になっています。レンズ単品で購入しても7月22日まででしたら8,000円のキャッシュバックが受けられます。
162,800円のSEL1655GはAV商品10%オフクーポンと合わせて購入すれば8000円バックで138,520円相当くらいになる計算。
SELP1020Gも99,000円のところがAV商品10%オフクーポンと合わせて8000円バックを受ければ81,100円相当になります。
昨今の物価高でカメラ製品の価格も高騰してきていますが、こういうチャンスは是非利用したいところです。
APS-Cセンサーのカメラからフルサイズにステップアップしたいけど予算が。。。という方は、このSEL1655Gでフルサイズのボケ感を味わってみるというのも良いかも。
是非、ご検討になってみてください。
APS-C ズームレンズ SEL1655G |
ソニーストア価格: 162,800円 税込 |
|||
発売日 | 2019年10月11日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:15,400円 3年ワイド/5年ベーシック:7,700円 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
当店店頭にて実機を展示中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
APS-C ズームレンズ SELP1020G |
ソニーストア価格: 99,000円 税込 |
|||
発売日 | 2022年6月24日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:9,900円 3年ワイド/5年ベーシック:5,500円 3年ベーシック:無償 |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
当店店頭にて実機を展示中 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
★ソニー『”α”サマーキャッシュバック キャンペーン2024』のご案内はこちらから
↑対象モデルの全製品レビュー記事リンクを掲載
【レビュー】開放F値「2.8」のAPS-Cズームレンズ『SEL1655G』で撮る「鎌倉あじさい散歩」
今週月曜日の定休日ですが、今度は鎌倉のあじさいを見学しにいってきました。例によって「軽量仕様”α”作戦」で、今回はAPS-Cセンサー搭載の”α6700″を相棒に散歩してきま […]
『αウィンターキャッシュバック』にて品薄状態のため『SEL1655G』『α7R V』の応募期間が延長へ! キャンペーン対象購入期間は1月10日まで!
ソニーにて開催中の『αウィンターキャッシュバックキャンペーン』ですが、ズームレンズ『SEL1655G(E 16-55mm F2.8 G)』とデジタル一眼カメラ『α7R V』の2モデルでキャンペーンへの応募期間が延長になり […]
ソニー“α6400”とGレンズとSIMフリー『Xperia』で行く陣馬山~奥高尾の桜街道
半年ぶりのハイキングへ行って参りました。毎年、この時期にハイキングしている高尾山~陣馬山の奥高尾縦走路ですが2年ぶりのお花見ハイキングです。 今回はAPS-Cセンサー搭載の”α6400”+Gレンズで奥多摩の春の風景を切り […]
デジタル一眼“α6600”で撮る『入間航空祭のブルーインパルス』
APS-Cセンサー搭載の”α6000”シリーズのフラッグシップモデルになる“α6600”が11月1日に発売になりました。NP-FZ100を搭載するスタミナカメラで、さらにボディ内手振れ補正機能も内蔵するスーパーカメラにな […]