【5分で分かる】大画面化で3DCGデータの細部の確認がより容易に! 27型の4K広色域空間再現ディスプレイ『ELF-SR2』新登場! 先行予約開始!
ソニーのニュースリリースにて「大画面化とアプリ拡充により実用性が向上した 27型 空間再現ディスプレイ『ELF-SR2』発売 ~立体映像の「制作」から「展示」までクリエイターを支援し、業務用途での活用を加速~」と発表がありました。
『ELF-SR2』は3DCGの制作用途に活用できるディスプレイで、大画面化により細部の確認が容易になり、コンテンツ制作の品質向上に貢献します。ストア価格は550,000円で6月12日頃お届け見込みとなります。
■大画面化とアプリ拡充により実用性が向上 27型 空間再現ディスプレイ『ELF-SR2』発表!
こんにちは、店員よねっちです。
27型の空間再現ディスプレイ「ELF-SR2」が発表になりました。空間再現ディスプレイは、3DCGの制作用途に活用でき、独自の高速ビジョンセンサーと視線認識技術により、画面を見る人の瞳の位置情報を把握し、立体映像をリアルタイムに生成して左右の目に届けてくれます。
「ELF-SR2」では、新開発した超解像エンジン搭載により、27型の大画面においても実在感のある高精細な立体映像表現が可能です。ディスプレイの広色域化により正確な色再現と豊かな色彩表現ができるほか、新開発の高速ビジョンセンサーにより視線認識の速度と精度を向上させており、クリエイターの意図を忠実に再現した立体空間映像を表示します。
また、「ELF-SR2」の登場に合わせて空間再現ディスプレイ用のアプリを簡単に検索できるサイト「空間再現ディスプレイ アプリセレクト」が開設されます。
ここでは様々な業務用途の対応アプリと、その活用方法や実用事例を紹介し、空間再現ディスプレイを導入しやすい環境を提供。今後、多様な業界のクリエイターによる対応アプリや実用事例を順次追加し、拡充していく予定とのことです。
■『ELF-SR2』詳細
■大画面化と高画質化で、より実在感のある立体空間映像表示を実現
「ELF-SR2」はリアルで自然な3D空間映像をさまざまな環境で体験できます。27インチディスプレイを採用したことにより、立体映像を見る際の没入感が高まるだけなく、3DCGデータの細部の確認が容易になり、コンテンツ制作の品質向上に貢献します。
また、原寸大表示が可能になる分野が広がり、インダストリアルデザインでは実物と比較しながらデザインレビューができ、医療教育分野では人体構造を原寸大で確認できるなど実用性を高めています。
加えて、大画面においても実在感ある高精細な立体映像を実現するために、画質面も進化させています。
こちらは先代モデル「ELF-SR1」の実機を取材させていただいた時の画像になります。言葉や写真で説明するのは少し難しいのですが、これが裸眼で観ると左右の視差があって完全に立体に見えます。この箱の容積のところに空間ができているイメージです。
これは立ち上がって上から見ているところなんですが、ちゃんと見える角度も変わります。
仕組みとしてはディスプレイの上部にカメラがあり、これでユーザーの目の位置をモニターしていて左右の視差はレンズで再現するんですが、上下に動いた時は目の位置に合わせて映像を作り変えてしまい、それでどの角度からみても3Dに見えるようにしている、ということのようです。
驚くべきはその解像感。PSVRとは比較にならないほど解像感が高く、こうしたジオラマ風の映像を見ても車体のデカールまで見えてしまいそうなほど。
制作物の奥行き感、質感、佇まいなどをリアルに確認することができるので、プロダクトデザインを共有したり、ショールームなどで製品の色や形のバリエーションを見せたりといった場面でも、クリエイター側の思いを忠実に表現することができるそうです。
ギラギラした感じも抑えられているし、ちらつきもないし、ついに裸眼の立体視もここまできたか!という感じでした。
■独自の超解像エンジン搭載
「ELF-SR2」では独自の超解像エンジン搭載 ブラビアで培った知見とデータを応用した超解像エンジン搭載により、パソコンのGPUへの負担を軽減しながら、2K映像も4K映像にアップコンバートして再生でき、大画面においても高精細な立体映像再現を可能にしています。
さらに、水面や細い木の枝といった自然物を含む様々な被写体に発生する色モアレ(偽色)補正や裸眼立体視でおきるクロストークを低減する処理を追加しており、細部や線をよりはっきりと正確に表示します。クロストークというのは左目と右目の映像が混じって見えてしまう現象のことで、二重像のように見えて解像感を劣化させる原因となります。
2K映像の超解像アップコンバートについては、2023年夏以降機能アップデート対応予定となります。
■正確な色を再現する広色域ディスプレイ
Adobe RGBの色域をほぼ100%カバーする広色域ディスプレイで、コンテンツの表示や制作に忠実な色再現を実現しました。「ELF-SR2」なら、専門的で難易度の高いクリエイティブ作業においても、正確かつ高精度に色を再現できます。3DCGコンテンツのクリエイターが使用する2D用モニターと併用しても違和感のない色再現が可能です。
■新開発の第2世代高速ビジョンセンサー搭載
ソニー独自の第二世代視線認識センサーを使用することで、顔認識および追従パフォーマンスが向上。薄暗い環境でも画面を見る人の視線を正確にとらえ続けます。大画面化にあわせたレンズ設計により広い視野角を実現し、画面の幅で顔を振って見る角度を変えても自然で快適な立体映像体験を提供します。
■アプリを拡充し導入しやすい環境を提供
■「空間再現ディスプレイ アプリセレクト」開設
「ELF-SR2」の登場に合わせて、空間再現ディスプレイ用のアプリを簡単に検索できるサイト「空間再現ディスプレイ アプリセレクト」が開設されます。
このサイトでは空間再現ディスプレイと互換性のあるアプリや関連するケーススタディなどの情報を簡単に見つけることができ、空間再現ディスプレイの実利用促進をサポートします。様々な業界のクリエイターによる対応アプリや実用事例を順次追加し、拡充していく予定とのことです。
また、マルチプラットフォーム対応と高い互換性により、コンテンツの開発に使用するデジタルコンテンツクリエーション(DCC)ツールに依存することなく、開発が可能です。OpenXRは2023年中に利用可能になる予定です。
■対応予定アプリ(『ELF-SR2』発売時点)
・3DCGデータ表示アプリ
「空間再現ディスプレイ プレーヤー」 ソニー株式会社
「STYLY」 Psychic VR Lab LTD.
「SR viewer」 神奈川歯科大学大学院XR研究所
・点群データ表示アプリ
「InfiPoints」 株式会社エリジオン
「Clear points」 株式会社シュルード設計
・DICOMデータ表示アプリ、医療教育用アプリ
「Viewtify」 株式会社サイアメント
「DSR viewer」「SR anatomy」「SR movie player」 神奈川歯科大学大学院XR研究所
「Cancer Reality」 帝京大学冲永総合研究所Innovation Lab/技術協力Holoeyes株式会社
■3DCGデータ表示アプリ「空間再現ディスプレイ プレーヤー」
3DCGのデータを手軽に再生できるアプリ「空間再現ディスプレイ プレーヤー」の提供を開始します。様々な 3D ファイル形式に対応し、所有する3DCGデータをすぐに空間再現ディスプレイ上で表示しデザインレビューやプレゼン用途などで活用いただけます。また自動再生(デモ)機能は、展示会や店頭での立体映像再生に便利です。
さらに3DCGの制作時に使われるソフトウェアであるAutodesk社のMayaに対応したプラグイン ソフトウェアの提供を2023年内に開始する予定です。3DCGコンテンツを制作しながら、空間再現ディスプレイ上にリアルタイムで立体映像を表示できるため、デザインレビュー作業の効率化を実現します。
■専用プレイヤーアプリを提供
3DCGデータを手軽に表示、再生できる「空間再現ディスプレイ プレイヤー」アプリを無償でダウンロードできます。お手持ちの3DCGデータの視聴や展示にご活用いただけます。FBX,OBJ,GLTF,STL形式の3Dデータをサポート予定です。
■VESAマウント対応
「ELF-SR2」には着脱可能なスタンドが付属します。さらに、VESA規格にも対応してており、一般的なモニターアームに取り付けることもできます。さらに、従来PC側で行っていた視線認識処理をディスプレイ側で行うため、PCのCPUへの負荷を低減しており、ゲーミングノートPCなどと接続して本機を駆動させることも可能です。
■先代モデル「ELF-SR1」と「ELF-SR2」との比較
ELF-SR2 |
ELF-SR1 |
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発売日 | 2023.6.12 | 2020年10月31日 |
価格 |
550,000円
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440,000円 |
型 | 27型 | 15.6型 |
アスペクト比 | 16:9 | 16:9 |
表示領域 | 593.2 mm×332.8 mm | 341.4 mm×190.7 mm |
輝度 | 400 nits | 500 nits |
コントラスト | 1000:1 | 1400:1 |
色域 | AdobeRGB 約100% | AdobeRGB 約100% |
色深度 | 10bit(8bit+FRC) | – |
色温度 | 6500K | 6500K |
解像度 | 3,840 x 2,160 ピクセル | 3,840 x 2,160 ピクセル |
表面処理 | アンチリフレクション | – |
高画質エンジン | ● | – |
超解像エンジン | ● | – |
高速ビジョン センサー |
視線認識センサー(第2世代) | 視線認識センサー |
視聴可能距離 | 50cm~100cm | 30cm~75cm |
スピーカー | 1W(モノラル) | 5.5W (1.5W+1.5W+2.5W) |
接続端子 | ・HDMI input/1(HDMI2.0) ・USB-C/1(USB 2.0/DP Alt mode 対応) ・USB-A/1 ・DP input/1(DP1.2) ・Audio Out/1 ・電源/DC IN:19.5V 3.3A |
・HDMI input/1(HDMI2.0) ・USB-C/1(USB 3.2 Gen1 Type-C) ・電源/DC IN:12V 2.0A |
サポートエンジン | ・Unity/● ・Unreal Engine 4/● ・Unreal Engine 5/● ・OpenXR/●(商用ライセンス) ・OpenGL/●(商用ライセンス) ・Direct X11/●(商用ライセンス) ・Direct X12/●(商用ライセンス) |
・Unity/バージョン 2018.4、2019.4、2020.1 ・Unreal Engine 4/バージョン 4.24、4.25 ・Unreal Engine 5/● ・OpenXR/●(※) ・OpenGL/●(※) ・Direct X11/●(※) ・Direct X12/●(※) ※ELF-SR2発売後にダウンロード対応予定 |
表示言語 | 日本語/英語 CN:中国語+英語 EU:英語+フランス語、 IN:英語+フランス語 |
日本語/英語 |
外形寸法 (幅×高さ×奥行) |
622 x 419 x 51 | 383 x 232 x 231 |
消費電力 |
64w
|
24w |
質量 |
約6.5kg
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約4.6kg |
VESAマウント |
100 x 100 mm
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– |
付属品 | AC アダプター(ケーブル 1.5 m)、電源コード(500mm)、JP/CH/EU : 500mm、UC : 530mm、IN : 1500mm、USB-C to USB-Aケーブル(2.0m)、HDMI ケーブル(2.0m)、保証書、取扱説明書、サイドパネル×2、ボトムスタンド、クリーニングクロス8 | AC アダプター、電源コード、USB Type-C ケーブル(1.0m)、HDMI ケーブル(1.5m)、保証書、取扱説明書、トップカバー、サイドパネル×2(左右共用)、ボトムスタンド、クリーニングクロス |
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上記は「ELF-SR1」と「ELF-SR2」を比較した表です。やはり画面の大きさが最も大きな違いになってくると思います。
「ELF-SR1」は値下げが行なわれて現在44万円という価格になっていますが、発売当初は50万円という価格でした。それを踏まえると15.6型から27型までサイズアップした「ELF-SR2」の55万という価格は破格のような気がしてきます。
先行展示はソニーストア銀座、ソニーストア 札幌、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神にて、5月13日(土)より開始となります。3DCGに携わっている方、ぜひ27型と大画面化した空間再現ディスプレイ「ELF-SR2」をご検討下さいませ♪
空間再現ディスプレイ ELF-SR2 |
ソニーストア価格: 550,000 円税込 |
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発売日 | 2023年6月12日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | ※通常1年のメーカー保証期間が3年の商品になります | |||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
■先代モデル「ELF-SR1」
空間再現ディスプレイ ELF-SR1 |
ソニーストア価格: 440,000 円税込 |
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発売日 | 2020年10月31日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 3年ワイド:27,500円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
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