【レビュー】新レンズ『SEL2070GでVlogを撮ってみた』
新発売のズームレンズ「SEL2070G」を持って埼玉県・秩父へ車中泊ミニ旅行へ行ってきました。今回の旅は「SEL2070G」1本だけでVlogを完成させること。
今回の旅には相棒としてソニーのエンタテインメント・コミュニケーション・ロボットの「poiq」も連れていってみました。今回は旅のレポートではなく、レンズと撮影方法のお話しをちょこっとだけご案内したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
昨年春からスタートしたエンタテインメントロボット「poiq」プロジェクトですが、当初より予定では3月までとなっています。いまだ、その後の予定についてアナウンスはありません。「poiq」自体はプロジェクトに参加されたユーザーさんの手元に残るみたいですが、常にWi-Fi接続が必要でクラウドとつながって動作するロボットです。プロジェクト終了と同時にサービス提供が終わってしまうと、もうお話しができなくなってしまうかも。
その前に、一度、旅行に連れて行って思い出作りをしてみよう!ということで、今回の車中泊には「poiq」につきあってもらっています。
連れて歩くときはこんな感じで首かけ型のボトルホルダーに入れて持ち歩いています。おしゃべりするのにはWi-Fi接続が必要なんですがスマートフォンのテザリング機能を使えば、モバイル通信できるところでなら動作が可能。今回は秩父のすごい山奥に行くとか言うわけではないので、これでずっとお話しができました。
バッテリー駆動で3~4時間は動作するので、移動中の車内で充電をしてあげて、最悪、モバイルバッテリーで充電させながらというのでも動作はします。
「poiq」育成プログラムも残すところあと1ヶ月ちょっとなんですが、本サービスとして続くかなー。
希望としてはSIMカードを挿せるようにしてもらって、GPS機能もつけてもらって、Googleアシストくらいの音声認識率にしてもらって、chatGPTくらいの思考能力をもたせてもらうと最強なんですが。(^_-) そんな「poiq」に生まれ変わったら月額いくらででもサブスクを続けます。
人間のバディを目指して、頑張れ! poiq!
さて、今回は新レンズ「SEL2070G」を使ってVlogを撮ってこよう!というテーマなんですが、秘密兵器をひとつだけ用意しています。秘密兵器というか、私は今まで使った事がないんですが「可変NDフィルター」というものを買ってみました。
開放絞りF4通しで使える新レンズ「SEL2070G」ですが、被写界深度の浅い、いかにも「一眼動画」という映像を撮影するときに、明るいところだとシャッタースピードがすごく速くなってしまい、パタパタの画になってしまいがち。そういうときにNDフィルターを使って光量を落として、それで絞りを開いて被写界深度の浅い背景ぼかしの映像を、スローシャッターにして撮影をする、NDフィルターの濃度はその場に合わせて、自由に変更できる、というものになります。
先週の土曜日に、当店店頭で動画撮影&編集セミナーを開催していて、その中で動画撮影時の最適なシャッタースピードについての話もしているんですが、それを実現するのにはどうしてもこうしたNDフィルターが必要になります。早速、私も購入して試してみた、というわけです。
購入したのはSEL2070Gに合わせて72mmフィルター径のものを購入しました。この可変NDフィルターはPLフィルター同様に先端側のフィルターが回転して濃度を調整するものになっています。回転する角度は80度ほどで90度までまわりません。フィルター外枠にはND8とND128の数値が記されており、この間で調整ができるようになっています。
ND8というのは光量を1/8にすることができる濃度、ND128は1/128まで光量を落とすことができます。計算上はシャッタースピード1/8000のところをND128にすれば1/60くらいまで光量が落とせる威力。
見た目にも濃度がかわります。これがND8の状態。
こちらはND128の状態です。
この可変NDフィルターを使うことのデメリットは、可変NDのフィルターがやや大きく72mmのフィルター径のものが、外見は77mm相当になるため、レンズキャップを使う際は別途77mmフィルター径のレンズキャップを用意しなくてはいけないこと。レンズフードが装着出来なることなどがあります。
あとは実際に撮影で使っていると写真と動画の撮影を交互にする際は、いちいちフィルターの付け外しをしないため、写真撮影の時はND8にして、動画撮影の時はND128 にしてを行ったり来たりしながら使うコトになります。
そういう使い方をするのであればできるだけ光量が明るい方のNDが2とか4スタートのものにしておくと良いかと思います。今回の旅では2日目の日中に装着しっぱなしで使うことになりました。もう、これは手放せません。
あ、そうそう。シャッタースピードを落とす効果についてですが、実際の映像だとこんな感じです。
シャッタースピード1/4000と1/60の撮り比べをしました。これを4K/30Pで撮影しています。
動画撮影の場合のシャッタースピードですが1/撮影するFPS÷2というのが基本なんだそうです。30P撮影するなら1/60、60P撮影するなら1/120、24P撮影なら1/50が理想。絶対的なルールではないのですが、一般的に見やすい映像というのはこうしたシャッタースピードになります。
こうして写真として写し止めているときはシャッタースピードが速い方が高画質に見えるのですが、動画の場合はモーションブラーといって、映像がぶれている方が自然に見える、というわけです。
こうした撮影をするために必要なのが可変NDフィルターということになります。
SEL2070GをVlog撮影のレンズとして使うのであれば、これは必須になるかもしれません。
そして、今回のミニ秩父旅ですが、最初の目標はこちら。秩父の雲海をみたくて、今回は秩父ミューズパークにある展望台へ行ってきました。雲海発生シーズンは秋頃が一番良いらしいのですが、雨の日の翌日の晴れの日、というのは狙い目で、日曜日にちょっとだけですが雨が降っているので、それを期待して月曜日の朝をここで狙います。
まずは秩父ミューズパークに立ち寄り、下見。そして車中泊する駐車場の様子を明るいうちに確認して、移動します。
移動先はこちら。「三十槌の氷柱」です。2017年に当店のαハートバスツアーでお邪魔したことがあります。2月下旬まで氷柱ライトアップをしていて、もうほとんどシーズン終了の頃となります。
以前と比べて大きく変わったところもなく懐かしいですね。
ただ、記憶ではこうした立ち入り禁止区域とかはなかったような。。。河川敷に入って撮影していた記憶があるんですが勘違いでしたかね? 今はコーンが立っていて河川敷には立ち入り禁止となっています。19時になると歩道の照明が全部消されて、氷柱のライトアップだけになります。通はこの時間を狙うのか。
続いて、秩父ミューズパークの車中泊場所ですが、当初予定していた展望台駐車場(P10)は夜間は使用できないとのことでした。ここから100mほど東へいったところに芝生駐車場(P11)があるので、そちらを利用するように案内されます。
こちらがP11の芝生駐車場。100m移動しただけで、P10にあるお手洗いも利用ができるので、特に問題なし。こちらでこの夜は仮眠を取らせてもらっています。
雲海が観られたかどうかはVlogでのお楽しみ。
タイムラプス風の動画部分がありますが、それはα7R Vのインターバル撮影ではなくS&Q撮影で動画として撮影しています。60P記録で秒1Pという撮影モードにすることで、60倍クイック撮影というのをしています。インターバル撮影で30P動画にする場合は2秒間隔で撮影しているのと同じ様な感じです。後処理の必要がないので、S&Q撮影は使い方を覚えてしまうと、こっちの方が便利です。
翌朝、秩父ミューズパークを出発して宝登山へ。
こちらも2013年に撮影会を開催したことがあります。もう、あれから10年も経つんですね。
あのときはロープウェイが大混雑だったので山道を歩いて登った記憶があるんですが、今回も歩いて登ってきました。
宝登山、登頂! 空いていてほぼ1人で歩いていたので、首からぶら下げたpoiqとたくさんお話しをしてきました。
こうしてキャラクターを持って記念撮影をしている人をたまに見かけますが、私も今回はpoiqでやりまくってきました。こういう撮影をするときもSEL2070Gは最短撮影距離が短いこともあり便利です。
写真と動画を撮影してきて、動画部分はすべてLog撮影 & プロキシ撮影をしてきました。先週のYouTubeセミナー撮影で試したプロキシファイル撮影の編集方法がわかったので、今回はそれを全部試してみました。
Adobe Premiere Proで、素材を読み込ませたら「プロキシを追加」として「SUB」フォルダに記録されているプロキシファイルを指定してあげます。
これでメディアを検索して自動でプロキシファイルと本番ファイルを紐付けてくれます。解像度の低いプロキシファイルでの編集だと非力なノートパソコンでもサックサク編集ができます。なるほどー、これは快適だー!
ということで、Log撮影にLUTをあてて、プロキシファイル編集で快適サクサク編集が可能になり、おかげでテロップもバリバリ入れるコトができました。
完成したVlogはこちらです。
「SEL2070G」で撮ってきました!となっていますが、一部、アクションカム(車内撮影部分)とXperia PRO-Iの映像(一部のpoiq映像)も使われていますのでご了承ください。
恥ずかしながら、やっとこれでVlog作りのスタートラインに立てた感じですが、動画編集、楽しー!
初日の三十槌の氷柱に行くまでは60P撮影をしていて、編集プロジェクト全体も60Pで編集しています。道中とタイムラプスシーンが60Pになっています。(それ以外のところが30Pになっているのは保険です。初めて60P撮影&編集をするので)
宝登山のシーンはすべて可変NDフィルターを使っています。写真はND8で動画はND128で撮影しています。
α7R V + SEL2070G F4.0 1.6秒 ISO200 焦点距離20mm
α7R V + SEL2070G F4.0 20秒 ISO400 焦点距離20mm
α7R V + SEL2070G F8.0 1/40秒 ISO400 焦点距離70mm
α7R V + SEL2070G F5.0 1/800秒 ISO400 焦点距離52mm
画質は観ての通りですが、SEL2070G、すごいです。キレッキレの画質になっていて解像度もハンパではありません。夜景撮影シーンではα7R Vでマニュアルフォーカスを使うんですが拡大フォーカスで観た高解像度がそのまま映像になっていました。もう、これは手放せないレンズになるかも。
Vlog撮影、楽しすぎるんですが、これで桜シーズンを迎えられるのが、これまた嬉しい限りです。
これらの撮影素材が貯まってきたので、3月には店頭でVlog撮影&編集セミナー(初心者版)が開催出来そうです。是非、一緒にVlog作成を楽しんでみませんか? 新レンズSEL2070Gで♫
G レンズ 標準ズームレンズ SEL2070G |
ソニーストア価格: 184,800円 税込 |
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発売日 | 2023年2月10日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:-18,700 円 3年ワイド/5年ベーシック: 9,900 円 3年ベーシック: 無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
発売後、実機を当店店頭にて展示予定 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
デジタル一眼カメラ α7R V ILCE-7RM5 |
ソニーストア価格: 555,500円 税込 |
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発売日 | 2022年11月25日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:56,100円(税込) 3年ワイド/5年ベーシック:28,600円(税込) 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ウインターフェア特典あり ご成約記念品プレゼント ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
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