【レビュー】240Hz駆動のゲーミングモニター『INZONE M3』体験レポート
本日発売の240Hz駆動が可能なゲーミングモニター「INZONE M3」の実機レビューをお届けします。
こんにちは、店員佐藤です。
短時間ですがゲーミングモニター「INZONE M3」を体験させてもらうことができたのでレポートします。
ゲーミングギア「INZONE」シリーズは今年の夏に発表になったソニーの新ブランドです。eスポーツとしてこれから世界市場がますます大きくなっていくであろうゲーミング製品をPlayStationもやっているソニーが発売するということで、非常に期待度の高い製品。
現在はゲーミングモニターとゲーミングヘッドホンの2ジャンルで製品展開を始めたところですが、先行発売されていた4Kモニターの「INZONE M9」に続いて、本日FHD 240Hz駆動の「INZONE M3」が発売になりました。
7月に発売された「INZONE M9」は4K表示による没入感が魅力のモデル。「INZONE M3」はフルHD表示ながら最高240Hz表示ができるシューティングゲーム向けのモニターという位置づけになっています。
本体の画面サイズは同じ27型で外装デザインはほぼ共通。一部仕様の違いがありますが、それで価格は154,000円から大幅プライスダウン状態の85,800円での発売になっています。
2機種の違いは下記の通り。
INZONE M9 | INZONE M3 |
|
価格 | 154,000 円(税込) | 85,800 円(税込) |
発売日 | 2022年7月8日 | 2022年12月1日 |
画面サイズ | 27インチ | 27インチ |
パネルタイプ | IPS液晶 ノングレア | IPS液晶 ノングレア |
解像度/ リフレッシュレート |
4K(3840 × 2160) /144Hz |
Full HD(1920 × 1080) /240Hz |
可変リフレッシュレート(VRR)技術 | Adaptive-Sync (VESA DP), NVIDIA G-Sync Compatible , Variable Refresh Rate (HDMI 2.1) | Adaptive-Sync (VESA DP), NVIDIA G-Sync Compatible , Variable Refresh Rate (HDMI 2.1) |
応答速度(GTG) | 1ms(高速モード) | 1ms(高速モード) |
バックライト技術 | 直下型LED部分駆動 | エッジ型LED |
VESA DisplayHDR | DisplayHDR600 | DisplayHDR400 |
表示色域 | 95%以上(DCI-P3カバー率) | 99%(sRGB カバー率) |
ゲーミング アシスト機能 |
ブラックイコライザー クロスヘア, タイマー, フレームレートカウンター |
ブラックイコライザー クロスヘア, タイマー, フレームレートカウンター |
PCソフトウェア | INZONE Hub | INZONE Hub |
背面ライティング機能 | ●(13色) | – |
内蔵スピーカー | 2W ×2 | 2W ×2 |
PS5との連携機能 | オートHDRトーンマッピング コンテンツ連動画質モード |
オートHDRトーンマッピング コンテンツ連動画質モード |
入力端子 | DisplayPort ×1 (Ver. 1.4) HDMI ×2 (Ver. 2.1) USB Type-C ×1 (DP Alt Mode, Upstream) USB Type-B ×1 (Upstream) USB Type-A ×3 (Downstream) ヘッドホン出力 ×1 (3.5mm Jack) |
DisplayPort ×1 (Ver. 1.4) HDMI ×2 (Ver. 2.1) USB Type-C ×1 (DP Alt Mode, Upstream) USB Type-B ×1 (Upstream) USB Type-A ×3 (Downstream) ヘッドホン出力 ×1 (3.5mm Jack) |
オートKVMスイッチ | ● | ● |
スタンドあり外形寸法 (幅 × 高さ × 奥行) |
約61.5 x 47.9 x 24.8 cm | 約61.5 x 47.9 x 24.8 cm |
スタンド付き質量 | 約6.8 kg | 約6.2 kg |
その他 | DisplayPortケーブル同梱 ACアダプター小型化 |
.
入出力端子や外形寸法は同じですが、ディスプレイの仕様が変わっていて4K、直下型LEDバックライトのINZONE M9に対して、フルHD エッジLEDのINZONE M3は、ブラビアで表現するとX90KとX85Kくらいの違いになる感じですかね。(2機種とも4Kブラビアですが)
実機を見ながらその違いをチェックしていきたいと思います。
まずはこちらが同梱品の一覧です。スタンドとACアダプター、それとケーブルフックなどが見えます。あとはINZONE M9にはなかったディスプレイポートのケーブルが1本付属します。
入出力端子はINZONE M9と同じで、HDMI端子が2系統にディスプレイポート端子が1系統。USB端子も複数搭載されていますが、これらがオートKVMスイッチに対応していて、例えばノートPC、ゲーミングPCの2台のPCを接続したときも、1組のキーボードとマウスで起動したデバイスに連動して操作ができる仕様になっています。
こちらが付属するディスプレイポートケーブルです。PlayStation 5との接続であればHDMI端子で充分なんですがゲーミングPCのグラフィックボードと接続するのに使えます。
後ほど試してみます。
ACアダプターはやや小型化されています。写真左がINZONE M3のもの、写真右がINZONE M9のものになります。
小型化されたというよりは、高画質化を図ったINZONE M9のACアダプターは大きめに設計されていたようです。
スタンドはユニークなデザインになっていて1本足がセンター手前に向かって装着され、それを2本の脚で支えるスタイルになっています。
本体裏への主柱の取り付けはレバー操作で簡単に取り付けることができます。これに後ろ足を装着すればOK。この時にプラスドライバーが必要になります。
背面にLEDライトが装着されていた「INZONE M9」ですが、フルハイビジョンモデルの「INZONE M3」は背面のLEDライトは省略されています。
質実剛健でゲームに集中するならいいところでコストダウンをしてくれているかも!?
センターの支柱にはスライダーがついていて、これでチルト角とディスプレイの高さが調整できます。
これがもっとも低くした位置になります。
一番上げた状態がこちらです。
ディスプレイ下端からテーブルまでの隙間が3倍くらいになる感じでしょうか。
センター支柱にはケーブルが通せるようになっているので、ディスプレイに接続しているケーブルをまとめて支柱に通すことで、見かけ上はケーブルが見えないような配線ができます。ゲームに集中するのにこういう演出はありがたいですね。
電源ボタンとメニュー操作はディスプレイ向かって右下裏に配置されています。この十字キーの方向がちょっと微妙で方向が無段階に倒れる感じ。上下左右にはまる感じがないのでフワッと斜めに操作してしまったりするんですが、これは慣れれば問題ないかな?
ディスプレイに内蔵しているメニュー画面がこちらです。PCでの接続の場合は専用ソフトの「INZONE Hub」で操作が可能です。
こちらがPC専用ソフト「INZONE Hub」の設定画面になります。PC接続の場合はこちらで調整するのがメインになるかと思います。
フレームカウンターという表示がありますが、これをオンにするとディスプレイのリフレッシュレートがリアルタイムで表示されるようになります。
これはPlayStatin 5を接続しているところです。
PlayStation 5は最高で120Hzまでの表示ができますが、ゲームソフトによって表示出来るフレームレートは変わります。この時は「CALL OF DUTY BLACK OPS COLD WAR」で試しています。
ストーリーモードのあるシューティングゲームで、80年代の冷戦時代を舞台にしています。トム・クランシーのジャックライアンシリーズとか小説で読んでいた方には「あの世界」が味わえます。
そした雰囲気を大事にしたい方は「INZONE M9」の方がオススメなんですが、FPSとして対戦モードで打ち合いをする際はそうした雰囲気よりもいかに敵を早く見つけられるか、長時間集中力を保てるか、そういう使い方をします。
ここでは簡単にその設定を試してみるのですが、ゲームアシストに「ブラックイコライザー」というものがあり、これを使うと暗部を見やすくしてくれるようになります。この状態は補正無し。
こちらは補正を3にしているのですが、十時カーソルの向こうに人がいるのが見えるでしょうか? 地下鉄線の中で暗いシーンでの映像になるのですが、なるほど、これはかなり見やすくなります。
コントラストがなくべたっとした画になりますが、雰囲気よりも勝つことを主眼にするとこういうセッティングで楽しめるディスプレイになっています。
こちらはブラックイコライザー「0」です。暗い雰囲気のお店で情報交換をしているところです。
ブラックイコライザー「3」にしました、コントラストもなくなりましたが店内の様子はよくわかります。なるほど、こういう極端な操作ができるんですね。
さて、240Hz駆動も試してみたくてVAIOを持ってきました。と言ってもゲーミングPCではないVAIOでは240Hz駆動の映像は出力ができません。
以前、買ってきたGPUボックスを引っ張り出してきました。ちょっと前のグラフィックボードになりますがNVIDIA Geforce RTX 2070 Superというボードが中に入っていて、Thunder bolt 3で接続されたVAIO Zのゲーム映像をグラフィックボードを使って出力しています。
直近の価格がいくらくらいになるかわかりませんが以前、4万円ちょっとで買ってきたグラフィックボードですが、今ならもうちょっと安くなってイルですかね? 当時はGPUボックスと合わせて10万円を切るくらいの価格で購入しました。
Geforce RTX 2070 Superからのディスプレイポートの映像をINZONE M3に接続しています。VAIOのディスプレイ設定からリフレッシュレートの選択で239.86Hzまで選択ができるようになりました。
ゲームは無料でプレイできる「Apex Legends」をダウンロードして試しています。これで240Hz表示ができました。
さぞかしスムーズな映像が楽しめるかと思っていたのですが、どうもRTX 2070 Superでは能力が足りないのか、240Hz表示にはなっているんですが描画されている映像は間に合っていないような。。。VRRによりちょっと動くと140~150Hzくらいまでフレームレートが下がってしまい、本来の240Hz表示のヌルヌル感みたいなのを味わうのはちょっと今回は難しかったようです。もっと性能の高いグラフィックボードが必要そうです。(もっともゲーム自体もやったことがなくて、トレーニングモードしかプレイ出来ていないのですが)
ちなみにゲームの操作はVAIOノートのキーボードとマウスを使うのですがセンタースタンドのおかげでモニターの下にVAIO本体やマウスを潜り込ませることができるため、ディスプレイにグッと近づいてプレイすることができます。
なるほど、こんなものが自宅にあったら1日中ゲームプレイに没頭してしまいそうです。
ということで、今はPS5で遊んでるけどいずれは本気を出してゲーミングPCでプレイしたい!という方にも「INZONE M3」なら長くお付き合いできると思います。
ゲーミングPC専用ディスプレイとして使うのではなく、ビジネスで使うノートPCの外部モニターとして使った際も色の発色はかなり良いと思いますので高画質PCディスプレイとしての利用も可能。PCディスプレイとしても検討されてみてはいかがでしょうか?
ゲーミングモニター (2K 240Hz) INZONE M3 SDM-U27M30 |
ソニーストア価格: 85,800 円 税込 |
|||
発売日 | 2022年12月1日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:8,800円 5年ベーシック:4,400円(税込) |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割手数料無料 |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
5年ベーシック半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
ゲーミングモニター (4K 144Hz) INZONE M9 SDM-U27M90 |
ソニーストア タイムセール価格: 132,000 円 税込 12/7まで |
|||
発売日 | 2022年7月8日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
長期保証 サービス |
5年ワイド:15,400円 5年ベーシック:7,700円(税込) |
|||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割手数料無料 |
|||
テックスタッフ 店頭入特典 |
当店店頭にて実機展示中 5年ベーシック半額クーポンプレゼント テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
【レビュー】OLEDゲーミングモニター『INZONE M10S』& 4K 160Hz対応『INZONE M9 II』ショールーム実機レポート
10月25日発売のINZONE製品の新型ゲーミングモニターがソニーストア銀座にて先行展示されています。実機の様子を見学させてもらってきましたのでレポートしたいと思います。 ゲーミングモニター第2世代にあたる本製品ですが、 […]
【プライスダウン】ノイズキャンセリング搭載のワイヤレス ゲーミングヘッドホン『INZONE H9』が2,200円の値下げへ!
ソニーストアにてノイズキャンセリング機能を搭載したゲーミングヘッドホン「INZONE H9」が2,200円の値下がりになりました。 これにより、ストア価格36,300円→34,100円となっています。AV10%OFFクー […]
対象製品購入で『天鬼ぷるる/ハイタニ/こく兄』ファンミーティング権が当たる & 『天鬼ぷるる』オリジナルポスター応募者全員プレゼント! 『INZONE新商品発表記念キャンペーン』開催中!
9月25日にSONY発のゲーミングブランド「INZONE」でゲーミングモニター2モデル『INZONE M10S』と『INZONE M9 II』が新登場し、先行予約がスタートしています。 それに併せて『INZONE新商品発 […]
【新製品】480Hzの高リフレッシュレートを実現!有機EL採用のQHDゲーミングモニター『INZONE M10S』先行予約開始! 4K 160Hz対応『INZONE M9 II』も新登場!
SONYのニュースリリースにて「プロeスポーツチームFnaticと共同開発した プレイヤーの能力を引き出す有機ELゲーミングモニター『INZONE M10S』発売」と発表がありました。 同時に鮮やかなHDR表現の高画質と […]
あ
2022年12月12日 @ PM 1:22
フルHDを2Kと表記するのは誤解を生む表現なのでやめて頂きたいです。
一般的には2560×1440のWQHDが2Kとされています。
tecstaff
2022年12月13日 @ AM 8:12
コメントありがとうございます。
一般には2Kはハイビジョンを指していますが、ディスプレイ製品についてはFHD(1920×1080)とWQHD(2560×1440)区分けで慣習的にWQHDを2Kと表示しているようですね。こちらのモデルはディスプレイ製品になりますので表示を変更しました。ご指摘ありがとうございます。