【レビュー】ワイヤレスヘッドホン『WH-1000XM5』製品版開梱レポート 聴覚を守ってくれる新機能『セーフリスニング機能』紹介
デザイン一新のワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM5」の発売日を迎えました。早速ですが製品版実機の開梱レポートをお届けしたいと思います。
HeadPhones Connectに現時点では「WH-1000XM5」にだけ用意された新機能「セーフリスニング機能」が搭載されています。アプリで存在をご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、実際にどんなものなのか紹介したいと思います。
これから発売されるヘッドホンの標準装備機能になるかもしれません。
こんにちは、店員佐藤です。
本日より、当店店頭でもWH-1000XM5の製品版実機を展示します。展示できるのはひとつだけなので、カラー展開しているブラックとプラチナシルバーとどちらにするか迷った結果、展示モデルはブラックにしました。
今回のモデルではヒーローカラー(製品イメージになっているカラー)がブラックだったのと、ちょっと気になるところがあるので、それを店頭でデモンストレーション出来た方が良いかな?ということで決定。
ちょっと気になるところ、というのは。。。
皮脂なんですが、ブラックモデルの方はちょっと目立ちます。逆にプラチナシルバーの方は先代のWH-1000XM4でもそうでしたが、ほとんど皮脂汚れは目立ちません。
なんか明るい色の方が汚れが目立ちそうなイメージですが、ヘッドホンって泥だらけになるような使い方はしないですし、基本的にキャリングケースと自分の頭と行ったり来たりするだけです。
綺麗なままで使い続けることになるかと思うんですが、レビュー用試用機を使っているときから気になっていました。
逆に経年変化で使い込んだヘッドホンを、たまに修理でお預かりするんですが、そういうときはイヤーパッドの部分の黄ばみがプラチナシルバーの方が目立ちます。
当店の店頭展示している「WH-1000XM4」のプラチナシルバーについては全然汚れは見えないというか、そもそも来店されるお客様が元々少ないところに持ってきて、コロナ感染拡大があり、思い切りご来店のお客様の数が少なかったので、ほとんど触られていない美品状態です。
ならば!ということで、ソニーストア銀座さんで2週間展示されたモデルを見学してきました。発売前の先行展示が行われているのはソニーストア銀座さんくらいですので、お客様が集中されているでしょうし、WH-1000XM5はどうやら、ソニーストア・オンラインでは大ブレイク状態みたいなので、相当な数の方が使い込まれているはず。
どんな劣化をするのか拝見させてもらいに行ってきたのですが。。。
まー、まだ2週間なので全然汚れてはいませんね。
スタイリストさんに相談して話を聞いてみたのですが、プラチナシルバーもブラックも使い込むとそれなりの劣化はありブラックでも黄ばみがみえる場合はあるそうです。というか、そもそもそういう方は使った後に手入れをされていないから、というのもあるそうで、たまにウェットティッシュなどで拭き取るだけで、永くキレイに使えるものなんだそうです。
あ、そうか。ショールームの展示モデルは使われるたびに消毒していますもんね。
こちらは2週間展示されたブラックカラーモデルです。見た目には表面に脂もついていませんが、これはキレイに拭き取られているから。こうして手入れをしていれば、キレイに使えるんですよね。
そうか、あまりカラーは気にせず、今回はヒーローからのブラックでいいか、という結論にここでなったわけです。
さて、開梱した製品版のWH-1000XM5ですが、早速、自分のスマートフォンと接続してみます。Headphone Connectアプリで接続して音楽再生をすると、なにやらいつもと違う表示が出てきます。
「現在の音圧 66dB」とか表示されるようになりました。
これが新機能の「セーフリスニング機能」です。
これは日本ではあまり話題になっていませんでしたが、ヨーロッパではだいぶ前から制限があり、耳の鼓膜に累計的にダメージを与えてしまう高い音圧を抑制しよう、WHOの推奨値に合わせて音楽の聴き過ぎがあったときに警告が出るようにする機能になっています。
大音量で耳がダメージを受けたときに回復する前にさらに大音量にさらされると負荷がかかり難聴になりやすくなってしまうようで、1週間に耐えられる音圧の目安が記されています。掃除機の音量目安の75dBくらいなら127時間、バイクの90dBだと4時間、地下鉄の100dBで24分、ロックコンサートの110dBだと2分が1週間で聴ける目安となっています。
確かにコンサートなどの後で、音が聞こえにくくなる現象は私も経験したことがあります。通常は数時間から1日で回復してくるものですが、これが毎日となると、回復してこなくて難聴になってしまう危険があるんですね。それをヘッドホンで起こらないように、アプリの方に機能が搭載されたということになります。
この機能が使えるのは、今のところ「WH-1000XM5」だけで、手元のソニー製ヘッドホンをいくつか試してみましたが「WF-1000XM4」も「LinkBuds」も「WH-1000XM4」も非対応でした。
音圧表示があるのは、新発売の「WH-1000XM5」だけになっています。
アプリ画面に音圧表示があるだけではなく、アクティビティーに「セーフリスニング」のタブができていて、ここで積算音圧データが表示されるようになっています。
これは平均82dBの音圧を16分聞いた、という表示です。まだ使い始めたばかりなのでデータが全然そろっていませんが、毎日使っていると、こうした表示がグラフと、推奨値までの割合が見られるようになっています。100%まで聞けばOK!ではなく、100%を超えるようだったら注意しよう、ということになります。
で、これがまた上手いことできていて、データを増やそうとしてヘッドホン単体で鳴らしていても累計時間は増えません。また、こうして適当なものにかけて擬似的に人が聞いている状態を作っても、これも時間の積算はしませんでした。
WH-1000XM5には装着、未装着を検知するセンサーが搭載されているはずなんですが、WH-1000XM4の時みたいに光学的なセンサーを使っているのでは無く、もしかしたらジャイロなどで人物の微妙な動きがあるかどうかで検知しているのかも。なので、この16分というのは、実際に私が装着して鳴らした時間ということになります。
ボリュームと音圧は連動しているのはもちろんですが、曲によって音圧も変化します。クラシックミュージックと、ハードロックをそれぞれ、同じボリュームで再生していますが、表示される音圧はかなり違っています。
なお、WH-1000XM5でボリューム全開にしてロック調の曲を再生したところ、最大音圧は92dB前後となっていました。90dBがバイクの音量くらいで、1週間の積算では4時間までということになっています。4時間しか音楽が聴けないのではもったいないので1週間で40時間くらいは聞けるという目安の80dBくらいまでに抑えたいところです。
ただ、WH-1000XM5には強力なノイズキャンセリング機能が搭載されているので、もっとボリュームを下げて聞けるはずです。ハイレゾ曲とかはある程度ボリュームをあげないともったいない感じはしますが、それでも私の場合は65~70dBもあれば十分みたいです。それくらいの音量なら積算時間の上限は気にせずに使えそうです。
こちらは通勤で自宅と会社を往復したあとの表示です。積算時間は2時間45分に延びていますが、グラフ表示を見ると特に2日目のグラフは延びていません。どうやら一定以上の音圧の場合だけをカウントしてグラフ表示しているみたいで、小音量で聞いていても、耳にダメージがないと判断されると表示はされないようです。
それと、ノイズキャンセル時、外音取り込み時の音圧表示に変化はなく、逆に外音取り込みをしているときに音楽再生を停止すると0dBという表示になります。
なのでヘッドホンから出力される全音圧を測定しているわけではなく、理論上、音楽などの音声データ再生をした分の音圧だけを表示している、というものになるようです。まさに音楽再生などによる聴覚への影響だけが計測されるという仕組みのようです。
今後、この機能が搭載されるモデルが増えてくるのかわからないのですが(同時期に発売されるLinkBuds Sにはこの機能の説明はありません)、難聴の危険などの耳のダメージが気になる方、まずはオーバーヘッドホンを「WH-1000XM5」に買い換えてみてはいかがでしょう?
ワイヤレスノイズキャンセリング ステレオヘッドホン WH-1000XM5 |
ソニーストア価格: 49,500円 税込 |
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発売日 | 2022年5月27日 |
メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:5,500円 3年ワイド/5年ベーシック:3,300円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ 24回払いまで分割払手数料【0%】 |
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テックスタッフ 店頭入特典 |
当店店頭にて実機展示中 3年ワイド保証半額クーポンプレゼント他 テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
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センサーマニア
2022年5月30日 @ AM 9:52
装着センシングですが丸めたアルミホイルを割り箸でつまんで近づけたら音楽が鳴り始めたので静電容量センサーなのだと思います。
某ドイツメーカーも静電容量センサーを使っていますが、静電センサーは本当は温度変化に弱いはず。
冷蔵庫で冷やしてからしばらく装着するとヘッドフォンを外したことを検出できなくなります。
ですが、このモデルでもやってみたらちゃんとはずしたことを検出できます。
なにか特別な制御しているんでしょうね。そのあたり、さすがソニーだと思いました。
tecstaff
2022年5月31日 @ AM 9:42
コメントありがとうございます。
そんな技があるんですね。当店でも今度試してみます。
セーフリスニング機能は密閉型のものでないと測定ができないのかと思っていましたが、もしかするとこの装着の検知なども関係しているですかね!?
この機能が使える第2弾製品の登場が気になります。