【レビュー】新機能詳細解説 欲しかった機能がすべてある“α1” ショールーム展示レポート(後編)
明日、2月2日(火)10時から予約販売がスタートする、ソニーのミラーレス一眼カメラのフラッグシップモデル『α1』のショールーム展示、実機モデルのレビューレポートの後編です。
週末は当店店頭にもたくさんの方にご来店いただき、店頭での『α1』勉強会を開催しています。その場でご質問いただいた件も、今回の記事でまとめて紹介したいと思います。前編ではお伝え出来なかった、α1のより詳細な新機能をご案内したいと思います。
フリッカーレス撮影の高分解シャッターなどはご存じなかった方も多いようです。最初にご案内したいと思います。
こんにちは、店員佐藤です。
土曜日も当店のお客様でソニーショールーム/ソニーストア銀座にて体験申し込みをされていた方がいらしたので、同伴出勤?で当店の開店前に一緒に見学させていただきました。私が体験できなかったことなどもお願いしてちょっと見させていただいたり、ご協力、ありがとうございました。
さて、前回の記事では外観やハードウェアでの新機能を中心に紹介させていただいています。
記事中でも記載していましたが、撮影したデータの半分くらいを消失してしまっていて、前編では案内ができなくなってしまった部分がかなりありました。
Xperia 1 IIにUSB Video Captureを装着してメニュー画面などを撮影していたのですが、これらのデータが半分くらいしか残っていなかったんです。
なので、記事化はあきらめていたんですが、データが見えなかったのはスマートフォンからだけで、PCに接続してPCからスマートフォンにアクセスしたらデータがすべて残っていることが判明。
前編ではお伝え出来なかった『α1』の新機能について、続きを紹介をしたいと思います。
また、土曜日には当店店頭でも『α1』の勉強会を開催して、新たに搭載された機能などをご案内しています。ご協力のおかげで、なんとか店内は常時4名様以下の状態で運営ができました。ご参加いただき、ご意見いただいた皆様、ありがとうございました。
その際にいただいたご質問などもここで紹介したいと思います。
まずは店頭勉強会で、一番ウケが良かった「フリッカーレス撮影」のことから。
「フリッカー」というのは、蛍光灯での光源下の際に起こる現象で、交流電源の50Hzもしくは60Hzのサイクルで明滅する光により、連写撮影したときに明るい写真、暗い写真ができてしまう問題の原因になります。
ソニーαでは、これに対処する機能として「フリッカーレス撮影」機能を搭載。これにより蛍光灯の明るさを検知して明るく光っているタイミングのときにだけ1/100もしくは1/120以下でシャッターを切ることで、連写時にも明るい写真だけを撮れるようにしています。
従来はメカシャッターでしか利用できない機能だったのですが『α1』では、初めて電子シャッターでこの機能が使えるようになりました。静かな室内で利用することが多い機能なのでシャッター音を無音にしても利用ができるようになったのは非常に嬉しい点です。
これができるようになったのも新開発の5010万画素のメモリー内蔵35mmフルサイズ積層型CMOSイメージセンサー Exmor RSの力によるものだそうです。
読み出し速度が従来のα9、α9IIよりもさらに高速になっていて電子シャッターの静止画撮影の際の動体歪みについては約1.5倍抑えることができるようになっています。ちなみにサイレンとシャッターでフリッカーレス撮影モードにしても秒30コマ連写が可能。最大120回演算のAF/AE追従も利用できるし、ライブビューでのブラックアウトフリー撮影ができます。制限がほとんどなにもないんです。
画素数は2400万画素から5010万画素に激増しているんですが、ものすごいセンサーを開発してきたんですね。
そして「フリッカーレス撮影」の下にある「高分解シャッター」という聞きなれないメニューが見えると思います。これは『α9 II』のVer.2.0アップグレードの際に搭載された新機能なんですが、私もこれは知りませんでした。α1の搭載で初めて知った機能なんですが、この機能、たまらなく欲しい方がいっぱいいると思うので、改めてご案内します。
さてこちらはちょっと懐かしの記事ですが6年前に「VAIO Z Canvas」が発表されたときのイベントのレポートです。この時は『α7S』をもって取材に行き、周りに音を出さないよう無音シャッターで撮影していたんですが、プロジェクターの画面がご覧のような縞模様になってしまっています。
αのフリッカーレス撮影をすれば防げるのかといえば、これは無理。αに搭載されているフリッカーレス撮影はあくまで蛍光灯光源のみの対応になっていて、こうしたLED光源には対応しません。LED光源の場合は50Hz、60Hzではなくもっと早い周波数で明滅していたり光源によってサイクルが違っているので自動では対応をできないんです。
「α7R3では縞模様が出ているけどα9で撮影したら縞模様がでなかった」ということで、α9はLED光源に対応しているんじゃないか?というお問い合わせを複数いただいていたりしたことがあるんですが、それはたまたまです。たまたまシャッタースピードが奇跡的に同期するとそういうことが起こります。
その仕組みを紹介します。まずは『α1』の「高分解シャッター」機能を入りにします。
これで「高分解シャッター設定」に移るのですが、このとき、撮影モードはMモード(マニュアル)もしくはSモード(シャッタースピード優先)のいずれかにする必要があります。AモードやPモードでは利用ができません。
こちらが「高分解シャッター設定」の画面になるんですが、シャッタースピードがすごいことになっているのがおわかりでしょうか?「1/583.1」秒という設定になっていて、これでシャッタースピードを調整するとものすごい細かい数値で変化をしていきます。
これによりLEDの明滅が1サイクル行われる時間とシャッタースピードを完全に同期させることができるようになります。画面を見ているとLEDの明滅が見えるので、これがなくなるところまでシャッタースピードを遅くしていくわけです。
私の説明だけでは全然、理解できないと思うのですが、下記は「α9 II」に搭載された「高分解シャッター」機能のスピード設定の説明動画です。
このようなイメージでLEDフリッカーを低減することができます。
この機能のすごいところは静止画撮影だけではなく、動画撮影時にも利用ができるところです。従来の1/3ステップずつのシャッタースピードの変更ではこうしたフリッカーには対応ができなかったものが、ここまでシャッタースピードを細分化すると解消できてしまうんですね。
☆ソニーサポート「ILCE-9M2 高周波フリッカーレス機能」
より詳細の説明については上記のソニーホームページにて超わかりやすく説明されていますのでご覧になってみてください。
この機能が利用できるのは『α9 II』と『α1』だけです。
蛍光灯下でのサイレント撮影でのフリッカーレス撮影ができるのは『α1』だけです。
続いてはAFシステムの件で、ここも一見、わかりにくいんですが進化した機能が搭載されています。
新開発の5010万画素センサーですが、AF測距点は像面位相差759点/コントラストAF425点という説明になっています。従来モデルではこれはフルサイズで利用したときの数値でAPS-Cサイズにクロップすると数値が減っているものなんですが、これが『α1』では変わりません。
APS-Cエリアにクロップした場合も像面位相差759点/コントラストAF425点のままで利用ができます。
α1 | α9/α9II | |||
フルサイズ | APS-C | フルサイズ | APS-C | |
解像度 | 50MP | 21Mp | 24MP | 10MP |
AF測距点数 像面位相差/コントラスト |
759/425 | 759※/425 | 693/425 | 299※/425 |
低照度限界 | EV:-4 | EV:-3 | ||
像面位相差AF可能最大絞り値 | 最大F22 | 最大F16 |
※フルサイズレンズを装着時です。
像面位相差AF可能最大絞り値というのは、SEL200600Gの発売時に、どのボディならテレコンをつけられるか、で、話題になったアレです。SEL200600Gに2倍テレコンを付けて全域を像面位相差AFで使うにはα9が必要、という結論になっていて、最強α9説がありましたが、α1ではF22まで像面位相差AFが利用可能。今後、どんなに暗い望遠レンズが出てきても2倍テレコンを付け放題ですね。
話を戻してAFシステムですが、利用するセンサーのエリアが違うのに像面位相差のAF測距点が同じというのはどういうことをしているんでしょうね。
企業秘密というわけではないみたいですが仕組みを知ったところで、特に有用な情報もないそうで、お客様にはフルサイズで使ってもAPS-CにクロップしてもAFシステムは同様に使える、という案内をしてください、とのことでした。
APS-Cへの切り替えはα1のメニューの2ページ目にあります。ここで「入」にするとAPS-Cにクロップされ「切」にするとフルサイズになり「オート」では装着されたレンズに合わせて自動で変更されます。動画撮影時にはAPS-Cサイズと同じSuper35mmに変更されます。
こちらはフルサイズで撮影しているときの画面です。像面位相差AFのカバーエリアは92%になります。
APS-Cサイズにクロップしました。像面位相差AFのフォーカスエリアは画面の端まであるのでフルサイズの時と同様に働きます。そういえば、APS-Cにすると、この緑の格子がやや大きめに見えるのに『α1』ではサイズが変わらないですね。
シームレスにフルサイズとAPS-Cのクロップを行き来できそうです。
シームレスに行き来できるのはAFエリアだけではなく、JPEG撮影時の画像サイズなども一工夫あります。
こちらの画面はJPEG撮影の際の画像サイズの設定で、Lサイズ、Mサイズ、Sサイズから選択できるようになっています。ここで選択した画像サイズはAPS-C撮影と画像サイズが同じになるように工夫されています。
こちらがα1の画像サイズの設定になります。Mサイズに設定をするとフルサイズでの撮影時にもAPS-Cでの撮影時にも21Mサイズでそろうようになっていて、Sサイズにするとフルサイズで撮影してもAPS-Cで撮影しても10Mでそろうようになっています。
α7R4 | ||
フルサイズ | APS-C | |
Lサイズ | 60M | 26M |
Mサイズ | 26M | 15M |
Sサイズ | 15M | 6.5M |
ちなみに、こちらは6000万画素機のα7R4での画像サイズです。
コロンブスの卵というか、なるほど撮影時に設定した画像サイズでフルサイズもAPS-Cもそろっていてくれると助かりますね。
α7R4の発売時にもお客様から「こんな多画素でなくてもいいんだけどな」という声は今回の『α1』でもご意見を伺っています。5010万画素の画像が必要なければ、こうして画素を減らして撮影&画像整理することもできる、というわけです。
さらに、こうした軽い画像での撮影について、取り扱いやすくするための工夫がまだあります。
『α1』もメモリースロットは2スロット仕様になっていてCFexpress Type AとSDXCカードの両対応になっています。同時に2枚のメモリーカードを挿して「1」には写真「2」には動画や、「1」にはRAW「2」にはJPEGなどの従来の設定も可能なんですが、今回は2スロットともJPEGにして画像サイズ、画質を変更することができるようになっています。
記録メディア設定から記録メディアの振り分けを指定します。
ここでスロット1とスロット2の画質と画像サイズを自由に変更することが可能。
JPEG画質には今までになかった「LIGHT(ライト)」というのも登場しました。これは従来のスタンダード画質よりもさらに高圧縮にしてファイルサイズを小さくしたものになります。
これもプロカメラマンから業務で実際に利用するときのリクエストから来ているものと思われます。とりあえず撮影した画像を片っ端からFTP転送して編集部のサーバーに送って、そこから写真選別をしていくとか、速報性の必要なシーンで利用するものになるんでしょうね。
または私たちアマチュアカメラマンでも撮影した画像をスマートフォンに転送してSNSにアップロードする、というときは最短時間での転送ができるようになりそうです。(Instagramへの投稿であれば1080pxあればよいのでSサイズでも十分)
画像サイズも変更できるのでご覧の様にスロット1には最高画質で記録をしておいて、スロット2は転送用、選別用として記録することができます。
新聞で使う写真などでは2000万画素も必要ないという話もあるそうです。
私たちアマチュアは記録するなら最高のもので、という形で使いますが、プロの現場では必要最低限のもので一番リスクのないものを選ぶんですね。
なおα7S3から新しいUIになっていて、従来モデルからはメニュー配置が大きく変更になっています。これらの記録メディアの設定は従来モデルでは設定項目の後ろの方の深い階層のところにありましたが、BIONZ XR搭載機の新UIメニューでは画質設定の次の項目、2番目のところに位置しています。
撮影機会の多い方だとこれらの記録メディアの整理をすることがかなり多いと思います。当店でもそうですが撮影取材のたびにメディアは新しくして使っているのでとても助かります。
そのフォーマットの仕様も今回は変更されていて、従来は「フルフォーマット」と呼ばれる完全フォーマットを行っていました。大容量メディアを使う場合、このフォーマットに時間がかかっていましたが『α1』では「クイックフォーマット」を採用。
クイックフォーマットでは管理情報を消すだけなのであっという間にフォーマットができます。繰り返し使ううちにアクセスが遅くなる場合は、そのときに「フルフォーマット」でまっさらにしてください、という使い方になっています。
大注目の鳥瞳AFを土曜日にソニーショールーム/ソニーストア銀座で体験された方も多数いらっしゃって、お話を伺うと、鳥の横方向からだと認識するけど正面が厳しい、とのことでした。
まー、実際に鳥がこちらを正面で向いてくれることはほとんどないので実用上はまったく問題がないような気もします。フクロウなどの瞳も認識しにくいという話を聞いているので、鳥の顔の正面というのは認識ロジックの中ではあまり重視されていないんでしょうね。
私がアテンドしているときには鳥のフィギュアを私が持って、実際に野鳥がしそうな動作をまねて動かしたりしていたんですが、それを『α1』で追従されていた方は「すごい! 瞳を逃さずほんとに追ってる!」とおっしゃっていました。
『α1』を実際に屋外に持ち出してカワセミ撮影とかしてみたいですね。
検出対象は人物、動物、鳥の3つに分けられていてボタンをアサインすれば、ボタンを押すごとにこの3つの被写体の切り替えができるようにしてあるそうです。家族と動物園に行ったときとかに便利そうですが、こういうところはプロカメラマン向け、というよりは私たちアマチュアカメラマン向けって感じですね。
動物瞳AFもα7S3やα9IIからさらに進化をしているそうで、犬や猫の様な顔立ちをした動物の場合は横顔や寝転がってさかさまになった状態でも瞳を追従するそうです。
同じBIONZ XR搭載のα7S3からの進化ということは、このあたり、秒120回演算を行うメモリー一体型CMOSセンター「Exmor RS」の効果絶大、というところでしょうか。
さて、ここからは動画の話です。まだショールームで展示している『α1』は最終ファームウェアではないため撮影画像の持ち帰りができません。なので、メニュー画面だけでの紹介になるのですが、ご覧の通り、ついにαに8Kの記録方式が登場しました。
4K撮影ではSuper 35mmのクロップ撮影ができますが、8Kの場合はクロップされません。5010万画素をフルサイズで使わないと画素数が足りなくなります。4K 120P撮影時も同様でフルサイズでの撮影となるため、レンズをフルサイズ対応のものを用意する必要があるので注意です。
記録は400Mbpsと200Mbpsのふたつから選択が可能。400Mbpsでは1分の録画で3GBのファイル容量を消費するので1時間撮影すると1TB必要になる、というのが目安です。
64GBのメモリーカードがあっても20分しか撮れないってすごいですね。
ちなみに8Kで撮影した作品を見るためには当然8Kディスプレイが必要になるのですが、8Kブラビアは今のところ85型で200万円もします。あちこちに置いてあるわけでもないので撮影作品を見る場所もないのが実情なんですが、聞いている話ではすでにYouTubeが8K対応しているらしいので、その気になれば『α1』で8K撮影をして作品を作り、YouTubeにアップロードすることで、ソニーショールーム/ソニーストア銀座などの店頭でお願いしてYouTube再生さてもらう、なんてことが可能かも。
かなりハードルが高い8Kですが、すでに民生品としてテレビの発売があるので数年後にはもっと見やすい環境になっているかもしれないですよ。
8K解像度ではなく4K解像度の撮影についてもα7S3同様にイントラ記録やHEVC/H.265コーデックでの記録を行う「XAVC HS 4K」記録が可能です。
編集耐性の強い4:2:2やグレーディング時に有利な10bit記録が行えます。最低画質では45Mbpsが選べるんですが、これはHEVC/H.265コーデックによる高圧縮によるものです。画質がXAVC Sよりも劣化するものではありません。
これらの規格は使えないと「α1」を利用できないわけではありません。編集環境が整わないうちは従来のXAVC Sを使うようにして、必要に応じて利用するものになると思います。
なお、センサーの高速読み出しと映像エンジンの高速処理により、従来よりも約2.8倍ローリングシャッター歪みの改善が行われているとのことで、この辺りはα7S3よりもパワーアップしていることになります。
まさにスピードのα9シリーズ、高解像度のα7Rシリーズ、動画のα7Sシリーズをすべて凌駕したスーパーボディ『α1』というところ。ソニーのフラッグシップは本当のフラッグシップモデルになっています。
新機能紹介はもうちょっと続きます。こちらはαシリーズとして新搭載の「トリミング」機能です。再生メニューの中にあります。
ホイールの回転でトリミングサイズを調整して、その後、位置を微調整して中央の実行ボタンを押せば、これでトリミングしたファイルを作ってくれます。
画角の変更も可能で、インスタ用に1:1の切り出しをしたいなら手前ダイヤルを回すとよいみたいです。
こちらがトリミングしたファイルになります。
5010万画素の高解像度モデルだからこその機能ですね。
そして、細かいところでは連写速度の設定も変更することができます。最高速度の「Hi+」は30枚/秒に固定されているんですが、その下にあるHi、Mid、Loは設定で撮影枚数を変更することが可能。
Hiの設定を15枚/秒に変更することなどができます。ちなみに15枚/秒という設定も従来のα9にはなかったスピードです。
被写体によって、30コマ秒も必要はないシーンがあるかと思います。例えば飛行機撮影などでは、ここまで速い連写スピードは必要がないと思うので、そういう方はスピードを落とした設定にしておくとよいかと思います。
ピクセルシフトマルチ撮影は従来α7Rシリーズにしかなかった機能です。三脚固定して美術品などのアーカイブを撮影するのに利用するモードで、アマチュアカメラマンさんが使う機会はあまり多くはないと思いますが、こちらも高速読み出しのおかげでフラッシュ撮影時のシャッタースピードを速めることが可能になっています。
あらゆることがExmor RS+BIONZ XRのおかげで可能になりました。
サイレントモードも従来のα9にはありませんでした。電子シャッターにしてサウンドをオフにする形だったと思うのですが『α1』では、サイレントモードを新設。
さらにどこまで無音にしておきたいのか細かく設定ができるようになっていて、それが「対象機能の設定」になります。
カメラの電源をオフにしたときには音を出してもよいのか、それもダメなのか、などの設定が可能。
「AF時の絞り駆動」というのは、位相差AFの最大絞り値よりも絞られた状態で、一時的に位相差AFを使うために絞りを開く動作です。これも絞り羽根が動作する音がしてしまうので抑制するかどうかが設定可能。
日常生活では気にならない小さな音でもコントロールする必要があるシーンでは設定を変えられるなど、まさにプロのための機能になりますね。
Wi-Fiの周波数帯域では従来の2.4GHzに加えて5GHzが選択できます。スマートフォンへの画像転送でも5GHzにすると数倍のスピードでの転送ができるようになります。『α1』ではさらに2本のアンテナを搭載することでMIMOも使えるそうです。
部屋の中でのMIMO対応Wi-Fiルーターで画像転送したときのスピードがさらにあがりそうです。
こちらはデフォルトでのファンクションメニューです。静止画撮影と動画撮影で別々のメニューに設定することが可能です。
こちらはお客様からご質問をいただいていたのですが、α7S3ではC1になっていて、α1では動画RECボタンになっているところを別の機能にアサインできますか?というもの。録画してきたメニュー画面の中にカスタムキー設定の画面があり、ここの4番がそれにあたるのですが、ここに項目があるのでアサインすることは可能なようです。
こちらは同様に背面キーの設定項目です。未設定になっているボタンもありますし、使い方に合わせてカスタマイズする幅がかなりあります。
この設定が一番、というのはなく、それぞれの撮影用途に合わせてカスタマイズすることになりますね。
こちらは上面キーです。やはりα7S3ではRECボタン、α1ではホワイトバランスになっている3番ボタンですが、これもカスタマイズ可能になっています。
なお、ダイヤルキーを動画撮影にすることで静止画撮影時とは別の機能をアサインすることもできます。
そして、これが最後の新機能紹介です。動画記録中の強調表示という機能も搭載されました。これがどこにあるのか最後までわからなかったのですがメニューの11ページ目にあります。「記録中の強調表示」です。
これを使うと動画撮影が始まったところで画面が赤枠になるという非常にわかりやすいインフォメーションが行われます。動画撮影を利用しないという方には興味はないかと思いますが、今回の私の記事の失敗の様に「あれ!?撮っておいたつもりだったのに」がこれで大幅に軽減されると思います。
以上、他にもまだまだ新搭載の機能はあるんですが、当店の取材で今回、ご案内できるのはここまでです。
ここまで読み進んでお分かりの通り、これら全機能を使えるように理解する必要はなく、自分に必要な機能だけ使いこなせばよいし、画像サイズのところでもお分かりの通り、必要のないものは使わないようにして使うことができる、というのも『α1』の大きな特徴になるかと思います。
従来モデルで「フラッグシップ」と呼ばれていたのはα900とかα99シリーズで、これらのモデルはおおよそ4年に一度のモデルチェンジをしていました。今回、わざわざ「フラッグシップ機」と呼んでいるところをみると、このモデルが次にモデルチェンジするのは4年後ですよ、というのを宣言しているようにも聞こえます。
価格が価格だけにさすがにアマチュアカメラマンさんにはなかなか手が出せない機種ですし、プロ向けのカメラという位置づけにはなっていますが、α9シリーズとα7Rシリーズの2台をお持ちの方だと「両方売って1台にしたい」という声もあがっているようです。
気になるソニーストアの販売価格ですが明日、2月2日の10時なった際に発表になります。購入の際のクレジットなどのキャンペーンも同時発表になるのですが、今回はメーカーさんの雰囲気としてフラッグシップ機登場のお祭りモードではなく、淡々とプロフェッショナル機の登場、という形になりそうです。
ということでソニーストアでのお得な購入方法を予想で簡単にご案内したいと思います。
■ソニーストアでのお得な『α1』購入方法
My Sony ID ご登録でカメラ・レンズが10%OFF
メーカー直販のソニーストアではソニーのメンバーである『My Sony ID』を新規登録すると、AV商品が10%OFFになるクーポンをプレゼントしています。α1の推定価格が800,000円(税別)となっていますが、ゲスト購入すると800,000円のところが、事前に会員登録をするだけで720,000円になります。
すでにMy Sony IDをお持ちの方は年2回ソニーストアから割引率クーポンがプレゼントされています。クーポンの内容はソニーストアでの購入履歴額によって違うのですがAV商品が10%OFFのクーポンは全員に配られています。昔、会員登録をしたけどしばらくMy Sony IDを使っていないし・・・という方もぜひMy Sony IDでログインしてクーポンをチェックしてみてください。
ワイド保証
そしてメーカー直販のソニーストアでは強力な保証サービスを用意して販売をしています。
通常のメーカー保証1年が3年ベーシック保証という3年に延長されたものになっているのが初期状態で、さらに有償で動産保険のついた保証にアップグレードすることが可能。
5年ベーシックは通常1年のメーカー保証を5年にするものなんですが、アップグレードして3年ワイド保証や5年ワイド保証を付けると落下破損や水没などの事故の際も修理代を全額補償をしてくれます。
実際にカメラを壊したことがある方はそう多くはないと思いますが、ありがたいのは安心感です。旅行の際に「大事なカメラを壊すのが心配だから」と、持ち出さなくなってしまうよりも勇気をもって「壊れてしまってもワイド保証があるから」で持ち出せる機会が増やせるのがソニーストアのワイド保証の最大のメリットです。
ソニーストアでαボディ、αレンズを購入されている方の多くが、このワイド保証目当てと言っても過言ではありません。
残価設定クレジット
『残価設定クレジット』は2年後にカメラを下取りのため返却することを前提にした分割払いです。
返却時の買取予定価格を残価額として、その金額を差し引いた代金を24カ月の分割で支払いできます。支払いの最終回にあたる25カ月目に返却せずに、ずっと使い続けるために残価額を支払うことで手元に残す選択もできます。
対象モデル:カメラ本体、レンズ※一部対象外の商品があります。
一例として、下記では本体価格409,000円(税別)のα7S3の支払いコースを紹介します。(ちょうど本体価格が『α1』の半分の価格なので記載されている金額をすべて倍にして計算すると『α1』でのお支払いイメージがわくと思います。
α7S III(ILCE-7SM3)ボディのみ:409,000円+税 一括お支払い総額:449,900円(税込)
月々のお支払い(2~24回目): 12,200円(税込)
1回目:12,300円(税込)
25回目のみ:157,000円(税込)となります。
上記はゲスト購入の際の計算になります。My Sony 会員の方がお持ちのAV商品10%オフクーポンをご利用の際は一括お支払総額:404,910円(税込)になります。
月々のお支払い(2~24回目): 10,300円(税込)
1回目:11,010円(税込)
25回目のみ:157,000円(税込)となります
残価設定クレジットで設定される「残価額」はその時々の評価で変更されます。残価額が一番高く設定されるのは新製品として発売される最初の時になるので残価設定クレジットを利用するなら発売時に利用するのが一番お得、とも言えます。
なお、月々の支払いをもっと軽くしたい、手元に余裕があるので頭金を入れたい、というケースですが、ソニーの残価設定クレジットには頭金を入れる機能はないものの、裏技があります。
ソニーストアには「お買物券」という次回の買い物に利用できる権利を先に購入しておくシステムが用意されています。一度に購入できるのが20点までなので20,000円ずつしか購入できないのですが、これを何度か繰り返して行うことで頭金を入れておくことができます。
お買物券で購入しておいた額が頭金に充当され、残金を分割クレジットにすることができます。
ソニーストアではお支払方法に「d払い」が利用できるのでdポイントクラブのキャンペーンを金曜日、土曜日に利用することで最大+5%のポイントバックで頭金を入れることもできます。dポイントの「毎週おトクなd曜日」は還元額上限が2万円までなので40万円までのお買物券が対象になります。他2店舗での買い回りが必要になりますが、本体価格80万円という高額商品ですので、こういう手も利用されるとお得になりますね。
☆ソニーストア『dポイント毎週おトクなd曜日』キャンペーンのご案内はこちらから
■テックスタッフ店頭購入特典のご案内
ソニーストアを初めてご利用になるお客様は保証についての割引クーポンをなにもお持ちでないと思うのですが、当店の店頭からAV商品の購入にソニーストアをご利用いただければ、3年ワイド保証、もしくは5年ベーシック保証を半額にするクーポンをプレゼントできます。(5年ワイド保証、“α”レンズやPlayStation製品など一部対象外製品があります)
3年ワイド保証、5年ベーシック保証の加入料は通常商品価格の5%程度に設定されているのですが、その保証アップグレード料金を当店では半額にすることができます。
αレンズは対象外になりますが、その分、αあんしんプログラムでカバーできるようご案内します。ソニーストアのご利用が初めて、という方にはたくさんのお得がありますので是非ご相談ください。
東京、新橋にある当店テックスタッフでは、店頭にてソニー製品のご購入相談を頂いた方へ様々な特典をご用意しております。“α7S3”のボディを店頭にてお買い上げの方には店頭ご利用特典がございますので、ぜひご利用下さい。詳細は上記リンクにて。
時期によって特典内容も変わってきますが、明日2月2日からは当店はスプリングフェアを開催します。ぜひ店頭にてお得にご予約オーダーをどうぞ♪
当店ではα7S3の時も「これは業務用の動画向けカメラですよ」というご案内をしていたつもりなんですが、高感度ISO撮影時の色再現性などが大幅にアップしているのを見て、静止画撮影のために購入されるカメラマンさんが多かった印象です。
今回も土曜日の勉強会で多かったというか、ほぼ全員が「欲しかった機能が全部入っている」でした。
ソニーさんでプロサポートを始めてから、プロカメラマンさんからの意見の吸収がすごく速いタイミングで行われていて次々と実現していきましたが、まさに今回の『α1』はその集大成なんだと思います。
ソニーのデジタル一眼カメラの歴史の中で大きな句読点になるであろうモデルです。当店で様子を見ている限りは、今回もα7S3のようなブレイクになりそうな雰囲気。
ミラーレス一眼カメラのα7シリーズ、α9シリーズをすべて内包しているだけではなく、マウントアダプター「LA-EA5」でのフォーカシングモーター非内蔵レンズの駆動も果たしているので、Aマウントボディの進化も内包したといえる『α1』です。
ちなみに前回の『α7S3』の時は受注開始の翌日には「入荷次第出荷」ステータスになり、ソニーストアで在庫販売になるまでに4か月を要していました。
今回もオーダー開始時から『α1』の最新情報をホームページ・blogエントリー、Twitterなどでご案内していきます。
また、明日は新橋の店頭も朝9時30分から特別早朝開店いたします。ご出勤前の予約オーダーをお考えの方は是非当店店頭もご利用ください。(すでに3名のお客様の予約をいただいています。開店時ご来店いただくと多少お待ちいただくことになります。ご了承ください)
【2023年2月1日 価格改定になりました】
デジタル一眼カメラα1 ILCE-1 |
ソニーストア価格: 935,000円 税込 |
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発売日 | 2021年3月19日 | メーカー商品情報ページこちら | ||
延長保証 | 5年ワイド:88,000円 3年ワイド/5年ベーシック:44,000円 3年ベーシック:無償 |
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ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ |
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テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
10%オフクーポン(併用不可)プレゼント中 ☆テックスタッフ店頭ご利用特典 |
マウントアダプター LA-EA5 |
ソニーストア価格: 26,700円 税込 |
|||
発売日 | 2020年11月6日 | 商品情報ページこちら | ||
ソニーストア 購入特典 |
ソニー提携カード決済で3%オフ | |||
テックスタッフ 店頭ご利用特典 |
AV商品10%オフクーポンプレゼント
テックスタッフ店頭ご利用特典のご案内 |
☆当店店舗のご案内はこちらから
☆ソニーストア・直営店をご利用のお客様へのお願い
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当店店舗「ソニーショップ テックスタッフ」の住所はこちら |
東京都港区新橋5-12-6 ヴェルディ新橋1F 営業日時:日月祝休 火~土曜日 13~19時営業 ※現在、時短営業、スタッフ交替勤務にて営業しています |
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