デジタル一眼“α6000”の連写でGO!

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一度はまるとしばらくそれを続けたくなってしまうんですが、今回はまた鉄道写真に挑戦の巻です。

前回は新発売の”α77 II”をもって東北新幹線を撮りに行ってきましたが、今度は”α6000″を持って東海道新幹線挑戦してきました。そういえば”α6000″は開梱レポートだけして、そのままほっぽりっぱなしと言うか、ソニーVAIOのファイナルモデル発表があったので、紹介する機を逸してしまっていました。

思い出したような実機レポートになってしまうんですが、ソニー史上最強のAFカメラ”α77 II”とEマウント最強AFカメラの”α6000″使い比べです。

ちなみにこれがプロカメラマンですと、ばしっと筋の通ったレビューレポートになるところですが、お客様と一緒に成長するタイプのお店を目指している当店のレビューです。抜けているところだらけなので、いろいろ補完していただけると助かります。

 

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さて、行ってきたのはちょっと前になるんですが月曜日の当店定休日に3台のカメラをかついで行ってきました。降り立ったのはJR品川駅から京急で一駅の北品川駅です。

ここから歩いて10分ほどのところに撮影スポットがあるらしいので、それを探してブラブラと散歩をしていきます。

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場所は大体このあたりらしいんです。品川駅を出てすぐのところなんですが、ここで東海道新幹線は一度右カーブをするみたいで、ここが画になりそうなんですよね。

これだけの角度でカーブをするということはスピードもそれなりに落としているはずですし、AFテストと、私の連写撮影技を磨くのにはちょうど良いかと。

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この日は、私は生まれて初めてスマートフォンを忘れてきてしまった日。現地に着いたら地図を見ながら場所を探せばいいや、とか思っていたんですが、すごくアナログに線路沿いにできるだけ歩きながら良さそうな場所を探す羽目にあっています。

到着したのは公園で「権現山公園」というところでした。しながわ百景に選ばれているところらしいんですが、ふむ、しながわ百景というのも巡ってみたくなりますね。

ま、今回はとにかく新幹線、新幹線。

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長細い公園なんですが、どうやらこのベンチあたりがベストポジションみたいです。前回の大宮駅のときもそうですが鉄道写真は撮影場所選びでほとんどの出来がきまります。一番大きなファクターが場所選びです。

ちなみに金網がこれまたぎっしりと張られていますが、ま、こういうところなんです。金網が切れているところとかないかと探してみましたが、見つかりませんでした。

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こういう扉などの切れ目でもあればよいところなんですが、この下は崖になっていて、その下を電車が走っているわけです。それはガードも堅くなりますよね。

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そんなわけでこんな金網越しの撮影をすることになるんですが、良いんです。ここから、やや離れているカーブを望遠レンズで狙うので、絞りを開いて使えばこれくらいの金網は消せます。

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たとえば、Aマウントのα77に望遠ズームレンズのSAL70300Gを装着して望遠側にして狙っているカーブを見てみると。。。

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ほら、金網の存在がわからなくなります。コツはできるだけ望遠側を使って、絞りを開いて、金網にレンズを寄せること。

被写界深度と言って、レンズはフォーカスが合うところは1点だけなんですけど、フォーカスが合っているように見えるところは撮影条件によって変わるんです。ここでも背景ボケを作るときと逆の理屈で手前をぼかしてしまって金網の存在を無くす、と言うことをするんです。

 

さぁ、早速ですがこれで撮影ポジションは確定しました。続いてはカメラのセッティングです。

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結果的に今回、一番撮りやすかったのがこちらのα6000+SEL70200Gだったんですが、このカメラのセッティングをします。

絞り優先で絞り開放にし、あとは連写設定Hiにしておきます。

さらに今回だけのちょっと変わった設定が「ロックオンAF」です。

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先にメニュー項目から「ロックオンAF」機能を入りにしておきます。これで撮影モードに入ったら十字キーのセンターキーを押します。

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すると画面の中央に四角いターゲット枠が登場するので、これを動く被写体に合わせてセンターボタン押しをします。

これによりデジタル一眼“α”に被写体がこれだ、というのを正確に教えることができて、あとは画面から消えないウチはずーっとこの被写体にフォーカスを合わせ続けてくれるんです。

一度使ったらやめられません。

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今回狙っているのはこんな写真。これは失敗作で出来ることなら新幹線の車体をできるだけたくさん入れたいので、もうちょっと画角は上で左側も若干切れてしまっているので、そこも入れて、逆に新幹線の頭はフレーム右下ギリギリくらいに、というのをやりたいんです。

普通というか今までだったら「置きピン」と言って、手前の部分にあらかじめピントを合わせておき、新幹線が狙っているところに来たらシャッターを切って一発で仕留める、ということをするんですが、私みたいに腕がないものは、そういう自分の腕を信じて撮影することはできず、できれば事前準備をしっかりとして、最後はシャッターを押すだけ状態にしておきたいんです。

ターゲット枠で被写体固定をして、あとはこの角度に来た近辺からバリバリシャッターを切って後から一番良い奴を選ぶ、ってのをしたいところ。

ちなみに、どれくらいのスピードで新幹線が走っているのかというとこんな感じです。

ゆっくり走行してはいるんですが、最初のシーンでロックオンAFをして、すぐに画角を決めてシャッターを切る、となると結構忙しいんです。

動画はやや広角引目に撮っていますが静止画は画面の左側3/5くらいしか使わずに望遠撮影をしているんです。

ね、ちょっと忙しいんです。

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それを、ここぞというシーンでシャッターを切って一番良い写真を後から選ぶ、って作戦です。

結果的に今回一番使いやすかったのは”α6000″でした。

AF性能はTTL位相差AFを使った”α77 II”の方が、ハイブリッドAFを搭載した”α6000″よりも上、という見方が普通なんですけど、この撮影では被写体が左端から右端まで移動する、ということが起こります。

このエリアをほぼ全てカバーしているのが”α6000″なんです。

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画面の縦横で90%以上のエリアをカバーする全面位相差AFですが、ご覧の通り、ロックオンAFをしてから一度も画角を変更しなくても被写体を追い続けてくれます。(おおよそのイメージですが赤いエリアが像面位相差AFが利用できるエリアです。)

被写体もランダムな動きをしているのではなく等速度でこちらに向かってきているのでAFも予想がしやすいんでしょうね。ピントもバッチリ。

A6000
“α6000″+SEL70200G F4.0 1/800秒 焦点距離178mm相当

この後、”α77″と”α77 II”でやや苦戦するんですが、”α6000″はこれくらいの動体であれば全然余裕で追ってくれます。

上の写真は拡大してご覧になることができるのですが、先頭車両のドア付近にある車両番号みたいなのが一番ちゃんと読めるのが”α6000″の写真です。へぇ~、第3世代の像面位相差AFを搭載しているとのことですが、これはなかなか。

SEL70200Gとの相性も最高に良いのかもしれません。

 

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続いてはAマウント代表で新発売の”α77 II”と3年前に登場した”α77″での撮影に挑戦。レンズはSAL70300Gを使い回します。

3年前の”α77″は、まだロックオンAFなどの機能もついていないので、仕方なくAF-Cにして撮影したりするんですが、これが上手くいきません。それもそのはず。。。(コメント欄でご指摘いただきましたが”α77″にもロックオンAF機能は搭載されてます。お詫びして訂正いたします。)

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“α77″の測距点ってまだ19点しかないんです。しかもAFエリアも中央に集中していて予定している画角で撮影すると新幹線の顔は測距点の枠の外に出てしまいます。これではAFは効きません。(画像で表示される撮影データは気にしないでください。あとから事務所で当て込んだ画面で撮影時のデータではありません。)

なので、この”α77″についてはAFをマニュアルにして、手前の線路のところにあらかじめフォーカスを合わせておく、置きピンという撮り方をしています。

そうか、”α77″ってAF性能はこんなに貧弱だったんだっけ。。。

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そして、最後に新発売の”α77 II”でテスト。こちらはロックオンAFが使えます。測距点も179ポイントあるし、AFのエリアもこれだけ広いのでほぼ問題なく撮れます。

“α77″と”α77 II”の撮影はAFエリア以外にも違いがあります。

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写真は”α77 II”のものになりますが、レリーズ優先というのは、ピントが合っていなくてもシャッターを切ってしまうというモード。フォーカス優先だとAFが合っているときにしかシャッターを切れないので、天候や野生生物のご機嫌によっていろいろ条件がかわるネイチャー撮影ではレリーズ優先の方がよいんでしょうね。

今回はバランス重視という設定をつかっていますが、これだとAFを外した時にもシャッターを切ることが出来るので前後のシーンも写真データを残すことができます。

“α77″は「フォーカス優先」で使っているのでAFが微妙にずれたときはシャッターが切れなくなります。

その違いがあるので、今回は”α77″だとちょっと引っかかってしまう様に感じるシーンがあったり、”α77 II”はスムーズにシャッターが切れていたり、という事を実感。

“α77″から”α77 II”への進化はなにもかもですね。撮ってきた中でベストの写真はこちらです。

A77M1
“α77″+SAL70300G F5.6 1/640秒 焦点距離210mm相当

A77M2
“α77 II”+SAL70300G F5.6 1/400秒 焦点距離202mm相当

なんだかんだといろいろ言ってきましたがN700Aの「A」が大きなアドバンス編成がベストな”α77″と、山手線が一緒に撮れた”α77 II”がベストの写真になってしまうんです。

一番うまく撮れた写真がベストではなくて、やっぱり珍しい車両、珍しいシチュエーションの写真が一番のお気に入りになるわけで、撮るときは全部ベストの写りになるようにしなくちゃいけないんだなぁ、と、思い知りました。

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で、どれもそれなりにちゃんと撮れてはいるんですが、拡大して見てみると”α6000″のものが一番びしっと撮れているような。。。全面像面位相差ということでカメラの振り幅が一番少ないのが”α6000″だったというのもあるんですが、白レンズ「SEL70200G」の威力もあるですかね。

写真はどれもJPEGで撮影したものをそのままで掲載しています。トリミングなどもしていません。画角を一発で決めて被写体をこうして構図に置いて撮るなら、”α77 II”よりも”α6000″に軍配があがるかも。

 

狙っていたカットは上り列車で大体10分に1本程度のペースでやってきます。一度撮影をしてミニ反省会をしたらまたすぐ次の列車を狙うんですが、下り線が来たときには、別途、いろいろなカットを撮って遊んでいました。

DSC00001.jpg
&q
uot;α6000″+SEL70200G F4.0 1/800秒 焦点距離300mm相当

こうして前ボケを入れてどんなところで撮っているのか雰囲気を出してみたり。。。

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“α77 II”+SAL70300G F4.5 1/640秒 焦点距離105mm相当

よりワイドな画角にして下り線を撮影してみたり。あ、これも大きなAのアドバンス車両です。

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“α77″+SAL70300G F5.6 1/500秒 焦点距離450mm相当

NEXが来ると、やはり今でも心が躍ってしまいます。NEX型番はやめて、今後はEマウントカメラもすべて”α”型番でいきますと言われてもどこか期待していたんですが、”α6000″にNEX型番がつかなかったので、これでもう本当にNEXシリーズは終了ですね。

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“α77 II”+SAL70300G F5.6 1/250秒 焦点距離202mm相当

もうちょっとシャッター速度を落として流し撮り風にしたかったんですが、こうして前にフォーカスが来なくてちゃんとNEXのロゴを追ってくれるのもありがたかったです。

以上、品川というか御殿山での”α”鉄道写真でした。

 

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当店店頭でご購入いただいた方にプレゼントしているムック本「ソニー”α6000″マニュアル」ですが先着5名様プレゼントと言っていたものがもうすでにラスト1冊になってしまいました。

あと、1冊、早い者勝ちです。(※完売してしまいましたが、追加して数冊取り寄せています。金曜日にはまたお渡しできるようにいたします。)

 

ロックオンAFは”α7″にも搭載されているし、さて、どこかで「ロックオンAF撮影会」をやってみたくなりました。どこか良い撮影地はないかなぁ。

 

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